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室外機の音を静かにする方法とは?異音の原因とプロ直伝の対策

2025年12月31日

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室外機の音を静かにする方法とは?異音の原因とプロ直伝の対策

こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木 優樹です。 現場のプロだから分かる、損しないためのポイントをお伝えします。

夜、静まり返った寝室に響いてくる「ブーン…」という低い振動音や、突然鳴り出す「ガタガタ!」という不快な金属音。

これらに悩まされて眠れない夜を過ごしていませんか? 特にマンションやアパートなどの集合住宅では、ご自身の睡眠不足もさることながら、「隣の部屋や階下の住人に迷惑をかけていないだろうか」という不安が、精神的なストレスをさらに増幅させてしまいます。

実は、室外機の騒音問題は、多くの家庭で発生している非常にポピュラーな悩みです。しかし、「古いから仕方がない」と諦めていたり、「業者を呼ぶと高そうだから」と放置していたりするケースが後を絶ちません。

現場で見てきた経験から申し上げますと、室外機の音を静かにする方法には、100均グッズを賢く使った簡易的な応急処置から、ホームセンターで手に入る防振ゴムを用いた本格的なDIY、あるいはプロの手を借りるべき危険な故障のサインまで、状況に応じた明確な「正解」が存在します。

この記事では、音が鳴るメカニズムを正しく理解し、あなたが今すぐ実践できる具体的な解決策を、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 室外機の異音の種類(ブーン、ガタガタ、ポコポコなど)から、具体的な原因と危険度を自分で判別できるようになります
  • 100均グッズの限界を知り、本当に効果のある防振ゴムの選び方と正しい設置手順が分かります
  • 賃貸物件で騒音トラブルになりかけた際、管理会社や近隣住民に対してどのように対応すべきか、具体的な対処法を理解できます
  • 修理が必要な致命的な故障のサインと、修理費用の相場、そして買い替えを検討すべきタイミングが分かります

室外機の音を静かにする方法と異音の原因

室外機の音を静かにする方法と異音の原因

  • 室外機がうるさい原因を音の種類で特定
  • ブーンという低音には防振ゴムの効果
  • ガタガタ音は台座やネジの緩みが原因
  • ポコポコ音には逆止弁で対策する
  • 100均グッズでできる室外機の対策
  • 掃除でファンの風切り音を軽減する

室外機がうるさい原因を音の種類で特定

室外機は、コンプレッサー(圧縮機)、ファンモーター、送風ファンなど、複数の部品が高速で動いている精密機械です。これらが発する音は、機械の健康状態を私たちに伝えてくれる重要なシグナルです。ここでは、よくある異音をオノマトペ(擬音語)で分類し、その背後にある物理的な原因を詳しく解説します。

音の種類音の特徴推定される原因緊急度推奨される対策
ブーン低く重い持続音コンプレッサーの振動・共振防振ゴムの設置
ガタガタ乾燥した接触音設置台の水平不良・ネジの緩み台座調整・増し締め
ポコポコ水が跳ねるような音ドレンホースからの空気逆流逆止弁(エアカットバルブ)
キュルキュル甲高い金属音モーターや軸受の故障・劣化修理・部品交換
カラカラ不規則な異音ファンへの異物接触異物除去・点検

まず、最も相談が多いのが「ブーン」という低い音です。これはエアコンの心臓部であるコンプレッサーが、冷媒ガスを圧縮するために高速回転している時の音です。特に冬場の暖房運転時は、外の冷たい空気から熱を汲み上げるためにパワーが必要となり、夏場よりも回転数が上がって音が大きくなる傾向があります。

次に多いのが「ガタガタ」「ビビリ音」です。これは、室外機の振動によってネジが緩んだり、外装パネル同士がぶつかり合ったりして発生します。また、「ポコポコ」という音は機械の音ではなく、空気と水の作用によるものです。

