台風シーズンが近づくと、雨戸がない家の台風対策は大きな悩みになりますよね。「窓ガラスにテープを貼ると逆効果になるのでは?」といった情報に触れ、どう対処すべきか不安に感じている方も少なくないはずです。
この記事では、ご自身ですぐに試せる雨戸がない家の台風対策7選から、雨戸の代わりになるものまで、幅広く具体的な方法を解説します。
さらに、本格的な対策を検討している方々のために、出窓に雨戸をつけたい、あるいは雨戸の後付けを2階に行う場合の費用といった具体的なご要望にもお応えします。
気になる雨戸の取り付け費用やシャッターの後付け費用はもちろん、後付けを安い価格で実現するためのポイントもご紹介します。
また、雨戸の値段だけでなく、交換や修理はどこに頼むべきか、そもそも交換は自分でできるのか、そして雨戸の後付けDIYや断熱DIYは現実的なのか、といった一歩踏み込んだ疑問にも丁寧にお答えしていきます。
【この記事でわかること】
- 自分ですぐにできる窓ガラスの具体的な台風対策
- 雨戸やシャッターを後付けする際のリアルな費用相場
- DIYや修理など、状況に応じた最適な対処法
- 窓の種類や場所別の効果的な対策の選び方
目次
雨戸がない家の台風対策!今すぐできる対策7選
このセクションでは、専門的な工事を依頼する前に、ご自身で今すぐ取り組める具体的な台風対策について詳しく解説します。
- 窓ガラスにテープを貼ると逆効果になる?
- 雨戸の代わりになるもので窓を守る方法
- 自分ですぐできる雨戸がない家の台風対策7選
窓ガラスにテープを貼ると逆効果になる?
台風が接近すると、窓に養生テープを米印(※)のように貼る光景をよく目にします。
しかし、この方法が逆効果になる可能性について、正確に理解しておくことが大切です。
テープの目的は「飛散防止」であり「強度アップ」ではない
まず、テープを貼る最大の目的は、万が一ガラスが割れた際に破片が室内に大きく飛び散るのを防ぐ「飛散防止」にあります。テープによってガラス自体の強度が上がり、割れにくくなるわけではありません。
この点を誤解していると、「テープを貼ったから安心だ」と油断してしまい、かえって危険な状況を招く可能性があります。テープはあくまで被害を最小限に抑えるための二次的な対策と考えるべきです。
逆効果とされる理由とデメリット
テープを貼る行為が逆効果と言われる背景には、いくつかのデメリットが存在します。
第一に、ガラスの飛散を完全に防げるわけではない点です。非常に強い衝撃が加わった場合、テープごとガラスが剥がれ落ちることも考えられます。
第二に、台風が過ぎ去った後にテープを剥がす作業は、想像以上に手間がかかります。特に、粘着力の強いテープを使用したり、長時間貼り付けたままにしたりすると、粘着剤がガラスに残り、きれいにするのに大変な労力を要します。この剥がし跡が、逆効果と言われる大きな理由の一つです。
したがって、テープを使用する場合は、ガラスが割れた際の掃除の手間やケガのリスクを軽減するための応急処置と認識し、過信しないことが肝心です。
雨戸の代わりになるもので窓を守る方法
雨戸やシャッターがない場合でも、窓の防災レベルを高める方法はいくつか存在します。ここでは、代表的な雨戸の代わりになるものをご紹介します。ご自身の予算や求める防災性能に合わせて、最適なものを選んでください。
飛散防止フィルム
飛散防止フィルムは、窓ガラスに直接貼り付けることで、ガラスが割れた際の破片の飛散を防ぐ製品です。厚手のフィルムであれば、ある程度の耐貫通性能も期待できます。
メリットは、一度貼れば日常的に効果が持続することです。台風のたびに貼り付ける手間がなく、透明なタイプを選べば窓の景観も損ないません。UVカットや断熱効果を兼ね備えた製品もあり、日常生活の快適性向上にも寄与します。
一方、デメリットとしては、施工に手間がかかる点や、ダンボールなどと比較して費用が高くなる点が挙げられます。特に大きな窓に気泡なくきれいに貼るには技術が必要で、専門業者に依頼するのが確実です。
防災・防犯ガラスへの交換
より本格的な対策を求めるのであれば、窓ガラス自体を防災・防犯ガラスに交換する方法が最も効果的です。
