窓・ドアの断熱リフォーム

カバー工法できない窓の見分け方とは?プロが教える代替案と解決策を詳しく解説

2025年7月29日

カバー工法できない窓の見分け方とは?プロが教える代替案と解決策を詳しく解説

窓の断熱リフォームを検討する中で手軽なカバー工法に関心を持つ方は多いでしょう。

しかしながらいざ業者に見積もりを依頼すると我が家の場合はカバー工法できない窓だと言われてしまうことがあります。

実は物理的や規約上の理由でカバー工法ができない窓が存在します。例えばマンションの共用部分で管理規約の許可が下りない窓や防火窓や網入りガラスなど消防法等の規定がある窓などが該当します。

また窓の開口部を広げたい場合や別の位置に移動させたい場合も施工が困難です。さらに工事はできても補助金の対象外になってしまうケースには要注意です。

具体的には外気に接しない窓や外皮部分ではない窓の交換をはじめ交換前のサッシより窓の数を増やして設置する場合や製品の登録区分が違うガラス等の登録製品を使った場合などが挙げられます。

この記事ではカバー工法ができない窓におすすめの代替リフォームアイデアとして窓の大きさを変えずにサッシごと替えるはつり工法やマンションでも導入しやすい内窓設置や二重窓ならびにサッシはそのままで手軽なガラス交換といった方法を詳しく解説します。

またこれはカバー工法できるのかと迷った時のセルフチェックや判断基準についても触れ不適切な分割設置はNGでありやむを得ず分割と認められる例外条件やカバー工法の高額補助金を逃さないために銀行振込の証明書が必須な理由などもあわせて紹介します。

あわせてサッシカバー工法の基本的な施工手順やカバー工法で窓を交換する費用はいくらですかといった疑問そして内窓設置とカバー工法はどっちを選ぶべきかといったポイントも整理してお伝えします。

ご自宅に最適なリフォーム方法を見つけるための参考にしてください。

この記事のポイント

  • カバー工法が適用できない物理的および規約上の具体的な理由
  • 施工自体は可能でも補助金の対象から外れてしまう要注意ケース
  • カバー工法ができない窓に最適な3つの代替リフォームアイデア
  • 補助金を確実に申請して高額な還元を逃さないための必須知識

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カバー工法ができない窓とは?物理的・規約上の理由

カバー工法、内窓設置、はつり工法、ガラス交換の4つの窓リフォーム工法をイラストで比較したスライド。

  • マンションの共用部分で管理規約の許可が下りない窓
  • 防火窓や網入りガラス等消防法等の規定がある窓
  • 窓の開口部を広げたい・別の位置に移動させたい場合
  • 工事はできても補助金の対象外になってしまうケース
  • サッシカバー工法の基本的な施工手順
  • 外気に接しない窓や外皮部分ではない窓の交換
  • カバー工法で窓を交換する費用はいくらですか?
  • 内窓設置とカバー工法はどっちを選ぶべき?
  • 交換前のサッシより窓の数を増やして設置する場合
  • 製品の登録区分が違うガラス等を使った場合

マンションの共用部分で管理規約の許可が下りない窓

マンションの窓の外側は共用部分であり、管理規約による制限があるため管理組合への確認が必要であることを説明するスライド。

マンションにお住まいの場合、個人の一存で窓のカバー工法を実施できないことが多くあります。その理由は、マンションの窓枠やサッシ、バルコニーに面したガラスなどは専有部分ではなく「共用部分」として扱われるのが一般的だからです。

建物の外観の統一性を保つため、あるいは構造上の安全性を確保するために、管理規約によって窓の外観を変更する工事が厳しく制限されています。たとえ室内の断熱性を高めたいという個人的な目的であっても、サッシの色や形状が変わってしまうカバー工法は、管理組合の承認を得られないケースがほとんどでしょう。

このため、マンションで窓のリフォームを検討する際は、業者に見積もりを依頼する前に必ずご自身のマンションの管理規約を確認する必要があります。

窓ガラスが割れてしまった場合などの緊急時であっても、まずは管理会社や管理組合に連絡を入れることが大切ですよ。

鈴木
鈴木
管理組合に連絡、問い合わせすることで許可が下りるケースも多いのでまずは問い合わせしてみましょう

防火窓や網入りガラス等消防法等の規定がある窓

都市部の住宅密集地など、防火地域や準防火地域に指定されているエリアでは、カバー工法での窓リフォームが困難になる場合があります。延焼を防ぐために、該当する建築物には消防法や建築基準法によって定められた「防火設備(防火窓)」の設置が義務付けられているからです。

