給湯器の交換はどこに頼むべきか、知恵袋などで情報を探している方も多いのではないでしょうか。
急にお湯が出なくなると、どこが安いのか、交換費用相場はいくらなのか、焦ってしまいますよね。依頼する業者の選び方を間違えると、後で高額請求されるなどの注意点もあり、悪質な業者の見抜き方・見極め方も知っておきたいところです。
この記事では、ガス会社やホームセンター、給湯器専門業者など、依頼先ごとの特徴を比較し、おすすめ業者の特徴を解説します。また、業者ランキングの信憑性や、マンションでの交換費用、交換にかかる時間の目安、さらには部屋が汚い場合の依頼の可否といったよくある質問にもお答えします。国が実施する補助金の最新情報も交えながら、あなたの疑問を解消します。
目次
給湯器交換どこに頼む?知恵袋でわかる依頼先の選び方
- どこで給湯器交換を頼むのが一番安いのか
- 給湯器交換の費用相場
- ホームセンターでの交換は安い?
- おすすめ業者の特徴と依頼する業者の選び方
- 業者ランキングの活用法と注意点
どこで給湯器交換を頼むのが一番安いのか
給湯器の交換費用を最も安く抑えたい場合、一般的には「インターネットの給湯器専門業者」に依頼するのが有力な選択肢となります。その理由は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、給湯器本体の割引率の高さです。ガス会社やメーカーに直接依頼する場合、給湯器本体は定価に近い価格で提供されることがほとんどです。一方で、インターネットを主軸とする給湯器専門業者は、実店舗を持たないことによるコスト削減や、大量仕入れによって、メーカー希望小売価格から大幅に割り引いた価格で給湯器を提供しています。業者によっては最大で80%以上の割引率を提示している場合もあります。
二つ目は、競争原理が働くためです。インターネット上には多数の専門業者が存在するため、価格やサービス内容で常に比較されます。このため、各社が競争力のある価格設定をせざるを得ず、結果として消費者にとって有利な価格が提示されやすくなるのです。
ただし、安さだけで業者を選ぶのは危険も伴います。後述する「悪質な業者の見抜き方」も参考に、価格だけでなく、保証内容や施工実績、口コミなどを総合的に判断することが大切です。
給湯器交換の費用相場
給湯器の交換にかかる費用の総額は、給湯器本体の価格と工事費を合わせて、約9万円から23万円程度が相場です。この金額は、給湯器の機能や号数(お湯を供給する能力)、設置場所の状況によって大きく変動します。
費用の主な内訳は以下の通りです。
費用項目 | 金額の目安 | 備考 |
給湯器本体 | 5万円 ~ 17万円 | 追い焚き機能の有無、エコジョーズかどうか、号数などで変動 |
標準工事費 | 3万円 ~ 5万円 | 既存機器の撤去、新機器の設置、配管接続など |
リモコン | 1万円 ~ 3万円 | 台所と浴室用の2台セットが一般的 |
諸経費 | 0円 ~ 1万円 | 古い給湯器の処分費や出張費など |
例えば、最もシンプルな給湯専用タイプであれば総額10万円以下で収まることもありますが、追い焚き機能や床暖房機能が付いた高機能なエコジョーズタイプの場合、総額で20万円を超えることが一般的です。正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、内訳を比較検討することが不可欠です。
ホームセンターでの交換は安い?
カインズやコーナンといった身近なホームセンターでも給湯器の交換を依頼できます。ホームセンターに依頼する最大のメリットは、店舗で実物を見ながら相談できる手軽さと、独自のポイントサービスが利用できる点です。価格も、大量仕入れによって比較的安価に設定されている場合があります。
しかし、いくつかの注意点も存在します。まず、実際の工事はホームセンターの従業員ではなく、提携している下請け業者が行うことがほとんどです。そのため、工事の品質は担当する業者によってばらつきが出る可能性があります。また、専門業者に比べて給湯器に関する専門知識が豊富でない場合もあり、複雑な設置状況には対応できないケースも考えられます。
さらに、表示されている価格は「標準工事費込み」であっても、現場の状況によっては追加料金が発生し、最終的には専門業者より割高になることもあり得ます。費用を抑える目的でホームセンターを検討する場合でも、必ず専門業者の見積もりと比較し、工事の保証内容などをしっかり確認することが大切です.
