玄関・勝手口のお悩み

玄関ドアの修理はどこに頼む?費用と業者選びの完全ガイド

2025年9月25日

玄関のドアがうまく閉まらない、鍵がかかりにくいといった不具合に直面したとき、「玄関ドアの修理はどこに頼むのが正解なんだろう?」と悩んでしまいますよね。

修理を自分で行うべきか、それとも修理はホームセンターに相談するのが手軽なのか、専門的な建具屋の特徴やリフォーム会社の特徴も気になるところです。また、玄関ドアの修理費用はいくらくらいが相場ですか?という疑問や、鍵の修理、あるいはリクシルやトステム製品の修理費用についても知りたいことでしょう。

この記事では、玄関ドア修理業者選びのポイントから、後悔しないための見積もりの取り方まで、網羅的に解説します。修理の種類と緊急度による使い分けを理解し、あなたの状況に最適な依頼先を見つける手助けをします。記事の最後には、玄関ドアの修理に関するよくある質問にもお答えします。

ポイント

  • 修理を依頼できる業者の種類とそれぞれの特徴
  • 症状別の最適な依頼先と修理費用の相場
  • 自分で修理できるケースとプロに任せるべきケースの判断基準
  • 信頼できる業者を見極めるための具体的なチェックポイント

玄関ドアの修理はどこに頼む?ホームセンターや依頼先の特徴

玄関ドアの修理はどこに頼む?ホームセンターや依頼先の特徴

  • 修理を依頼できるホームセンターの利点
  • 専門性が高い建具屋の特徴
  • リフォーム会社の特徴と比較ポイント
  • 修理を自分で行うリスクと注意点
  • 修理の種類と緊急度による使い分け

修理を依頼できるホームセンターの利点

身近な存在であるホームセンターは、玄関ドアの修理を考えたときに最初に思い浮かぶ選択肢の一つかもしれません。最大の利点は、買い物のついでに気軽に相談できる手軽さと、店舗スタッフの親切な対応による安心感です。

多くのホームセンターにはリフォーム相談カウンターが設置されており、ドアの不具合について気軽に話を聞いてもらえます。簡単な修理であれば、DIYのための部品や工具の選定についてアドバイスをもらえることもあります。

ただし、注意点も存在します。ホームセンターのスタッフは住宅設備全般に関する知識はありますが、玄関ドア専門の深い知識を持っているわけではありません。そのため、複雑な修理や専門的な調整が必要なケースでは対応を断られることがあります。

また、実際に工事を行うのは下請け業者であることがほとんどです。どの業者が来るかは選べず、技術力にばらつきがある可能性や、受付と施工業者との間で情報伝達がうまくいかないリスクも考えられます。簡単な調整や、自分で修理するための材料調達の場として利用するのが賢明と言えるでしょう。

専門性が高い建具屋の特徴

建具屋は、玄関ドアや窓、室内ドアといった「建具」を専門に扱う職人です。最大の強みは、その高い専門知識と技術力にあります。

多くの建具屋では、問い合わせから現地調査、施工までを一貫して自社の職人が行います。そのため、ドアの状態を正確に診断し、最適な修理方法を提案してくれるでしょう。長年の経験から、単に部品を交換するだけでなく、建物の歪みを考慮した微調整など、高いレベルの施工が期待できます。

また、下請け業者を介さないため中間マージンが発生せず、リフォーム会社などに比べて費用を抑えられる傾向にあるのもメリットです。

一方で、近年は後継者不足などから高齢化が進み、廃業している建具屋も少なくありません。地域によっては、信頼できる建具屋を見つけること自体が難しい場合もあります。電話をしても繋がりにくかったり、ウェブサイトを持っていなかったりすることもあるため、探す際には根気が必要になるかもしれません。しかし、もし地域に根差した信頼できる建具屋を見つけることができれば、非常に心強いパートナーとなります。