国土交通省などの案内によると、外壁の延焼のおそれのある部分には、所定の遮炎性能を有する防火設備を設ける必要があるとされています(参照:国土交通省公式サイト)。現在、戸建て住宅向けのカバー工法用サッシの中で、この厳格な防火認定を取得している製品は限られています。

そのため、既存の窓が網入りガラスなどの防火窓である場合、認定基準を満たす新しい防火サッシへと「はつり工法」で丸ごと交換しなければならないケースが多くなります。

窓の開口部を広げたい・別の位置に移動させたい場合

既存の枠の内側に新しい枠を取り付けるカバー工法の図解。ガラス面積が小さくなる点に注意を促している。

採光を良くするために窓のサイズを大きくしたい、あるいは間取り変更に伴って窓の位置を少しずらしたいといったご要望がある場合、カバー工法を採用することはできません。カバー工法はあくまで「現在壁に埋め込まれている既存の窓枠」をベースにして、その上に新しい枠を被せる技術だからです。

既存の枠の内側に新しい部材を取り付ける構造上、ガラス面の面積は上下左右で数センチずつ必ず小さくなってしまうというデメリットがあります。物理的に壁の開口寸法を広げる機能はないため、窓を大きくしたい場合は外壁をカットする大規模な改修が必要となります。

小さなトイレの窓や浴室の窓をカバー工法でリフォームすると、想像以上に光の入る面積が減ってしまい、部屋が暗く感じられることがあるため注意が必要です。

工事はできても補助金の対象外になってしまうケース

物理的な施工自体はカバー工法で問題なく行えたとしても、国や自治体が実施している高額な断熱リフォーム補助金の対象から外れてしまうケースが存在します。補助金制度は、家庭のエネルギー消費を抑えて脱炭素社会を実現するという明確な目的を持って運用されているためです。

環境省が主導する先進的窓リノベ事業などの公式サイトの要件によると、補助の対象となるのは原則として「冷暖房する居室の外気に接する窓」の断熱改修であるとされています(参照:先進的窓リノベ事業公式サイト)。したがって、要件から外れる不適切な施工を行うと、せっかく高性能な窓を選んでも還元を受けられなくなってしまいます。

サッシカバー工法の基本的な施工手順

窓のリフォームを検討する中で、実際の工事がどのように進むのか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

実際、カバー工法は周囲の外壁や室内のクロスを壊す必要がないため、非常にスピーディーに作業が進行します。主に、1つの窓につき約数時間から半日程度で完了することが大きな魅力と言えるでしょう。

そこで、一般的なサッシカバー工法の基本的な施工手順を順を追って詳しく解説します。

ステップ作業工程詳細な内容
手順1既存窓の取り外しと清掃現在付いているガラス戸(障子)や網戸を丁寧に取り外します。その後、壁に残された既存のアルミ枠周辺の汚れ、砂埃などをしっかりと清掃し、新しい枠を被せるための下準備を行います。
手順2新規窓枠(カバー枠)の取り付け既存の枠の内側に、新しい窓枠を被せるようにして設置します。このとき、長年の使用で生じた建物の歪みに合わせて、水平・垂直をレーザー等の機器で正確に測りながらビスで強固に固定していく繊細な作業が求められます。
手順3防水処理(コーキング充填)古い枠と新しいカバー枠の間に生じるわずかな隙間に、防水材であるコーキングを隙間なく充填します。この工程を確実に行うことで、雨水の浸入やすきま風をシャットアウトします。
手順4新規ガラス戸の建て込みと調整あらかじめ組み立てられた新しい高断熱のガラス戸を、設置した枠にはめ込みます。そして、スムーズに開閉や施錠ができるよう、戸車や鍵(クレセント)の高さをミリ単位で微調整します。
手順5仕上げと確認最後に、内外の仕上げ材を取り付け、周囲を綺麗に清掃します。お客様と一緒に動作確認を行い、問題がなければ施工完了となります。

このように、カバー工法は既存の枠を土台として活かす構造となっているため、大掛かりな解体に伴う騒音や粉塵の発生を最小限に抑えられます。そのため、日常生活を送りながらでも、ストレスなくリフォームを進めることが可能です。

