プラダンのデメリットで検索された方は、DIYでの使用を検討しつつも、不安を感じているかもしれません。
プラダンとは、安価で加工しやすい非常に便利な素材ですが、実際のところプラダンの耐久年数は?と疑問に思う方も多いでしょう。
特にプラダン耐久性や屋外での使用や紫外線対策は、DIYの成否を分ける重要な検討ポイントです。
また、プラダンには断熱効果があるのですか?という質問も多く、冬の寒さ対策としてプラダンで断熱二重窓の自作に関心が集まっています。
しかし、便利な反面、固定方法の難しさや、意外な落とし穴であるゴキブリの発生リスクなど、知っておくべき欠点も存在します。プラダンとポリカーボネートとの違いは何か、プラダンの耐水性は十分か、強度と耐水性を上げる方法はあるのか。
購入先としてダイソーや100均、ホームセンターが候補に挙がりますが、その前にメリットとデメリットを正しく理解することが失敗しないDIYの鍵です。
この記事では、プラダンのデメリットを深掘りし、購入やDIYの前に知っておきたい情報を詳しく解説します。
- プラダンの具体的なデメリットと対策
- 断熱効果や耐久性など主な特徴
- DIYでの適切な固定方法と活用術
- ポリカーボネートとの違いと選び方
目次
プラダンのデメリットと基礎知識
- プラダンとは?素材と中空構造の仕組み
- DIYで使えるプラダンの固定方法
- プラダンには断熱効果があるのですか?
- プラダンで断熱と二重窓のDIY
- プラダンの耐水性・強度を上げる方法
- プラダンとポリカーボネートとの違い
プラダンとは?素材と中空構造の仕組み
プラダンとは、「プラスチックダンボール」の略称です。名前の通り、プラスチックでできたダンボール状の板材を指します。
主な素材は大手化学メーカーも解説している通り、ポリプロピレン(PP)という非常に汎用性の高いプラスチックの一種です。この素材は軽量で、耐水性や耐薬品性(酸やアルカリに強い)に優れているのが特徴です。
見た目は紙製のダンボールと似ていますが、構造に決定的な違いがあります。
紙ダンボールが波状の中芯(なかしん)を糊で貼り合わせているのに対し、プラダンは直線的な柱(リブ)が等間隔に並んだ「中空構造」を一体成型で作っています。この構造のおかげで、軽量でありながら高い剛性(曲がりにくさ)を持つという特性を実現しています。
プラダンの主なメリット
- 耐水性が非常に高い:紙と違い、水に濡れてもふやけたり強度が落ちたりしません。屋外での一時的な使用や水回りの養生にも使えます。
- 加工性が良い:特別な工具は不要で、カッターナイフで簡単に切断でき、リブに沿って折り曲げるのも容易です。DIYに最適な素材と言えます。
- 衛生的:紙粉(しふん)が出ないため、クリーンルームや食品工場でも使用されます。汚れても水拭きや洗浄が可能です。
- 繰り返し使える(リユース性):耐久性が高く、衝撃にも比較的強いため、物流用の通い箱(往復利用する箱)や引越し時の養生シートとして繰り返し使用でき、経済的です。
これらの優れた特性から、DIYの材料としてはもちろん、建築現場の養生シート、看板、物流コンテナなど、プロの現場でも幅広く利用されています。ただし、非常に便利な素材である一方で、後述する「紫外線に弱い」という決定的なデメリットも存在します。
DIYで使えるプラダンの固定方法
プラダンをDIYで使用する際、どのような場所(窓、壁、木材など)に固定するかで最適な方法が異なります。最も手軽なのはテープによる固定ですが、テープ選びを間違えると後悔することになります。
1. テープによる固定
最も手軽な方法ですが、固定する相手の素材と、どの程度の期間固定したいかによってテープを使い分ける必要があります。
- 養生テープ(マスキングテープ)
最もおすすめの方法です。粘着力が適度で、剥がす際に糊(のり)が残りにくいのが最大の特徴です。窓のサッシ(アルミや樹脂)や壁紙に貼る場合に適しています。ただし、長期間貼りっぱなしにすると紫外線などで劣化し、糊残りする可能性はあるため注意は必要です。 - 貼って剥がせるタイプの両面テープ
強力に固定したいが、後で剥がしたい場合に適しています。ただし、「剥がせる」と謳っていても、壁紙などのデリケートな素材では表面を痛める可能性があるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。
テープ選びの注意点:絶対避けたいテープ
DIYで避けたいのが、布製ガムテープや梱包用(OPP)テープ(透明なテープ)です。これらは「貼り付ける」ことだけを目的にしており、剥がすことを想定していません。粘着力が強すぎるため、剥がす際に窓のサッシの塗装や壁紙を傷めたり、粘着剤がベッタリと残ってしまったりする可能性が非常に高いです。この糊残りは非常に厄介で、専用のシール剥がし剤を使っても完全に取り除くのは困難な場合が多いです。
2. プラスチックレールによる固定(二重窓DIY)
窓の断熱対策で二重窓を自作する場合、最も仕上がりが綺麗な方法です。ホームセンターなどで「二重窓用レールセット」といった名称で販売されています。
窓枠の上下に「ヨ」の字型をしたプラスチック製のレールを両面テープで固定し、そこにカットしたプラダンをはめ込みます。この方法なら、プラダンが引き戸のようにスムーズにスライドできるため、換気などで窓を開閉したい場合にも対応できるのが大きなメリットです。
3. その他の固定方法
- ネジ・ビス・タッカー:固定先が木材(窓枠やDIYで作った棚など)であれば、ネジやタッカー(建築用ホチキス)で直接固定することも可能です。最も強固に固定できますが、当然ながら穴が開きます。
プラダンには断熱効果があるのですか?
