防犯・防音

部屋を防音にしたい方向けの簡単な対策アイデア3選!工事無しお金をかけずに防音

2025年9月7日

「部屋を防音にしたいけれど、簡単で手軽な方法はないか」とお探しではありませんか。外からの音が気になったり、ゲーム音の防音対策が必要だったりと、悩みは様々です。

大がかりな工事は費用や値段も高く、賃貸では難しいのが現実です。

しかし、諦める必要はありません。お金をかけずに防音する方法として、部屋の防音にダンボールを活用したり、家具の配置を工夫したりするだけでも効果はあります。さらに、防音グッズで簡単な防音対策を行えば、より快適な空間が手に入ります。この記事では、部屋の防音対策として壁やドア、窓に焦点を当て、自分で出来る防音対策を3選として紹介します。

お金をかけずに防音窓を実現する方法から、透明な窓に貼る防音シート、障子用の防音シート、窓の防音ボードを自作するアイデアまで具体的に解説します。また、自分で防音するメリット・デメリットや、特定の地域で利用できる防衛省の防音工事補助金についても触れていきます。

ポイント

  • お金をかけずに試せる基本的な防音の工夫
  • 窓・壁・ドアなど場所別の簡単な防音対策
  • DIYで防音対策を行うメリットとデメリット
  • 防音対策にかかる費用のおおよそかな目安

部屋を防音にしたい方向けの簡単な対策アイデア3選

部屋を防音にしたい方向けの簡単な対策アイデア3選

  • お金をかけずに防音する家具の配置
  • 部屋の防音対策は壁とダンボール活用
  • 部屋を防音にしたいならドアの隙間から
  • お金をかけずにできる防音窓の作り方
  • 自分で出来る防音対策3選

お金をかけずに防音する家具の配置

部屋を防音にしたいと考えたとき、まず一番簡単にお金をかけずに試せるのが家具の配置を見直すことです。音は壁を伝わって漏れたり、侵入してきたりします。そこで、壁際に質量のある家具を置くことで、簡易的な防音壁としての効果が期待できます。

具体的には、本がたくさん詰まった本棚や、衣類がぎっしり入ったクローゼット、タンスなどを、隣の部屋や屋外に面した壁際に設置するのが効果的です。本や衣類といった中身も音を吸収する「吸音材」の役割を果たしてくれるため、ただ家具を置くだけでも音の伝わりを和らげることができます。

また、テレビやスピーカーなど音を発する機器は、壁から少し離して設置することもポイントです。壁に近づけすぎると、振動が壁に伝わりやすくなり、音が隣室へ漏れる原因になります。50cm程度離すだけでも、音の伝わり方は変わってきます。このように、今あるものを動かすだけで、手軽に防音の第一歩を踏み出すことが可能です。

部屋の防音対策は壁とダンボール活用

壁が薄いと感じる場合、お金をかけずにできる対策としてダンボールが役立ちます。ダンボールの内部にある波状の構造は空気の層を含んでおり、これが音を吸収・減衰させる効果を持っています。完全に音を遮断することはできませんが、話し声やテレビの音などをある程度和らげることが可能です。

最も簡単な活用法は、音漏れが気になる壁際にダンボールを立てかけることです。より効果を高めたい場合は、ダンボールを複数枚重ねたり、中に古いタオルや緩衝材を詰めたりすると、吸音性が向上します。マスキングテープや突っ張り棒を使えば、壁を傷つけずに固定することもできます。

ただし、この方法はいくつか注意点があります。まず、見た目があまり良くないため、インテリア性を重視する部屋には向きません。上からおしゃれな布やリメイクシートを貼るなどの工夫が必要です。また、ダンボールは湿気を吸いやすく、火気にも弱い素材です。結露しやすい窓際やコンロの近くでの使用は避け、安全面に配慮することが大切です。あくまで簡易的な対策として、費用をかけたくない場合の選択肢の一つと考えると良いでしょう。

