こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木 優樹です。
開放感があって素敵な吹き抜けですが、いざ高い位置にある照明の電球が切れると、どう交換すればいいのか途方に暮れてしまいますよね。
リビングを見上げながら、「あそこの電球、どうやって変えるんだろう?」「自分でハシゴを買ってきて交換できるものなのか、それとも業者に頼むべきなのか」と悩まれている方は非常に多いです。
特に気になるのが費用のこと。業者に依頼するにしても、足場なしで安く済むのか、それとも4メートルや5メートルといった高さがあるために高額な足場代がかかるのか、相場が見えずに不安を感じている方も多いはずです。
また、せっかく高いお金を払って足場を組むなら、ただ電球を変えるだけでなく、LED化して長期間交換不要にしたい、ついでにシーリングファンの掃除も頼みたいといった要望もあるでしょう。
この記事では、私自身が多くのリフォーム現場で見てきた経験をもとに、吹き抜け照明の交換にかかる具体的な費用や、コストを抑えるための業者選びのポイントについて、忖度なしで詳しく解説します。
目次
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吹き抜け照明の交換費用や相場と内訳
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- 電球のみ交換する場合の料金
- 照明器具本体の交換工事費
- 足場設置が必要な場合の価格
- 4メートルを超える高さの基準
- 家電量販店など業者別の特徴
電球のみ交換する場合の料金
照明器具本体は故障しておらず、単に電球(管球)が切れただけであれば、費用は比較的安く抑えられます。一般的に、作業員が持参する長尺の脚立やハシゴで届く範囲であれば、総額5,000円から20,000円程度が相場です。この価格差は、依頼する業者の種類や出張エリア、そして作業の難易度によって生まれます。
内訳のメインとなるのは、作業員1名分の「出張費」と「技術作業費」です。これらは合わせて5,000円〜15,000円程度が一般的です。ここに実費としての電球代(1,000円〜3,000円程度)が加わります。
ただし、通常の天井高(2.4m)での交換作業とは異なり、吹き抜けでの作業は転落のリスクを伴う「高所作業」となります。そのため、多くの業者では「高所作業費」あるいは「危険手当」として、3,000円から5,000円程度を加算するケースが一般的です。
また、電球の種類にも注意が必要です。一般的な口金の電球であれば業者が車に在庫を持っていることもありますが、吹き抜けに使われる照明には、特殊なハロゲン球やビーム球、あるいはデザイン重視のシャンデリア球が使われていることがよくあります。
業者が訪問してから「手持ちの電球がない」となってしまうと、後日再訪問となり出張費が二重にかかる可能性もあります。依頼する際は、事前に既存の電球の写真を撮って送るか、切れた電球の型番を伝えておくとスムーズです。
ご自身でネット通販などで電球を安く用意しておくことも可能ですが、万が一型番や口金のサイズを間違えてしまうと無駄になってしまいます。数百円の差であれば、業者に型番選定からお任せして用意してもらう方が、間違いがなく確実です。
照明器具本体の交換工事費
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「新しい電球に変えてもスイッチを入れても点灯しない」「器具自体が変色して古くなっている」「ジージーという異音がする」という場合は、照明器具本体の寿命による故障の可能性が高いです。
この場合、単なる電球交換ではなく、器具本体を取り替える工事が必要になります。配線を触る作業(直結工事)が発生するため、「第二種電気工事士」以上の資格を持つプロへの依頼が必須となり、無資格の便利屋などでは対応できない場合があります。
足場を組まずに脚立やハシゴだけで対応できる場合、費用の目安は15,000円から50,000円程度です。この金額の内訳には、以下の項目が含まれます。
