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隠蔽配管エアコン買い替えの前に知っておきたいトラブル事例と量販店で断られた時の対処法を解説

2026年2月19日

隠蔽配管エアコン買い替えの前に知っておきたいトラブル事例と量販店で断られた時の対処法を解説

「隠蔽配管エアコンの買い替え」を検討しているとき、まず気になるのが自分の家のエアコンの隠蔽配管はどうやってチェックするのかという点ではないでしょうか。

壁の中に配管が埋まっている隠蔽配管エアコンのデメリットとして、将来のメンテナンス性の低さが挙げられます。特に隠蔽配管の耐用年数や寿命が近づくと、水漏れやガス漏れといったエアコン隠蔽配管のトラブル事例が発生しやすくなります。

注意点として、ダイキンのうるさらXや換気機能付き、さらには自動排出型のお掃除ロボットは隠蔽配管につかない場合が多いため、事前の確認が不可欠です。

マンションやタワーマンションで隠蔽配管のエアコン交換を断られた場合の対処法に悩む方も少なくありません。

積水ハウスや住友林業といった大手ハウスメーカーの住宅では標準的に採用されることも多いですが、隠蔽配管エアコンの買い替えでおすすめのメーカーはどこか、ダイキン等の対応状況を含めて知っておくことが大切です。

また、隠蔽配管のエアコンの買い替え費用や工事費用はいくらくらいかかるのかという疑問も解消する必要があります。ヤマダ電機やケーズデンキ、コジマ、エディオン、でんきちといった家電量販店の費用相場や特徴を比較し、最適な選択をしましょう。

この記事のポイント

  • 自宅のエアコンが隠蔽配管かどうかを見分ける具体的な診断方法
  • 隠蔽配管特有のトラブル事例と適切な交換時期を判断する目安
  • 最新の換気・加湿機能付きエアコンが設置できない理由と対策
  • 家電量販店や専門業者の費用相場と工事を断られた時の解決策

隠蔽配管エアコン買い替えの基本知識

隠蔽配管と露出配管の見分け方

  • エアコンの隠蔽配管はどうやってチェックする?
  • 隠蔽配管エアコン買い替えの判断基準
  • 知っておきたい隠蔽配管エアコンのデメリット
  • 隠蔽配管の耐用年数や寿命と劣化サイン
  • エアコン隠蔽配管のトラブル事例とその原因
  • うるさらXや掃除ロボットは隠蔽配管につかない?
  • 積水ハウスや住友林業の住宅での注意点

エアコンの隠蔽配管はどうやってチェックする?

ご自宅のエアコンが隠蔽配管であるかどうかを判断するには、まず屋外の室外機周辺を確認することが最も確実な方法です。

通常の設置方法であれば、室内機から外壁を貫通して室外機へとつながる白いテープが巻かれた配管が、外壁に沿って露出しています。これに対し、外壁に配管が一切見当たらず、室外機の背後の壁から直接管が出ている場合は、壁の中を通す隠蔽配管であると判断できます。

室内側での見分け方についても、いくつかのポイントが存在します。室内機の設置場所が外壁に面していない部屋にある場合や、配管がクローゼットの中を通り抜けているようなケースも隠蔽配管の可能性が非常に高いと言えるでしょう。また、室内機のすぐ近くに点検口と呼ばれる正方形の蓋が天井や壁に設置されている場合も、隠蔽配管特有の設計です。

隠蔽配管かどうか判断に迷った際は、建物の設計図面を確認するか、室外機の接続部をスマートフォンのカメラで撮影して専門業者に送ることで、正確な診断を受けることが可能です。

隠蔽配管エアコン買い替えの判断基準

隠蔽配管のエアコンを買い替えるべきタイミングは、単純な故障だけでなく、冷媒ガスの種類を確認することが基準となります。

古いエアコンで広く使われていたR22というガスは、現在の主要なガスであるR32と圧力が異なるため、既存の配管をそのまま再利用できないリスクがあるからです。製造から10年以上経過している場合は、修理よりも買い替えを優先して検討するのが賢明な判断と言えます。

