浴室ドアのアクリル板が突然割れてしまい、お困りではないでしょうか。
「アクリル板はホームセンターで売っていますか?」という疑問や、自分でアクリル板の交換DIYは可能なのか、もし行うならその手順や流れはどうなるのか、具体的な情報が必要ですよね。
また、浴室のアクリル板交換費用はいくらですか?という値段や相場の問題は非常に重要です。DIYで済ませる場合と、浴室扉・浴室ドアのアクリル板交換を業者に依頼する場合、あるいはアクリル板の修理ではなく浴室ドアをホームセンターで交換する費用はいくらかかるのか、比較検討したいところです。
さらに、もし浴室ドアのアクリル板が割れたのが賃貸物件だった場合、勝手に直して良いのか、火災保険は使えるのか、といった契約上の問題も発生します。
そもそもアクリル板の耐久年数と寿命はどれくらいなのか、よくある質問(FAQ)も含めて、不安は尽きません。
この記事では、「浴室ドアのアクリル板とホームセンター」に関するこれらのあらゆる疑問に対し、応急処置の方法から具体的な費用、DIYの手順、業者依頼のポイントまで、網羅的に詳しく解説していきます。
目次
浴室ドアのアクリル板をホームセンター購入し修理する基礎知識

- 浴室ドアのアクリル板が割れた時の対処法
- アクリル板はホームセンターで売っていますか?
- 浴室のアクリル板交換費用はいくらですか?
- 浴室ドアをホームセンターで交換する費用
- 浴室ドアのアクリル板が割れた場合の賃貸と火災保険
- 耐久年数と寿命
浴室ドアのアクリル板が割れた時の対処法
浴室ドアのアクリル板が割れてしまった場合、何よりもまず安全の確保が最優先です。慌てて行動すると、思わぬケガにつながる可能性があります。
割れたパネルの破片は、見た目以上に非常に鋭利です。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、破片に触れたり踏んだりしないよう、まず浴室への立ち入りを制限してください。
安全を確保したら、破片の飛散防止と一時的な水漏れ対策として応急処置を行います。この際、必ず厚手のゴム手袋や作業用手袋、スリッパを着用してください。素手で触れるのは絶対に避けるべきです。
大きな破片を安全に取り除いた後、残ったパネルの割れた箇所やヒビが入った部分に、浴室側(水がかかる側)から幅広の防水テープや養生テープをしっかりと貼り付けます。これにより、破片の落下防止と脱衣所への水漏れを最小限に抑えることができます。
応急処置は一時的なものです
テープでの補修は、あくまで交換・修理までの一時的な措置に過ぎません。湿気や温度変化の激しい浴室ではテープの粘着力はすぐに弱まり、剥がれてしまう可能性が高いです。また、隙間から侵入した水分が内部でカビを発生させる原因にもなります。
放置すればするほど状況は悪化するため、応急処置をしたら、できるだけ早くパネル交換やドア全体の交換を検討する必要があります。
アクリル板はホームセンターで売っていますか?
結論から言うと、浴室ドアの交換用アクリル板(または代替となる樹脂パネル)は、多くのホームセンターで販売されています。
カインズ、コメリ、コーナンといった大手のホームセンターでは、DIYコーナーや建材・リフォーム資材コーナーに、浴室ドア用の樹脂パネルが常備されていることが多いです。
主な特徴は以下の通りです。
- カットサービス: 多くの店舗で、購入したパネルを指定のサイズに直線カットしてくれるサービス(有料または無料)を提供しています。採寸さえ正確であれば、DIYの最大の難関である「カット作業」の手間を大幅に削減できます。
- 種類の豊富さ: 一般的なアクリル板だけでなく、アクリルよりも強度が高く割れにくいポリカーボネート板(ポリカ板)も選択肢になります。透明タイプ、すりガラス調(かすみ柄)、模様入りなど、デザインも選べます。
- 関連部材の同時購入: 交換に必須のシリコンシーラント(浴室用・防カビ剤入り)、マスキングテープ、シーラントを押し出すコーキングガン、古いシーラントを剥がすスクレーパー(ヘラ)なども、同じ店内で全て揃えることが可能です。
アクリル板とポリカーボネート板の違い
どちらを選ぶか迷った場合は、以下の特徴を参考にしてください。浴室ドアには、耐衝撃性が高く割れにくいポリカーボネート板が推奨されることが多いです。
| 項目 | アクリル板 | ポリカーボネート板 |
|---|---|---|
| 耐衝撃性(割れにくさ) | 比較的割れやすい | 非常に割れにくい(アクリルの数十倍) |
| 価格 | 安価 | アクリルより高価 |
| 透明度・加工性 | 高い・カットしやすい | 高い・カットはアクリルよりやや難しい |
ただし、店舗によっては在庫状況や取り扱いの種類、カットサービスの有無が異なります。訪問前に電話などで在庫を確認しておくと、二度手間にならずスムーズです。
DIYを検討している場合、ホームセンターは「見て・触って・相談できる」非常に心強い味方です。可能であれば既存のパネルの破片(サイズや厚みがわかるもの)を持参し、リフォームコーナーの専門スタッフに相談すると、最適な材料や工具を選んでもらえますよ。
浴室のアクリル板交換費用はいくらですか?