- 交換工事費(配線接続・取付作業):10,000円〜20,000円
- 既存器具の撤去・処分費:1,000円〜3,000円
- 新しい照明器具の本体代金:実費
工事費自体は1万円から2万円程度で収まることが多いですが、総額を大きく左右するのは「照明器具の本体価格」です。
吹き抜け用の照明は、下から見上げた時のデザイン性を重視したものが多く、ペンダントライトやシャンデリアなど、数万円から十数万円する高価な器具も珍しくありません。一方で、シンプルなシーリングファンライトやスポットライトであれば、比較的安価に抑えることも可能です。
注意点として、古い照明器具を外した跡が天井に残ってしまうことがあります。特に長年使用していた器具の場合、クロスの日焼け跡や取り付け金具の跡が目立つことがあります。新しい器具がそれらを隠せるサイズであれば問題ありませんが、小型化する場合は、クロスの補修が必要になるケースもあることを頭に入れておきましょう。
足場設置が必要な場合の価格
ここが吹き抜け照明交換において最も注意すべき、そして費用が跳ね上がるポイントです。脚立やハシゴでは安全が確保できない高さや場所の場合、室内に「足場」を組む必要があります。足場設置が必要になると、費用は一気に跳ね上がり、総額で50,000円から100,000円、場合によってはそれ以上になることもあります。
「たかが電球1個を変えるだけなのに、なんでそんなにかかるの?」と思われるかもしれません。
しかし、室内足場(ローリングタワーなど)を組むには、専門の資材をトラックで運び込み、床や壁を傷つけないように厳重に養生(保護)を行い、2名以上のスタッフで組み立て・解体を行う必要があります。この「機材運搬費」と「組み立て・解体の手間賃」だけで、足場代として20,000円から50,000円以上の追加費用が発生してしまうのです。
足場が必要になるケースは、単に天井が高い場合だけではありません。「吹き抜けの下が階段になっていて脚立が立てられない」「照明の真下に重い家具やピアノがあって移動できない」といった場合も、足場を組んで障害物をまたぐ形で作業スペースを作る必要があります。
このような状況では、通常の脚立作業とは全く別の「工事」レベルの準備が必要になるため、リフォーム並みの出費になることを覚悟しなければなりません。だからこそ、後述する「LED化」で交換頻度を減らすことが極めて重要になります。
4メートルを超える高さの基準
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では、具体的にどのくらいの高さから足場が必要になるのでしょうか。一つの明確な目安となるのが「高さ4メートル」というラインです。
一般的な家庭で使われる脚立は高さ1〜2メートル程度ですが、プロが使う「長尺脚立」や「2連ハシゴ」を使えば、床から3.5メートルから4メートル程度までの高さなら、なんとか足場なしで作業できることが多いです。しかし、4メートルを超えてくると、ハシゴの安定性が著しく低下し、作業員の安全を確保することが困難になります。
労働安全衛生規則でも、2メートル以上の高所作業には厳格な安全基準が設けられていますが、実務レベルでは「4メートル」が脚立作業の限界点と捉えている業者が多いです。
これを超える高さや、階段の途中にある吹き抜けでハシゴを安全な角度(75度)で立てるスペースがない場合は、足場(ローリングタワーなど)の設置が必須となります。
「無理すればハシゴで届くのでは?」と業者に頼み込みたくなる気持ちは分かりますが、無理な体勢での高所作業は転落事故のリスクが非常に高まります。万が一、作業員が自宅で転落して大怪我をすれば、お客様自身も精神的な負担を負うことになります。安全管理がしっかりしている優良な業者ほど、4メートルを超える際どいケースでは足場設置を提案してきますので、そこはプロの判断に従うのが賢明です。
家電量販店など業者別の特徴
どこに依頼するかによっても、費用と対応力には大きな差が出ます。それぞれの特徴を理解して、ご自身の状況に合った依頼先を選びましょう。
