夏の訪れとともに気になるのが、窓辺の虫対策です。ふと網戸を見ると、破れていたり、汚れでたるんでいたりしませんか。
「網戸の交換は何年に一度が目安なのだろう?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。いざ張り替えようと思っても、「網戸の張り替えの平均値段はいくらですか?」という疑問が真っ先に浮かびます。
この記事では、網戸の張替えに関するあらゆる疑問にお答えします。自分でDIYに挑戦する場合のポイントから、プロの業者に依頼する際の費用、特に身近なホームセンターでの網戸張替え料金や値段の比較まで、幅広く解説します。
例えば、コーナン、コメリ、ニトリ、カインズといった店舗ごとの比較情報や、張り替えだけでなく網戸を丸ごと交換する場合の費用も分かります。
さらに、「20年前の網戸が外れない」といった困った状況の対処法や、「網戸の隙間テープはどこに貼るべきか」という細かな補修のコツ、そして最終的に後悔しないための網戸張り替え業者のおすすめの選び方7選まで、網戸の張替えに関する相場と知識を網羅的にご紹介します。
- 業者依頼とDIYにおける網戸張替えの費用相場
- 主要ホームセンター別の具体的な料金体系とサービス内容
- ご自身の予算や目的に合った最適な網戸の選び方
- 後悔しないための信頼できる張り替え業者の見極め方
目次
網戸の張替え相場は?ホームセンターの料金とサイズ別に解説
- 網戸の張り替えの平均値段はいくらですか?
- 張替え料金ホームセンターでの目安
- ホームセンターでの値段の比較ポイント
- 網戸の張り替え コーナン・コメリ・カインズ比較
- 網戸を丸ごと交換する費用とホームセンターを比較!
網戸の張り替えの平均値段はいくらですか?
網戸の張り替えを検討する際、最も気になるのが費用です。結論から言うと、専門業者に依頼した場合の料金相場は、一般的なサイズの網戸1枚あたり3,000円から8,500円程度が目安となります。
なぜなら、この料金は網戸の大きさや使用するネットの種類、そして依頼する業者の設定によって変動するため、一概に「いくら」とは断定できないからです。例えば、小さな窓と大きな掃き出し窓では、使用するネットの量も作業時間も変わってきます。
具体的に、料金に影響を与える主な要素は以下の通りです。
料金を左右する4つのポイント
- 網戸のサイズ: 当然ながら、サイズが大きくなるほど料金は高くなる傾向にあります。一般的な料金設定の例を表にまとめました。
窓のサイズ | 目安の寸法(高さ) | 料金相場(1枚あたり) |
小窓 | 〜90cm | 3,000円~4,500円 |
中窓(腰高窓) | 〜130cm | 4,000円~5,500円 |
大窓(掃き出し窓) | 〜190cm | 5,000円~8,500円 |
- ネット(網)の種類・素材: 標準的なポリプロピレン製のネットが最も安価です。一方で、ペットの引っ掻きに強い強化ネット、虫が嫌がる成分を含んだ防虫ネット、外から室内が見えにくいプライバシーネットなどは、機能性が高い分、料金も割高になります。
- メッシュの細かさ: 網目の細かさを表す「メッシュ」という単位があり、数字が大きいほど網目が細かくなります。標準的なのは20メッシュですが、小さな虫の侵入を防ぎたい場合は24メッシュ以上が推奨されます。メッシュ数が大きいほど高価になるのが一般的です。
- 作業内容: 単純なネットの張り替えだけでなく、網を固定するゴム(ビート)の交換や、古くなった網戸の処分を依頼すると追加料金が発生することがあります。