おすすめ業者の特徴と依頼する業者の選び方
給湯器交換で後悔しないためには、信頼できる業者を慎重に選ぶことが何よりも大切です。おすすめできる優良業者には、以下のような共通の特徴があります。
資格を保有し、自社で施工している
給湯器の設置には、「ガス可とう管接続工事監督者」や「液化石油ガス設備士」といった専門資格が必要です。ウェブサイトなどで有資格者が在籍していることを明記している業者は信頼できます。また、下請けに丸投げせず、経験豊富な自社の職人が責任を持って施工する業者の方が、工事の質が安定しています。
見積もりが明確で分かりやすい
「工事一式」といった曖昧な見積もりではなく、「本体価格」「標準工事費」「追加工事費」などの内訳が詳細に記載されていることが重要です。何にいくらかかるのかを丁寧に説明し、追加料金が発生する可能性についても事前に説明してくれる業者は誠実であると言えます。
施工実績と口コミが豊富
ウェブサイトに、写真付きの施工事例が数多く掲載されている業者は、それだけ経験が豊富である証拠です。また、Googleマップの口コミや比較サイトのレビューなど、第三者からの客観的な評価を確認することも、信頼性を判断する上で非常に参考になります。
保証やアフターサービスが充実している
製品に対するメーカー保証とは別に、業者独自の「工事保証」を最低でも5年以上、できれば10年付けてくれる業者を選びましょう。万が一、施工が原因で不具合が発生した場合に、迅速かつ無償で対応してくれる体制が整っているかは、安心して長く使うための重要なポイントです。
業者ランキングの活用法と注意点
インターネット上には、給湯器交換業者を比較したランキングサイトが数多く存在します。これらのサイトは、多くの業者を一覧で比較できるため、どこに頼むか迷っている初期段階では非常に参考になります。価格や対応エリア、保証期間などを効率的に比較検討できるでしょう。
しかし、業者ランキングを鵜呑みにするのは危険です。注意すべき点として、一部のランキングサイトは、広告費を多く支払っている業者を意図的に上位に表示している可能性があることです。特定の業者ばかりが常に1位になっているようなサイトは、中立性に欠けるかもしれません。
ランキングサイトを活用する際は、順位だけを見るのではなく、掲載されている情報の客観性を見極めることが大切です。例えば、実際に利用したユーザーの具体的な口コミが多数掲載されているか、各業者のメリットだけでなくデメリットにも触れているか、といった点に注目しましょう。
最終的には、一つのランキングサイトの情報だけで判断せず、複数のサイトを参考にしたり、気になった業者の公式サイトを直接訪れたりして、総合的に情報を集めることが失敗しないための鍵となります。
給湯器の交換をどこに頼むか知恵袋から学ぶ注意点や悪質な業者の見抜き方
- 悪質な業者の見抜き方・見極め方
- マンションでの交換費用と注意点
- 交換にかかる時間の目安
- 部屋が汚い場合の依頼方法
- 補助金は活用できる?
- よくある質問
悪質な業者の見抜き方・見極め方
残念ながら、給湯器交換の業界には、知識の少ない消費者を狙った悪質な業者が存在します。高額請求や手抜き工事といった被害に遭わないために、以下のような特徴を持つ業者には特に注意してください。
極端に安い価格を広告している
「工事費込みで〇万円!」といった相場を大幅に下回る価格を広告し、実際には現場で何かと理由をつけて高額な追加料金を請求する手口です。見積もりを依頼する前に、標準工事の範囲と追加工事の料金体系を明確に提示しているか確認しましょう。
不安を煽って契約を急がせる
「このままだと危険です」「今契約しないと部品がなくなります」などと過度に不安を煽り、冷静に考える時間を与えずに契約を迫る業者は危険です。その場での即決は避け、必ず一度持ち帰って検討する姿勢が大切です。
見積書の内容が曖昧
前述の通り、「工事一式」としか書かれていないような詳細な内訳のない見積書を出す業者は信用できません。後から「これは見積もりに入っていない」と言われるトラブルの原因になります。
会社の所在地や連絡先が不明確
ウェブサイトに会社の住所が記載されていない、連絡先が携帯電話の番号しかない、といった業者は、トラブルが起きた際に連絡が取れなくなる可能性があります。法人登記されているか、固定電話があるかなどを確認しましょう。
少しでも「おかしいな」と感じたら、その業者との契約は見送るのが賢明です。
マンションでの交換費用と注意点
マンションで給湯器を交換する場合、戸建てとは異なる特有の費用や注意点が存在します。
マンションの交換費用
マンションの給湯器交換費用は、戸建ての場合と大きく変わりませんが、設置場所によっては追加費用が発生することがあります。例えば、玄関横のパイプシャフト(PS)内に設置されている場合、PS設置用の特殊な部材費や、狭い場所での作業費が加算されることがあります。一般的に、戸建てよりも1万円〜2万円程度高くなる可能性があると考えておくと良いでしょう。
マンションでの注意点
最も重要な注意点は、交換工事の前に必ず管理組合や大家さんに連絡し、許可を得ることです。マンションの給湯器は共用部分と見なされる場合があり、規約によって交換できる給湯器の種類や号数、工事の方法が定められていることがあります。許可なく工事を進めると、規約違反としてトラブルになる可能性があります。