| 依頼先 | 費用感 | 特徴・メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|---|
| 地域の電気工事店 | 普通〜高 | 技術力が高い。国家資格である電気工事士が在籍しており、配線工事も確実。地元の評判を大事にするため丁寧。 | 小規模な電球交換のみだと、利益が薄いため断られるか、割高になる場合がある。土日祝日は休みのことが多い。 |
| 便利屋 | 安い〜普通 | 柔軟な対応が魅力。「ついでに窓拭きも」といった要望に応えてくれる。電球交換のみなら最安値のケースが多い。 | 電気工事士の免許がない場合、器具本体の配線工事は不可。高所作業の専門知識が乏しい場合、危険な作業を断られることも。 |
| 大手家電量販店 | 普通 | 新しい器具の購入とセットで頼みやすい。ポイントが貯まる・使える。店舗で実物を見て選べる安心感がある。 | 実際の作業は提携している下請け業者が行うため、細かい要望が伝わりにくい。繁忙期は日程調整に時間がかかる。高所作業は現地見積もり必須となることが多い。 |
| ハウスメーカー | 高い | その建物の構造を熟知しており、床の養生や配線ルートなども完璧に把握している。アフターサービスの安心感は抜群。 | 仲介手数料(紹介料)が乗るため、相場よりかなり割高になる傾向がある。対応までに時間がかかることもある。 |
吹き抜け照明の交換費用を安くする裏技やコツ
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- 自分で交換するDIYの注意点
- 足場なしで対応可能な条件
- ランプチェンジャーは使える?
- LED化で将来のコストを削減
- 交換と同時に掃除も依頼する
自分で交換するDIYの注意点
「自分で交換すればタダで済む」と考えるのは自然なことですが、吹き抜けに関しては安易なDIYは推奨できません。私自身、多くの現場で高所作業を行っていますが、慣れていない方が高い脚立の最上段付近で作業するのは、想像以上に危険です。
まず、一般的な家庭用の脚立では届かない高さであることが多く、無理に身を乗り出して作業しようとするとバランスを崩して転落するリスクがあります。
打ち所が悪ければ骨折や、最悪の場合は命に関わる事故につながりかねません。また、ご自身のお怪我だけでなく、万が一脚立が倒れてフローリングをえぐってしまったり、壁紙を破ってしまったりすれば、その修繕費で業者に頼むよりも高くついてしまいます。
さらに、吹き抜け用の照明器具は大型で重いものが多く、片手で器具を支えながら、もう片方の手でネジを回すといった作業は、平地でも難しいものです。これを不安定な高所で行うのはプロでも神経を使います。「絶対に安全に手が届く範囲」以外は、無理をせずプロに任せるのが、結果として最も安く、安全に済む方法です。
足場なしで対応可能な条件
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高額な足場代を回避するためには、「足場なし」で作業できる業者を探すのが近道です。業者の中には、「高所用長尺脚立(10尺〜12尺など)」や「アップスライダー(2連はしご)」を所有しており、足場を組まずに作業する独自のノウハウを持っているところがあります。
このような「高所作業が得意」な業者に依頼すれば、足場代の数万円を節約できる可能性があります。ただし、これには「ハシゴを安全に立てかける強固な壁があること」や「ハシゴの脚を開く十分なスペースがあること」が条件となります。
例えば、階段の形状が複雑でハシゴの脚が安定しない場所や、照明が部屋のど真ん中にあり壁にハシゴをかけられない場合は、どうしても自立式の足場が必要になります。
問い合わせをする際は、単に「吹き抜けの照明交換をお願いしたい」と伝えるだけでなく、スマホで現場の写真を数枚(照明の位置、真下の床の状況、壁までの距離がわかるもの)撮影し、メールやLINEで送って「この状況で足場なしで作業可能ですか?」と確認してみると良いでしょう。
ランプチェンジャーは使える?