冷房や暖房の効きが以前よりも弱くなったと感じる場合も、買い替えを検討する重要なサインとなります。配管内で冷媒ガスが微量に漏れている可能性があり、ガス補充を繰り返すよりも最新の省エネ機種に入れ替える方が、長期的なコストを抑えられることも少なくありません。機能面での不満や電気代の高騰を感じ始めたときが、一つの大きな区切りとなります。

隠蔽配管の交換は、壁を壊すなどの大掛かりなリフォームになるケースもあるため、エアコン本体の寿命だけでなく、住宅全体のメンテナンス計画と合わせて検討することをおすすめします。

知っておきたい隠蔽配管エアコンのデメリット

隠蔽配管には見た目がスッキリするという大きな魅力がある一方で、メンテナンス性の低さという明確なデメリットが存在します。

配管が壁や天井の内部に隠されているため、万が一ガス漏れや水漏れが発生しても、破損箇所を特定することが極めて困難です。修理を行うために壁を剥がす必要が生じることもあり、その際の復旧費用は大きな負担となります。

通常の露出配管と比較して、設置可能な機種に制限がある点も無視できません。最新の高機能エアコンの中には、隠蔽配管ではその性能を十分に発揮できないものや、物理的に取り付けが不可能なモデルも存在します。

さらに、工事費用が割高になる傾向があることも理解しておく必要があります。

配管の再利用には高度な洗浄技術や接続技術が求められるため、標準的な設置工事費に加えて数万円単位の追加費用が発生することが一般的です。工事の時間も通常より長くかかることが多いため、スケジュールには余裕を持って臨むことが大切になります。

隠蔽配管の耐用年数や寿命と劣化サイン

隠蔽配管の寿命と3つの劣化リスク

隠蔽配管に使用されている銅管自体の耐用年数は、一般的に15年から20年程度とされています。

しかし、設置環境や施工の品質によっては、それよりも早く劣化が進むことも珍しくありません。特に結露が繰り返される環境や、潮風の影響を受ける地域では、銅管の腐食が進みやすくなり、ピンホールと呼ばれる微細な穴が開いてガス漏れを引き起こすことがあります。

具体的な劣化のサインとしては、室内機の吹き出し口から異臭がする場合や、運転中に配管の接続部から「シュー」という音が漏れているような状態が挙げられます。

また、配管を覆っている断熱材が劣化してボロボロになっていると、壁の中で結露が発生し、壁紙にシミができたりカビが発生したりする原因となります。これらは配管交換の必要性を示唆する深刻な兆候です。

定期的な点検を受けることで、これらのトラブルを未然に防ぐことが可能になります。

10年を超えたあたりから、エアコンクリーニングと合わせて配管の目視点検をプロに依頼することをお勧めします。早期に異常を発見できれば、配管全体の交換を避け、部分的な補修で済ませられる可能性も高まります。

エアコン隠蔽配管のトラブル事例とその原因

隠蔽配管で最も多いトラブル事例の一つが、ドレン排水の逆流による室内機からの水漏れです。

壁の中を通るドレン管(排水管)に勾配が正しくついていない場合や、長年の汚れが蓄積して詰まりが生じることで、行き場を失った水が室内機から溢れ出してしまいます。これは施工時のミスだけでなく、経年による建物の歪みが原因となることもあります。

次に挙げられるのが、冷媒ガスの漏洩に伴うコンプレッサーの故障です。

配管の接続部(フレア加工部分)が緩んだり、壁内の銅管が腐食したりしてガスが抜けると、室外機に過度な負荷がかかり、心臓部であるコンプレッサーが焼き付いてしまいます。

ガス漏れを放置したまま運転を続けると、本体ごと買い替えざるを得ない状況に追い込まれるため注意が必要です。

  • ドレン管の勾配不良による壁内や室内への水漏れ
  • 経年劣化による銅管のピンホールからのガス漏洩
  • 配管洗浄の不備による新旧オイルの混ざり合いと故障
  • 断熱不足が引き起こす壁内部のカビや腐食

うるさらXや掃除ロボットは隠蔽配管につかない?