結論から言うと、プラダンには断熱効果が期待できます。その理由は、プラダンの「素材」と「構造」の両方にあります。
「プラダンを窓に貼るだけで本当に暖かくなるの?」と疑問に思うかもしれませんが、その効果は科学的にも説明できます。特に冬場の窓から来る「ヒヤッ」とした冷気(コールドドラフト)対策には非常に有効です。
中空構造による「空気の層」
プラダンの最大の特徴である中空構造には、内部に無数の「空気の層」ができます。
空気は熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が非常に低い(約0.024W/mK)物質です。この空気層が熱の伝わりにくい「静止空気層」として機能します。
大手窓メーカーYKK AP株式会社の解説にもあるように、窓の断熱において空気層は非常に重要な役割を果たします。プラダンを窓に貼ることで、この空気層が「断熱材」として機能し、冷たい外気と暖かい室内の空気が直接触れ合うのを防ぎ、熱の移動を抑えてくれるのです。
素材(ポリプロピレン)の断熱性
プラダンの素材であるポリプロピレン自体の熱伝導率(約0.17〜0.19W/mK)も、窓ガラス(約0.55〜0.75W/mK)と比較してかなり低いです。つまり、素材自体もガラスより熱を伝えにくい性質を持っています。
このように、素材自体の断熱性と、中空構造が作る空気層の相乗効果によって、プラダンは安価で簡易的な断熱材として有効に機能します。
補足:断熱効果のレベル
プラダンによる断熱は、あくまで簡易的な対策です。数万円~数十万円する本格的な二重窓(ペアガラス)や内窓(樹脂サッシ)の断熱性能と比較すると、その効果は限定的です。結露を完全に防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、費用対効果は非常に高く、数百円から千円程度の投資で「やるとやらないでは大違い」レベルの体感効果は十分に期待できます。特に窓辺からの冷気の流れ(コールドドラフト)を遮断する効果が高く、暖房効率のアップに貢献します。
プラダンで断熱と二重窓のDIY
プラダンの断熱効果を活かす最もポピュラーなDIYが「二重窓(内窓)」の自作です。前述のプラスチックレールを使う方法が最も仕上がりが良く、おすすめです。初心者でも比較的簡単に施工できます。
DIYの手順(レール使用)
- 採寸(最重要)
設置したい窓枠の内側(木枠やアルミサッシの平らな部分)の「幅」と「高さ」を、ミリ単位で正確に測ります。ここで数ミリ間違うと、プラダンがレールに入らなかったり、隙間だらけになったりします。最低3箇所(上・中・下)測り、一番短いサイズを採用するのが失敗しないコツです。 - 材料の準備
採寸したサイズに基づき、プラダンと窓枠用プラスチックレール(上下セット)、レール固定用の強力両面テープを準備します。レールは窓枠の幅に合わせて金切りノコや万能ハサミでカットします。 - レールの貼り付け
窓枠の上下のホコリや油分をしっかり拭き取ります。その後、両面テープを使ってプラスチックレールを水平・垂直になるよう慎重に貼り付けます。一度貼ると剥がせないため、位置決めは慎重に行います。 - プラダンのカット
プラダンをカットします。
【高さ】: 採寸した窓枠の高さから、上下レールの溝の深さを考慮して少し短め(例:製品の指示に従い数mm程度)にカットします。
【幅】: 引き違いにするため、「(窓枠の幅 ÷ 2) + 重なり分(2~3cm程度)」のサイズで2枚カットします。 - はめ込み
カットしたプラダンを少し(たわ)ませながら、まず上のレールに深く差し込み、次に下のレールにはめ込んだら完成です。
DIYのコツとレベルアップ術
プラダンをカットする際は、リブ(中空構造の筋)が上下(縦方向)になるようにカットしてください。その方がプラダン自体の強度(たわみにくさ)が出ます。また、左右の窓枠(戸当たり部分)とプラダンの間に隙間ができる場合は、「隙間テープ」を貼ることで気密性が格段に上がり、断熱効果を最大限に高めることができます。
プラダンの耐水性・強度を上げる方法
プラダンの特性である耐水性と強度について、より深く理解し、高める方法を解説します。
耐水性について
