エコキュート・給湯器

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みで費用を徹底解説

2025年9月30日

エコキュートの交換を考えた際、身近な大手家電量販店であるエディオンが選択肢に挙がる方も多いのではないでしょうか。しかし、エコキュートの価格は工事費込みでいくらになるのか、メーカー別の価格やチラシ、補助金の活用方法など、気になる点は多岐にわたります。

また、エディオンはどんな会社で、他の家電量販店と比較した際の特徴や、交換するメリット・デメリットについても知っておきたいところです。

本記事では、エディオンで交換するエコキュートの工事費込み価格の内訳から、評判や口コミ、見積もりを取る際の値引き交渉のコツ、チラシ価格の注意点、そしてよくある質問(FAQ)まで、あなたの疑問を解消するために必要な情報を網羅的に解説します。

ポイント

  • エディオンのエコキュート交換における費用相場
  • 工事費込み価格の内訳と他の家電量販店との比較
  • チラシや値引き交渉でお得に購入するコツ
  • 最新の補助金制度や実際の評判・口コミ

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みでお得に購入できるのか?

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みでお得に購入できるのか?

  • そもそもエディオンはどんな会社?
  • メーカー別の価格(工事費込み)
  • 工事費込み価格の内訳を解説
  • エディオンで交換するメリット
  • エディオンで交換するデメリット
  • 他店と比べたエディオンの特徴

そもそもエディオンはどんな会社?

エディオンは、日本全国に1,200店舗以上(フランチャイズ含む、2025年3月時点)を展開する大手家電量販店です。家電製品の販売に留まらず、「暮らしのコンサルタント」としてリフォーム事業にも力を入れているのが大きな特徴といえるでしょう。

特にエコキュートやIHクッキングヒーターといった住宅設備関連の実績は豊富で、年間14万件を超えるリフォーム工事を手掛けています。過去には経済産業省から「先進的なリフォーム事業者」として表彰された実績もあり、信頼性の高い企業であることがうかがえます。

購入後のサポートも手厚く、エコキュートの設置には独自の長期保証が付くなど、顧客が安心して製品を長く使えるようなサービスを提供している点も魅力の一つです。

メーカー別の価格(工事費込み)

エディオンでは、エコキュートの本体価格にリモコン、脚部カバー、そして標準工事費を含んだ「工事費込み」の価格で提示されています。これにより、総額が分かりやすいのが利点です。

ただし、価格は現在使用している給湯器の種類(電気温水器・エコキュートか、ガス・石油給湯器か)によって変動します。ここでは、主要メーカーの代表的なモデルの価格を紹介します。

なお、下記は電気温水器・エコキュートからの買い替えを想定した価格(2023年10月時点の税込価格)であり、最新の価格については必ず店舗での見積もりで確認してください。

メーカー 型番 タンク容量 給湯タイプ 特徴 価格(税込)
ダイキン EQN37XFVE3S 370L フルオート 高圧タイプ、温浴タイム機能 548,000円
EQX37XFVE3S 370L フルオート パワフル高圧、おゆぴかUV除菌 638,000円
パナソニック HES37LQSS 370L フルオート AIエコナビ、自動配管洗浄 548,000円
HESU37LQSS 370L フルオート ウルトラ高圧、スマホ連携 598,000円
日立 BHP-FG37WUE3S 370L フルオート 高断熱ウレタンフォーム、省エネ 498,000円
BHP-F37WDE3SM 370L フルオート ナイアガラ給湯(水道直圧) 598,000円
三菱電機 SRTW376E2S 370L フルオート Aシリーズ、スマホ連携 478,000円
SRTP376UBE2S 370L フルオート Pシリーズ、キラリユキープPLUS 658,000円

多くのモデルで、追加料金(約33,000円~)を支払うことで460Lの大容量タイプに変更することも可能です。

工事費込み価格の内訳を解説

エディオンが提示する「工事費込み価格」には、具体的に以下の項目が含まれています。

  • エコキュート本体価格
  • 浴室・台所リモコン
  • 脚部カバー
  • 標準取り付け工事費(本体据付、配管・配線工事)
  • 既存の電気温水器やエコキュートの撤去・運搬費用
  • 10年間の長期保証料

この「標準取り付け工事費」が基本となりますが、設置場所の状況によっては追加工事が必要になる場合があります。例えば、ガスや石油給湯器からエコキュートへ交換する場合は、200Vの専用電源工事や基礎工事が必要になるため、表示価格よりも5~6万円程度高くなるのが一般的です。