これらの要素が組み合わさって最終的な料金が決まります。したがって、正確な費用を知るためには、まず自宅の網戸のサイズを測り、どのような機能を持つネットにしたいかを考えた上で、業者に見積もりを依頼することが大切です。
張替え料金ホームセンターでの目安
網戸の張り替えを依頼する先として、最も身近で手軽な選択肢の一つがホームセンターです。全国展開している店舗が多く、料金体系が明瞭なため、初めて依頼する方でも安心感があります。
ホームセンターに依頼する場合、料金は店舗への「持ち込み」か、自宅まで来てもらう「引き取り」かによって変わるのが一般的です。当然ながら、自分で店舗まで網戸を運ぶ「持ち込み」の方が費用を安く抑えられます。
具体的な料金の目安としては、一般的な掃き出し窓サイズ(約180cm×90cm)で、持ち込みの場合は1枚あたり3,000円台から、引き取りの場合は4,000円台からが相場と考えられます。ただし、これは最も標準的なネットを使用した場合の価格です。高機能なネットを選ぶと、料金は1枚あたり10,000円を超えることもあります。
また、料金体系には注意が必要です。基本の張り替え料金の他に、以下のような追加費用がかかる場合があります。
- 出張費・運搬費: 引き取りサービスを利用する場合、基本料金とは別に、出張費や運搬費が請求されることがあります。特に、依頼する枚数が少ないと割高になるケースも見られます。
- 取り外し・取り付け作業費: スタッフが自宅で網戸の取り外しや取り付けを行う場合、作業費が別途発生することがあります。
- 特殊作業費: 面格子が付いていて網戸の取り外しが難しい場合や、高層階での作業には追加料金がかかる可能性があります。
このように、ホームセンターでの張り替えは一見安価に見えても、様々な追加料金が積み重なる可能性があります。依頼する前には、必ず総額でいくらかかるのか、見積もりをしっかりと確認することが後悔しないための鍵となります。
ホームセンターでの値段の比較ポイント
ホームセンターで網戸の張り替えを検討する際、単純な値段の安さだけで決めてしまうのは早計です。後から「こんなはずではなかった」と後悔しないために、値段とあわせてサービス内容を多角的に比較することが重要になります。
その理由は、各ホームセンターで基本料金に含まれるサービスの範囲や、選択できるネットの種類、追加料金の規定が異なるからです。一見、A店の基本料金が安くても、高機能ネットの料金が高かったり、出張費が別途必要だったりして、結果的にB店より高くなるケースも少なくありません。
そこで、値段を比較する際に必ずチェックすべきポイントを具体的に解説します。
見積もり時に確認すべき4つの項目
- 基本料金に含まれる作業範囲:表示されている「張り替え料金」に、古い網の処分費用や、網を固定するゴム(ビート)の交換費用が含まれているかを確認しましょう。これらが別途費用となっている場合、総額では思ったより高くなる可能性があります。
- 選べるネットの種類と料金:標準ネットの料金だけでなく、自分が希望する機能(防虫、ペット対策、プライバシー保護など)を持つネットの料金を確認することが大切です。店舗によっては特定の種類しか扱っていない場合もあります。デザイン性の高いネットなど、カインズのようにプライベートブランドの商品が豊富な店舗もありますので、選択肢の広さも比較の対象となります。
- 追加料金の有無と条件:前述の通り、引き取りサービスの利用時には出張費や運搬費がかかることが多いです。「3枚以上の注文で運搬費無料」といったキャンペーンを行っている場合もあるため、複数枚の張り替えを検討しているなら、こうした条件も加味して比較するとお得になることがあります。また、面格子の取り外しなど、特殊な作業に対する追加料金の規定も事前に確認しておくと安心です。