浴室のアクリル板パネルのみを交換する場合の費用は、「DIYで行うか」「専門業者に依頼するか」で大きく異なります。
それぞれの値段や相場の内訳を見ていきましょう。
DIYで交換する場合の費用
DIYの場合、費用は主に材料費と工具費になります。
パネル本体の価格が中心で、サイズや厚み、素材(アクリルかポリカか)によって変動しますが、約3,000円~10,000円程度が目安です。
これに加えて、以下の関連部材が必要になります。
- シリコンシーラント(浴室用防カビタイプ):約500円~1,000円
- マスキングテープ:約200円~
- コーキングガン:約500円~2,000円
- スクレーパー(ヘラ):約300円~
もし工具類を一から揃える場合でも、トータルで5,000円~15,000円程度に収まるケースがほとんどです。コストを最優先するならば、DIYが最も安価な方法と言えます。
業者に依頼する場合の費用
専門業者にパネル交換のみを依頼する場合、材料費に加えて作業費や出張費が発生します。
一般的な相場としては、約10,000円~30,000円程度となることが多いようです。料金に幅があるのは、パネルのサイズや種類、ドアの構造(分解の難易度)によって作業費が変わるためです。
DIYに比べて費用は高くなりますが、採寸ミスがなく、プロによる確実な防水処理(シーリング)をしてもらえる安心感が最大のメリットです。
浴室ドアをホームセンターで交換する費用
アクリル板の破損だけでなく、ドア枠の歪み、ゴムパッキンの深刻な劣化、戸車が壊れて開閉がスムーズにいかないなど、ドア全体に問題がある場合は、パネル交換ではなくドアごと交換する方が根本的な解決になり、結果的に賢明な場合があります。
多くの大手ホームセンターでは、リフォームサービスの一環として浴室ドアの交換も請け負っています。
ホームセンターでのドア交換費用相場
標準的なユニットバス用の浴室ドア(折れ戸や開き戸)交換の場合、工事費込みで約35,000円~70,000円が主流です。
この価格帯の工事は「カバー工法」と呼ばれる方法が一般的です。
これは、既存の古いドア枠は残したまま、その上から新しい枠を被せて設置する工法です。壁を壊すなどの大掛かりな解体作業が不要なため、コストを抑えつつ短時間(数時間程度)で交換が完了する大きなメリットがあります。(参考:カインズ リフォーム公式サイト)
カインズ、コメリ、コーナンなどの大手各社がこのサービスを提供しており、店舗のリフォームカウンターや各社のウェブサイトから見積もりを依頼することが可能です。
見積もり時の注意点
提示される「工事費込み」の価格には、どこまでの作業が含まれているかをしっかり確認することが重要です。以下の項目が別途費用(追加料金)となっていないか、見積もり内容を必ずチェックしましょう。
- 既存ドアの撤去費用
- 撤去したドアの処分費用
- 現地調査(下見)費用
- 諸経費
後から「想定外の追加費用が発生した」というトラブルを避けるため、総額でいくらかかるのかを明確にしてから契約しましょう。
浴室ドアのアクリル板が割れた場合の賃貸と火災保険

もしアクリル板が割れたのが賃貸物件(アパートやマンション)であった場合、対応はより慎重に行う必要があります。戸建ての持ち家とは異なる注意点があります。
まずは管理会社・大家さんへ連絡
DIYであれ業者依頼であれ、絶対に自己判断で修理・交換を進めないでください。
賃貸物件には「原状回復義務」があり、退去時には借りた時の状態に戻す必要があります。良かれと思って修理しても、指定外の方法や部品で修理した場合は、退去時に別途修理費用を請求されるトラブルになりかねません。
まずは速やかに管理会社または大家さんに「ドアのアクリル板が割れてしまった」と破損状況を報告し、どのように対応すべきか指示を仰ぐのが鉄則です。修理業者が指定されている場合や、破損の原因によってはオーナー(大家さん)負担で修理してもらえるケースもあります。
火災保険(借家人賠償責任保険)の適用
賃貸契約時に加入が義務付けられていることが多い「火災保険」には、「借家人賠償責任保険」や「破損・汚損」の補償が付帯していることが一般的です。
- 借家人賠償責任保険: 火災や水漏れなどで「大家さんに対して」損害賠償責任を負った場合に使う保険です。