これらのガラスは、2枚のガラスの間に強靭な特殊フィルムを挟んだ「合わせガラス」構造になっています。このため、飛来物が衝突しても貫通しにくく、万が一割れた場合でも破片がフィルムに付着したままなので、大きく飛び散ることがありません。防犯性能も格段に向上するため、空き巣対策としても有効です。
デメリットは、他の対策に比べて初期費用が最も高額になる点です。しかし、長期的な安全性と安心感を考えれば、非常に価値のある投資と言えるでしょう。
ダンボールやプラダンによる応急処置
台風が差し迫っている状況での応急処置として、ダンボールやプラスチックダンボール(プラダン)で窓を覆う方法もあります。窓の外側に貼れば飛来物からの直接的な衝撃を緩和し、内側に貼ればガラスが割れた際の飛散防止に役立ちます。
入手しやすく、費用を抑えられるのが最大のメリットです。ただし、あくまで一時的な対策であり、見た目が悪くなる点や、強風で剥がれてしまうリスクがある点には注意が必要です。固定する際は、ガムテープなどで窓枠にしっかりと貼り付けましょう。
対策方法 | メリット | デメリット | 費用目安(1㎡あたり) |
飛散防止フィルム | ・日常的に効果が持続<br>・景観を損なわない<br>・UVカット等の付加価値 | ・施工に手間がかかる<br>・他の応急処置より高価 | 5,000円~15,000円 |
防災・防犯ガラス | ・非常に高い強度と耐貫通性<br>・飛散防止効果が高い<br>・防犯、防音効果も期待できる | ・初期費用が最も高額 | 30,000円~60,000円 |
ダンボール・プラダン | ・安価で入手しやすい<br>・緊急時にすぐ対応できる | ・あくまで応急処置<br>・見た目が悪い<br>・強風で剥がれるリスク | ほぼ0円~数千円 |
自分ですぐできる雨戸がない家の台風対策7選
窓ガラスへの直接的な対策だけでなく、家の周り全体を見渡して対策を講じることが、被害を最小限に抑える上で非常に効果的です。ここでは、すぐに実践できる7つの対策をご紹介します。
- 屋外に置いてあるものを片付ける台風で窓ガラスが割れる最大の原因は、強風で飛ばされた物がぶつかる「飛来物」です。植木鉢や物干し竿、子供のおもちゃ、ゴミ箱などは、風速が増すと凶器に変わり得ます。台風が来る前に、これらは必ず家の中や物置にしまいましょう。
- 網戸を固定または外す網戸は風の影響を非常に受けやすく、強風にあおられてレールから外れ、飛んで行ってしまうことがあります。飛んだ網戸が自宅や隣家の窓を割る可能性も否定できません。可能であれば取り外して室内に保管するか、ガムテープなどで窓枠にしっかりと固定しておくと安心です。
- 側溝や排水溝を掃除する短時間の激しい雨(ゲリラ豪雨)によって、排水が追いつかずに道路が冠水することがあります。家の周りの側溝や排水溝が落ち葉やゴミで詰まっていると、浸水のリスクが高まります。台風の接近前に掃除をして、水の通り道を確保しておくことが大切です。
- カーテンやブラインドを閉めるこれは、万が一窓ガラスが割れてしまった場合の被害軽減策です。厚手のカーテンやブラインドを閉めておくことで、割れたガラスの破片が部屋の奥まで飛び散るのをある程度防いでくれます。あくまで二次的な対策ですが、ケガの防止や後片付けの手間を減らすために有効です。
- スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておく台風による停電は珍しくありません。情報収集や緊急連絡に不可欠なスマートフォンが使えなくならないよう、事前にフル充電しておきましょう。モバイルバッテリーも複数用意しておくと、さらに安心感が増します。
- 断水に備えて生活用水を確保する停電と同様に、断水のリスクにも備える必要があります。飲料水の備蓄はもちろんですが、お風呂の浴槽に水をためておくと、トイレを流したり体を拭いたりするための生活用水として活用できます。
- ハザードマップで避難場所を確認するお住まいの地域が、洪水や土砂災害の危険性が高いエリアに含まれていないか、自治体が公表しているハザードマップで事前に確認しておくことが不可欠です。危険が迫った際にどこへ避難すれば良いのか、避難経路と合わせて家族全員で共有しておきましょう。
雨戸がない家の台風対策をしよう!後付けで安全対策!