部屋を防音にしたいならドアの隙間から

部屋の音漏れの原因として、壁や窓と同じくらい見落とされがちなのが「ドアの隙間」です。特に室内ドアは気密性が高くないことが多く、ドアの下、上、側面から音が簡単に出入りしています。部屋を防音にしたいなら、この隙間を塞ぐことが非常に効果的で、簡単な対策の第一歩となります。

最も手軽なのは、市販の「隙間テープ」を活用する方法です。スポンジやゴムでできたテープ状の製品で、ドア枠に貼り付けるだけで隙間を埋めることができます。ホームセンターや100円ショップでも手に入り、特別な工具も不要なため、誰でもすぐに試すことが可能です。ドアの厚みや隙間の幅に合ったものを選びましょう。

特にドア下の隙間は音漏れの大きな原因です。ここには、床をするようにして隙間を塞ぐ「ドア下プロテクター」や「ドラフトストッパー」といった専用品が有効です。これらの対策は、音漏れ防止だけでなく、隙間風や光漏れの防止にも繋がり、冷暖房効率のアップも期待できます。まずはドアの隙間を確認し、テープを貼ることから始めてみることをお勧めします。

お金をかけずにできる防音窓の作り方

窓は壁に比べて薄く、外からの音の侵入口であり、中の音の出口にもなりやすい場所です。お金をかけずに防音窓のような効果を得るためには、窓と部屋の間に空気の層を作ったり、音を吸収するものを設置したりする工夫が有効です。

一番簡単な方法は、今あるカーテンを厚手のものに交換するか、カーテンを二重、三重に重ねて吊るすことです。布の厚みと重さが増すほど、音を吸収しやすくなります。使わなくなった毛布やブランケットをカーテンレールに重ねて吊るすだけでも、何もしないよりはるかに効果があります。カーテンの丈を床に届くくらい長くし、幅も窓より広くすることで、隙間からの音漏れをさらに減らすことができます。

また、プラダン(プラスチックダンボール)や発泡スチロールの板を使って、簡易的な内窓や窓にはめ込む「窓パネル」を自作する方法もあります。これらは軽量で加工しやすく、安価に手に入ります。窓枠のサイズに合わせてカットし、はめ込むだけで空気の層が生まれ、断熱効果とともに防音効果も期待できます。取り外しも可能なため、賃貸住宅でも試しやすい方法です。

自分で出来る防音対策3選

これまで紹介した中でも、特に手軽で効果を感じやすい「自分で出来る防音対策」を3つに絞ってご紹介します。お金や手間をかけずに、まずはここから始めてみるのがお勧めです。

1. 家具の配置変更とドアの隙間対策

最もコストがかからない対策です。隣室や屋外に面する壁に本棚やクローゼットを配置し、音の伝わりを物理的に遮断します。同時に、ドアの上下左右の隙間を隙間テープで塞ぐことで、音漏れの主要な経路を断つことができます。この2つを組み合わせるだけで、体感できるレベルで静かになることも少なくありません。

2. 厚手のカーテンや布で窓と壁を覆う

窓は音の出入りが激しい場所なので、厚手のカーテンを設置することが効果的です。遮光カーテンや、冬に使用するような生地の厚いものが適しています。カーテンを二重にするだけでも効果は上がります。また、音漏れが気になる壁にタペストリーや大きな布を飾るように掛けることでも、音の反響を抑える「吸音」効果が期待できます。

3. カーペットやマットを床に敷く

足音や物の落下音といった「固体音」は、床を通じて階下や隣室に伝わりやすいです。フローリングの床に厚手のカーペットやラグ、ジョイントマットを敷くことで、衝撃を吸収し、音の伝達を大幅に軽減できます。特に集合住宅にお住まいの方には、階下への配慮として必須の対策と言えるでしょう。

部屋を簡単に防音にしたい時は防音グッズを活用し対策

部屋を簡単に防音にしたい時は防音グッズを活用し対策

  • 防音グッズで簡単な防音対策!
  • 障子や窓に貼る透明防音シート
  • 窓の防音ボードを自作して外からの音を防ぐ
  • ゲーム音の防音対策と費用・値段
  • 自分で防音するメリット・デメリット
  • 補助金について

防音グッズで簡単な防音対策!

