室内ドアの交換をカインズホームで検討しているものの、具体的な費用相場や依頼の流れが分からず、一歩を踏み出せないでいる方もいるのではないでしょうか。
ドア交換を何屋さんに依頼するべきか、室内ドア交換にかかる日数はどのくらいかなど、疑問は尽きないかもしれません。
この記事では、カインズのドアリフォームの特徴から、一般的な室内ドアの交換費用相場まで、詳しく解説します。
種類別や場所別の交換費用相場、ドアの交換費用を安くするコツや注意点にも触れていきます。
さらに、室内ドアの交換をすると得られるメリットや考えられる欠点、デメリットを比較し、適切な室内ドアを交換するタイミングや、失敗しない室内ドアの交換業者の選び方、見積もり、支払方法やローン・ポイント制度など、後悔しないための知識を網羅的にご紹介します。
目次
室内ドア交換をカインズホームで依頼する前に見るべき特徴とメリット
- カインズのドアリフォームその特徴とは?
- 室内ドアの交換で得られるメリットとデメリット
- 室内ドアを交換する最適なタイミング
- 室内ドア交換にかかる日数は?工期と納期
- ドア交換は何屋さんに依頼する?業者の選び方
カインズのドアリフォームその特徴とは?
カインズホームで室内ドアのリフォームを検討する際、まず知っておきたいのはその特徴です。カインズは、DIY用品から日用品まで幅広く扱うホームセンターとして知られていますが、リフォームサービスにも力を入れています。
カインズのドアリフォームの大きな特徴は、店舗で実物を見ながら相談できる点にあります。多種多様なデザインや機能を持つドアが展示されているため、カタログだけでは分かりにくい色合いや質感を直接確かめられます。これにより、リフォーム後のイメージとの齟齬が生まれにくくなります。
また、専門のスタッフに相談できる窓口が設けられていることも魅力の一つです。リフォームに関する知識がなくても、予算や希望を伝えることで、最適な商品を提案してもらえます。見積もりから施工業者の手配まで一貫してサポートしてくれるため、複数の業者と個別にやり取りする手間が省けます。ただし、施工はカインズが提携する下請けの工務店が行うことが一般的です。このため、中間マージンが発生し、専門のリフォーム業者に直接依頼するよりも費用が割高になる可能性も考慮する必要があります。
室内ドアの交換で得られるメリットとデメリット
室内ドアの交換は、単に古いものを新しくするだけではありません。さまざまなメリットが期待できる一方で、いくつかのデメリットも存在します。
メリット
室内ドアを交換する最大のメリットは、住空間の印象を大きく変えられることです。例えば、暗い色のドアを明るい色に変えるだけで、部屋全体が明るく開放的な雰囲気になります。ガラス入りのデザインを選べば、廊下や隣室からの光を取り込み、採光性を高めることも可能です。
また、機能性の向上も見逃せません。最新のドアには、開閉時の音を軽減する静音設計のものや、気密性を高めて冷暖房効率を上げるものがあります。引き戸に変更すれば、開閉スペースが不要になり、車椅子での通行が容易になるなど、バリアフリー対策としても有効です。
デメリット
一方、デメリットとしてまず挙げられるのが費用です。ドア本体の価格に加えて工事費がかかるため、決して安い出費ではありません。特に、ドア枠ごと交換したり、開き戸から引き戸へ変更したりするような大がかりな工事になると、費用はさらに高額になります。
工事期間中は、騒音やホコリが発生することも考慮しなければなりません。作業内容によっては1日で完了しますが、壁の解体などを伴う場合は数日間かかることもあり、その間の生活に多少の影響が出ます。また、選んだドアのデザインが既存のインテリアと調和しないと、かえって部屋全体のバランスが崩れてしまう可能性もあるため、慎重な商品選びが求められます。
室内ドアを交換する最適なタイミング
室内ドアの交換を検討する適切なタイミングは、いくつかのサインによって判断できます。一般的に、室内ドアの耐用年数は15年から20年程度とされています。この年数を超えると、見た目の劣化だけでなく、機能的な不具合が生じやすくなります。
具体的な症状としては、まず開閉時の異音が挙げられます。「キーキー」ときしむ音がする場合、蝶番の劣化や歪みが考えられます。また、ドアがスムーズに開閉できなくなったり、きちんと閉まらなくなったりした場合も交換のサインです。これは、長年の使用によるドア本体の歪みや、建物の変形が原因である可能性があります。