リフォーム会社の特徴と比較ポイント

リフォーム会社は、玄関ドアの修理だけでなく、住宅全体の改修を手掛ける業者です。そのため、玄関周りの壁や床の補修、デザインの変更といった、ドア単体の修理に留まらない広範なリフォームを検討している場合に最適な選択肢となります。

取り扱っているドアメーカーや製品の種類が豊富なため、デザインや機能にこだわりたい方の要望にも応えやすいのが特徴です。断熱性能の向上や防犯対策など、家全体の性能向上という視点から総合的な提案を受けられる点も大きなメリットと言えます。

ただし、注意すべき点として、費用が比較的高額になる傾向があることが挙げられます。リフォーム会社は工事を専門の下請け業者に発注することが一般的で、その際に中間マージンが発生するためです。

また、ホームセンターと同様に、実際に施工する職人の技術力が分かりにくいという側面もあります。玄関ドアの交換だけでなく、玄関全体の雰囲気を一新したい場合や、他のリフォームと合わせて依頼したい場合に頼りになる存在です。

修理を自分で行うリスクと注意点

修理費用を少しでも安く抑えたいと考え、DIYでの修理を検討する方もいるかもしれません。ドアノブのネジが緩んでいるのを締め直す程度であれば、ドライバー一本で対応可能であり、最も安価な方法です。

しかし、それ以外の修理を自分で行うことには、大きなリスクが伴うことを理解しておく必要があります。玄関ドアは非常に重く、構造も複雑です。安易に部品を外したり調整したりすると、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。

具体的には、以下のような失敗例が少なくありません。

  • ドアを一度外したら、重くて元に戻せなくなった
  • 鍵の内部部品がずれてしまい、ドアが閉まらなくなった
  • 蝶番(ヒンジ)の調整を誤り、ドアが傾いて枠に擦れるようになった
  • 作業中に閉じ込められて外に出られなくなった

玄関ドアは、家族の安全を守る防犯の要であり、万が一の際の避難経路でもあります。修理に失敗すると、生活に深刻な支障をきたすだけでなく、防犯上のリスクも高まります。費用を節約しようとした結果、プロに頼むよりも高額な再修理費用がかかることもあります。簡単なネジの締め直し以外は、無理せず専門業者に依頼するのが最も安全で確実な選択です。

修理の種類と緊急度による使い分け

玄関ドアの不具合と一言でいっても、その症状は様々です。症状によって、どこに頼むべきか、また緊急度はどのくらいかが異なります。ここでは、代表的な症状別に最適な依頼先を整理します。

ドアノブがぐらつく・ゆるんでいる

これは前述の通り、唯一ご自身で対応を試みても良い症状です。ドライバーでネジを締め直すだけで解決することがほとんどです。ただし、ネジを締めても改善しない場合や、内部のバネなどが破損している気配がある場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。

ドアが重い・開け閉めが引っかかる

蝶番(ヒンジ)の経年劣化やズレが主な原因と考えられます。この調整には専門的な技術が必要なため、ドア修理の専門業者や建具屋に依頼するのが最適です。放置するとドアが徐々に傾き、最終的に開かなくなることもあるため、早めの対応が望ましいです。

鍵が回りにくい・引っかかる

鍵穴内部の汚れや、シリンダーの摩耗が原因であることが多いです。この場合は、鍵の専門業者(鍵屋)に依頼するのが最も確実です。無理に鍵を回そうとすると、鍵が折れて抜けなくなるリスクがあるため、絶対にやめましょう。

ドアの閉まりが悪い・閉まらない

ドアの上部についているドアクローザーの不具合や、ドア枠自体の歪みが原因として考えられます。ドアクローザーの調整や交換は専門知識が必要なため、ドア修理の専門業者に依頼しましょう。

玄関ドアの修理をどこに頼むか決める費用と業者選びのポイント

玄関ドアの修理をどこに頼むか決める費用と業者選びのポイント

  • 玄関ドアの修理費用はいくらくらいが相場ですか?
  • 鍵の修理やリクシル・トステムの修理費用
  • 玄関ドア修理業者の選び方のポイント
  • 失敗しない見積もりの取り方
  • 玄関ドアの修理に関するよくある質問

玄関ドアの修理費用はいくらくらいが相場ですか?