お金をかけない方法である程度の効果を感じたら、次は市販の防音グッズを活用して、さらに防音レベルを上げてみましょう。専門的な工事を必要とせず、自分で簡単に設置できる製品が数多く販売されています。

代表的な防音グッズには、以下のようなものがあります。

  • 防音(遮音)カーテン: 特殊な加工や多層構造によって、音を遮断・吸収する性能を高めたカーテンです。窓からの音漏れや騒音の侵入に大きな効果を発揮します。
  • 吸音パネル・遮音シート: 壁に貼り付けることで、音の反響を抑えたり(吸音)、音の透過を防いだり(遮音)します。フェルトやウレタン、ゴムなど様々な素材があり、デザイン性の高い製品も増えています。
  • 防音マット・タイルカーペット: 床に敷くことで、足音や振動を吸収します。階下への騒音対策として非常に有効です。
  • 隙間テープ: ドアや窓の隙間を塞ぐための基本アイテムです。防音専用に設計された、より密度の高い製品もあります。

これらのグッズは、それぞれ「吸音」「遮音」「防振」といった異なる役割を持っています。例えば、室内の音の響きを抑えたいなら「吸音パネル」、外からの音を遮りたいなら「遮音シート」や「防音カーテン」が適しています。目的に合わせてこれらのグッズを組み合わせることで、DIYでも効果的な防音対策が実現可能です。

障子や窓に貼る透明防音シート

窓からの音は対策したいけれど、部屋が暗くなるのは避けたい、という場合に便利なのが透明な防音シートです。窓ガラスに直接貼り付けるタイプの製品で、視界や採光を妨げることなく防音効果を得ることができます。

これらのシートは、音の振動を抑制する特殊なフィルムでできており、ガラスの振動を抑えることで音の透過を減らす仕組みです。完全に音を消すことは難しいですが、車の走行音や人の話し声といった中高音域の騒音に対して効果を発揮します。貼り付けも比較的簡単で、窓のサイズに合わせてカットし、水で貼り付けるタイプが主流です。

一方、和室の障子については、紙でできているため音漏れがしやすい場所の一つです。障子専用の防音シートも販売されており、既存の障子紙の上から貼ることで、音の透過を軽減できます。和の雰囲気を損なわずに、手軽に防音性能をプラスできるのが魅力です。ただし、障子自体の構造的な隙間からの音漏れもあるため、他の対策と組み合わせるのがより効果的です。

窓の防音ボードを自作して外からの音を防ぐ

外からの音が特に気になる場合や、夜間だけ集中的に防音したい場合には、取り外し可能な「窓の防音ボード」を自作するのも非常に効果的な方法です。これは、窓枠にぴったりとはめ込むことができるパネルを作成し、簡易的な二重窓のような状態を作り出すものです。

自作防音ボードの基本的な作り方

  1. 材料を用意する: 主な材料は、吸音材となる「ロックウール」や「グラスウール」、または加工しやすい「スタイロフォーム(断熱材)」、そして表面を覆うための「ベニヤ板」や「プラダン」です。
  2. 採寸する: 窓枠の内側の寸法を正確に測ります。隙間ができないよう、ミリ単位で測ることが重要です。
  3. 組み立てる: 採寸したサイズに合わせてベニヤ板やプラダンをカットし、枠を作ります。その内側に、カットした吸音材や断熱材を隙間なくはめ込み、もう一枚の板で蓋をするように固定すれば完成です。
  4. 設置する: 完成したボードを窓枠にはめ込みます。持ち運びやすいように取っ手を付けたり、隙間が気になる場合は周囲に隙間テープを貼ったりすると、より使いやすく効果も高まります。

この方法は、材料費だけで作成できるためコストを抑えられ、市販の防音パネルよりも高い遮音性を期待できます。特に交通量の多い道路に面した窓などに設置すると、騒音を大幅に軽減することが可能です。