- 保証やアフターサービス:万が一、張り替え後にネットがすぐたるんでしまった、などの不具合があった場合の保証はあるかどうかも確認しておきたいポイントです。地域に密着した店舗であれば、施工後の相談がしやすいというメリットも考えられます。
これらの点を総合的に比較検討し、自分の希望や状況に最も合ったホームセンターを選ぶことが、満足のいく網戸張り替えにつながります。
網戸の張り替え コーナン・コメリ・カインズ比較
身近なホームセンターであるコーナン、コメリ、カインズは、いずれも網戸の張り替えサービスを提供していますが、その料金体系やサービス内容にはそれぞれ特色があります。ここでは、各社の特徴を比較し、どのような方におすすめかを解説します。
なお、料金は店舗や時期、選択するネットの種類によって変動するため、あくまで2025年時点での一般的な目安としてお考えください。正確な料金は、必ず最寄りの店舗にご確認ください。
項目 | カインズ | コーナン | コメリ |
料金目安(持ち込み) | 3,580円~(掃き出し窓サイズ) | 8,360円~(掃き出し窓サイズ・作業費込) | 5,100円~(掃き出し窓サイズ) |
料金体系の特徴 | ネットの種類で料金が細かく設定。PB商品(ディズニー柄など)も豊富。 | 基本料金に張り替え作業費が含まれる場合が多い(要確認)。1物件あたり3,300円の作業費が別途かかることも。 | 複数枚(例:4枚以上)依頼すると割引が適用される場合がある。 |
引き取りサービス | あり(3枚未満は別途運搬費5,000円など条件あり) | あり(別途出張費がかかる場合あり) | あり(別途出張費がかかる場合あり) |
ネットの種類 | 豊富(標準、防虫、破れにくい、外から見えにくい、デザイン柄など) | 標準、高強度、外から見えにくいなど、基本的なラインナップが中心。 | 標準、防虫など、実用的な種類が中心。 |
おすすめな方 | デザイン性や機能性にこだわりたい方、自分で持ち込める方。 | 料金体系の分かりやすさを重視する方。1枚だけ依頼したい場合など。 | 一度に複数枚の張り替えを考えている方、コストを重視する方。 |
各社の強みと選び方のポイント
カインズは、プライベートブランドが充実しており、機能性ネットはもちろん、ディズニーキャラクターがデザインされた網戸など、他にはないユニークな選択肢があるのが最大の魅力です。デザインにこだわりたい、部屋の雰囲気に合わせたいという方には最適な選択肢と言えます。ただし、引き取りサービスは枚数が少ないと割高になるため、基本的には持ち込みでの利用がおすすめです。
コーナンは、作業費込みの料金設定を提示している場合があり、一見すると高く感じますが、追加料金の心配が少ないという見方もできます。ただし、店舗や依頼内容によっては別途作業費がかかるケースもあるため、事前の確認は不可欠です。シンプルなサービスを求める方に向いています。
コメリは、複数枚を同時に依頼することで割引が適用される制度があるのが特徴です。家の網戸をまとめてリフレッシュしたいと考えている方にとっては、総額で最も費用を抑えられる可能性があります。実用的なネットを中心に扱っており、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
このように、各社には異なる強みがあります。ご自身の希望(コスト、デザイン、依頼枚数など)を明確にし、それに合ったホームセンターを選ぶことが賢い選択につながります。
網戸を丸ごと交換する費用とホームセンターを比較!