隠蔽配管に設置できないエアコンの機能

ダイキンの人気機種であるうるさらX(Rシリーズ)や、換気機能付きのエアコン、さらには自動排出型のお掃除ロボット搭載機は、隠蔽配管への設置が原則としてできません。その理由は、これらの機種には冷媒管のほかに「加湿ホース」や「排気ホース」といった特殊な管が必要になるからです。壁の中に埋め込まれた既存の隠蔽配管には、これらのホースを通すスペースが確保されていないのが一般的です。

具体的には、ダイキン公式サイトにおいても、既設配管を再利用する場合の加湿ホース接続について制限があることが明記されています。
無理に設置しようとすると、加湿機能が働かないばかりか、エアコン本体の故障や壁内での結露を招く恐れがあります。そのため、隠蔽配管の住宅では、ホースを必要としない標準的なモデルから選択することが推奨されます。

パナソニックの一部機種に搭載されているお掃除ロボットについても、ゴミを屋外へ自動排出するタイプは同様の理由で設置が困難です。

ただし、ダストボックスにゴミを溜めるタイプの機種であれば、追加のホースを必要としないため、隠蔽配管でも取り付けが可能なケースが多くあります。購入前に、ゴミの処理方式を必ず確認しておくことが失敗を防ぐポイントとなります。

積水ハウスや住友林業の住宅での注意点

大手ハウスメーカー住宅でのエアコン工事の注意点

積水ハウスや住友林業といった大手ハウスメーカーの注文住宅では、外観デザインを損なわないよう隠蔽配管が多用されています。

これらの住宅でエアコンを買い替える際、家電量販店の提携工事業者に依頼すると、ハウスメーカー独自の構造(軽量鉄骨造など)への理解が不足しており、工事を断られたり、思わぬトラブルに発展したりするケースが見受けられます。

積水ハウスなどの住宅では、壁体内に特殊な金物や断熱材が配置されていることがあり、標準的な穴あけや配管通しが通用しない場合があります。

また、住友林業の木造住宅でも、耐震性を維持するための構造体に影響を与えないよう、配管ルートが厳密に決められていることが少なくありません。ハウスメーカーの定期点検時にエアコンの更新時期を相談し、構造を熟知した提携業者を紹介してもらうのも一つの有効な手段です。

メーカー保証や住宅の長期保証を維持するためにも、独自の規定がないかを確認しておくことが重要です。
勝手に壁に穴を開けたり配管を変更したりすると、建物の保証対象外となるリスクがあるため注意してください。

隠蔽配管エアコン買い替えの費用と依頼先のおすすめ

  • 隠蔽配管エアコンの買い替えでおすすめのメーカーは?
  • 隠蔽配管エアコンの買い替え費用や工事費用はいくら?
  • 家電量販店の費用相場や特徴と依頼時のポイント
  • マンションで隠蔽配管のエアコン交換を断られた時の対処法
  • 量販店で断られたときの3つの対処法
  • 隠蔽配管エアコンを安く買い替えるコツ3選

隠蔽配管エアコンの買い替えでおすすめのメーカーは?

