「エコキュートの買い替えを検討しているけれど、どこのメーカーが一番良いですか?」という疑問は、多くの方が抱く悩みではないでしょうか。
一番売れているエコキュートは何か、そのシェア率から各メーカーの評判を調べ始めると、人気ランキングTOP3はどこか、ダイキンと三菱はどっちが良いのか、といった新たな問いが次々と浮かびます。さらに、メーカーごとの特徴や電気代の比較を始めると、メーカー比較表だけでは分からない細かな違いに戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、壊れやすいメーカーやおすすめしないメーカーはあるのか、といった不安から、三菱エコキュートの撤退の噂の真相、そして2025年の買い替えはいくら安くなるのかという具体的な費用面まで、あらゆる疑問に答えます。
エコキュートのメリット5選とデメリット3選を整理し、結局どこで買うのがいいのか、契約する前に注意すべき3つのポイントやよくある質問まで網羅的に解説します。
エコキュートはどこのメーカーが一番良いですか?特徴や電気代を徹底比較
- 一番売れているエコキュートとシェア率は?
- 壊れやすい?おすすめしないメーカーは?
- エコキュートのメリット5選とデメリット3選
- メーカー比較表と電気代を徹底比較
- メーカーの評判は?人気ランキングTOP3
- 人気メーカー比較!ダイキンと三菱どっち?
一番売れているエコキュートとシェア率は?
エコキュート選びの参考として、まず現在の市場でどのメーカーが支持されているのかを知ることは有効です。最新の市場調査や販売実績を見ると、長年にわたりパナソニックと三菱電機がトップシェアを争っており、この2社で市場の約半数を占める状況が続いています。それにダイキンが続く形で、この上位3社が高い人気を確立しています。
少し前のデータにはなりますが、一つの目安としてリフォーム産業新聞の調査では、パナソニックが約3割、三菱電機が2割半、ダイキンが2割、そしてコロナが1割半というシェア率でした。近年では三菱電機のシェアがさらに高まっているという見方もあり、競争は激化しています。
このシェア率は、製品の信頼性や販売網の広さ、機能のバランスが多くのユーザーに受け入れられている証拠と考えることができます。ただし、シェア率が高いからといって、必ずしもご自身の家庭に最適であるとは限りません。あくまで一つの判断材料として、各メーカーの特徴をこれから詳しく見ていくことが大切です。
壊れやすい?おすすめしないメーカーは?
「特定のメーカーは壊れやすい」「このメーカーはおすすめしない」といった情報を耳にすることがあるかもしれませんが、結論から言うと、国内の主要メーカー(三菱電機、パナソニック、ダイキン、コロナ、日立など)において、突出して故障が多い、あるいは品質が劣るメーカーは存在しないと考えてよいでしょう。
各メーカーは厳しい品質管理基準のもとで製品を開発・製造しており、技術力に大きな差はありません。どのメーカーも長期保証制度を設けていることからも、その品質に対する自信がうかがえます。
ではなぜ、「〇〇は壊れやすい」といった評判が生まれるのでしょうか。これは、前述の「シェア率」と密接に関係しています。市場シェアが高いメーカーは、当然ながら国内での稼働台数が多くなります。母数が大きければ、それに比例して故障や不具合の報告件数も多くなるため、結果として「故障が多い」という印象につながりやすいのです。
したがって、メーカー名だけで壊れやすさを判断するのではなく、ご自宅の環境に適した仕様の製品を選ぶことの方がはるかに大切です。例えば、沿岸地域で標準仕様の製品を使うと塩害で故障しやすくなりますし、寒冷地で一般地仕様のものを使えば凍結のリスクが高まります。ご自身の住環境に合った「耐塩害仕様」や「寒冷地仕様」などを正しく選ぶことが、エコキュートを長く使うための鍵となります。
エコキュートのメリット5選とデメリット3選
エコキュートの導入を検討するにあたり、その利点と注意点を正確に理解しておくことは、後悔しない選択をするために不可欠です。ここでは主なメリットを5つ、デメリットを3つに分けて解説します。
メリット
- 光熱費を大幅に削減できる: 最も大きなメリットは、給湯にかかる光熱費の安さです。空気の熱を利用するヒートポンプ技術と、電気料金が割安な夜間電力を活用することで、ガス給湯器と比較して給湯コストを約1/3以下に抑えられるケースも少なくありません。
- 災害時に非常用水として使える: 貯湯タンク内のお湯や水は、断水や停電といった非常時に生活用水として取り出して使用できます。飲用には適しませんが、トイレを流したり、体を拭いたりするのに役立ち、いざという時の安心につながります。
- 火を使わない安全性: ガス給湯器と違い、火を使わないため、火災やガス漏れ、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクがありません。小さなお子様や高齢のご家族がいる家庭でも安心して使用できます。
