エコキュートを安く買う方法について、具体的な情報を探している方も多いのではないでしょうか。
エコキュートの買い替えにかかる費用を安く抑えるには、まずエコキュートの値段の相場、つまり本体価格と工事費の内訳を把握することが大切です。その上で、エコキュートの種類や違い、例えば給湯専用・オート・フルオートといった各タイプの特徴を理解し、購入先ごとのメリットデメリットを比較検討する必要があります。
エコキュート交換はどの業者が安いのか、また、エコキュートの買い替えはどこに依頼すれば良いのかは、多くの方が悩むポイントです。
さらに、中古品のメリットとデメリットや、型落ち品のメリットとデメリットを考慮に入れること、そしてエコキュート設置時に活用しやすい補助金・助成金制度の例を知ることも、賢い選択には欠かせません。この記事では、エコキュートを安く買う方法7選をはじめ、あなたの疑問に総合的にお答えします。
目次
エコキュートを安く買う方法と基本知識
- エコキュートの値段の相場!本体価格と工事費の内訳は?
- エコキュートの種類や違いを解説
- 購入先ごとのメリットデメリット
- 中古品のメリットとデメリット
- 型落ち品のメリットとデメリット
エコキュートの値段の相場!本体価格と工事費の内訳は?
エコキュートを安く購入するためには、まず一般的な価格相場を知ることが第一歩です。エコキュートの導入にかかる総費用は、大きく分けて「本体価格」と「設置工事費」の二つで構成されています。
一般的に、エコキュートの設置や交換にかかる費用の総額は、40万円から60万円程度が目安となります。もちろん、選ぶ機種のグレードや工事の内容によって金額は変動します。
本体価格の相場
エコキュートの本体価格は、タンクの容量や搭載されている機能によって大きく異なります。
- タンク容量370L(3~5人家族向け): 37万円~59万円程度
- タンク容量460L(5~7人家族向け): 40万円~61万円程度
給湯機能だけのシンプルな「給湯専用」タイプが最も安価で、お湯はりから保温、追い焚きまで全自動で行う「フルオート」タイプが高価になる傾向があります。
設置工事費の相場
設置工事費は、現在の給湯器の種類によって変わります。
- 既存のエコキュートや電気温水器からの交換: 10万円~15万円程度
- ガス給湯器からの交換: 15万円~20万円程度
ガス給湯器からの交換の場合、エコキュートを設置するための基礎工事や、専用の電気配線工事が必要になるため、費用が少し高くなります。正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、詳細な内訳を確認することが大切です。
エコキュートの種類や違いを解説
エコキュートには、主に3つの給湯タイプがあり、機能と価格が異なります。ご家庭のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが、満足度とコストのバランスを取る上で鍵となります。
タイプ主な機能特徴とおすすめな方給湯専用手動の蛇口操作でお湯を出す最も価格が安く、導入費用を抑えたい方におすすめ。お湯はり自動停止などの機能はない。オート(セミオート)「お湯はり」と「足し湯」がボタン一つで自動追い焚きや保温は不要で、お湯はりが自動でできれば十分という方におすすめ。フルオート「お湯はり」「足し湯」「保温」「追い焚き」が全て全自動設定した湯量・湯温を自動でキープしてくれるため、家族の入浴時間がバラバラなご家庭や、常に温かいお風呂に入りたい方におすすめ。
この他にも、床暖房や浴室暖房乾燥機に対応した多機能タイプも存在します。どの機能が本当に必要かを見極め、無駄のない機種選びを心がけましょう。
購入先ごとのメリットデメリット
エコキュートは様々な場所で購入できますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。どこで購入するのが自分にとって最適か、慎重に比較検討しましょう。
エコキュート専門店
専門知識が豊富で、多種多様なメーカーの製品から最適な一台を提案してもらえます。自社で施工まで一貫して行う業者が多く、工事の品質が高い傾向にあります。大量仕入れにより、本体価格が安い場合も多いです。ただし、業者によって技術力や価格に差があるため、信頼できる業者を見極める必要があります。
家電量販店