ただし、実際の作業自体は短時間で終わるものの、事前の「採寸」が工事の成功を左右する極めて重要な要素となります。

なぜなら、既存の窓枠は築年数の経過とともに少なからず歪みが生じていることが多く、その歪みを正確に把握して新しい枠をオーダーメイドで製作しなければならないからです。採寸に誤差があると、新しい枠がうまくはまらず、本来期待される断熱性や気密性を発揮できない事態に陥ってしまいます。

また、手順3で行う防水処理(コーキング)も、窓の寿命と住宅の安全を左右する要と言えます。

この隙間を確実に塞ぐことで、壁内部への雨漏りを防ぐだけでなく、結露の防止や防音効果の向上にも直結するわけです。さらに、新しい窓ガラスをはめ込んだ後の微調整も、建付けを良くするためにプロの確かな技術が光るポイントとなります。

鈴木
鈴木
これらの理由から、手軽に思えるカバー工法であっても、豊富な施工実績と正確な技術力を持つ専門業者に依頼することが不可欠です。事前調査から施工までを一貫して丁寧に行ってくれる業者を選ぶことで、長期間にわたって安心で快適な住環境を手に入れることができるでしょう。

外気に接しない窓や外皮部分ではない窓の交換

前述の通り、補助金の対象となるのは建物の「外皮(外気に接する部分)」の断熱性能を向上させる工事です。

そのため、室内と廊下を仕切る室内窓や、外気に直接触れない増築部分の内側に取り残された窓などをカバー工法で新しくしても、補助金の審査には通りません。

外気からの熱の侵入や、室内からの熱の流出を防ぐ効果(省エネ効果)が見込めないと判断されるためです。見積もりの段階で、対象となる窓が建物の外皮面に該当しているかどうかを施工業者としっかりと確認することが重要と言えます。

戸建て住宅だけでなく、マンションの共用廊下に面した窓も「外皮」として認められる場合が多いため、内窓設置などの際には補助金を活用できる可能性があります。

カバー工法で窓を交換する費用はいくらですか?

カバー工法を用いて窓を交換する際の費用は、選ぶ製品のグレードや窓のサイズによって大きく変動します。おおよその目安として、1箇所あたり約15万円から40万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

価格に幅が生じる理由は、サッシの材質やガラスの性能によって部材費が全く異なるためです。

例えば、断熱性に優れた「樹脂サッシ」や、特殊な金属膜をコーティングした「Low-E複層ガラス」を選択した場合、初期費用は高額になる傾向が見られます。しかし、冷暖房効率が飛躍的に向上するため、長期的な光熱費の削減効果を考慮すれば、高性能な製品を選ぶメリットは計り知れません。

窓のサイズ費用の目安(製品代+工事費)特徴・補足
小窓(トイレ・浴室など)約15万円〜22万円程度施工が比較的容易で短時間で完了します。
腰高窓(寝室・子供部屋など)約17万円〜27万円程度一般的なサイズであり、最も多く依頼される価格帯です。
掃き出し窓(リビング・ベランダなど)約34万円〜41万円程度面積が広いため、高い断熱効果が期待できる反面、部材が大きく費用もかさみます。

提示される見積もり金額には、製品代と基本的な施工費が含まれているのが一般的ですが、古い窓の撤去・処分費や、段差解消のための追加部材費が別途加算されるケースも存在します。契約前に「総額」の内訳をしっかりと確認することを忘れないでください。

前述の通り、窓の断熱リフォームには手厚い補助金制度が用意されているのはご存知でしょうか。

2026年現在、環境省の公式サイトなどによると「先進的窓リノベ2026事業」を活用することで、(参照:先進的窓リノベ事業公式サイト)一定の要件を満たせば実質的な自己負担額を大幅に減らすことが可能です。

性能の高いSグレードやSSグレードの製品を選ぶほど、受け取れる補助金額も大きくなる仕組みとなっています。予算の上限に達し次第終了となるため、早めに登録業者へ相談することをおすすめいたします。

複数の業者から相見積もりを取り、単なる価格の安さだけでなく、保証内容やアフターサービスも含めて総合的に比較検討してみてくださいね。

内窓設置とカバー工法はどっちを選ぶべき?