網戸の劣化が激しい場合、ネットの張り替えだけでは対応できず、枠(サッシ)ごと交換する必要が出てきます。枠が歪んでいたり、戸車が破損してスムーズに開閉できなかったりする場合がこれにあたります。
網戸を丸ごと交換する場合の費用は、単なる張り替えとは大きく異なり、一般的な掃き出し窓サイズで1枚あたり15,000円から30,000円程度が相場となります。これは、新しい網戸本体の価格に加えて、設置作業費が必要になるためです。
ホームセンターに依頼する場合も、この価格帯が目安となります。ただし、これも最も標準的なアルミサッシのパネル式網戸の場合です。例えば、収納時にコンパクトになるロール式やジャバラ(アコーディオン)式の網戸に交換する場合は、構造が特殊なため費用はさらに高くなり、場合によっては60,000円以上かかることもあります。
ホームセンター各社で、網戸本体の品揃えや価格、そして設置工事費は異なります。
- カインズ: プライベートブランドの網戸も扱っており、比較的リーズナブルな価格帯から選べる可能性があります。リフォーム部門で相談から施工まで一貫して対応しています。
- コーナン・コメリ: 各社とも網戸本体の販売はもちろん、交換設置サービスも提供しています。取り扱う製品のグレードや、工事費の設定が異なるため、単純な本体価格だけでなく、工事費を含めた総額での見積もり比較が不可欠です。
張り替えか、交換かの判断基準
どちらを選ぶべきか迷った際は、以下の点を基準に考えるとよいでしょう。
- 設置からの年数: 設置から15年以上経過している場合、サッシの歪みや部品の劣化が進んでいる可能性が高く、交換を検討する時期かもしれません。
- 開閉のスムーズさ: 開け閉めの際にガタついたり、重く感じたり、すぐに外れてしまったりする場合は、戸車やレールの問題、あるいは枠自体の歪みが考えられます。
- 見た目: サッシに目立つ傷や凹み、錆などがある場合、ネットだけを新しくしても見た目の改善は限定的です。
費用は張り替えに比べて高くなりますが、網戸を丸ごと交換することで、開閉のスム一ズさや気密性が向上し、見た目も一新されるという大きなメリットがあります。長期的な視点で見れば、交換の方が結果的に満足度が高い場合も少なくありません。まずは専門知識のあるホームセンターのスタッフに現状を見てもらい、アドバイスを求めることをお勧めします。
網戸の張替え相場は?失敗しない業者の選び方
- 網戸張替えを自分でDIYするメリットと注意点
- 網戸張り替え 業者 おすすめの選び方7選
- 網戸の交換は何年に一度が目安ですか?
- 20年前の網戸が外れない時の対処法
- 網戸 隙間 テープはどこに貼るのが正解?
網戸張替えを自分でDIYするメリットと注意点
網戸の張り替えは、業者に依頼するだけでなく、自分でDIYすることも可能です。最大のメリットは、何といっても費用を大幅に抑えられる点にあります。
業者に依頼すると人件費や出張費がかかりますが、DIYであれば必要なのは材料費のみです。張り替え用のネットと、網を固定するためのゴム(ビート)を合わせても、1枚あたり1,000円~2,000円程度で済むことが多く、業者に依頼する場合と比較して数千円の節約が期待できます。専用の道具(ローラーやカッターなど)を最初に揃える必要がありますが、これらは一度購入すれば繰り返し使えるため、今後も自分で張り替えることを考えれば、コストメリットはさらに大きくなります。
しかし、DIYにはメリットだけでなく、いくつかの注意点やデメリットも存在します。
DIYに挑戦する前の確認事項
まず、作業には相応の時間と手間がかかることを覚悟しなくてはなりません。特に初めて挑戦する場合、網戸を外して運び、古い網を剥がし、新しい網を張って余分な部分をカットするという一連の作業に、1枚あたり30分から1時間程度は見ておく必要があります。また、網戸を寝かせて作業できるだけの広いスペースも必要です。
最も重要な注意点は、仕上がりの質です。網を均等な力で引っ張りながら固定していく作業は意外に難しく、慣れないうちは網がたるんでしまったり、逆に強く引っ張りすぎて枠を歪ませてしまったりする可能性があります。たるみや歪みは、見た目が悪いだけでなく、隙間から虫が侵入する原因にもなりかねません。せっかく張り替えても、網戸本来の役割を果たせなければ意味がありません。