プラダンの素材であるポリプロピレンは、元々非常に高い耐水性(吸水率ほぼ0%)を持っています。水を全く吸わないため、紙ダンボールのように濡れてふやけたり、カビが発生したり、強度が著しく低下したりすることは基本的にありません。汚れた場合は水洗いや中性洗剤での洗浄も可能です。
また、耐薬品性にも優れており、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)での消毒が可能な製品も多く、衛生的に使用できます。(※高濃度の薬品や有機溶剤には耐えられない場合があります)
したがって、DIYレベルで「耐水性を上げる」ための特別な加工は基本的に不要です。
強度を上げる方法
プラダンの強度は、主に「厚さ(目付量)」と「リブの向き」に左右されます。強度を上げたい場合は、以下の点を意識してください。
- 厚みのある高密度なプラダンを選ぶ
プラダンには2.5mm、4mm、5mm、9mmなど様々な厚さがあります。当然ながら、厚みがあるほど強度は高くなります。また、同じ厚さでも「目付量(めつけりょう:1平方メートルあたりの重量)」が重いものほど、密度が高く頑丈です。棚板のように重さがかかる場所で使いたい場合は、最低でも5mm以上の厚手タイプを選定しましょう。 - リブ(筋)の向きを意識する(最重要)
プラダンは、リブと平行な方向には簡単に折り曲げられますが、リブと直角の方向には曲がりにくい(=強い)性質があります。例えば棚板として使う場合、棚の奥行き方向に対してリブが直角になるように(=手前から奥にリブが通るように)配置しなければ、簡単にたわんでしまいます。 - 補強パーツを使う
プラダンの切断面(端)は中空構造がむき出しで、衝撃に弱い部分です。ホームセンターなどでは、この端を保護し強度を上げるための専用フレーム(樹脂製やアルミ製のアングル、チャンネル)や、角を補強するコーナーパーツが販売されています。これらを組み合わせることで、DIYでもプロが作るコンテナのような頑丈な箱を作ることが可能です。
プラダンとポリカーボネートとの違い
プラダンとよく比較される素材に「ポリカーボネート」があります。特に、プラダンと同じ中空構造を持つ「中空ポリカーボネート(通称:ポリカプラダン、ツインカーボ、中空ポリカなど)」は見た目も似ていますが、性能と価格は全くの別物です。
DIYでどちらを選ぶか迷った際は、以下の詳細な比較表を参考にしてください。
| 比較項目 | プラダン(ポリプロピレン) | 中空ポリカーボネート |
|---|---|---|
| 主素材 | ポリプロピレン(PP) | ポリカーボネート(PC) |
| 価格(目安) | ◎ 安い (例:910x1820mmで数百円~) | △ 高い (プラダンの数倍~10倍程度) |
| 耐久性(耐候性) | × 低い(紫外線に非常に弱い) | ◎ 非常に高い(耐候UV処理済みが多い) |
| 耐衝撃性 | △ それなり(割れにくい) | ◎ 非常に高い (ガラスの200倍以上、ハンマーで叩いても割れにくい) |
| 透明度 | △ 半透明(すりガラス状)が主 | ◎ 高い (透明、半透明、着色など多彩) |
| 耐熱性(目安) | △ 低い(約120℃で軟化) | ○ 高い(約130℃~140℃で軟化) |
| 加工性 | ◎ 非常に容易(カッターで切れる) | △ やや難 (硬いため専用カッター推奨、直線切りが基本) |
最適な使い分け
【プラダンがおすすめ】
・屋内で使用する(窓の断熱、収納棚、仕切り、工作など)
・ワンシーズン(ひと冬)など短期間の使用と割り切る場合
・コストを最優先したい場合
・複雑なカットや折り曲げ加工がしたい場合
【中空ポリカがおすすめ】
・屋外で使用する(簡易的な屋根、カーポートの補修、看板、パーテーションなど)
・長期的に使用したい(数年単位)場合
・高い透明度や耐衝撃性が必要な場合
最大の違いは「耐候性(特に紫外線への耐性)」と「価格」です。屋外や、西日が強く当たる窓などで長期使用を考える場合は、初期費用が高くても中空ポリカーボネートを選ぶ方が、交換の手間やランニングコストを考慮すると賢明な選択と言えます。
プラダンのデメリットを購入前に確認しよう
- プラダンの耐久年数は?