- 破損・汚損補償: 「不注意による突発的な事故」で「自分の家財や建物の付属設備」を壊してしまった場合に使える補償です。
今回のケース、例えば「掃除中に物をぶつけて割ってしまった」というような不注意による事故であれば、この「破損・汚損」補償が適用され、修理費用が保険で補償される可能性があります。(参考:日本損害保険協会「住まいの保険」)
一方で、「経年劣化」による自然な破損や、故意による破損の場合は保険適用の対象外となることが多いため、保険会社や管理会社への正確な状況説明が必要です。まずは契約している保険証券を確認し、保険代理店や管理会社に相談してみましょう。
耐久年数と寿命
浴室ドア本体、およびアクリル板(樹脂パネル)には、当然ながら寿命があります。どのくらいの期間使えるものなのでしょうか。
一般的に、浴室ドアの耐用年数は設置環境や使用頻度、清掃状況にもよりますが10年~15年程度とされています。
アクリル板自体も、長期間の使用により紫外線や洗剤、水垢などの影響を受け、徐々に劣化していきます。透明度が失われて黄ばんできたり、表面に細かなヒビ(クラック)が入ったりすることがあります。このような状態になると、少しの衝撃で割れやすくなります。
パネル以外にも、以下のような症状が見られたら、ドア全体の交換のサインかもしれません。
浴室ドアの交換サイン
- ゴムパッキンの劣化: ゴムが硬化してヒビ割れていたり、カビが深く根を張って取れなくなったりしている。
- 開閉不良: ドアの開閉がスムーズにいかない、重い、ガタつく(戸車やレールの不具合)。
- ドア枠の腐食や歪み: ドアと枠の間に隙間ができており、水漏れの原因になっている。
- パネルの深刻な汚れ: パネルの黄ばみや水垢汚れが、掃除しても全く落ちない。
いくらパネルだけを新しくしても、ドア本体やゴムパッキンが劣化していれば、そこから水漏れが発生したり、隙間風が入ったりする可能性があります。
10年以上使用しているドアであれば、ドア全体の状態を見て、パネル交換だけで済ませるか、この機会にドアごと交換するかを判断することが大切です。
浴室ドアのアクリル板をホームセンターで購入し修理する方法

- アクリル板交換DIYとアクリル板交換手順
- アクリル板を修理する方法
- 浴室扉・ドアのアクリル板交換を業者依頼
- よくある質問(FAQ)
アクリル板交換DIYとアクリル板交換手順
アクリル板の交換DIYは、工具の扱いに慣れている方であれば挑戦する価値があります。最もコストを抑えられる方法ですが、ケガのリスクや防水処理の難易度も伴います。
手順をしっかり理解した上で、慎重に進める必要があります。
準備するもの(工具・材料)
まず、ホームセンターなどで以下の道具や材料を揃えます。これらが揃っていなければ、作業を始めることはできません。
- 新しいアクリル板(または樹脂パネル): 事前に割れたパネルの「厚み」「縦」「横」のサイズをミリ単位で正確に測定し、ホームセンターでカットしてもらいます。
- ドライバー: ドア枠のビス(ネジ)を外すために必須です。サイズが合うものを用意してください。
- カッターナイフ: 古いシリコンシーラントを除去するために使用します。
- スクレーパー(またはヘラ): 古い防水材(シーラント)や両面テープを効率よく剥がすために使います。
- シリコンシーラント(浴室用・防カビ剤入り): 「浴室用」「防カビ剤入り」と明記されたものを必ず選んでください。色は透明(クリア)や白があります。
- マスキングテープ: シーラントを充填する箇所以外を保護(養生)するために使います。仕上がりのキレイさが格段に変わります。
- コーキングガン: シリコンシーラントのカートリッジをセットし、押し出すための道具です。必須ではありませんが、無いと作業効率が著しく落ちます。
- 保護手袋、ゴーグル: 割れたパネルやカッターの刃から手や目を守るために必ず着用してください。
アクリル 板 交換 の大まかな流れ
ドアの構造(折れ戸、開き戸、引き戸)によって手順は異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
- 安全確保と養生: まずドアを枠から取り外し、作業しやすい広い場所に運びます。割れたパネルの破片に注意し、床が傷つかないよう養生します。