以上の点を踏まえると、DIYは「とにかく費用を安く済ませたい」「手先の器用さに自信がある」「時間をかけて作業することを楽しめる」という方にはおすすめの方法です。一方で、「短時間で確実にきれいに仕上げたい」「DIYに自信がない」「複数枚を一度に張り替えたい」という場合は、多少費用がかかってもプロの業者に依頼する方が、結果的に満足度は高くなると考えられます。
網戸張り替え業者おすすめの選び方7選
網戸の張り替えを業者に依頼すると決めたものの、どこに頼めば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。満足のいく仕上がりと適正な価格で依頼するためには、慎重な業者選びが不可欠です。ここでは、後悔しないための業者選びのポイントを7つご紹介します。
豊富な実績と良い口コミ
まず確認したいのが、業者の施工実績です。公式サイトに掲載されている施工事例の数や内容を確認しましょう。あわせて、実際に利用した人の口コミや評判をチェックすることも大切です。Googleマップのレビューや地域の情報サイトなどで、良い評価だけでなく、悪い評価の内容にも目を通し、誠実な対応をしているかを見極めます。
料金体系の明確さ
「網戸張り替え〇〇円~」といった表示だけでなく、料金の内訳が明確に提示されているかを確認してください。基本料金に何が含まれていて、何がオプション(追加料金)になるのかが分かりやすく説明されている業者は信頼できます。出張費や駐車場代などの諸経費についても、事前に確認しておきましょう。
詳細な見積書の提出
口頭での見積もりだけでなく、必ず書面で見積書を提出してもらいましょう。見積書には、使用する網戸ネットの製品名やサイズ、単価、枚数、作業費、諸経費などが細かく記載されているのが理想です。不明な項目があれば、契約前に遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
網戸に関する専門知識
問い合わせや現地調査の際に、こちらの質問に対して的確に答えてくれるか、また、こちらの住環境や要望に合わせた最適なネットの種類を提案してくれるかどうかも重要な判断基準です。知識が豊富な業者は、さまざまな状況に対応できる技術力を持っている可能性が高いと考えられます。
対応の迅速さと丁寧さ
問い合わせへの返信の速さや、電話応対、現地調査時のスタッフの態度は、その会社の姿勢を反映します。丁寧で親身な対応をしてくれる業者は、施工そのものも丁寧に行ってくれることが期待できます。
アフターフォローや保証の有無
万が一、施工後にネットのたるみや外れなどの不具合が生じた場合に、どのような保証やアフターフォローがあるのかを事前に確認しておくと安心です。保証期間や内容が明記されている業者を選びましょう。
複数の業者から相見積もりを取る
最も重要なポイントが、必ず2~3社から相見積もりを取ることです。これにより、お住まいの地域における料金の適正相場が把握できます。また、各社の対応や提案内容を比較することで、料金だけでなく、サービスの質も含めて総合的に最も信頼できる業者を見つけ出すことができます。
手間はかかりますが、これらのポイントを一つひとつチェックしていくことが、失敗しない業者選びへの一番の近道です。
網戸の交換は何年に一度が目安ですか?
網戸の寿命は、使用されているネットの素材や設置されている環境によって大きく異なりますが、一般的には5年から10年が交換の目安と言われています。
この年数に幅があるのは、日当たりの良い南向きの窓や、交通量の多い道路に面した窓に設置された網戸は、紫外線や排気ガスの影響で劣化が早まるためです。逆に、あまり日光が当たらず、雨風にさらされにくい場所の網戸は、10年以上問題なく使用できることもあります。
しかし、年数だけを目安にするのではなく、網戸の状態を実際に見て交換時期を判断することがより重要です。以下のようなサインが見られたら、年数にかかわらず交換を検討すべきタイミングと言えます。
交換を検討すべき5つのサイン