隠蔽配管のエアコン買い替えにおいて、最も信頼性が高いメーカーの一つがダイキンです。

ダイキンは「既設配管再利用」に関する技術が非常に進んでおり、古い配管に残った不純物を除去しながら新しい機種を稼働させるための専用部材やモードが充実しています。ただし、前述の通り加湿機能付きのモデルは避ける必要があります。

三菱電機の霧ヶ峰シリーズも、隠蔽配管の現場では非常に高く評価されています。特に、配管内の汚れを洗浄せずに再利用できる技術(リプレース技術)に優れており、施工の手間を大幅に軽減できることが特徴です。室内機のサイズ展開も豊富で、既存の設置スペースに収まりやすいモデルを見つけやすいというメリットもあります。

メーカーおすすめの理由主な対応機能
ダイキン配管再利用の技術が豊富で、マルチエアコンにも強い既設配管再利用モード、専用フィルター
三菱電機リプレース技術が秀逸で、洗浄不要なケースが多い配管洗浄レス技術、コンパクト設計
パナソニックダストボックス式のお掃除機能付きが選択可能ボックス式自動掃除、ナノイーX

隠蔽配管エアコンの買い替え費用や工事費用はいくら?

隠蔽配管のエアコン工事費用の内訳

隠蔽配管のエアコン買い替え費用は、本体代金を除いた工事費だけで、1台あたり4万円から6万円程度が相場となります。これは、通常の露出配管での標準工事費(1.5万円〜2万円)と比較すると、2倍から3倍以上の金額です。

費用が跳ね上がる主な要因は、既存の配管が再利用可能かをチェックするための窒素耐圧試験や、配管内部を清掃する洗浄作業、そして高度な溶接技術を要する接続工事にあります。

さらに、マルチエアコン(1台の室外機で複数の室内機を動かすタイプ)から、それぞれ独立したセパレートタイプに変更する場合などは、配管ルートの新設が必要になり、費用が10万円を超えることも珍しくありません。

足場が必要な高所作業や、隠蔽配管を諦めて露出配管へ切り替えるための穴あけ工事などが加わると、見積もり金額はさらに膨らみます。必ず事前に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得することが不可欠です。

見積もりを比較する際は、単に合計金額を見るだけでなく、窒素加圧試験や配管洗浄の項目が含まれているかを確認してください。
安すぎる業者は必要な工程を省いている恐れがあり、後の故障リスクを高めてしまいます。

家電量販店の費用相場や特徴と依頼時のポイント

家電量販店でエアコン工事を断られた時の解決ロードマップ

ヤマダ電機やケーズデンキなどの大手家電量販店で隠蔽配管の買い替えを依頼する場合、最大のメリットは本体価格の安さと長期保証の充実です。しかし、施工に関しては提携している下請け業者が行うため、隠蔽配管のような特殊な工事には消極的であったり、現場を見てから追加費用を請求されたりすることがあります。
(参照:ヤマダ電機公式サイト)

量販店名隠蔽配管への対応傾向追加費用の目安
ヤマダ電機基本対応可能だが、現地見積もりが必須加工料5,500円〜 + 洗浄費別
ケーズデンキ標準工事外として対応。丁寧な事前確認が売り現地調査後に詳細確定
エディオンリフォーム部門があり、難しい隠蔽配管にも比較的強い状況により数万円の加算あり

量販店で依頼する際のポイントは、購入前に必ず「自宅が隠蔽配管であること」を伝え、事前に現地調査を派遣してもらうことです。当日になって「対応できない」と断られるトラブルを防ぐためにも、設計図面や現在の配管状況を写真で見せておくのがスマートな方法です。また、量販店独自のポイント還元を工事費に充当できる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

マンションで隠蔽配管のエアコン交換を断られた時の対処法

マンションやタワーマンションにおいて、家電量販店から隠蔽配管の工事を断られてしまった場合でも、諦める必要はありません。量販店の業者は、効率を重視するためリスクの高い工事を避ける傾向にありますが、エアコン工事を専門とする「空調設備業者」であれば、難易度の高い隠蔽配管でも対応してくれるケースが多々あります。専門業者は配管洗浄や溶接の設備を自前で持っており、豊富な経験に基づいた施工が可能です。