- ドア枠の分解: ドライバーを使い、アクリル板を押さえているドア枠のビス(ネジ)を全て外していきます。この時、どのビスがどこにあったか分かるようにしておくと、組み立て時に迷いません。
- 古いパネルと防水材の除去: 枠が外れたら、古いアクリル板を取り除きます。この時、枠に残っている古いシリコンシーラントや両面テープを、スクレーパーやカッターで徹底的に除去します。ここで手を抜くと、新しいシーラントが密着せず、水漏れの最大の原因になります。
- 新しいパネルの設置: 採寸通りにカットした新しいアクリル板を、清掃した枠にはめ込みます。(製品によっては枠とパネルの間に両面テープを貼って固定する場合もあります)
- 防水処理(シーリング): アクリル板と枠の隙間に水が入らないよう、防水処理を行います。隙間の両脇にマスキングテープをキレイに貼り、シリコンシーラントをコーキングガンで均一に充填(注入)します。
- 仕上げと乾燥: シーラントが乾く前にヘラなどで表面を滑らかにならし、すぐにマスキングテープを剥がします。シーラントが完全に硬化するまで(通常24時間程度)、水がかからないようにし、ドアも動かさずに静置します。
- 組み立て: シーラントが硬化したら、分解した時と逆の手順でドア枠をビスで固定し、元の場所に取り付けて完了です。
DIYの注意点と重大なリスク
DIYは費用を抑えられる反面、以下の重大なリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
- ケガのリスク: 割れたパネルやカッターの取り扱いで、手を切るなどのケガをする恐れがあります。
- 採寸ミス: 1mmのズレが、パネルがはまらない、または隙間ができて水漏れやガタつきにつながる、致命的なミスとなります。
- 防水処理の失敗: 古いシーラントの除去不足や充填不足により、必ず水漏れが発生します。脱衣所側の床材を腐食させるなど、二次被害につながる可能性があります。
- 構造の問題: ドアのメーカー(例:一部のTOTO製品など)や古い型式のドアによっては、パネルが強力な接着剤で固定されており、素人では分解(取り外し)が非常に困難、あるいは不可能な場合があります。
少しでも不安を感じる場合や、ドアの構造を見て複雑だと感じた場合は、無理をせず専門業者に依頼することを強く推奨します。
アクリル板を修理する方法

「交換」ではなく「修理」という観点では、残念ながら選択肢は非常に限られます。
もし破損が非常に小さなヒビ割れ程度であれば、浴室用の防水補修テープを割れた箇所に貼ることで、一時的に水漏れを防ぐことは可能です。また、アクリル用の接着剤でヒビを埋める方法も理論上はあります。
しかし、前述の通り、浴室は家の中で最も湿度と温度変化(高温と低温)が激しい過酷な環境です。そのため、以下のような問題がすぐに発生します。
- 補修テープはすぐに粘着力が弱まり、剥がれてくる。
- 接着剤も劣化しやすく、ヒビが再発する。
- 補修した箇所の見た目が非常に悪くなる。
また、一度割れたアクリル板の強度は著しく低下しているため、小さなヒビがすぐに大きな割れに発展する可能性が非常に高いです。
結論として、アクリル板の「修理」は応急処置以上のものではなく、根本的な解決策は「交換」であると考えるべきです。
浴室扉・ドアのアクリル板交換を業者依頼
DIYに自信がない場合や、確実な仕上がりと長期的な安心を求める場合は、専門業者への依頼が最適です。
依頼先としては、主に以下の3パターンが考えられます。それぞれのメリット・デメリットを理解して選びましょう。
- ホームセンターの施工サービス: カインズやコメリ、コーナンなど、リフォームコーナーがある店舗の窓口に相談します。パネル交換のみに対応しているかは店舗によりますが、ドア全体の交換と併せて見積もりを取るのがスムーズです。窓口が身近で相談しやすいのがメリットです。
- リフォーム専門業者・建具店: 地域に密着したリフォーム会社や、ドア・窓を専門に扱う建具店(サッシ屋)です。パネル交換のような比較的小さな修理にもフットワーク軽く対応してくれることが多いです。インターネットで「浴室ドア パネル交換 〇〇市(地名)」などで検索できます。
- メーカーのメンテナンスサービス: LIXILやTOTO、YKK APなど、浴室ドアのメーカーに直接修理を依頼する方法です。純正部品で対応してもらえる絶対的な安心感がありますが、費用は他の依頼先に比べて比較的高額になる傾向があります。(例:LIXIL公式パーツショップ)