- 穴や破れがある: 小さな穴でも、そこから虫が侵入しては網戸の意味がありません。市販の補修シールで対応できる場合もありますが、複数箇所に穴があったり、穴が大きかったりする場合は、ネット全体の強度が落ちている可能性があるため、張り替えがおすすめです。
- ネットがたるんでいる: 指で軽く押したときに、元に戻らずたるんだままになる状態は、ネットが伸びてしまっている証拠です。たるみはサッシとの間に隙間を生じさせ、虫の侵入経路となることがあります。
- 汚れが落ちない: 掃除をしてもホコリや排気ガスの汚れが黒くこびりついて落ちない場合、ネットの網目が詰まり、風通しが悪くなっている可能性があります。見た目が悪いだけでなく、衛生上も好ましくありません。
- 網戸を閉めても虫が入る: 網戸をきちんと閉めているにもかかわらず室内に虫が入ってくる場合、気づかない場所に破れやたるみがあるか、網戸のフレームとサッシの間に隙間ができている可能性があります。
- 網の色が変色・粉を吹く: 紫外線による劣化が進むと、ネットが硬化してもろくなったり、触ると白い粉のようなものが付いたりすることがあります。こうなると、少しの衝撃で簡単に破れてしまうため、早めの交換が必要です。
なお、ネットの素材によっても耐久性は大きく異なります。
素材の種類 | 特徴 | 耐用年数の目安 |
ポリプロピレン(PP) | 最も一般的で安価。熱にやや弱い。 | 4~6年 |
ポリエステル | PPより強度が高く、寸法安定性に優れる。 | 5~8年 |
グラスファイバー | 熱や薬品に強く、伸縮しにくい。タバコの火でも穴が開きにくい。 | 7~15年 |
ステンレス | 最も丈夫で破れにくく、錆びにくい。ペットがいる家庭にも最適。 | 15~20年 |
これらのサインや素材ごとの寿命を参考に、ご自宅の網戸の状態を定期的にチェックし、適切なタイミングで交換することが、快適な室内環境を保つための鍵となります。
20年前の網戸が外れない時の対処法
長年使用している網戸をいざ張り替えようとした際に、「固くて外れない」というトラブルに見舞われることがあります。特に20年近く経過した古い網戸では、無理に力を加えると網戸のフレームや窓のサッシを傷つけたり、変形させたりする恐れがあるため、慎重な対応が求められます。
網戸が外れない主な原因は、以下の3つが考えられます。
- 戸車の固着や破損: 網戸をスムーズに動かすための下部の小さな車輪(戸車)が、長年のホコリやゴミの蓄積、あるいは経年劣化による錆で固着・破損している。
- レールの汚れや変形: 網戸が走るレール部分に砂やホコリが詰まっている、あるいはレール自体が歪んでいる。
- 網戸フレームの歪み: 網戸のアルミフレーム自体が、長年の使用や温度変化によって歪んでしまい、サッシに引っかかっている。
これらの原因を踏まえ、まずはご自身で試せる対処法を順にご紹介します。
ステップ別・対処法ガイド
ステップ1:レールの掃除
まず、ブラシや掃除機を使って、網戸の上下のレールに溜まったゴミやホコリを徹底的に取り除きます。これだけで動きが改善されることも少なくありません。
ステップ2:潤滑剤の使用
レールの掃除をしても改善しない場合は、戸車部分にシリコンスプレーなどの潤滑剤を少量吹き付けます。潤滑剤がなじむように、網戸をゆっくりと数回左右に動かしてみてください。これで固着が解消されることがあります。
ステップ3:網戸の調整
網戸の側面には、戸車の高さを調整するためのネジが付いている場合があります。この調整ネジをドライバーで回して戸車を少し下げてみることで、上部の引っかかりが解消され、外れやすくなることがあります。
ステップ4:専門業者への相談
上記の対処法を試しても外れない場合、あるいは戸車が明らかに破損している、フレームが大きく歪んでいるといった場合は、無理をせず専門業者に相談することをお勧めします。プロの業者は、専用の道具や知識を用いて、サッシを傷つけることなく安全に網戸を取り外してくれます。また、原因を的確に診断し、戸車の交換やフレームの修理、あるいは網戸全体の交換といった最適な解決策を提案してくれるでしょう。
古い網戸の取り扱いは、予期せぬトラブルにつながりやすいため、「少しでも難しい」と感じたら、早めにプロに助けを求めるのが賢明な判断です。
網戸の隙間テープはどこに貼るのが正解?