既存の窓と新しい窓の間に「空気の層」ができることで、高い断熱性と防音性を発揮する仕組みを示したイラスト。

窓の断熱リフォームを検討する際、多くの方が悩むのが「内窓設置(二重窓)」と「カバー工法(外窓交換)」のどちらを選ぶべきかという点です。

結論から言えば、毎日の使い勝手を優先するならカバー工法を、費用を抑えつつ高い防音性を得たいなら内窓設置を選ぶのがおすすめです。

それぞれの工法には明確なメリットとデメリットがあるため、ご自身のライフスタイルや目的に合わせて最適な方法を見極める必要があります。

比較項目内窓設置(二重窓)カバー工法(外窓交換)
断熱・結露防止非常に高い高い
防音効果極めて高い内窓には劣るが一定の効果あり
使い勝手(開閉・掃除)2回開け閉めが必要(手間が増える)今まで通り1回で済む
工事費用比較的安いやや高い
既存サッシの歪み解消枠自体の歪みは直らない枠ごと新しくなるため根本から解消

主に、内窓設置はコストパフォーマンスに優れている点が大きな魅力です。

今ある窓の室内側にもう一つ窓を設けることで中間に空気の層が生まれ、冷暖房効率が飛躍的に高まります。特に防音対策においては、カバー工法よりも内窓の方が圧倒的に高い性能を発揮すると言えるでしょう。

一方で、窓が二重になるため、換気の際の開け閉めや窓拭きの手間が2倍に増えてしまうというデメリットが存在します。また、窓枠の奥行きが不足している場合は「ふかし枠」と呼ばれるオプション部材を追加しなければならず、室内に圧迫感が生じるケースも少なくありません。

これに対してカバー工法は、古いサッシ枠の上に新しい枠を被せるため、見た目が新築のように一新されるのが特徴です。もちろん、窓の開閉は1回で済むため、洗濯物を干す際など頻繁に出入りする掃き出し窓に最適でしょう。

さらに、築年数が経過してガタつきやすきま風が生じている歪んだ古いサッシの問題も、枠ごと新しくすることで根本的に解決することが可能です。

ただし、費用は内窓よりもやや高額になる傾向が見受けられます。前述の通り、ガラス面の面積が一回り小さくなってしまうことや、足元にわずかな段差が生じやすい点も考慮すべきポイントです。

ちなみに、どちらの工法を選択した場合であっても、国の断熱リフォーム補助金を活用できるケースが多い点も見逃せません。国土交通省が公表している情報によれば、一定の省エネ基準を満たすリフォーム工事に対して、数十万円規模の還元が受けられるとされています(参照:みらいエコ住宅2026事業公式サイト)

鈴木
鈴木
予算や重視したい機能だけでなく、「毎日どのように窓を使うか」という生活動線を具体的にイメージしながら、ご自宅に最も適した工法を選んでみてくださいね。

交換前のサッシより窓の数を増やして設置する場合

既存の大きな掃き出し窓を、使い勝手を良くするために2つの小さな窓に分割してカバー工法で納めたいと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、このような「交換前よりもサッシの数を増やして設置する工事」は、開口部の新設や拡張とみなされ、原則として補助金の対象外となってしまいます。

ただし、建物の構造上の制約や強度の問題で、単一の大きな窓を設置することが難しく「やむを得ず分割する」と認められる例外条件を満たす場合は、救済措置として申請が通ることもあります。いずれにしても、イレギュラーな納まりになる場合は、補助金事務局のルールに精通した専門業者への相談が不可欠です。

製品の登録区分が違うガラス等を使った場合

補助金を利用してカバー工法を行う場合、使用するサッシやガラスは、事前に補助金事務局に「対象製品」として登録されているものでなければなりません。例えば、外窓交換(カバー工法)で申請する予定だった箇所に、誤って「ガラス交換」の区分で登録されている部材を組み合わせて施工してしまうと、規定の断熱基準を満たしていることの証明ができず、補助金が下りない事態に陥ります。

確実に還元を受けるためには、製品の性能を示すUw値(熱貫流率)が基準をクリアしていることはもちろん、正しい登録区分の製品パッケージで発注・施工されることを契約前に確認する必要があります。

また、代金の支払いにおいても、不適切な取引を防ぐために「銀行振込」の証明書が求められる場合があるため、現金のやり取りは避けるのが無難です。

カバー工法ができない窓は「はつり工法」で対策できる

カバー工法、内窓設置、はつり工法、ガラス交換の4種類を、断熱効果・費用・窓の大きさ・マンション可否で比較した一覧表。

  • 窓の大きさを変えずにサッシごと替えるはつり工法
  • マンションでも導入しやすい内窓設置や二重窓
  • サッシはそのままで手軽なガラス交換
  • カバー工法に関するよくある質問(FAQ)