玄関ドアの修理にかかる費用は、修理する箇所や不具合の原因、交換する部品によって大きく変動します。あくまで一般的な目安ですが、5,500円から50,000円程度の範囲で考えておくと良いでしょう。

より具体的な費用感を掴むために、修理箇所ごとの相場を以下の表にまとめました。

修理箇所 費用相場(部品代・工賃込み) 主な修理内容
ドアノブ・レバーハンドル 約15,000円~30,000円 ぐらつき調整、ラッチ修理、本体交換
蝶番(ヒンジ) 約10,000円~20,000円 調整、注油、交換
ドアクローザー 約15,000円~25,000円 速度調整、油漏れ修理、本体交換
鍵(シリンダー) 約10,000円~60,000円 内部洗浄、調整、シリンダー交換
ドア枠 約10,000円~30,000円 傷の補修、歪み調整

上記の金額はあくまで目安です。ドアの種類(木製かアルミ製かなど)や、使用されている部品のグレードによっても価格は変わります。特に、防犯性の高い特殊な鍵や、廃盤になった古い部品の代替品を探す場合は、相場よりも高くなる可能性があります。正確な費用を知るためには、必ず業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取ることが不可欠です。

鍵の修理やリクシル・トステムの修理費用

玄関ドアの修理で特に多いのが、鍵に関するトラブルです。鍵穴に異物が入って回らない、鍵が抜けにくいといった症状の修理は、鍵専門業者に依頼するのが一般的で、費用相場は約10,000円からです。もし内部のシリンダーが完全に故障しており、交換が必要になった場合は、鍵の種類によって20,000円から60,000円程度の費用がかかります。ピッキングに強いディンプルキーなど、防犯性の高い鍵ほど高価になります。

また、ご自宅の玄関ドアがLIXIL(リクシル)やTOSTEM(トステム)といった大手メーカー製の場合、修理費用が気になる方も多いでしょう。これらのメーカーでは、自社の製品に関する修理サポートを提供しています。修理を依頼する場合、まずは公式サイトのオーナーサポートページから問い合わせるか、修理受付窓口に電話するのが確実です。

費用は、故障内容や部品、保証期間内かどうかによって大きく異なります。例えば、蝶番の調整や交換であれば20,000円~40,000円程度、ドアクローザーの交換も同程度の費用が目安となります。メーカーや正規サービス店に依頼するメリットは、純正部品を使用して確実な修理を行ってくれる安心感です。ただし、一般的な修理業者に比べて費用が割高になる可能性もあります。

玄関ドア修理業者の選び方のポイント

安心して玄関ドアの修理を任せられる、信頼できる業者を見極めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。高額な請求や手抜き工事といったトラブルを避けるためにも、以下の点を必ずチェックしてください。

会社の「顔」が見えるか

業者のウェブサイトに、会社の所在地や代表者の名前、顔写真などがきちんと公開されているかを確認しましょう。情報公開に積極的な業者は、それだけ自社の仕事に責任を持っている証拠です。逆に、連絡先が携帯電話番号のみで、誰が作業に来るのか分からないような業者は避けた方が賢明です。

豊富な施工実績や専門性があるか

テレビCMなどで知名度が高い大手企業や、地域で長年営業している業者は、多くの人々に選ばれてきた実績があり、一つの信頼の指標となります。また、ウェブサイトに具体的な施工事例が数多く掲載されているかも重要な判断材料です。特に玄関ドア修理に特化している専門業者は、多様なトラブルに対応できる知識と経験が期待できます。

スタッフの人柄や対応は誠実か

実際に修理を担当するスタッフがどのような人物かも大切です。問い合わせの電話や見積もり時の対応が丁寧で、こちらの質問に分かりやすく答えてくれるかを見極めましょう。お客様の家に上がって作業を行うわけですから、安心して任せられる誠実な人柄かどうかも、業者選びの重要な基準となります。Googleマップの口コミなども参考に、利用者の生の声をチェックするのも良い方法です。