マンション管理組合やコンシェルジュに相談し、そのマンションの配管構造を熟知している指定業者や、過去に工事実績のある業者を紹介してもらうのも有効な手段です。特に大規模なマンションでは、一斉入居時の施工を担当した業者がメンテナンスを引き継いでいることがあり、スムーズに話が進む場合が多いです。また、どうしても隠蔽配管が使えない場合は、配管を露出させて化粧カバーで綺麗に仕上げる方法についても、専門業者なら最適なルートを提案してくれます。

断られた際のチェックリスト

  • エアコン工事専門の認定業者へ直接見積もりを依頼する
  • マンションの管理会社に過去の施工例や指定業者を問い合わせる
  • 隠蔽配管の再利用に特化した「配管洗浄」の専門サービスを検討する
  • 露出配管への切り替えが可能か、規約を確認した上で検討する

量販店で断られたときの3つの対処法

家電量販店でエアコンの購入を検討した際、隠蔽配管であることを理由に設置を断られてしまうケースは決して珍しくありません。しかし、そこで設置を諦める必要はないと言えます。

なぜなら、量販店が断る理由は技術的な限界というよりも、施工のリスクや時間効率といったビジネス上の判断によるものが多いからです。

量販店と提携している業者の多くは、1日に数件の標準的な工事をこなすことで利益を上げる仕組みで動いています。手間と時間がかかる隠蔽配管の再利用工事は、彼らにとって採算が合いにくく、万が一壁の中でガス漏れが起きた際の責任問題も回避したいという心理が働きます。こうした背景を理解した上で、次に取るべき具体的なアクションを確認しましょう。

量販店の提携業者は、窒素耐圧試験用の機材や高度な溶接設備を常に携行しているとは限りません。そのため、現場の状況を詳しく見る前に、一律で「隠蔽配管は不可」と回答されることもあるのです。

空調専門の施工業者へ相談する

最も有効な解決策は、家電量販店ではなく、エアコンの設置を専門に行う空調設備業者に直接依頼することです。専門業者は隠蔽配管に関する深い知識と豊富な経験を持っており、量販店で断られた難易度の高い現場でも、配管洗浄や溶接技術を駆使して対応できる可能性が極めて高いと言えるでしょう。

専門業者であれば、既存の配管が再利用可能かどうかを精密な機器で測定し、もし不具合があれば壁を最小限に開口して補修するといった柔軟な提案も期待できます。自社で責任を持って施工を行うため、工事後の保証体制もしっかりしている業者が多いのも特徴の一つです。インターネットで「エアコン 隠蔽配管 専門」などのキーワードで検索し、施工事例が豊富な業者を探してみてください。

ハウスメーカーや管理会社を頼る

積水ハウスや住友林業などのハウスメーカーで建てた住宅であれば、その建物の構造を知り尽くしているメーカーのアフター部門に相談するのも賢明です。建物の保証期間内であれば、メーカー提携の業者に依頼することで、建物本体への影響を最小限に抑えつつ、適切な更新工事が受けられるでしょう。

マンションやタワーマンションの場合、管理会社が特定の業者を指定していたり、過去の交換事例を把握していたりすることもあります。

他の住戸がどのような方法でエアコンを買い替えたかという情報は、非常に有益な判断材料となります。まずは、コンシェルジュや管理事務所の担当者に「隠蔽配管のエアコンを交換したい」と伝えてみることから始めてください。

依頼先メリット注意点
空調専門業者高い技術力で、難しい現場も対応可能量販店に比べて本体価格が高くなる場合がある
ハウスメーカー建物の構造を熟知しており、建物保証も安心中間マージンが発生し、費用が割高になりやすい
マンション管理会社物件特有の配管ルートを把握している対応できる業者が限定されることがある

最終手段として露出配管への切り替えを検討する

どうしても隠蔽配管の再利用が不可能と判断された場合、あるいは再利用コストが膨大になりすぎる場合は、隠蔽配管を諦めて「露出配管」へ切り替えるという選択肢もあります。これは、既存の壁に新たに穴を開け、外壁に沿って配管を出す標準的な設置方法です。見た目の美しさは損なわれますが、将来的なメンテナンス性は格段に向上します。