見た目の劣化も重要な判断基準です。表面の塗装が剥がれてきたり、傷や汚れが目立ったりすると、部屋全体の印象を損ないます。特に、ペットによる引っかき傷や子どもの落書きなどが修復困難な場合は、交換を検討する良い機会です。これらの症状が見られたら、大きなトラブルに発展する前に、専門業者に点検を依頼し、交換を検討することをおすすめします。
室内ドア交換にかかる日数は?工期と納期
室内ドアの交換を計画する上で、工事にかかる日数、つまり工期と、新しいドアが届くまでの納期を把握しておくことは大切です。
工期
工事期間は、交換の方法によって大きく異なります。最も手軽な「ドア本体のみの交換」や、既存のドア枠に新しい枠を被せる「カバー工法」の場合、壁を壊す必要がないため、工事は半日から1日程度で完了することがほとんどです。この方法は、生活への影響を最小限に抑えたい場合に適しています。
一方で、「ドア枠ごと交換する」場合は、既存の枠を撤去するために周辺の壁を一部解体する必要があります。その後、新しい枠を取り付け、壁を補修し、壁紙を張り替える作業が伴うため、工期は1日から2日、場合によってはそれ以上かかることもあります。開き戸から引き戸への変更など、開閉方式自体を変えるリフォームは、さらに大がかりな工事となり、工期も長くなる傾向にあります。
納期
納期とは、商品を注文してから現場に届くまでの期間を指します。既製品のドアであれば、通常1週間から2週間程度で納品されます。しかし、サイズやデザインを特注するオーダーメイド品の場合は、製作に時間がかかるため、1ヶ月以上待つことも珍しくありません。リフォームの日程を決める際は、この納期を考慮に入れ、余裕を持ったスケジュールを組むことが肝心です。
ドア交換は何屋さんに依頼する?業者の選び方
室内ドアの交換を依頼できる業者は、主にホームセンター、専門のリフォーム業者、ハウスメーカー、建具屋などが挙げられます。それぞれに特徴があるため、自分の希望に合った業者を選ぶことが大切です。
依頼先の種類 | メリット | デメリット |
ホームセンター | 店舗で実物を見ながら相談できる、窓口が一本化されていて手軽 | 中間マージンで割高になる可能性、専門性は業者による |
専門のリフォーム業者 | 専門知識が豊富、幅広いメーカーに対応、費用が比較的安い傾向 | 業者によって技術や価格に差がある、信頼できる業者を探す手間がかかる |
ハウスメーカー | 自社住宅の構造を熟知している、アフターサービスが充実 | 他社製品を選べない場合がある、費用が高額になりやすい |
建具屋 | 高い専門技術を持つ、オーダーメイドや特殊な修理に対応可能 | 住宅全体のバランスを考えた提案は不得意な場合がある |
カインズホームのようなホームセンターは、手軽に相談できる点が魅力ですが、前述の通り費用が割高になる可能性があります。
費用を抑えつつ質の高い工事を望むなら、地域密着型の専門リフォーム業者が有力な選択肢となります。リフォーム業者は、下請けを使わず自社で施工することが多いため、中間マージンが発生せず、コストを抑えやすいです。
業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行いましょう。これにより、費用の適正価格を把握できるだけでなく、各社の提案内容や担当者の対応を比較できます。また、施工実績が豊富か、アフターサービスは充実しているかなども、信頼できる業者を見極めるための重要なポイントとなります。
室内ドア交換はカインズホームがおすすめか?費用と注意点
- 室内ドア交換の費用相場を解説
- 種類別・場所別のドア交換費用相場
- ドアの交換費用を安くするコツや注意点
- 見積もりで確認すべきポイント
- 支払方法やローン・ポイント制度
室内ドア交換の費用相場を解説
室内ドアの交換にかかる費用は、工事の内容によって大きく変動します。ここでは、代表的な工事内容ごとの費用相場と施工期間の目安を表にまとめました。
工事内容 | 費用相場 | 施工期間の目安 | 主な特徴 |
ドア本体のみ交換 | 約5万円~20万円 | 1日 | 最も手軽で安価。既存のドア枠を利用するため、デザインの制約がある。 |