見積もりの際には、自宅の状況を正確に伝え、追加工事の有無とその費用を事前にしっかりと確認することが大切になります。

エディオンで交換するメリット

エディオンでエコキュートを交換することには、主に3つのメリットが考えられます。

第一に、全商品を対象とした10年間の長期保証が無料で付帯する点です。メーカー保証は通常1~2年、冷媒回路でも3~5年が一般的ですが、エディオンでは保証期間中の修理費、部品代、出張費が回数無制限で無料となります。エコキュートの寿命が10~15年とされる中で、この手厚い保証は大きな安心材料となるでしょう。

第二に、家電全般からリフォームまで一括で相談・依頼できる点です。オール電化への切り替えを検討している場合、エコキュートだけでなくIHクッキングヒーターや他の家電もまとめてエディオンの店舗で実物を見ながら選べます。複数の業者とやり取りする手間が省けるのは、大きな利点です。

第三に、エディオン独自のオリジナルモデルが存在することです。例えば、三菱、日立、ダイキンの特定モデルには、潮風などによる腐食を防ぐための防サビ仕様が施されています。また、三菱製エコキュートには、外壁に合わせやすいオリジナルカラー「ロイヤルシルバー」が用意されており、住宅の外観にこだわりたい方には魅力的な選択肢です。

エディオンで交換するデメリット

一方で、エディオンでエコキュートを交換する際には考慮すべきデメリットも存在します。

最も大きな点は、エコキュート専門の施工業者と比較して価格が割高になる傾向があることです。家電量販店は、実際の工事を下請け業者に委託することが多く、その分の中間マージンが価格に上乗せされることがあります。そのため、同じ機種であっても、自社で施工まで行う専門店の方が見積もり金額が数万円安くなるケースは少なくありません。

もう一つのデメリットは、取り扱いメーカーが限られている点です。エディオンでは主にダイキン、パナソニック、日立、三菱の4社を取り扱っています。したがって、コロナや東芝といった他の人気メーカーの製品を希望する場合には、別の販売店を探す必要があります。豊富な選択肢の中からじっくり比較検討したいという方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

他店と比べたエディオンの特徴

他の家電量販店や専門業者と比較した際のエディオンの最大の特徴は、やはり「10年間の無料長期保証」と「リフォーム事業との連携」にあります。

ヤマダ電機やビックカメラなどの他の大手家電量販店でもエコキュートは取り扱っていますが、10年保証は有料のオプションサービスであることがほとんどです。無料でこのレベルの長期保証が付いてくるのは、エディオンの大きな強みと言えます。

また、単に商品を販売して設置するだけでなく、住宅全体のエネルギー効率や快適性を向上させるリフォームの一環としてエコキュートを提案できる点も、専門業者にはない特徴です。家電から住宅設備までトータルでサポートしてほしいと考える方にとっては、非常に頼りになる存在でしょう。ただし、前述の通り、価格面では専門業者に分がある場合が多いため、費用を最優先する方は専門業者との相見積もりが不可欠です。

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みお得に買うコツ

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みお得に買うコツ

  • チラシ情報とチラシ価格の注意点
  • 見積もりと値引き交渉のコツ
  • 補助金を活用して費用を抑える
  • 評判や口コミをチェックする
  • よくある質問(FAQ)

チラシ情報とチラシ価格の注意点

エディオンでは、定期的にお得な情報が掲載された新聞折り込みチラシやウェブチラシを発行しています。これらのチラシには、特定のエコキュートが期間限定の特別価格で提供される情報が含まれていることがあるため、交換を検討している時期にはこまめにチェックすることをおすすめします。

ただし、チラシ価格を利用する際にはいくつかの注意点があります。まず、チラシには必ず有効期間が設定されています。期間を過ぎてしまうと、その価格は適用されなくなるため、見つけたら早めに店舗へ相談に行くことが大切です。

また、チラシに掲載されている「工事費込み」の価格は、あくまで「標準工事」を前提としたものです。自宅の設置状況によっては追加工事が必要となり、チラシの価格にプラスして費用が発生する可能性を念頭に置いておく必要があります。

見積もりと値引き交渉のコツ

エコキュートのような高額な商品を購入する際は、必ず正式な見積もりを取りましょう。エディオンでは、現地調査を行った上で詳細な見積もりを無料で作成してくれます。この際、標準工事の内容と、追加工事が発生する場合はその内容および費用を明確に記載してもらうことが、後々のトラブルを避ける上で不可欠です。

値引き交渉については、家電量販店ならではのコツがあります。最も効果的なのは、他の専門業者や家電量販店から取得した「相見積もり」を提示することです。「他社ではこの金額だった」と伝えることで、価格を再検討してくれる可能性があります。