露出配管に切り替える際は、化粧カバーを設置することで外観への影響を抑えることができます。また、配管トラブルのリスクをほぼゼロにできるため、長期的な安心感を得るという点では非常に合理的な解決策となり得ます。マンションの場合は、外壁の穴あけに管理組合の許可が必要となるため、事前の確認を怠らないようにしましょう。

断られた理由が「技術的な問題」なのか「契約上の制限」なのかを見極めることが大切です。プロの目で見れば解決できることは意外と多いので、一社に断られただけで諦めないでくださいね。

隠蔽配管の取り扱いについては、メーカーのサポートページでも買い替え時の注意点として詳しく解説されています。
(参照:エアコン総本舗公式サイト)
このような専門情報を参考にしつつ、信頼できるパートナーを見極めることが、失敗しないエアコン買い替えへの近道となります。

まずは量販店以外の専門業者へ相見積もりを取り、現状の配管が本当に使えないのか、客観的な意見を仰ぐようにしてください。

隠蔽配管エアコンを安く買い替えるコツ3選

隠蔽配管エアコンを安く買い替える3つのコツ (機種・時期・業者選びのポイント)

隠蔽配管のエアコンは、通常の設置に比べて工事費用が高額になりがちですが、工夫次第でトータルの出費を大幅に抑えることが可能です。

一般的に「隠蔽配管は高い」というイメージが先行していますが、実は機種の選び方や依頼するタイミングを最適化することで、数万円単位の節約が期待できます。ここでは、プロの視点から厳選した「安く買い替えるための3つのコツ」を詳しく解説していきます。

1. 既設配管の洗浄が不要な「リプレース対応機種」を選ぶ

最も大きな節約ポイントは、高額な配管洗浄費用を回避することです。前述の通り、古いエアコンから新しいエアコンへ交換する際、配管内部に残った古いオイルや不純物が故障の原因となるため、通常は洗浄作業が必要になります。

しかし、三菱電機の霧ヶ峰シリーズなどに搭載されている「リプレース技術」を採用した機種を選べば、この洗浄工程を省略できるケースがあります。

三菱電機の公式サイトによると、独自のフィルターや制御技術により、既存の配管をそのまま利用しても安定した動作が可能とされています。
これにより、1回あたり数万円かかることもある洗浄費用を丸ごとカットできるのが大きなメリットです。機種選びの段階で、初期費用だけでなく、こうした付随する工事費を含めたトータルコストで比較することが重要だと言えるでしょう。

リプレース対応機種を選ぶメリット

  • 専門機材による配管洗浄費用を削減できる
  • 工事時間が短縮され、立ち会いの負担が減る
  • 配管洗浄による環境負荷を抑えられる

2. 型落ちモデルが市場に出回る「モデルチェンジ時期」を狙う

次に有効な手段は、エアコン本体の価格が底値になる時期を狙って購入することです。エアコンは例年、上位モデルであれば秋から冬にかけて、普及モデルであれば春先に新製品が投入されます。新モデルが発売される直前の時期は、機能的に遜色のない「型落ちモデル」が在庫処分価格で販売されるため、隠蔽配管による割高な工事費を相殺するほどの値引きが期待できます。

例えば、最新の省エネ性能を求めて現行モデルに固執するよりも、一世代前のハイエンドモデルを選択する方が、工事費を含めた総額では安くなる傾向にあります。

特に隠蔽配管の場合は、設置環境によって選べる機種が限定されるため、在庫が豊富な時期に早めに動き出すのが賢明な判断です。季節の変わり目や、夏の繁忙期を避けたオフシーズンを狙うことで、工事料金自体の交渉もしやすくなるでしょう。

高機能なフラッグシップモデルは10月から11月頃、シンプルなスタンダードモデルは2月から3月頃にモデルチェンジが行われることが多い傾向にあります。この時期を意識して店舗をチェックしてみてください。