窓の大きさを変えずにサッシごと替えるはつり工法

壁を壊してサッシごと交換するはつり工法の施工イメージ。窓の大きさを維持でき、防水処理も同時に行えるメリットを解説。

カバー工法が適用できない場合、最も根本的な解決策となるのが「はつり工法」です。はつり工法とは、窓の周囲の外壁や内装の壁を壊し(はつり)、古いサッシ枠を完全に取り除いた上で、新しいサッシを躯体に直接取り付ける伝統的な手法です。

この工法を選択する最大のメリットは、カバー工法のように窓のガラス面が小さくならないことです。さらに、防火窓への交換や、窓のサイズを大きく拡張することも可能になります。壁内部の腐食や雨漏りが見つかった場合に、下地の補修を同時に行える点も大きな強みでしょう。

一方で、外壁の解体や復旧工事が伴うため、複数の職人が関わることになり、費用が高額になりやすいというデメリットがあります。

比較項目はつり工法カバー工法
ガラスの面積小さくならない(拡張も可)上下左右で数センチ小さくなる
工事費用高い(外壁補修や足場代が必要)比較的安い
工事期間3日〜1週間程度1窓あたり数時間〜半日
壁内部の補修可能(シロアリ被害等の確認ができる)不可能(既存の枠を覆い隠すため)

マンションでも導入しやすい内窓設置や二重窓

マンションの管理規約で外窓の交換が禁止されている場合や、カバー工法の費用を抑えつつ高い断熱効果を得たい場合に最適なのが、「内窓(二重窓)」の設置です。内窓は、現在ある窓の室内側にもう一つ新しい樹脂製の窓を取り付けるリフォームです。

窓ガラスや外側のサッシは共用部分であっても、室内側の木枠部分は「専有部分」と見なされることが多いため、マンションでも管理組合の許可を得ずに(または簡単な申請のみで)施工できるケースがほとんどです。

既存の窓と新しい内窓の間に生まれる空気の層が、優れた断熱性と防音性を発揮します。

ただし、窓を開け閉めする際の手間や、日常の掃除の手間が2倍になってしまう点には注意が必要です。頻繁にベランダへ出入りするリビングの掃き出し窓などでは、利便性と断熱性のどちらを優先するかを慎重に検討しましょう。

内窓設置とカバー工法はどっちを選ぶべき?

コストパフォーマンスと防音性を最優先するなら「内窓設置」がおすすめです。一方で、毎日の開閉の手間を増やしたくない方や、既存のサッシの歪みやすきま風を根本から直したい方には「カバー工法」が適しています。

サッシはそのままで手軽なガラス交換

ガラス部分の結露は防げるが、古いアルミ枠が残るため枠の結露やすきま風は解消できない点を示した図解。

アルミサッシの枠自体には大きな歪みや劣化がなく、単純に窓の結露を減らしたい、冷暖房の効きを良くしたいという目的であれば「ガラス交換」という手軽な選択肢もあります。

既存の単板(1枚)ガラスを取り外し、専用のアタッチメントを用いてペアガラス(複層ガラス)やLow-E複層ガラスにはめ替える方法です。

枠の解体工事が一切不要なため、工事は数十分から1時間程度で完了し、費用も非常に安く抑えられます。カバー工法やはつり工法に比べて、最も手軽に取り組める断熱対策と言えます。

しかしながら、熱を伝えやすい古いアルミサッシの枠部分はそのまま残るため、ガラス面の結露は防げても、アルミ枠部分の深刻な結露やすきま風の解消には至りません。

部屋全体の断熱性能を劇的に向上させたい場合は、内窓設置などと組み合わせて検討することをおすすめします。

カバー工法に関するよくある質問(FAQ)

窓のカバー工法を検討する中で、多くの方が共通して抱く疑問や不安があります。そこで、リフォーム前にしっかりと解決しておきたい代表的な質問とその回答を詳しくまとめました。

マンションでもカバー工法は可能ですか?