- プラダンの耐久性や屋外の紫外線対策
- プラダンはゴキブリ対策は必要か
- ダイソー・100均・安いホームセンターで購入する
プラダンの耐久年数は?
プラダンの耐久年数は、「使用環境」によって劇的に変わります。特に「紫外線(日光)が当たるかどうか」が寿命を決定づける最大の要因です。
屋内での耐久年数
直射日光が当たらない屋内で、物理的な衝撃を過度に与えず、高温(火気の近くなど)を避けて使用する場合、耐久年数は数年~10年程度と非常に長持ちします。素材のポリプロピレン自体は化学的に安定した樹脂であり、水や湿気にも強いため、養生シートや収納ボックス、棚の仕切りとして長期間の使用が可能です。
屋外での耐久年S
一方、屋外で直射日光(紫外線)にさらされる環境下では、耐久年数は数ヶ月~1年程度と著しく短くなります。
プラダンは紫外線に非常に弱く、長時間さらされると樹脂の結合が破壊され、柔軟性が失われて硬化します。
最終的には「脆化(ぜいか)」と呼ばれる現象で、触れるだけでポロポロと崩れたり、パリパリに割れたりしてしまいます。また、ポリプロピレンは熱にもあまり強くないため、夏の直射日光による高温で変形する可能性もあります。
窓際での使用も「屋外」に近い
「屋内で使うから大丈夫」と思っていても、窓の断熱目的で使用する場合は注意が必要です。
特に西日や南向きの窓など、強い直射日光が当たる場所では、紫外線劣化が急速に進みます。この場合、ひと冬(ワンシーズン)で劣化が目立ち始め、翌シーズンには交換が必要になるケースも少なくありません。
屋外や日光が当たる場所での使用は、基本的に「使い捨て」または「ワンシーズンごと交換」と割り切る必要があります。
プラダンの耐久性や屋外の紫外線対策
前述の通り、プラダンの屋外での耐久性は非常に低いです。
これは主原料であるポリプロピレンが紫外線(UV)に極めて弱いというデメリットに起因します。塩ビ工業・環境協会などの解説にもあるように、多くのプラスチックにとって紫外線は劣化を促進する大敵であり、ポリプロピレンは特にその影響を受けやすい素材の一つです。
屋外での耐久性を少しでも高めるための対策はいくつか考えられますが、決定的な方法は少ないのが実情です。
紫外線(UV)カットスプレーの塗布
市販されているプラスチック用のUVカットスプレーをプラダンの表面に塗布する方法です。一定の効果は見込めますが、スプレーを均一に塗布するのが難しくムラができたり、雨風でスプレーの保護膜が流れてしまったりするため、効果は限定的かつ一時的と考えた方が良いでしょう。あくまで気休め程度かもしれません。
耐候性(UVカット剤)添加タイプのプラダンを選ぶ
プラダンの製造段階で、紫外線による劣化を防ぐ「UVカット剤」を添加した耐候性タイプの製品も存在します。通常のプラダンより高価になりますが、屋外での耐久性は向上します。また、顔料にカーボンブラック(黒色)を使用した黒いプラダンは、顔料自体が紫外線を吸収・遮断するため、他の色に比べて耐候性が高い傾向があります。ただし、それでもポリカーボネートの耐候性には及びません。
根本的な対策は「ポリカーボネート」への変更
もし屋外で長期的な耐久性(数年単位)を求めるのであれば、プラダンを使用すること自体が最適な選択ではない可能性が高いです。
初期費用は数倍高くなりますが、中空ポリカーボネート(耐候グレード)を選ぶことが、交換の手間や買い替えの費用(ランニングコスト)を考慮すると、結果的にコストパフォーマンスが良くなる最も確実な対策と言えます。
プラダンはゴキブリ対策は必要か
「プラダン」と「ゴキブリ」というキーワードが関連付けられることがありますが、これはプラダンの「中空構造」の隙間が、ゴキブリにとって格好の隠れ家になるリスクがあるためです。
よく比較される紙のダンボールは、ゴキブリにとって「餌(接着剤の糊)」「住処(波状の隙間)」「保温材」の三拍子が揃った理想的な環境です。