- 環境にやさしい: ヒートポンプ技術は、投入する電気エネルギーの何倍もの熱エネルギーを生み出す高効率なシステムです。CO2排出量を大幅に削減できるため、環境負荷の低減に貢献します。
- 補助金制度の対象になる: 省エネ性能の高さから、国や自治体の補助金制度の対象となる場合が多く、導入時の初期費用を抑えることが可能です。
デメリット
- 初期費用が高い: ガス給湯器に比べ、機器本体の価格や設置工事費を含めた初期費用が高額になる傾向があります。ただし、前述の補助金や長期的に見た光熱費の削減額を考慮すると、十分に元を取れる可能性があります。
- 設置スペースが必要: お湯を貯める貯湯タンクユニットと、空気の熱を取り込むヒートポンプユニットの2つを設置するためのスペースが必要です。特に都市部の戸建てやマンションでは、設置場所の確保が課題となることがあります。
- お湯切れのリスクと水圧の問題: タンクに貯めたお湯を使い切ってしまうと、再度お湯が沸くまで時間がかかる「湯切れ」のリスクがあります。また、一度減圧してから給湯する仕組みのため、機種によってはシャワーの水圧がガス給湯器より弱く感じられる場合があります。ただし、近年は学習機能による湯切れ防止や、高圧給湯モデルの登場でこれらの問題は大幅に改善されています。
メーカー比較表と電気代を徹底比較
エコキュートを選ぶ上で、各メーカーの基本的なスペックや特徴、そして気になる電気代を一覧で比較することは非常に有効です。ここでは主要5社の特徴をまとめました。
メーカー | 特徴・独自機能 | 無償保証(本体) | 電気代/月(目安) |
三菱電機 | ・マイクロバブル入浴「ホットあわー」<br>・UV除菌「キラリユキープPLUS」<br>・配管自動洗浄「バブルおそうじ」 | 2年 | 約3,400円 |
パナソニック | ・省エネセンサー「AIエコナビ」<br>・残り湯の熱利用「ぬくもりチャージ」<br>・太陽光連携「ソーラーチャージ」 | 1年 | 約3,100円 |
ダイキン | ・高圧給湯「パワフル高圧」<br>・UV除菌「おゆぴかUV」<br>・微細な泡「ウルトラファインバブル入浴」 | 1年 | 約2,500円 |
コロナ | ・高効率運転「ES制御」<br>・スマホ連携「コロナ快適ホームアプリ」<br>・高品質タンク(燕三条製) | 2年 | 約1,300円 |
日立 | ・高水圧「水道直圧給湯」<br>・UV除菌「きらりUVクリーン」<br>・高速湯はり「ナイアガラ出湯」 | 1年 | 約1,900円 |
※電気代は各メーカーが特定の条件下で算出したシミュレーション値であり、家族構成、使用湯量、電力契約プラン、地域によって大きく変動します。あくまで相対的な比較の目安としてご参照ください。
※本体以外の保証期間(ヒートポンプユニット、タンク缶体)は各メーカーで異なり、3年~5年が一般的です。
※東芝は2024年3月をもってエコキュート事業から撤退しています。
この表から、各社が「快適性(マイクロバブル、高水圧)」「清潔性(UV除菌)」「省エネ性(センサー、太陽光連携)」といった分野で独自の強みを持っていることがわかります。電気代のシミュレーション値はコロナや日立が低く出ていますが、これは算出条件の違いも影響するため、実際の光熱費はご家庭の使い方次第で変わる点に注意が必要です。
メーカーの評判は?人気ランキングTOP3
シェア率や販売実績、そしてユーザーからの評判を総合的に考慮すると、エコキュートの人気メーカーは以下の3社に集約される傾向があります。
第1位:三菱電機
長年にわたりトップクラスのシェアを誇り、信頼性と機能性のバランスで高い評価を得ています。特に「ホットあわー」や「キラリユキープPLUS」といった快適・清潔機能は、他のメーカーにはない独自性があり、指名買いするユーザーも少なくありません。「バブルおそうじ」によるメンテナンスの手軽さも好評で、総合的な満足度が非常に高いメーカーです。
第2位:パナソニック
家電メーカーとしての絶大なブランド力と、先進的な省エネ技術が魅力です。「AIエコナビ」による無駄のない運転や、太陽光発電との連携機能「ソーラーチャージ」は、環境意識や節約志向の高いユーザーから強く支持されています。スマートフォンアプリとの連携など、ITを活用した利便性の高さもパナソニックならではの強みです。
第3位:ダイキン
空調専門メーカーとしての技術力を活かした製品が特徴です。特に、シャワーの水圧に不満を持つユーザーから絶大な支持を得ているのが「パワフル高圧給湯」機能。他社製品と比較してもその水圧の強さには定評があります。また、UV除菌機能「おゆぴかUV」や、多くの入浴剤に対応できる点も、日々のバスタイムを大切にするユーザーにとって大きな魅力となっています。
これらの3社はそれぞれに強力な個性があり、どのメーカーが一番良いかは、何を重視するかによって変わってきます。
ダイキンと三菱どっち?人気メーカー比較!