DIYの救世主として「ランプチェンジャー」という道具があるのをご存知でしょうか?これは伸縮する長いポールの先に、電球を掴むためのキャッチヘッド(ゴム製のカップやツメ)がついたもので、地上にいながら高所の電球を交換できる便利なツールです。
もし、ご自宅の照明器具がランプチェンジャーに対応しているタイプであれば、数千円〜1万円程度の道具代だけで済み、業者を呼ぶ必要がなくなります。しかし、これを使うにはいくつかの厳しい条件があります。
- 照明器具が真下からアクセスできる位置にあること: ポールを垂直に伸ばして使うため、斜め天井や、真下に家具があって近づけない場所では使えません。
- 電球がむき出しのタイプであること: グローブ(カバー)が付いている照明や、密閉型の器具には使えません。
- ダウンライトやシャンデリアではないこと: 電球を掴むスペースがないダウンライトや、複雑な形状のシャンデリアには対応できません。
また、古い電球が熱や湿気でソケットに固着している場合、ランプチェンジャーの力では回せないこともあります。条件さえ合えば最強のコストダウンツールですが、使えるケースは限定的であることを覚えておいてください。
LED化で将来のコストを削減
もし今回、足場を組んで交換することになったのなら、絶対にLED照明への交換をおすすめします。これは私の個人的な意見ではなく、経済的な合理性から見たプロとしての結論です。
従来の白熱電球や蛍光灯は数年で切れてしまいますが、LED照明の寿命は非常に長く、一般的に約40,000時間と言われています。1日10時間点灯させたとしても、約10年間は交換が不要になる計算です。つまり、一度LEDに交換してしまえば、向こう10年間は高所作業の費用や、電球切れのストレスから解放されるということです。
目先の交換費用だけで見れば、電球交換の方が安く済むかもしれません。しかし、数年ごとに足場代や業者への依頼料を払い続けるコストを考えれば、今回少し費用をかけてでも、器具ごとLEDに交換してしまう方が、トータルコストでは圧倒的にお得です。
最近の主流は「LED一体型」の照明器具です。電球の交換はできませんが、虫が入り込む隙間がなく、デザインも薄型でスタイリッシュです。
一般社団法人日本照明工業会も、照明器具の適正交換時期(寿命)を約10年としており、LEDの寿命と器具の寿命がほぼ同じであることから、器具ごとの交換を推奨しています。(出典:一般社団法人 日本照明工業会「LED照明器具に関するQ&A」)
交換と同時に掃除も依頼する
足場を組むという機会は、日常生活の中でそう滅多にあることではありません。せっかく高いお金(2万〜5万円以上!)を払って足場を設置するなら、その足場を照明交換だけに使って終わらせるのは非常にもったいないです。
私がおすすめするのは、足場が必要な他の作業をまとめて依頼してしまうことです。例えば、吹き抜けによく設置されている「シーリングファンの清掃」。
ファンには驚くほどホコリが溜まっており、回すたびにハウスダストを撒き散らしている可能性があります。また、「高所のFIX窓(開かない窓)の窓拭き」や「梁(はり)の上のホコリ取り」、さらには「高所に設置された火災報知器の電池交換」なども、足場がないとできない作業です。
これらを別々のタイミングで業者に頼むと、その都度足場代や出張費がかかってしまいますが、照明交換のついでに依頼すれば、追加料金は作業費のみ(数千円程度)で済むことが多いです。
業者としても、一度の足場設置で単価が上がるため、快く引き受けてくれるケースがほとんどです。見積もりを取る際に、「ついでにファンの掃除もお願いできますか?」と一言添えてみるだけで、満足度が劇的に向上します。
吹き抜け照明の交換費用や相場まとめ
吹き抜け照明の交換費用は、足場の有無が大きな分かれ目となります。電球のみなら5,000円から対応可能ですが、足場が必要な高さや場所では50,000円以上かかることも珍しくありません。
大切なのは、目先の安さにとらわれて無理なDIYをして怪我をしないこと、そして今回の交換を機にLED化を行い、将来のメンテナンス頻度を減らすことです。
まずは地元の電気工事店や高所作業が得意な業者に見積もりを依頼し、安全かつ確実な方法を選んでください。この記事が、あなたの快適な吹き抜けライフを取り戻す手助けになれば幸いです。