一方で、「キュルキュル」「キーン」といった金属的な高い音が含まれる場合は要注意です。これは内部のベアリング(軸受)がすり減っているか、潤滑油(グリス)が切れているサインであり、放置すると故障に直結します。

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室外機の音を静かにする方法と5つの具体的な対処法

室外機の音を静かにする方法と5つの具体的な対処法

室外機の騒音対策は、やみくもに行っても効果が出にくいものです。音の発生源と伝わり方に合わせて、適切なアプローチを選ぶ必要があります。

ここでは、現場のプロとして私が実際に推奨している、効果の実証された「5つの対処法」を体系的に解説します。ご自宅の状況に合わせて、優先度の高いものから実践してください。

対処法ターゲットとなる音期待できる効果DIY難易度
① 防振ゴムの設置ブーン(低周波振動)絶大(床への振動遮断)
② 土台の重量化ガタガタ・ブーン高(本体の揺れ抑制)
③ 逆止弁の装着ポコポコ(破裂音)完治(空気の逆流阻止)
④ フィンの清掃ゴーゴー(風切り音)中(負荷軽減・省エネ)
⑤ 制振材の貼り付けビビリ音(金属共振)中(筐体の鳴き止め)

防振ゴムで「振動の伝達」を物理的に断つ

最も汎用性が高く、かつ劇的な効果を発揮するのがこの方法です。

室外機が発する振動エネルギーは、硬いプラスチックの台座(プラロック)を通じてダイレクトにベランダの床に伝わります。ここに「防振ゴム」というクッションを挟むことで、振動を熱エネルギーに変換し、床に伝わるのを阻止します。

プロの極意:

単なるゴム板ではなく、「ハネナイト」などの非反発ゴムを選んでください。また、厚みは最低でも10mm、できれば20mm以上のものを使用することで、低い周波数の振動もしっかり吸収できます。

土台をコンクリートブロックに変えて「揺れ」を抑え込む

多くの住宅では、軽量なプラスチック製の架台(プラロック)が使われていますが、これは軽すぎて室外機の激しい振動を抑え込む力が不足しています。これを重量のある「コンクリートブロック(タイガーベースなど)」に交換することで、物理的な質量(イナーシャ)を増やし、室外機自体を揺れにくくします。

プラスチック架台の中に空洞がある場合は、そこに砂やモルタルを詰めて重くするだけでも、共振周波数が変わり、ガタガタ音が収まることがあります。

エアカットバルブで「空気の通り道」を塞ぐ

「ポコポコ」という音が鳴る場合、これは機械の振動ではなく、ドレンホースを通じた空気の逆流が原因です。この物理現象に対抗するには、空気弁(エアカットバルブ)を取り付ける以外に正解はありません。換気扇を使用した際の負圧による騒音だけでなく、外からの害虫侵入も防げるため、マンション住まいの方には必須の装備と言えます。

熱交換器の清掃で「ファンの負担」を減らす

室外機の裏側にあるアルミフィン(熱交換器)がホコリや汚れで詰まると、空気抵抗が増大します。ファンは必要な風量を確保しようと回転数を上げるため、風切り音(ゴーゴー音)が大きくなります。定期的にブラシや掃除機で汚れを取り除くことは、静音化だけでなく、電気代の削減とエアコンの寿命延長にも直結する重要なメンテナンスです。

鉛シートやブチルゴムで「筐体の共振」を止める

室外機の天板や側面パネルが薄い金属の場合、コンプレッサーの振動を受けてパネル自体が「ワーン」と共鳴してしまうことがあります。

この場合、カーオーディオのデッドニング(防音処理)で使われるような「鉛テープ」や「ブチルゴムテープ」をパネルの裏側や内側に貼り付けるのが有効です。金属板の質量を増やすことで共振点をずらし、ビビリ音をピタリと止めることができます。

【重要】室外機全体を覆うのはNGです

「音を漏らしたくない」という一心で、室外機全体をシートや段ボールで覆ってしまう方がいますが、これは非常に危険です。排熱ができずにオーバーヒートし、コンプレッサーの故障や火災の原因になります。対策はあくまで「足元(振動)」と「吸気面(清掃)」に集中させてください。