応急処置も大切ですが、毎年やってくる台風に備えるためには、より本格的で恒久的な対策が求められます。
このセクションでは、雨戸やシャッターを後付けする際の費用や注意点について詳しく解説します。
- 雨戸シャッター後付け費用はいくらかかる?
- 雨戸の後付けを安い価格で実現するには
- 雨戸の後付けは2階の費用も確認しよう
- 特殊な出窓に雨戸をつけたい場合の方法
- 雨戸の後付けDIYは自分でできるのか
- 遮熱効果も狙える雨戸の断熱DIY
- 雨戸の交換修理はどこに頼むべきか
雨戸シャッター後付け費用はいくらかかる?
雨戸やシャッターを後付けする際の費用は、製品の種類、窓のサイズ、そして工事の内容によって大きく変動します。
費用の内訳
後付け費用は、主に以下の3つで構成されます。
- 製品本体の価格: シャッターの材質(スチール、アルミ、ステンレスなど)や機能(手動、電動、断熱、採光など)によって価格が変わります。一般的には、シンプルな手動のスチール製が最も安価で、高機能な電動のステンレス製が高価になる傾向があります。
- 工事費(施工費): 職人の人件費や取り付け作業にかかる費用です。窓の状況や取り付けの難易度によって変動します。
- 諸経費: 既存の窓枠の補修が必要な場合の費用や、古い設備の撤去・処分費、業者によっては出張費などが含まれることがあります。2階以上の高所作業では、後述する足場の設置費用が別途必要になるケースがほとんどです。
費用相場
一般的な掃き出し窓(幅1.8m×高さ2.0m程度)に後付けする場合の費用相場は以下の通りです。ただし、これはあくまで目安であり、正確な金額は必ず見積もりで確認してください。
種類 | 特徴 | 費用相場(1か所あたり) |
後付け雨戸(単板) | 左右にスライドさせる基本的なタイプ。戸袋の設置スペースが必要。 | 7万円 ~ 15万円 |
後付け雨戸(ルーバー) | 羽の角度を調整でき、採風や採光が可能。機能性が高い。 | 10万円 ~ 25万円 |
後付けシャッター(手動) | 上下の開閉操作を手で行う。比較的安価で導入しやすい。 | 8万円 ~ 20万円 |
後付けシャッター(電動) | リモコンやスイッチで開閉でき、利便性が非常に高い。停電時対応機能付きもある。 | 15万円 ~ 40万円以上 |
これらの費用は、業者や地域によっても差が出ます。そのため、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが、適正価格で工事を行うための鍵となります。
雨戸の後付けを安い価格で実現するには
台風対策の必要性は感じていても、やはり費用はできるだけ抑えたいものです。ここでは、後付け工事を少しでも安く実現するための具体的な方法をいくつかご紹介します。
シンプルな機能・素材の製品を選ぶ
当然のことながら、製品の機能が多機能・高機能になるほど価格は上がります。例えば、シャッターであれば電動よりも手動、材質はステンレスよりもアルミやスチールを選ぶことで、製品価格を抑えることが可能です。本当に必要な機能を見極め、ご自身のライフスタイルや予算に合ったシンプルなモデルを選択することが、コストダウンの第一歩となります。
専門業者に直接依頼する
ハウスメーカーや大手リフォーム会社に依頼すると、中間マージンが発生して費用が割高になることがあります。一方で、地域のサッシ屋やエクステリア専門業者に直接依頼すれば、中間マージンなしで工事を行えるため、費用を抑えられる可能性があります。
複数の業者から相見積もりを取る
これは最も効果的な方法の一つです。同じ工事内容でも、業者によって見積金額は異なります。最低でも3社程度の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容や保証、担当者の対応などを総合的に比較検討しましょう。価格交渉の材料になることもありますし、地域の費用相場を把握する上でも不可欠です。
補助金制度を活用する
国や地方自治体では、住宅の省エネ化や防災性能を高めるリフォームに対して補助金制度を設けている場合があります。特に、断熱性能の高い雨戸やシャッターへの交換は、「先進的窓リノベ事業」などの大型補助金の対象となる可能性があります。お住まいの自治体のホームページや、リフォーム業者の情報を確認し、活用できる制度がないか調べてみることをお勧めします。