また、交渉のタイミングも考慮すべき点です。企業の決算期にあたる3月や9月は、売上目標達成のために通常よりも柔軟な価格対応が期待できる時期です。このタイミングを狙って商談を進めるのも一つの有効な手段と考えられます。

補助金を活用して費用を抑える

エコキュートへの交換費用を抑えるために、国が実施している補助金制度を積極的に活用しましょう。2025年現在、「給湯省エネ2025事業」という制度が実施されており、対象となる高効率なエコキュートを導入することで補助金を受け取ることが可能です。

補助金の基本額は1台あたり8万円です。さらに、特定の性能要件を満たすことで加算措置があります。

  • インターネットに接続可能で、昼間の電力需要ピークを避ける機能を持つ機種:+2万円
  • 太陽熱温水器と連携する機種:+4万円

これにより、1台あたり最大で12万円の補助金が交付されます。非常に大きな金額であり、利用しない手はありません。

補助金制度は予算の上限に達し次第、受付が終了してしまいます。申請手続きは基本的に購入した事業者が代行してくれますが、制度の利用を希望する場合は、見積もり依頼の段階で必ずその旨を伝え、対象機種や手続きについて確認しておきましょう。

評判や口コミをチェックする

実際にエディオンでエコキュートを交換した人の評判や口コミを調べることも、後悔しない選択をするために役立ちます。インターネット上のレビューサイトやSNSなどで検索してみましょう。

チェックすべきポイントは、価格の満足度だけではありません。「担当者の説明は分かりやすかったか」「工事は丁寧でスムーズだったか」「購入後のアフターサービスに問題はなかったか」といった、サービス全体の質に関する声に注目することが大切です。

もちろん、口コミは個人の主観に基づくものであるため、全ての情報を鵜呑みにするのは避けるべきです。しかし、複数の口コミで共通して指摘されている良い点や悪い点は、その企業の特徴を反映している可能性が高いと考えられます。良い評判と悪い評判の両方を参考に、総合的に判断する材料の一つとしてください。

よくある質問(FAQ)

ここでは、エディオンでのエコキュート交換に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめます。

Q1: 注文してから工事までどのくらいかかりますか?

A1: 在庫がある機種で、設置場所に大きな問題がなければ、最短で3日程度で工事が可能な場合があります。ただし、人気機種の在庫状況や工事業者のスケジュールによっては、1週間以上かかることもあります。特に給湯器が完全に故障してお急ぎの場合は、早めに相談することをおすすめします。

Q2: 10年保証の具体的な内容を教えてください。

A2: エディオンの10年保証は、保証期間中であれば、エコキュート本体およびリモコンの自然故障に対して、修理にかかる部品代、技術料、出張費がすべて無料になるサービスです。修理回数や累計金額の上限もありません。ただし、消耗品の交換や、天災、誤った使用方法による故障は対象外となります。

Q3: 今使っているガス給湯器からの交換も可能ですか?

A3: はい、可能です。ただし、ガス配管の撤去やエコキュート用の200V電源工事、貯湯タンクを設置するためのコンクリート基礎工事などが必要になるため、電気温水器からの交換に比べて工事費が高くなります。見積もり時に詳細な金額を確認してください。

エディオンのエコキュート価格は?工事費込みの注意点:総括

この記事では、エディオンでエコキュートを交換する際の価格や特徴について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • エディオンは全国展開するリフォーム実績豊富な大手家電量販店
  • 価格は工事費込みで提示され総額が分かりやすい
  • 交換費用は既存の給湯器により異なり40万円台後半から70万円台が目安
  • 全商品に無料の10年長期保証が付帯するのが最大のメリット
  • 家電やリフォームもまとめて相談できる利便性がある
  • 専門業者に比べると価格は割高になる傾向
  • 取り扱いメーカーは主要4社で選択肢はやや少なめ
  • チラシの特別価格は有効期間と追加工事の可能性に注意
  • 相見積もりや決算期を狙うことで値引き交渉がしやすくなる
  • 国の補助金「給湯省エネ2025事業」で最大12万円の補助が受けられる
  • 補助金は予算上限があるため早めの行動が肝心
  • 価格だけでなく工事の質やアフターサービスに関する評判も確認すべき
  • ガス給湯器からの交換は追加工事費が発生する
  • 正確な費用は必ず現地調査後の見積もりで確認することが大切
  • 価格と保証のバランスを考えて総合的に判断するのが良い選択につながる
  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

-エコキュート・給湯器