ブーンという低音には防振ゴムの効果

「ブーン」という重低音は、単なる空気の振動(音)ではありません。コンプレッサーの激しい回転振動が、室外機の脚から設置台、そしてベランダの床や壁へと伝わっていく「固体伝播音」と呼ばれる現象です。

特に、木造アパートや軽量鉄骨造のマンション、あるいはベランダの床が防水シート張りなどの軽量な構造である場合、床全体が太鼓の皮のように振動を増幅させてしまい、部屋の中にまで「ブーン」という不快な音が響き渡ります。これを止めるには、振動の伝達経路を断ち切るしかありません。

そこで最強の武器となるのが、「防振ゴム」です。

プロが選ぶ防振ゴムの基準

ホームセンターに行くと様々なゴム板が売られていますが、以下の条件を満たすものを選んでください。

  • 素材: 「ハネナイト」などの制振ゴム、またはタイヤのリサイクルゴムなど、振動吸収性に特化した素材。
  • 厚み: 最低でも10mm、できれば20mm以上の厚みがあるもの。薄いゴムシートでは、室外機(30kg〜40kg)の重みで押しつぶされ、振動を吸収するバネの役割を果たせません。
  • 形状: 室外機の脚(プラブロック)の幅に合ったブロック状のもの。

設置方法はシンプルです。室外機を片側ずつ少し持ち上げ、既存のプラスチック台(プラロック)の下、あるいはプラロックと室外機の間に防振ゴムを挟み込みます。この「ゴムのクッション」が振動エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収するため、床への伝達が劇的にカットされます。

「夜中に響いていた音が嘘のように消えた」という声が最も多い対策です。

室外機は30kg以上の重量があります。持ち上げる際は腰を痛めないよう注意し、可能であれば二人で作業することをお勧めします。また、配管(冷媒管)に無理な力がかからないよう、持ち上げる高さは最小限に留めてください。

ガタガタ音は台座やネジの緩みが原因

ガタガタ音は台座やネジの緩みが原因

乾燥した「ガタガタ」「カタカタ」という音が聞こえる場合、それはどこかが物理的にぶつかっている証拠です。エアコン室外機は常に微振動しているため、長年使用していると、設置当初はしっかり固定されていたネジや台座が徐々に緩んできます。

まず疑うべきは「設置台(プラロック)の水平不良」です。ベランダの床には水はけを良くするための勾配(傾斜)がついていることが多く、そのまま室外機を置くと微妙に傾いてしまいます。この状態で運転すると、4本の脚のうち1本が浮いていたり、荷重が偏ったりして、ガタつきが発生します。

対策としては、ガタついている脚の下に薄いゴムシートや防振マットの切れ端を挟み込み、手で揺すっても動かないように水平を調整します。最近ではスマートフォンの「計測アプリ」に水準器機能がついているので、室外機の天板に乗せて水平を確認するのも良い方法です。

次にチェックすべきは「ネジの緩み」です。ドライバーを一本用意し、外装パネル(天板や側面、前面のグリル)を固定しているネジを片っ端から確認してみてください。「あれ?こんなに緩んでたの?」と驚くほど回るネジがあるはずです。これを締め直す(増し締めする)だけで、ビビリ音がピタリと止まることは現場でも頻繁にあります。

締めすぎに注意!