失敗しない見積もりの取り方

修理費用で後悔しないために、最も重要な行動が「相見積もり」です。つまり、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することです。最低でも3社以上から見積もりを取ることを強くお勧めします。

相見積もりには、以下のようなメリットがあります。

  • 適正価格の把握: 複数の見積もりを比べることで、ご自身のドアの修理にかかる費用の適正な相場が分かります。
  • 悪質業者の回避: 一社だけ、理由なく極端に高額な、あるいは安すぎる見積もりを提示する業者を避けることができます。
  • サービス内容の比較: 同じ修理内容でも、使用する部品や保証の有無など、業者によって提案内容が異なります。ご自身の希望に最も合った業者を選ぶことができます。

見積もりを依頼する際は、必ず書面で提出してもらいましょう。そして、「工事一式」といった曖昧な表記ではなく、「部品代」「作業費」「出張費」など、費用の内訳が詳細に記載されているかを確認してください。不明な点があれば、その場で質問し、納得できるまで説明を求めることが大切です。

玄関ドアの修理に関するよくある質問

ここでは、玄関ドアの修理に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。

Q1. 賃貸マンションのドアが壊れたら、どこに頼むべきですか?

賃貸物件の場合、玄関ドアは建物の共用部分に含まれることが一般的です。そのため、不具合を発見したら、ご自身で業者を探す前に、まずは物件の大家さんや管理会社に連絡してください。修理の手配や費用の負担は、基本的に貸主側が行います。勝手に修理してしまうと、後でトラブルになる可能性があるので注意が必要です。

Q2. 修理にはどのくらいの時間がかかりますか?

修理内容によって大きく異なります。ドアノブの調整や鍵のシリンダー交換といった簡単な作業であれば、30分から1時間程度で完了することがほとんどです。ドアクローザーの交換や蝶番の調整など、より複雑な作業の場合は、2時間から3時間程度かかることもあります。交換用の部品が特殊で取り寄せが必要な場合は、当日中に修理が完了しないこともありますので、見積もり時に確認しておきましょう。

Q3. 火災保険は使えますか?

台風で物が飛んできてドアが破損した、子どもが誤ってガラスを割ってしまったなど、「突発的かつ偶然の事故」による破損の場合は、ご加入の火災保険(住宅総合保険)が適用される可能性があります。ただし、経年劣化による不具合は対象外となることがほとんどです。適用条件は保険契約によって異なるため、まずはご自身の保険証券を確認するか、保険会社に問い合わせてみてください。

総括:玄関ドアの修理はどこに頼むべきか

この記事で解説してきた、玄関ドアの修理をどこに頼むべきかという問題に関する重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめます。

  • 玄関ドアの修理依頼先はホームセンター、建具屋、リフォーム会社など多様
  • 簡単なネジ締め以外は自分で修理せずプロに依頼するのが安全
  • 手軽さならホームセンターだが専門性には限界がある
  • 高い技術力を求めるなら地域に根差した建具屋が有力
  • ドア以外のリフォームも考えるならリフォーム会社が適している
  • 修理費用の相場は箇所によるが5,500円から5万円程度
  • 鍵の修理は鍵専門業者(鍵屋)が最も確実
  • LIXILやTOSTEM製ドアはメーカー修理も選択肢の一つ
  • 業者選びは会社の顔が見えるか、実績があるかが重要
  • 最低3社から相見積もりを取り、費用と内容を比較する
  • 見積書は内訳が詳細に記載されているか必ず確認する
  • 賃貸物件の不具合はまず大家さんや管理会社に連絡
  • 火災保険が適用されるケースもあるため契約内容を確認
  • 症状に応じて最適な専門業者を選ぶことが重要
  • 最終的には信頼性と技術力、費用のバランスで判断する
  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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