雨戸の後付けは2階の費用も確認しよう
1階の窓だけでなく、2階の窓の台風対策も非常に大切です。しかし、2階に雨戸やシャッターを後付けする場合、1階とは異なる費用が発生する可能性に注意が必要です。
足場の設置費用が追加される
最も大きな違いは、「足場の設置」が必要になる場合があることです。2階の窓周りでの作業は高所作業となり、作業者の安全確保と作業品質の維持のために足場が不可欠となります。
この足場の設置・解体費用は、家の大きさや形状にもよりますが、一般的に15万円から25万円程度が相場です。この費用が工事費に上乗せされるため、2階への後付けは1階に比べて総額が高くなる傾向があります。
ただし、ベランダやバルコニーに面した窓で、作業スペースが十分に確保できる場合は、足場が不要になることもあります。
他のリフォームと同時に行うのがお得
もし将来的に外壁塗装や屋根の葺き替えなど、他のリフォームを計画しているのであれば、それと同時に雨戸の後付け工事を行うのが非常に効率的です。
外壁塗装などでも足場の設置は必須なため、一度の足場設置で複数の工事を済ませることができます。これにより、足場代を一度で済ませることができ、トータルコストを大幅に削減可能です。リフォーム計画は、長期的な視点で考えると良いでしょう。
特殊な出窓に雨戸をつけたい場合の方法
デザイン性の高い出窓は、家の外観のアクセントになりますが、台風対策という点では悩みの種になりがちです。壁から突出している形状のため、通常の雨戸やシャッターの取り付けが難しいケースがあります。
しかし、諦める必要はありません。いくつかの方法で出窓の防災対策は可能です。
出窓専用の製品を選ぶ
現在では、出窓の形状に合わせて設計された後付け用の雨戸やシャッターも販売されています。台形出窓や弓形出窓など、様々なタイプに対応した製品があり、家の外観を損なわずに取り付けることができます。
ただし、製品の種類が限られることや、特殊な形状に合わせるための工事が必要になることから、一般的な窓への設置に比べて費用は高くなる傾向があります。
取り付けが難しい場合の代替案
出窓の形状や周囲の状況(隣家との距離が近い、換気フードがあるなど)によっては、雨戸やシャッターの設置自体が物理的に不可能な場合もあります。
前述の通り、そのような場合は、窓ガラス自体の強度を高める対策が有効です。防災・防犯ガラスへの交換を検討するのが一つの手です。これなら、飛来物による貫通を防ぎ、ガラスの飛散を最小限に抑えることができます。
また、防犯目的で使われる「面格子」も、飛来物が直接ガラスに当たるのを防ぐ上で一定の効果が期待できます。デザイン性の高い製品も多いため、外観のイメージに合わせて選ぶと良いでしょう。
いずれにしても、出窓への対策は専門的な判断が不可欠です。まずは専門業者に現地調査を依頼し、自宅の出窓に最適な方法を提案してもらうことをお勧めします。
雨戸の後付けDIYは自分でできるのか
工事費用を節約するために、「自分で雨戸を後付けできないか?」と考える方もいるかもしれません。インターネット上にはDIYに関する情報もありますが、結論から言うと、雨戸やシャッターの後付けDIYは専門的な知識と技術がない限り、強く推奨できません。
DIYが推奨されない理由
DIYには、以下のような多くのリスクが伴います。
- 安全性の問題: 雨戸やシャッターは非常に重く、一人での作業は困難です。高所での作業となれば、落下事故の危険性が格段に高まります。
- 専門技術の必要性: 正確な採寸や、壁に対して垂直・水平に取り付ける技術が求められます。少しでもズレが生じると、スムーズに開閉できなくなったり、製品の性能を十分に発揮できなかったりします。
- 防水処理の難しさ: 壁にビスを打って固定するため、その部分の防水処理が不十分だと、雨漏りの原因となります。雨漏りは建物の構造自体を傷める重大な欠陥につながりかねません。
- 製品保証の対象外: DIYで取り付けた場合、製品に不具合が生じてもメーカーの保証を受けられないのが一般的です。