室外機の外装は薄い金属板です。電動ドライバーなどで全力で締め付けると、ネジ穴がバカになったり、パネルが歪んで逆に音の原因になったりします。「手で回らなくなる程度」の力加減で十分です。

ポコポコ音には逆止弁で対策する

台風の日や風の強い日、あるいはキッチンで換気扇(レンジフード)を「強」で回した時にだけ、エアコンから「ポコポコ」「ボコボコ」という音が聞こえた経験はありませんか? 「エアコンが壊れた!」と慌てて電話をかけてくるお客様も多いのですが、これは故障ではありません。

原因は「気圧差による空気の逆流」です。最近の住宅、特にマンションなどの集合住宅は非常に気密性が高く作られています。その状態で換気扇を回して空気を外に排出しようとすると、室内は空気が足りない「負圧(ふあつ)」の状態になります。

すると、家中の隙間から外の空気が入ってこようとします。その「隙間」の筆頭が、エアコンの排水ホース(ドレンホース)なのです。ドレンホースの中には結露水が溜まっていることがありますが、外気がここを無理やり逆流して通過する際に、水を跳ね上げて「ポコポコ」という音を発生させます。ストローで飲み物をブクブクさせるのと同じ原理です。

この対策には、「エアカットバルブ(逆止弁)」という部品が最強にして唯一の解決策になります。

ホームセンターやネット通販で「おとめちゃん」などの商品名で、1,000円〜3,000円程度で販売されています。構造は非常にシンプルで、弁(フラップ)が付いており、「水は外に出すけれど、空気は中に入れない」という仕組みになっています。

取り付けも簡単です。室外機の近くにあるドレンホースの垂直部分をカッターで切断し、このバルブを間に差し込んでビニールテープで固定するだけ。DIY初心者でも10分あれば完了します。これだけで、あの不快なポコポコ音を物理的にシャットアウトできるだけでなく、ゴキブリなどの害虫がホースから侵入するのを防ぐ効果もあります。

100均グッズでできる室外機の対策

「本格的な防振ゴムは高いし、まずは手軽に100円ショップのグッズで何とかしたい」と考える方も多いでしょう。

ダイソーやセリアなどの100均には、様々な防音・耐震グッズが売られています。結論から言うと、目的を絞れば有効ですが、室外機特有の環境には耐えられないものも多いというのが現実です。

100均グッズの活用判定と注意点

  • 人工芝(判定:○ 優秀): 室外機の天板に人工芝を裏返し(または表向き)に乗せ、荷締めベルトなどで固定する方法です。これは雨粒が金属の天板を叩く「バラバラ」という雨音を消すのには非常に効果的です。安価で高い効果が得られるおすすめの裏技です。
  • 耐震ジェルマット(判定:× 危険): 家具の転倒防止用の青いジェルマットです。振動吸収性は高いのですが、これらは基本的に「屋内用」です。直射日光や雨、室外機の熱にさらされると、短期間で加水分解を起こしてドロドロに溶け出し、ベランダの床を汚損したり、室外機が傾いたりする原因になります。絶対に使用しないでください。
  • ジョイントマット(判定:△ 一時しのぎ): 子供部屋の床などに敷くEVA樹脂のマットです。室外機の下に敷くことで多少の振動は軽減できますが、コンプレッサーの重低音を止めるには密度(重さ)が足りません。また、屋外では紫外線で劣化しやすく、すぐにボロボロになってゴミになります。

100均グッズはあくまで「雨音対策」や「配管の仮固定」などに留め、30kg以上の重量物が常に振動している室外機の足元には、専用の防振ゴムを使用することを強くお勧めします。数百円の差で、数年間の安心感が違ってきます。

掃除でファンの風切り音を軽減する

「最近、エアコンの風の音が『ゴーゴー』と大きくなった気がする…」と感じる場合、それは機械の故障ではなく、単なる「汚れ」が原因かもしれません。

室外機の裏側や側面を覗いてみてください。薄い金属の板がビッシリ並んだ「アルミフィン(熱交換器)」や、背面の保護ネットに、ホコリやペットの毛、枯れ葉、クモの巣などが張り付いていませんか?