ポイント還元やセールを利用すれば、お得に購入できる可能性があります。店舗で実物を確認しながら相談できる手軽さも魅力です。しかし、工事は下請け業者が行うことがほとんどで、施工品質にばらつきが出やすい点がデメリットです。また、専門知識を持つスタッフが少ない場合もあります。
リフォーム業者・工務店
家の他のリフォームと合わせて依頼できるため、窓口が一つで済む手軽さがあります。ただし、エコキュート専門ではないため、価格が割高になったり、提案できる機種が限られたりすることがあります。
インターネットショップ
本体価格が最も安い傾向にあり、豊富な品揃えから選べるのが最大のメリットです。一方で、設置工事は自分で別途手配する必要があるケースが多く、購入から設置までの手間がかかります。また、万が一のトラブルの際に、販売店と工事業者の間で責任の所在が曖昧になりやすいというリスクも考慮する必要があります。
中古品のメリットとデメリット
導入費用を大幅に抑える選択肢として中古品が考えられますが、メリットとデメリットを十分に理解する必要があります。
最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。新品の半額以下で手に入ることも珍しくありません。また、生産が終了してしまった特定のモデルを探している場合には、唯一の選択肢となることもあります。
しかし、デメリットも少なくありません。最も懸念されるのは耐久性です。前の所有者の使用状況が不明なため、経年劣化によりすぐに故障するリスクがあります。メーカー保証は当然なく、修理が必要になった場合は全額自己負担です。さらに、古い機種は修理用の部品が手に入らない可能性もあり、注意が必要です。
型落ち品のメリットとデメリット
型落ち品は、新モデルが発売されたことによって旧モデルとなった「新品・未使用品」のことです。中古品とは異なり、品質面での心配が少ないのが特徴です。
大きなメリットは、最新モデルと性能が大きく変わらないにもかかわらず、価格が安く設定されている点です。メーカーや販売店が在庫を売り切りたいため、大幅な割引価格で購入できるチャンスがあります。
一方で、デメリットとしては、最新の省エネ機能や便利機能が搭載されていない点が挙げられます。また、国の補助金制度は、最新の省エネ基準を満たした機種が対象となることが多いため、型落ち品では補助金の対象外となる可能性がある点も注意が必要です。
エコキュートを安く買う方法7選|買い替えにかかる費用を安く抑えるコツとは?
- エコキュートを安く買う方法7選
- 買い替えにかかる費用を安く抑えるには?
- エコキュート交換はどの業者が安い?
- エコキュートの買い替えはどこに依頼すれば良い?
- 活用しやすい補助金・助成金制度の例
エコキュートを安く買う方法7選
エコキュートの購入費用を抑えるためには、いくつかの具体的な方法があります。これらを組み合わせることで、よりお得に買い替えを実現できます。
- 複数の業者から相見積もりを取る最も基本的かつ効果的な方法です。同じ機種・工事内容でも、業者によって見積もり金額は大きく異なります。最低でも3社から見積もりを取り、価格だけでなく、保証内容やアフターサービスまで比較検討しましょう。
- 補助金制度を最大限に活用する国や自治体が実施している補助金を利用すれば、数万円から十数万円の負担を軽減できます。申請には条件があるため、事前にしっかり確認が必要です。
- 型落ち品を狙う前述の通り、性能に大きな差がない型落ち品を選ぶことで、初期費用を抑えることが可能です。
- 必要最低限の機能の機種を選ぶ多機能なフルオートタイプは魅力的ですが、本当に全ての機能が必要か見直してみましょう。「お湯はりさえ自動なら良い」という場合は、オートタイプを選ぶだけで数万円安くなります。
- 専門業者に依頼する家電量販店やリフォーム業者を介さず、専門業者に直接依頼することで、中間マージンが削減され、結果的に安くなるケースが多くあります。
- 業者のキャンペーンを利用する販売店によっては、特定の機種の割引や工事費無料といった独自のキャンペーンを実施していることがあります。
- 買い替え時期を調整する給湯器の需要が高まる冬場を避け、春から秋にかけて買い替えを行うことで、比較的価格交渉がしやすくなったり、工事の予約が取りやすくなったりする場合があります。
買い替えにかかる費用を安く抑えるには?