3. 量販店ではなく「隠蔽配管に強い専門業者」へ直接依頼する

意外に思われるかもしれませんが、隠蔽配管の工事は家電量販店を通さず、専門業者へ直接依頼する方が最終的なコストパフォーマンスが高くなる場合が多いです。

家電量販店では、標準工事外の作業に対して一律で高い追加料金設定を設けていることが少なくありません。一方で、隠蔽配管の施工実績が豊富な専門業者であれば、現場の状況に応じた最適な工法を提案してくれるため、無駄な工程を省いた適正価格での施工が可能です。

また、専門業者に直接依頼することで、仲介手数料が発生しないという金銭的なメリットも享受できます。

複数の専門業者から相見積もりを取得し、窒素耐圧試験や真空引きといった必要な工程が適切に含まれているかを確認してください。安さだけを追求して必要な工程を省く業者を選んでしまうと、数年後の故障でかえって高くつくリスクがあるため、技術力と価格のバランスを慎重に見極めることが大切です。

見積もりを依頼する際は、必ず現状の配管状況を写真や図面で共有するようにしましょう。当日の急な追加料金発生を防ぐことが、結果として最も安く確実に買い替えるための近道となります。
鈴木
鈴木

隠蔽配管のエアコンは特殊だからこそ、「どこで買うか」よりも「誰がどう取り付けるか」が安さと安心の両立を左右します。

今回ご紹介したコツを組み合わせて、賢くお得に快適な空調環境を手に入れてくださいね。

節約項目具体的な方法期待できる節約額
工事工程の削減洗浄レス機種(三菱電機など)の選択約20,000円〜30,000円
本体代金の圧縮モデルチェンジ直前の型落ち品を購入約30,000円〜70,000円
仲介料のカット専門業者への直接発注と相見積もり約10,000円〜20,000円

まとめ:隠蔽配管エアコン買い替えの重要ポイント

  • 室外機背後の配管露出の有無で隠蔽配管かを確認する
  • 隠蔽配管の寿命目安は通常15年から20年程度とされる
  • 壁内の水漏れやガス漏れは深刻な劣化サインである
  • ダイキンのうるさらXは加湿ホースが必要で設置不可が多い
  • お掃除ロボットはダストボックス式なら設置できる可能性が高い
  • 積水ハウスや住友林業の家は構造への配慮が不可欠である
  • 三菱電機の霧ヶ峰は配管洗浄レス技術に優れおすすめである
  • 買い替え工事費は1台あたり4万円から6万円が相場となる
  • 窒素耐圧試験や配管洗浄の有無が工事品質を左右する
  • 家電量販店で依頼する際は必ず事前の現地調査を申し込む
  • マルチエアコンからの変更は配管ルートの新設が必要になる
  • 断られた場合は空調設備専門のプロ業者へ相談する
  • 住宅の長期保証に影響しないよう管理規約や規定を確認する
  • 将来の修理を考えて室内機近くの点検口の有無をチェックする
  • 隠蔽配管 エアコン 買い替えは価格より技術力で業者を選ぶ
隠蔽配管の買い替えは、単なる家電の交換ではなく「住宅設備のリフォーム」だと捉えるのが正解です。
しっかりとした知識を持って臨むことで、長く快適に過ごせる住環境を手に入れましょう。
  • この記事を書いた人

代表 鈴木優樹

13年間で1万台以上のエアコンを設置してきた経験から、私は「部屋の温度こそが、家族の距離を縮める」という答えに辿り着きました。リビングが魔法瓶のように温かくなれば、家族は自然と一つの場所に集まります。無駄な電気代を削り、最もコスパの良い方法で「会話が弾む温かいリビング」をつくること。 皆様に、窓のリフォームを通じて、家族がもっと仲良くなれる幸せな時間をお届けします。

▼保有資格▼第二種電気工事士/建築物石綿含有建材調査者/石綿作業主任者/ガス可とう管接続工事監督者など

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