ここが目詰まりしていると、エアコンは空気をうまく吸い込めなくなります(静圧の上昇)。すると、センサーが「空気が足りない!」と判断し、ファンを無理やり高速回転させて必要な風量を確保しようとします。その結果、ファンの風切り音が大きくなり、さらに余計な電気代までかかってしまうのです。

対策はシンプルに「掃除」です。まずは掃除機にブラシ付きのノズルを付け、フィン表面のホコリを吸い取ります。細かい部分は、使い古した歯ブラシなどで優しくこすり落としましょう。

掃除の際の最重要注意点

アルミフィンは非常に薄く、指で押しただけでも簡単に曲がってしまいます。ブラシをかける際は、必ずフィンの目に沿って「縦方向」に動かしてください。

横方向に強くこすると、フィンが潰れてしまい、かえって通気が悪くなってしまいます。また、室外機の周囲半径30cm以内には植木鉢や物置を置かないように整理整頓することも、スムーズな空気の流れを作る上で非常に重要です。

室外機の音を静かにする方法で徹底的に防音

室外機の音を静かにする方法で徹底的に防音

  • キュルキュル音は故障のため修理が必要
  • 賃貸で苦情が来た時の近隣トラブル対策
  • 寿命による騒音なら買い替えを検討
  • 専門業者によるクリーニングの効果

キュルキュル音は故障のため修理が必要

もし、あなたの家の室外機から「キュルキュル」「キーー」「ギャー」といった甲高い金属音が聞こえているなら、今すぐエアコンのスイッチを切ってください。これは、DIYで直せるレベルを超えています。

この音の正体は、多くの場合「ファンモーターの軸受(ベアリング)の摩耗・破損」か、「コンプレッサー内部の摺動部の焼き付き」です。人間で言えば、関節の軟骨がなくなって骨と骨が直接こすれ合っているような状態です。

これを放置して運転を続けるとどうなるか。摩擦熱でモーターが高温になり、最悪の場合、内部の回路がショートして発煙・発火するリスクがあります。また、コンプレッサーがロック(固着)してしまうと、エアコン全体が完全に動かなくなります。

修理費用の目安

この異音が出た場合、部品交換が必須となります。

  • ファンモーター交換: 25,000円〜35,000円程度
  • コンプレッサー交換: 80,000円〜130,000円程度(冷媒ガスの入れ替え作業も伴うため高額になります)

特に購入から7〜8年経過している機種でコンプレッサー交換が必要と言われた場合は、修理代が高額になるため、後述する「買い替え」の方が経済的合理性が高いケースがほとんどです。

賃貸で苦情が来た時の近隣トラブル対策

アパートやマンションなどの集合住宅において、室外機の騒音は「ゴミ出し」「足音」と並ぶ、ご近所トラブルの三大要因の一つです。特に夜間の低周波音(ブーンという音)は、一度気になり出すと眠れなくなる性質があり、深刻な対立を生むことがあります。

もし、近隣住民や管理会社から「室外機がうるさい」と苦情を言われてしまった場合、あるいは逆にあなたが苦情を言いたい場合、感情的にならずに「客観的な事実」と「誠意ある行動」で対応することが解決への近道です。

環境省の定める「騒音に係る環境基準」では、一般的な住宅地(A類型)において、夜間(22時〜6時)の騒音基準値は45デシベル以下とされています(出典:環境省『騒音に係る環境基準について』)。正常な室外機でも50デシベル近くあることが多いため、ベランダで共振していれば容易にこの基準を超えてしまいます。

あなたが苦情を言われた場合(加害者側)

絶対にやってはいけないのは「無視」や「逆ギレ」です。これらはトラブルを泥沼化させます。まずは管理会社を通じて「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。すぐに対策を講じます」と伝えましょう。

そして、速やかに前述した「防振ゴムの設置」や「掃除」を行ってください。そして重要なのが、「〇月〇日に防振ゴムを設置しました」と報告することです。音が完全に消えなくても、「対応してくれた」という事実が相手の感情を鎮め、トラブルの拡大を防ぎます。

あなたが苦情を言う場合(被害者側)

直接ピンポンを押して文句を言いに行くのはリスクが高すぎます。必ず管理会社や大家さんを間に挟んでください。その際、「なんとなくうるさい」ではなく、スマホの騒音計アプリなどで「深夜2時に55デシベルの音が継続しており、眠れない」といった具体的な記録(証拠)を提示すると、管理会社も動きやすくなります。