また、工事の際には近隣住民への配慮も必要です。事前に工事の日時を知らせておく、作業中の騒音や共用部分の養生を徹底するなど、マナーを守ってくれる業者を選ぶことも大切です。
交換にかかる時間の目安
給湯器の交換工事にかかる時間は、一般的に2時間から4時間程度が目安です。これは、既存の給湯器と同じタイプの製品に交換する場合の時間です。
当日の作業は、以下のような流れで進みます。
- 作業前の挨拶と養生
- 既存の給湯器の取り外し(ガス、水道の閉栓作業含む)
- 新しい給湯器の設置
- 配管、配線の接続
- リモコンの交換
- ガス漏れ、水漏れのチェックと試運転
- 作業場所の清掃と片付け
ただし、給湯器の種類を変更する場合(例:通常タイプからエコジョーズへ)や、設置場所が特殊で作業が難しい場合には、半日以上かかることもあります。また、業者によっては午前中に1件、午後に1件といったスケジュールで動いているため、訪問時間については事前に確認しておくと良いでしょう。
部屋が汚い場合の依頼方法
「給湯器を交換したいけれど、部屋が散らかっていて業者さんを呼ぶのが恥ずかしい」と悩む方もいるかもしれません。
基本的に、給湯器交換の主な作業は屋外(給湯器本体)と、浴室や台所(リモコン交換)で行われます。そのため、リビングなどが散らかっていても、作業の妨げにならなければ問題ないと考える業者がほとんどです。
ただし、最低限のマナーとして、以下の点は配慮しておくとスムーズです。
- 作業動線を確保する: 玄関から給湯器の設置場所、浴室、台所までの通路に物を置かないようにし、作業員が安全に移動できるようにしておきましょう。
- 作業スペースを片付ける: 給湯器本体の周りや、リモコンの下に物があると作業ができません。事前に少し移動させておくと親切です。
どうしても気になる場合は、見積もりを依頼する際に「少し散らかっていますが大丈夫でしょうか」と正直に伝えておくと、業者側も心づもりができ、お互いに気持ちよく作業を進めることができます。
補助金は活用できる?
はい、給湯器の交換において、国の補助金制度を活用できる場合があります。特に、省エネ性能の高い「エコジョーズ」や「エコキュート」といった高効率給湯器に交換する場合が対象となります。
2025年9月現在、主に利用が検討できる国の制度として**「給湯省エネ2024事業」や「子育てエコホーム支援事業」**があります。これらの事業では、対象となる高効率給湯器を導入する家庭に対して、定額の補助金が交付されます。
補助金事業名 | 対象となる主な給湯器 | 補助額(一例) |
給湯省エネ2024事業 | ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池(エネファーム) | 15万円~20万円/台 |
子育てエコホーム支援事業 | エコジョーズ、エコキュートなど | 27,000円~30,000円/戸 |
これらの補助金を利用するには、工事を依頼する業者が事務局に事業者登録をしている必要があります。また、補助金は予算の上限に達し次第、受付が終了してしまいます。
給湯器の交換を検討する際は、業者に見積もりを依頼する段階で「補助金を使いたいのですが、対応していますか?」と必ず確認し、最新の情報を得ることが大切です。
よくある質問
ここでは、給湯器交換に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 不要になった古い給湯器は処分してもらえますか?
はい、ほとんどの業者で、取り外した古い給湯器の回収・処分も交換費用に含まれています。見積もりの際に、処分費用が含まれているかを確認しておくと安心です。
Q. 賃貸物件の給湯器が壊れた場合、費用は誰が負担しますか?
賃貸物件の場合、給湯器は大家さんの所有物(設備)と見なされるため、経年劣化による故障であれば、交換費用は大家さんまたは管理会社が負担するのが一般的です。勝手に業者に依頼せず、まずは大家さんや管理会社に連絡して指示を仰いでください。
Q. 給湯器の寿命は何年くらいですか?
ガス給湯器の寿命は、一般的に約10年と言われています。使用頻度や設置環境によって前後しますが、10年を超えると故障のリスクが高まるため、大きな不具合が出る前に交換を検討するのがおすすめです。
給湯器の交換をどこに頼むか?知恵袋や口コミ:総括結論
この記事で解説した、給湯器交換をどこに頼むかという疑問に関する要点を、最後に箇条書きでまとめます。
- 給湯器交換の依頼先は主にガス会社、専門業者、ホームセンターの3つ
- 価格を重視するならインターネットの給湯器専門業者が最も安い傾向
- 費用相場は工事費込みで9万円から23万円程度
- 信頼できる業者は資格を持ち、見積もりが明確で、工事保証が充実している
- 極端に安い広告や契約を急がせる業者には注意が必要
- マンションでの交換は事前に管理組合の許可が必須
- 交換作業にかかる時間は2時間から4時間が目安
- 部屋が汚くても作業動線が確保できていれば問題ない
- 省エネ性能の高い給湯器への交換は補助金の対象になる可能性がある
- 2025年時点では「給湯省エネ事業」などが利用できる
- 補助金を利用するには登録事業者に依頼する必要がある
- 寿命である10年を目安に交換を検討するのが推奨される
- 一つの業者に決めず、必ず複数の業者から相見積もりを取る
- 価格だけでなくサービスや保証内容を総合的に比較して判断する
- 知恵袋などの情報は参考にしつつ、最終的には自分で業者を見極めることが大切