これらのリスクを考慮すると、節約できる工事費以上に、失敗した際にかかる修理費や安全性の問題が大きくなる可能性があります。安全と建物の資産価値を守るためにも、後付け工事は信頼できるプロの業者に任せるのが賢明な判断です。
遮熱効果も狙える雨戸の断熱DIY
既存の雨戸の機能を少しでも高めたい場合に、断熱性能を付加するDIYを試みる方法があります。これは台風対策というよりは、夏の暑さ対策や冬の寒さ対策として有効です。
断熱DIYの具体的な方法
最も手軽な方法は、雨戸の室内側に面する部分に、アルミ製の断熱シートやスタイロフォームのような薄い断熱材を貼り付けることです。ホームセンターなどで手に入る材料で実践できます。
これにより、夏は太陽の日射熱が室内に伝わるのを和らげ、冬は室内の暖かい空気が窓から逃げるのを防ぐ効果が期待できます。結果として、冷暖房の効率が上がり、省エネや光熱費の節約につながる可能性があります。
注意点と効果の限界
ただし、これはあくまで簡易的な対策です。専門的な断熱雨戸や断熱シャッターと比較すると、その効果は限定的です。また、貼り付けた断熱材の見栄えが悪くなったり、開閉時に引っかかったりする可能性も考慮する必要があります。
本格的な断熱性能を求めるのであれば、やはり断熱仕様の製品に交換するのが最も確実な方法です。DIYは、費用をかけずに少しでも快適性を向上させたい場合の選択肢の一つと考えると良いでしょう。
雨戸の交換修理はどこに頼むべきか
長年使用している雨戸が歪んで閉まりにくくなったり、穴が開いたりした場合、どこに修理を依頼すれば良いか迷うことがあるかもしれません。
修理を依頼できる業者の種類
雨戸の交換や修理は、主に以下のような業者が対応しています。
- サッシ・建具専門店: 窓やドアの専門家であり、最も的確な診断と修理が期待できます。製品知識も豊富です。
- リフォーム会社: 住宅リフォーム全般を扱っており、雨戸修理だけでなく、他の部分の相談も一緒にできます。
- 地域の工務店: 家を建てた工務店であれば、家の構造を熟知しているため、スムーズに話が進むでしょう。
- ホームセンター: リフォーム部門を持つ店舗であれば、相談から工事依頼まで一貫して行える場合があります。
業者を選ぶ際は、これまでの施工実績や、見積もりの内容が明確であるか、アフターサービスや保証がしっかりしているか、といった点を確認することが大切です。
火災保険が適用されるケースも
台風や竜巻などの「風災」によって雨戸が破損した場合、ご自身が加入している火災保険が適用され、修理費用が補償される可能性があります。
保険が適用されるかどうかは、契約内容や被害の状況によって異なります。「風災補償」が付帯しているか、免責金額(自己負担額)がいくらに設定されているかなどを、事前に保険証券で確認しておきましょう。被害を受けたら、まずは保険会社に連絡し、修理を依頼する前に必要な手続き(写真撮影など)について指示を仰ぐことが重要です。
雨戸がない家の台風対策:まとめ
この記事では、雨戸がない家の台風対策について、ご自身ですぐにできる応急処置から、専門業者に依頼する本格的なリフォームまで、幅広く解説してきました。最後に、最適な対策を選ぶための重要なポイントをまとめます。
- テープを窓に貼る目的は強度アップではなく飛散防止
- テープを剥がす手間や跡が残るデメリットも考慮する
- 雨戸の代わりには飛散防止フィルムや防災ガラスが有効
- 緊急時はダンボールでの応急処置も選択肢になる
- 台風対策は窓だけでなく家の周り全体で行うことが重要
- 植木鉢など風で飛ばされそうなものは室内に移動させる
- 網戸は外すか固定し、側溝の掃除も忘れずに行う
- 本格的な対策には雨戸やシャッターの後付けが最も効果的
- 後付け費用は製品の種類や機能、工事内容で大きく変動する
- 電動シャッターやルーバー雨戸など高機能な製品もある
- 後付け費用を安くするには相見積もりと補助金活用が鍵
- 2階への後付けは足場代が別途かかる場合が多い
- 出窓への設置は専用製品か防災ガラスへの交換を検討する
- 安全と確実性のため後付け工事のDIYは避けるべき
- 台風で雨戸が破損した際は火災保険の風災補償を確認する