寿命による騒音なら買い替えを検討

「あらゆる対策をしたけれど、やっぱりうるさい」。その場合、最後に疑うべきは「エアコンの寿命」です。エアコンの設計上の標準使用期間は、一般的に10年と設定されています。

10年以上前のエアコンは、経年劣化でコンプレッサーの振動が大きくなっているだけでなく、遮音材(防音材)も劣化してスカスカになっていることが多いです。これを修理しようとしても、メーカーに部品の在庫がなくなっている(部品保有期間終了)可能性が高く、そもそも直せないこともあります。

買い替えの「10年ルール」と損益分岐点

修理費に3万円以上かかる場合、かつ使用年数が10年を超えているなら、迷わず買い替えをお勧めします。理由は「電気代」です。

最新の省エネエアコンは、10〜15年前の機種に比べて、年間で数千円〜1万円以上も電気代が安くなることがあります。

高い修理費を払って古い燃費の悪い車に乗り続けるより、新車に乗り換えた方がトータルコストは安くなるのと同じ理屈です。「うるさい音」は、エアコンからの「もう引退させてくれ」という悲鳴かもしれません。

専門業者によるクリーニングの効果

「まだ購入して5年程度だし、買い替えるほどではない。でも自分での掃除には限界がある…」。そんな時に検討したいのが、プロの業者による「室外機クリーニング」です。

私たちのようなリフォーム業者やエアコンクリーニング専門店に依頼すると、室外機のカバーを分解し、業務用の高圧洗浄機と専用の洗剤を使って、熱交換器の奥の奥に詰まったカビや泥汚れを徹底的に洗い流します。

これにより、新品に近いレベルまで通気性が回復するため、ファンの回転数が正常に戻り、驚くほど静かになることがあります。費用相場は、室外機単体で頼むと割高(7,000円〜10,000円程度)ですが、室内機のクリーニングとセットで頼むと、オプション扱いで3,000円〜5,000円程度でやってくれる業者が多いです。

ご自身での高圧洗浄は絶対NG!

YouTubeなどで見かける「ケルヒャーで室外機を丸洗いしてみた」という動画を真似するのは非常に危険です。

家庭用高圧洗浄機の水圧は強すぎて、繊細なアルミフィンを一瞬でなぎ倒してしまいます(フィンが倒れると空気の通り道が完全に塞がります)。また、防水処理されていない電装基板に水がかかり、一発で故障する事故も多発しています。高圧洗浄は、圧力調整のできるプロに任せてください。

室外機の音を静かにする方法の総まとめ

長くなりましたが、室外機の騒音対策について重要なポイントをもう一度整理します。

  • まずは焦ってグッズを買わず、音の種類(ブーン、ガタガタ、ポコポコ、キュルキュル)を聞き分け、原因を特定することから始める。
  • 最も多い振動音(ブーン)には、厚みのある(10mm以上)専用の防振ゴムが劇的な効果を発揮する。
  • 接触音(ガタガタ)は、水平調整とネジの増し締めで解消できる場合が多い。
  • ポコポコ音は故障ではなく、エアカットバルブ(逆止弁)を取り付けることで100%解決できる。
  • 「キュルキュル」などの金属異音や、10年以上前の機種の騒音は、無理に直そうとせず、修理か買い替えを検討する。

室外機の音を静かにする方法は、原因さえ正しく分かれば、意外とシンプルなDIYで解決できることも多いのです。「うるさいなぁ」とイライラしながら過ごすよりも、まずは今週末、室外機の周りを掃除し、音の状態をじっくりチェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。

静かな夜を取り戻し、快適な住環境を作るための第一歩になるはずです。もし、窓の防音や断熱リフォームなどでお困りのことがあれば、私たちe-MADOリフォームにもお気軽にご相談ください。

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  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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