DIYと業者依頼の比較
どちらを選ぶべきか、メリットとデメリットを改めて表で比較します。
| 比較項目 | DIY(アクリル板交換) | 業者依頼(アクリル板交換) |
|---|---|---|
| 費用 | 安い(約5,000円~15,000円) | 高い(約10,000円~30,000円) |
| 仕上がり・確実性 | 個人の技術次第(水漏れリスク大) | 確実・キレイ(防水処理も安心) |
| 時間・手間 | 非常にかかる(数時間~半日) | かからない(依頼するだけ) |
| 保証 | なし(完全自己責任) | あり(施工保証が付く場合が多い) |
時間と手間をかけてもコストを最優先するならDIYも選択肢ですが、費用がかかっても「安心」「確実性」「時間」を買うなら業者依頼が賢明です。
特に水漏れによる二次被害(床材の腐食など)のリスクを考えれば、プロに任せるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。最低でも2~3社から相見積もりを取り、費用とサービス内容を比較することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)

ここでは、浴室ドアのアクリル板交換に関して、特によく寄せられる質問とその回答をまとめます。
Q. アクリル板ではなく、ゴムパッキンだけの交換も可能ですか?
A. はい、可能です。ゴムパッキン(ビート)も経年劣化で硬化したり、カビが深く根を張ったりします。パッキンもホームセンターやメーカーの公式パーツショップから取り寄せてDIYで交換できます。ただし、ドアの型番によって適合するパッキンの形状や太さが全く異なるため、既存のパッキンの型番や形状の確認が必須です。これが特定できないと交換は困難です。
Q. 業者に頼んだ場合、交換にかかる時間はどれくらいですか?
A. アクリル板のパネル交換のみであれば、業者の作業はおよそ1時間~2時間程度で完了するのが一般的です。ドア全体の交換(カバー工法)の場合でも、半日程度(2~3時間)で終わり、その日の夜から入浴可能なケースがほとんどです。
Q. ホームセンターでアクリル板をカットしてもらう際の注意点は?
A. 「採寸」が全てです。採寸を1mmでも間違えると、パネルがはまらないか、隙間ができて防水不良になります。古いパネルを正確に測定するか、可能であれば古いパネル(またはその破片)を店舗に持ち込み、「これと同じサイズ・厚みで」と現物を見せてカットしてもらうのが最も確実です。
浴室ドアアクリル板をホームセンターで修理する:総括
最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
浴室ドアのアクリル板トラブルで悩んだ際の行動指針としてください。
- 浴室ドアのアクリル板が割れたら、まずケガ防止の安全確保と応急処置を行う
- テープでの応急処置は一時的であり、早急な「交換」が必要
- アクリル板の「修理」は水漏れリスクが高く非推奨、基本は「交換」となる
- 交換用アクリル板(樹脂パネル)はホームセンター(カインズ、コメリ等)で購入可能
- ホームセンターでは指定サイズにカットしてくれるサービスがあり便利
- DIYでのアクリル板交換費用は材料費・工具代で5,000円~15,000円が目安
- 業者依頼のアクリル板交換費用は作業費込みで10,000円~30,000円が目安
- DIYはケガのリスク、採寸ミス、防水処理失敗(水漏れ)のリスクを伴うため慎重に行う
- ドア全体の交換をホームセンターに依頼する場合(カバー工法)、35,000円~70,000円が相場
- 賃貸物件で割れた場合は、DIYせず、まず管理会社や大家に連絡して指示を仰ぐ
- 不慮の事故による破損は火災保険(破損・汚損補償)が使える可能性がある
- 経年劣化による破損は保険適用外となることが多い
- 浴室ドアやアクリル板の寿命(耐久年数)は10年~15年が目安
- パッキンの劣化や開閉不良も、パネル交換ではなくドア全体の交換を検討するサイン
- DIYに少しでも不安がある場合は、二次被害を防ぐためにも専門業者に依頼するのが確実