結論から申し上げますと、技術的な施工自体は可能であっても、管理規約によって禁止されているケースがほとんどです。

なぜなら、マンションの窓枠やサッシ、窓ガラスは、建物の外観や安全性を保つための「共用部分」と定められていることが一般的だからです。このため、個人の一存で勝手に外窓を交換するリフォームは原則として認められていません。

前述の通り、マンションでどうしても断熱対策を行いたい場合は、専有部分である室内側に「内窓(二重窓)」を取り付ける方法を選ぶのが確実でしょう。もしかしたら、大規模修繕のタイミングなどで管理組合から一斉交換の許可が下りる例外もあるため、まずは管理規約を確認してみてください。

カバー工法で結露は完全になくなりますか?

断熱性能に優れた樹脂サッシやLow-E複層ガラスを採用することで、窓周辺の不快な結露は大幅に軽減されます。しかしながら、リフォームをしたからといって、結露の発生を完全にゼロにできるわけではありません。

その理由は、結露が窓の性能だけでなく、室内の湿度や換気状況、家全体の断熱バランスに深く関係しているからです。

公的な住宅関連のガイドライン等によると、結露を根本的に防ぐためには、定期的な換気や適切な湿度管理など、住まい方の改善も同時に必要であるとされています(参照:国土交通省公式サイト)

一部の部屋だけを高断熱の窓に交換すると、リフォームしていない古い窓に湿気が集中し、かえって結露が悪化するケースもあるため注意が必要です。

工事中の騒音や生活への影響は大きいですか?

主に、カバー工法は壁や床を壊す「はつり工法」と比較して、工事中の騒音や粉塵の発生が非常に少なく抑えられます。

既存の枠へのビス打ちやコーキングの充填といった作業が中心となるため、近隣住民へのご迷惑も最小限で済みます。したがって、仮住まいを用意することなく、普段通りに生活しながらリフォームを進めることが十分に可能です。

ただし、作業中は一時的に窓が取り外された状態になるため、季節によっては外の冷気や熱気が室内に入り込みます。そのため、エアコンの効いた別の部屋で待機するなどの工夫をすると良いでしょう。

どんな窓でもカバー工法でリフォームできますか?

現在主流となっている引き違い窓やすべり出し窓など、一般的な住宅の窓であれば、多くの場合でカバー工法によるリフォームが可能です。

逆に言えば、すべての窓に万能に対応できるわけではありません。例えば、雨戸やシャッターの枠がサッシと完全に一体化している構造のものや、建物の経年劣化による歪みが激しく、新しい枠を正確に被せる隙間がない場合などは施工が困難になります。

鈴木
鈴木
ご自宅の窓が「物理的・規約上の理由でカバー工法ができない窓」に該当するかどうかは、豊富な実績を持つプロの業者に現地調査で見極めてもらうのが一番確実ですね。

カバー工法ができない窓はe-MADOリフォームへ相談を

正確な採寸や実績のある業者選び、補助金活用のための専門家への相談を推奨するまとめのスライド。

  • マンションの管理規約で外窓の交換が制限されている
  • 防火地域に指定されており専用の防火サッシが必要
  • 採光を重視しており窓のガラス面積を小さくしたくない
  • 間取りの変更に合わせて窓の位置を移動させたい
  • 既存のサッシ枠が著しく劣化しており強度が不足している
  • 雨戸やシャッターがサッシ枠と完全に一体化している構造
  • 特殊な形状や輸入物のサッシで適合する枠材がない
  • 外壁の内部に雨水が侵入しており下地から補修が必要
  • 補助金の対象要件を満たさず全額自己負担になってしまう
  • 交換前の窓よりも数を増やして分割設置を希望している
  • はつり工法で根本から外壁ごと新しく作り直したい
  • 費用を抑えて高い断熱性を得るために内窓を設置したい
  • サッシの歪みはないため高断熱ガラスのみを交換したい
  • 我が家の窓がどの工法に適しているかプロの診断を受けたい
  • 利用可能な高額補助金の面倒な申請手続きを代行してほしい

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  • この記事を書いた人

代表 鈴木優樹

13年間で1万台以上のエアコンを設置してきた経験から、私は「部屋の温度こそが、家族の距離を縮める」という答えに辿り着きました。リビングが魔法瓶のように温かくなれば、家族は自然と一つの場所に集まります。無駄な電気代を削り、最もコスパの良い方法で「会話が弾む温かいリビング」をつくること。 皆様に、窓のリフォームを通じて、家族がもっと仲良くなれる幸せな時間をお届けします。

▼保有資格▼第二種電気工事士/建築物石綿含有建材調査者/石綿作業主任者/ガス可とう管接続工事監督者など

-窓・ドアの断熱リフォーム