プラダンには餌となる糊はありません。しかし、「暗く狭い隙間」と「適度な保温性」という、ゴキブリが好む条件が揃ってしまっています。
特に、湿気があり暖かく、餌が豊富な場所(キッチン、水回り、冷蔵庫や電子レンジの裏など)でプラダンを長期間使用すると、その中空構造の内部にゴキブリが侵入し、巣作りの場所や通り道として利用されるリスクが高まります。
ゴキブリ対策:中空部分を目張りする
最も簡単で効果的な対策は、プラダンの切断面(中空構造が見えている部分)をテープで完全に塞いでしまうことです。
養生テープでも構いませんが、より粘着力が強く丈夫な布テープや、ゴキブリが嫌うアルミテープなどでしっかりと目張りし、物理的に侵入経路を断つことで、住処にされるリスクを大幅に減らすことができます。
ダイソー・100均・安いホームセンターで購入する
プラダンは非常に安価で、様々な場所で購入できるのも魅力の一つです。
主な購入先である「100均(ダイソーなど)」と「ホームセンター」には、それぞれ明確な特徴があります。
ダイソーなどの100均ショップ
- メリット:何といっても価格が安い(110円など)ことです。A4やA3程度など、工作に使いやすい小さめのサイズが手に入ります。カラーバリエーションが豊富な場合もあり、小物の整理棚の仕切りや子供の工作材料として最適です。
- デメリット:サイズが小さいため、窓の断熱など広い面積には使えません。また、厚さが薄手(例:2.5mmなど)のものが多く、強度はあまり期待できない場合があります。
ホームセンター(安い店舗含む)
- メリット:大判サイズ(例:910mm × 1820mm、いわゆるサブロク版)が手に入ります。窓の断熱DIYなどにはこちらが必須です。厚さ(2.5mm, 4mm, 5mm, 9mmなど)や色のバリエーションも豊富です。また、耐候性タイプ、導電性タイプ(静電気を防ぐ)などの高機能なプラダンが手に入るのもホームセンターです。
- デメリット:100均よりは高価です(それでも大判サイズで数百円~と安価ですが)。大判サイズは持ち帰りが大変な場合があります(軽トラックの貸出サービスなどを利用する必要があります)。
使い分けが重要ですね。
窓の断熱や強度が必要なDIYには「ホームセンター」の大判・厚手タイプを、小物の仕切りやお試しでの工作には「100均」の小型タイプを、というように目的で選ぶのが賢明です。
プラダンのデメリットの理解することが重要:まとめ
プラダンはDIYに非常に便利な素材ですが、万能ではありません。
特に「紫外線に弱い」という最大のデメリットを理解せず屋外で使用すると、すぐに劣化してしまい「安物買いの銭失い」になりかねません。メリットとデメリットを正しく理解し、適材適所で活用することが重要です。最後に、この記事の要点をまとめます。
- プラダンはポリプロピレン製の中空構造板
- 最大のデメリットは紫外線に非常に弱いこと
- 屋外での耐久年数は数ヶ月から1年程度が目安
- 直射日光が当たる場所では劣化が早い
- 屋内で使用する場合の耐久年数は数年と長い
- 高温にも弱く火気の近くや夏の高温で変形しやすい
- 紙ダンボールより初期費用は高いが再利用性に優れる
- 中空構造の隙間がゴキブリの住処になるリスクがある
- ゴキブリ対策は切断面をテープで塞ぐのが有効
- 断熱効果は中空構造の「空気層」によるもの
- 窓の簡易的な二重窓DIYに適している
- 固定には糊残りが少ない養生テープやマスキングテープが推奨される
- 梱包用ガムテープは糊残りするため使用を避けるべき
- 耐候性を求めるならプラダンよりポリカーボネートが適している
- ポリカーボネートは高価だが紫外線に強く耐久性が高い
- 100均では小型、ホームセンターでは大判サイズが購入できる
- 用途と設置場所(屋内か屋外か)に応じて選ぶことが大切