ドア枠と本体を交換 | 約10万円~50万円 | 1日~2日 | デザインの自由度が高く、開閉方式の変更も可能。壁の補修費が別途かかる場合がある。 |
ドアの表面を張り替え | 約4万円~6万円 | 半日 | 見た目を一新できる最も安価な方法。ドア本体に歪みや大きな傷がない場合に限られる。 |
壁にドアを新設 | 約20万円~50万円以上 | 2日~4日 | 間仕切りを作りたい場合に採用。壁の構造調査や補強が必要になることがある。 |
最も費用を抑えられるのは、ドアの表面に化粧シートなどを張り替える方法です。ドア本体に問題がなく、見た目の傷や汚れだけが気になる場合に適しています。
既存のドア枠を残してドア本体のみを交換する方法も比較的安価ですが、選べるドアのデザインが限られることがあります。一方、ドア枠ごと交換する場合は費用が高くなりますが、開き戸から引き戸への変更など、部屋の使い勝手を大きく変えるリフォームが可能です。
種類別・場所別のドア交換費用相場
ドアの交換費用は、ドアの種類や設置場所によっても変わってきます。ここでは、ドアの種類別、および場所別の費用相場の違いについて解説します。
ドアの種類別費用相場
室内ドアには主に「開き戸」「引き戸」「折れ戸」の3種類があり、それぞれ本体価格や施工の手間が異なります。
- 開き戸: 最も一般的で、製品のバリエーションが豊富です。シンプルなものであれば比較的安価ですが、デザイン性の高いものや機能的なものは高価になります。交換費用は5万円~20万円が目安です。
- 引き戸: 横にスライドして開閉するため、省スペースでバリアフリーにも適しています。レールを設置する必要があるため、開き戸からの交換の場合は工事費が高くなる傾向があります。交換費用は8万円~25万円程度が相場です。
- 折れ戸: ドアを折りたたんで開閉するタイプで、クローゼットや浴室のドアによく使われます。構造が複雑なため、本体価格も工事費も比較的高めになることが多く、10万円以上かかるのが一般的です。
室内ドアの場所別費用相場
トイレや浴室など、場所によって求められる機能が異なるため、ドアの価格も変わります。
- リビング: 家の中心となる場所なので、採光やデザイン性を重視したガラス入りのドアなどが選ばれ、費用は高くなる傾向があります。相場は10万円~30万円程度です。
- トイレ: プライバシー確保のため、明かり窓が付いたタイプや、施錠しやすいドアノブが選ばれます。費用相場は5万円~15万円程度です。
- 浴室: 湿気に強い素材であることや、カビの生えにくい構造であることが求められます。専門性の高い製品が必要なため、費用は比較的高く、10万円前後が相場となります。
ドアの交換費用を安くするコツや注意点
室内ドアの交換は、工夫次第で費用を抑えることが可能です。ここでは、交換費用を安くするための具体的なコツと、その際の注意点を紹介します。
コツ1:カバー工法を活用する
費用を抑える最も効果的な方法の一つが「カバー工法」です。これは、既存のドア枠を撤去せず、その上から新しいドア枠を被せて取り付ける工法です。壁を壊す必要がないため、解体費や壁の補修費がかからず、工期も短縮できます。結果として、総費用を大幅に削減できる可能性があります。
コツ2:必要最低限のリフォームに留める
ドア全体に問題がない場合は、部分的な修理や交換で対応することも検討しましょう。例えば、ドアノブのがたつきであればドアノブのみの交換、表面の傷であれば化粧シートの張り替えで済む場合があります。ドア枠ごと交換するのではなく、ドア本体のみを交換するなど、本当に必要な工事範囲を見極めることがコスト削減につながります。
コツ3:シンプルなデザインの製品を選ぶ
ドア本体の価格は、デザインや機能によって大きく異なります。装飾が少なく、シンプルなデザインの既製品を選ぶことで、本体価格を抑えられます。オーダーメイドやガラス面積の大きいデザイン、特殊な機能が付いたドアは高価になるため、予算に応じて選びましょう。
注意点
費用を安くすることだけを追求すると、品質の低い業者を選んでしまったり、必要な工事を省略して後から不具合が発生したりするリスクがあります。安さの理由をきちんと確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。前述の通り、複数の業者から見積もりを取り、価格と内容をしっかり比較検討してください。また、補助金制度が利用できる場合もあるため、リフォーム業者に相談してみるのも良いでしょう。