網戸を閉めているのにどこからか虫が入ってくる場合、網戸とサッシの間に隙間ができている可能性が高いです。こ
のような場合に手軽な対策として有効なのが「隙間テープ」ですが、効果を最大限に発揮させるには、どこに貼るかが非常に重要になります。
結論として、隙間テープは「網戸の縦フレームと窓ガラスのサッシが重なる部分」と「網戸の上下の框(かまち)」の2箇所が、最も貼るべき場所として挙げられます。
なぜなら、虫の侵入経路として最も多いのが、この2箇所の隙間だからです。特に、網戸を閉めた際に室内側の縦フレームと、窓ガラスのサッシフレームとの間にできるわずかな隙間は、虫にとって格好の通り道となります。
使用するテープは、ブラシのような毛(モヘア)が付いた「モヘアタイプ」の隙間テープが一般的です。このタイプは、開閉時の摩擦に強く、適度な弾力性で隙間をしっかりと塞いでくれます。
正しい貼り方のポイント
- 貼る場所の特定: まず、網戸を閉めた状態で、どこに隙間ができているのかを正確に確認します。室内側から光にかざしてみると、光が漏れる場所が隙間になっていることが分かります。
- 貼る面の清掃: 隙間テープを貼る前には、網戸フレームの貼付面を雑巾などで拭き、ホコリや油分をきれいに取り除いてください。汚れたまま貼ると、テープの粘着力が弱まり、すぐに剥がれてしまう原因になります。
- 縦フレームへの貼り方: 網戸の室内側の縦フレーム(持ち手が付いている側とは逆の、サッシと重なる側)に、上から下までテープをまっすぐに貼ります。網戸の開閉を妨げないよう、毛足が長すぎないものを選ぶのがコツです。
- 上下の框への貼り方: 網戸の上下にある水平のフレーム(框)と、サッシのレールとの間に隙間がある場合は、その隙間を埋めるようにテープを貼ります。
ただし、隙間テープはあくまで応急処置的な対策であると理解しておくことも大切です。テープの劣化や、網戸自体の歪みが大きい場合には、テープだけでは隙間を完全に防ぎきれないこともあります。隙間があまりにも大きい場合や、テープを貼っても虫の侵入が改善されない場合は、網戸の調整や戸車の交換、あるいは網戸自体の交換を専門業者に相談することをお勧めします。
網戸の張替え相場は?相場を知り賢く依頼:総括
この記事では、網戸の張り替えに関する様々な情報をお届けしました。
最後に、賢く、そして後悔なく網戸をリフレッシュするために、押さえておくべき重要なポイントをまとめます。
- 網戸の張り替え相場は1枚3,000円から8,500円が目安
- 料金は網戸のサイズやネットの種類によって大きく変動する
- DIYでの張り替えは費用を抑えられるが手間と失敗のリスクがある
- DIYに必要な道具は一度揃えれば繰り返し使える
- ホームセンターでの依頼は持ち込みの方が安くなる傾向
- カインズはデザイン性、コメリは複数枚割引など各社に特徴がある
- ホームセンター依頼時は基本料金に含まれる範囲を確認する
- 網戸の枠ごと交換する場合は15,000円以上が目安
- 業者選びは料金だけでなく実績や口コミの確認が不可欠
- 必ず2~3社から相見積もりを取り適正価格を把握する
- 見積書は詳細な内訳が記載された書面でもらう
- 網戸の寿命は一般的に5年から10年が目安
- 穴、たるみ、汚れは交換時期のサイン
- ステンレス製ネットは高価だが寿命が長い
- 古い網戸が外れない時は無理せず業者に相談する
- 隙間テープは網戸の縦フレームや上下に貼るのが効果的
- 適正な網戸 張替え 相場を理解し総合的に業者を判断する