ゲーム音の防音対策と費用・値段

オンラインゲームのプレイ中に、自分の声やゲームの音響が家族や隣人に迷惑をかけていないか心配になる方も多いでしょう。ゲーム音の防音対策は、いくつかのポイントを押さえることで効果的に行えます。

最も簡単で効果が高い対策は「ヘッドセットの使用」です。スピーカーから音を出さないため、ゲームのSEやBGMの音漏れはほぼ完全に防ぐことができます。また、マイクが口元に近いヘッドセットを使えば、大きな声を出さなくてもクリアに音声を届けられるため、自然と話し声も小さくなります。

それでも声が漏れるのが気になる場合は、前述したドアの隙間対策が有効です。隙間テープでドア周りを密閉するだけでも、音漏れはかなり軽減されます。さらに、壁に吸音パネルを貼れば、室内の音の反響が抑えられ、声が外に響きにくくなります。

これらの対策にかかる費用や値段の目安は以下の通りです。

  • ヘッドセット: 3,000円~20,000円
  • 隙間テープ: 500円~2,000円
  • 吸音パネル: 5,000円~(設置範囲による)
  • 防音カーテン: 10,000円~30,000円

本格的な防音工事に比べれば、数千円から数万円の範囲でかなりの対策が可能です。まずはヘッドセットと隙間テープから始めて、必要に応じて他のアイテムを追加していくのが良いでしょう。

自分で防音するメリット・デメリットと補助金

ここまで紹介してきたように、自分で部屋の防音対策を行うことには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。これらを理解した上で、どこまで自分で行うかを判断することが大切です。

メリット

  • 費用を抑えられる: 専門業者に依頼する工事に比べて、材料費だけで済むためコストを大幅に削減できます。
  • 手軽に始められる: 大がかりな準備は不要で、思い立ったらすぐに取り掛かることができます。
  • 賃貸でも施工可能: 壁を傷つけない方法を選べば、賃貸住宅でも原状回復の心配なく対策が可能です。

デメリット

  • 効果に限界がある: あくまで簡易的な対策のため、プロの施工ほどの高い防音性能は期待できません。
  • 見た目が損なわれる場合がある: ダンボールや手作りのボードなど、方法によってはインテリア性を損なう可能性があります。
  • 手間と時間がかかる: 採寸や設置など、全ての作業を自分で行う必要があります。

防衛省の防音工事補助金について

一般的にDIYの防音対策に利用できる補助金はほとんどありませんが、例外として「防衛省の防音工事補助金」という制度が存在します。

これは、飛行場や演習場など、自衛隊や米軍の施設周辺にお住まいの住宅を対象に、航空機騒音の被害を軽減するための防音工事費用を国が補助する制度です。

対象となる地域や条件は厳密に定められており、誰もが利用できるものではありませんが、もし該当する地域にお住まいの場合は、非常に手厚い補助を受けることができます。

まとめ:部屋を防音にしたい時はまずは簡単に対策!

  • 部屋の防音は家具の配置を変えるだけでも効果がある
  • 本棚やクローゼットを壁際に置くと簡易的な防音壁になる
  • ドアの隙間は音漏れの大きな原因なので隙間テープで塞ぐ
  • 厚手のカーテンや毛布を窓に吊るすとお金をかけずに防音できる
  • ダンボールは内部の空気層が音を吸収し簡易的な防音材になる
  • 市販の防音グッズを使えばより効果的な対策が可能
  • 窓には透明な防音シートを貼ると明るさを保てる
  • 取り外し可能な窓の防音ボードの自作も効果が高い
  • ゲーム音対策はヘッドセットの使用が最も効果的
  • 自分で防音するメリットは費用が安く手軽なこと
  • DIYのデメリットは効果に限界があり見た目が悪くなる可能性があること
  • 飛行場周辺など特定の地域では防衛省の防音工事補助金が利用できる
  • 壁には吸音パネル、床には防音マットが効果的
  • 障子には専用の防音シートを貼る方法がある
  • 対策は一つだけでなく複数を組み合わせることで効果が高まる

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