見積もりで確認すべきポイント
リフォーム業者から見積もりを取る際は、金額の総額だけを見るのではなく、詳細な内訳までしっかりと確認することが失敗を防ぐ鍵となります。
まず確認すべきなのは、「工事項目」です。どのような作業にいくらかかるのかが具体的に記載されているかを見ましょう。「ドア本体価格」「ドア枠価格」「撤去・処分費」「取り付け工事費」「壁補修費」「諸経費」など、項目が細かく分かれている見積もりは信頼性が高いと考えられます。逆に、「工事一式」のように内容が曖昧な場合は、後から追加費用を請求される可能性もあるため注意が必要です。
次に、使用する「商品の詳細」を確認します。ドアのメーカー名、製品名、型番などが正確に記載されているかチェックしてください。口頭での説明と同じ商品か、仕様に間違いがないかを確認することで、イメージと違うものが取り付けられるといったトラブルを防ぎます。
また、保証内容やアフターサービスについても確認しておくと安心です。工事後に不具合が発生した場合、どのくらいの期間、どのような内容の保証が受けられるのかを事前に把握しておきましょう。これらの点を踏まえ、不明な点があれば遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。
支払方法やローン・ポイント制度
室内ドア交換のようなリフォームでは、まとまった費用が必要になるため、支払方法や利用できる制度について事前に確認しておくことが重要です。
支払方法
多くのリフォーム業者では、現金払いや銀行振込が一般的です。工事完了後に一括で支払うケースのほか、契約時と完了時の2回に分けて支払うケースもあります。近年では、クレジットカード決済に対応している業者も増えてきました。クレジットカードを利用すれば、カード会社のポイントが貯まるというメリットがあります。
リフォームローン
費用が高額になる場合は、リフォームローンの利用も選択肢の一つです。リフォームローンは、金融機関や信販会社が提供しており、一般的なカードローンに比べて金利が低い傾向にあります。担保が不要な「無担保型」と、住宅を担保に入れる「有担保型」があり、借入額や返済期間に応じて選べます。審査が必要ですが、月々の負担を抑えながらリフォームを実現できます。
ポイント制度
カインズホームのようなホームセンターでは、独自のポイント制度を導入している場合があります。リフォーム費用に応じてポイントが付与され、貯まったポイントは日用品の購入などに利用できるため、実質的な値引きと考えることができます。利用する業者にどのようなポイント制度があるか、事前に確認しておくと良いでしょう。これらの支払方法や制度をうまく活用することで、負担を軽減し、よりお得にリフォームを行うことが可能です。
室内ドア交換はカインズホームでお得にできる:総まとめ
この記事では、カインズホームでの室内ドア交換を中心に、費用相場から業者選びのコツまで幅広く解説しました。最後に、今回の重要なポイントをまとめます。
- カインズホームは店舗で実物を見ながら相談できるのが魅力
- 施工は提携業者が行い、中間マージンが発生する可能性がある
- ドア交換は部屋の印象を変え、機能性を向上させるメリットがある
- 費用や工事期間中の騒音などがデメリットとして挙げられる
- 耐用年数の15~20年や、開閉時の異音などが交換のタイミング
- 工期はドア本体のみなら1日、ドア枠ごとなら1~2日が目安
- 費用を抑えるなら専門のリフォーム業者がおすすめ
- 業者選びでは複数社から見積もりを取ることが不可欠
- 費用相場はドア本体のみで5~20万円、ドア枠ごとなら10~50万円
- ドアの種類は開き戸・引き戸・折れ戸があり、引き戸は高価な傾向
- 費用を安くするコツはカバー工法や部分的な修理の検討
- 見積もりでは工事項目の内訳や商品詳細を必ず確認する
- 支払いは現金や振込のほか、クレジットカードやローンも選択肢になる
- ホームセンター独自のポイント制度も活用できる場合がある
- 最終的には費用、品質、サービスのバランスを考えて依頼先を決める