前述の「安く買う方法7選」を実践することに加えて、工事内容を工夫することでも費用を抑えられる場合があります。
例えば、エコキュートの設置場所を既存の給湯器と同じ場所にすれば、基礎工事や配管工事の費用を最小限にできます。また、給湯タイプを既存の機種と同じにすることも、追加工事を防ぐポイントです。例えば、オートタイプからフルオートタイプに変更する場合、追い焚き配管の追加工事が必要となり、その分費用が加算されます。
現在の使い方に大きな不満がないのであれば、できるだけ既存の設備を流用できるような交換プランを業者に相談してみると良いでしょう。
エコキュート交換はどの業者が安い?
一概に「この業者が一番安い」と言い切ることは困難ですが、一般的にはインターネットを中心に集客しているエコキュート専門店が安い傾向にあります。
これらの業者は、実店舗を持たないことで固定費を削減し、メーカーから直接大量に仕入れることで、販売価格を抑えています。家電量販店や地域の工務店と比較した場合、同じ機種でも10万円以上の価格差が生まれることも珍しくありません。
ただし、価格の安さだけで業者を選ぶのは危険です。施工品質や保証内容、万が一のトラブル時の対応力などを総合的に判断することが、後悔しない業者選びの鍵となります。価格とサービスのバランスが取れた、信頼できる専門業者を見つけることが最も重要です。
エコキュートの買い替えはどこに依頼すれば良い?
価格、専門性、安心感など、何を最も重視するかによって、おすすめの依頼先は変わってきます。
- 価格と専門性を最重視する場合 → エコキュート専門店豊富な知識に基づいた的確なアドバイスと、高品質な工事を比較的安価に受けたいなら、最もおすすめの選択肢です。複数の業者を比較検討する手間はかかりますが、最も満足度の高い買い替えが期待できます。
- 手軽さとポイント還元を重視する場合 → 大手家電量販店普段利用している店舗で、対面で相談しながら決めたい場合に適しています。ただし、工事の品質や専門的な提案力については、専門店に一歩譲る可能性があります。
- 他のリフォームも同時に行う場合 → リフォーム業者・工務店給湯器の交換だけでなく、浴室やキッチンなどのリフォームも同時に検討しているなら、窓口を一本化できるメリットは大きいでしょう。
ご自身の状況に合わせて、最適な依頼先を判断してください。
活用しやすい補助金・助成金制度の例
エコキュートの設置費用を抑える上で、補助金の活用は非常に有効です。2024年現在、最も代表的な国の制度が「給湯省エネ2025事業」です。
この事業は、高い省エネ性能を持つエコキュートの導入に対して、1台あたり8万円から最大13万円の補助金を交付するものです。非常に手厚い制度ですが、注意点がいくつかあります。
- 対象機種が限られている: 省エネ性能に関する一定の基準を満たした製品のみが対象です。
- 登録事業者による申請が必要: 補助金の申請は購入者自身ではできず、「給湯省エネ事業者」として登録された販売・施工業者が代行して行います。業者選びの際には、この登録事業者であるかどうかが必須の確認項目となります。
- 予算には上限がある: 国の予算がなくなり次第、期間内でも受付が終了してしまいます。
これらに加え、お住まいの自治体が独自に助成金制度を設けている場合もあります。国の補助金と併用できるケースもあるため、まずはお住まいの市区町村のホームページなどで情報を確認してみることをお勧めします。
総括:エコキュートを安く買う方法やコツ
- エコキュートの費用は本体価格と工事費で40万円からが相場
- 安く買う基本は複数の業者から相見積もりを取ること
- 国の「給湯省エネ事業」などの補助金を最大限活用する
- 補助金申請は登録された事業者を通じて行う必要がある
- 新品で安い型落ち品も有力な選択肢
- 中古品は安いが故障リスクや保証がない点に注意が必要
- 機能は本当に必要なものに絞り機種を選ぶ
- 購入先は専門店、家電量販店、ネットショップなど様々
- 価格面ではインターネット集客の専門店が安い傾向にある
- 家電量販店はポイント還元が魅力だが工事は下請け
- 業者選びでは価格だけでなく施工品質や保証内容も重視する
- 需要が落ち着く春から秋が買い替えの狙い目
- 既存の設置場所や配管を活用すると工事費を抑えられる
- 安さだけを追求せず信頼できる業者選びが最も大切
- まずは専門業者に無料見積もりを依頼し相談してみる