エコキュート選びで最終的に悩むことが多いのが、人気を二分する三菱電機とダイキンの比較です。「どちらのメーカーを選べば後悔しないのか」を判断するために、両社の強みを対比してみましょう。
三菱電機がおすすめな人
三菱電機の最大の魅力は、「快適なバスタイム」と「清潔性」を追求した独自機能にあります。
- 微細な泡で癒されたい方: マイクロバブルで体を芯から温め、肌の潤いを保つ「ホットあわー」は三菱だけの機能です。リラックス効果や美容効果を重視する方には最適です。
- 手間なく清潔を保ちたい方: 浴槽の栓を抜くだけで配管を自動洗浄する「バブルおそうじ」や、UV除菌でいつでもきれいなお湯を保つ「キラリユキープPLUS」は、衛生面を気にする方やメンテナンスの手間を省きたい方にぴったりです。
- 総合的なバランスを重視する方: 省エネ性能、快適機能、清潔機能がバランス良くまとまっており、どなたにも高い満足度を提供できるのが三菱の強みです。
ダイキンがおすすめな人
ダイキンは、空調メーカーならではの技術力で「給湯のパワー」と「実用性」に強みを発揮します。
- シャワーの水圧にこだわりたい方: 「パワフル高圧給湯」は業界トップクラスの水圧を誇ります。2階や3階に浴室があるご家庭や、勢いの良いシャワーを求める方にはダイキンが第一候補となるでしょう。
- 様々な入浴剤を楽しみたい方: 他メーカーでは使用が制限されがちな「にごり湯タイプ」の入浴剤にも対応している機種があります。バスタイムの楽しみを広げたい方におすすめです。
- 井戸水や地下水を利用している方: 井戸水対応モデルのラインナップが充実しており、水質検査などにも対応しています。
要するに、付加価値の高い快適機能や清潔性を求めるなら三菱電機、給湯パワーや実用性を重視するならダイキン、という視点で比較検討すると、ご自身に合ったメーカーが見えてくるでしょう。
エコキュートはどこのメーカーが一番良いですか?後悔しないための選び方
- メーカーごとの特徴をわかりやすく解説
- 三菱エコキュート撤退の噂は本当?
- 2025年の買い替えはいくら安くなる?
- どこで買うのがいい?契約前の注意点
- エコキュート選びでよくある質問
メーカーごとの特徴をわかりやすく解説
人気トップ3として挙げられる三菱電機、パナソニック、ダイキン以外にも、エコキュート市場にはそれぞれ独自の強みを持つ有力なメーカーが存在します。特に、コロナと日立は、特定のニーズを持つユーザーから強く支持されており、その特徴を理解することは、ご自身のライフスタイルに最適な一台を見つける上で非常に有益です。ここでは、この2社の際立った個性と魅力について、より深く掘り下げていきます。
コロナ:信頼性と堅実な省エネ性能を誇るパイオニア
コロナは、2001年に世界で初めてエコキュートを開発・販売した、まさに「パイオニア」と呼ぶべきメーカーです。長年の歴史と蓄積されたノウハウは、製品の信頼性と堅実な設計に色濃く反映されています。
コロナの製品哲学の中心にあるのが、独自の高効率運転制御「ES制御」です。これは単なる省エネモードではなく、「効率よくお湯を作り、賢く貯め、無駄なく使う」という給湯プロセス全体を最適化する技術です。例えば、高効率なコンプレッサーで無駄なくお湯を沸き上げ、真空断熱材を用いた高品質なタンク(新潟県燕三条製)で魔法瓶のように保温し、追いだき回数を削減します。これにより、業界でもトップクラスの年間給湯保温効率を達成しています。
また、耐久性への配慮も特徴的です。貯湯ユニット内の配管に腐食しにくいステンレスを採用することで、長期にわたる安定した使用を目指した設計となっています。
さらに、スマートフォンアプリ「コロナ快適ホームアプリ」では、外出先からの遠隔操作に加え、ユニークな「見守り機能」を提供しています。これは、離れて暮らす家族の入浴状況や給湯器の使用履歴を通知するもので、日々の暮らしにさりげない安心感をもたらします。
コロナはこんな人におすすめ
- 歴史と実績に裏打ちされた信頼性を重視する方
- 華美な機能よりも、堅実な省エネ性能と耐久性を求める方
- 離れて暮らす家族の安否をさりげなく見守りたい方
日立:圧倒的な水圧と衛生性を実現する独自技術
日立のエコキュートが他社と一線を画す最大の武器は、一部の最上位モデルに搭載されている独自技術「水道直圧給湯」です。
通常のエコキュートは、タンクに貯めたお湯を減圧してから給湯するため、どうしても水圧が弱くなるという構造的な課題がありました。しかし、日立の「水道直圧給湯」は、タンクのお湯の「熱」だけを利用して、プレート式の熱交換器で水道水を瞬間的に温める方式を採用しています。これにより、水道の水圧をほとんど落とさずに給湯できるため、他社の高圧タイプをもしのぐパワフルなシャワーを実現します。キッチンとシャワーを同時に使っても勢いが衰えにくく、2階や3階に浴室があるご家庭でもストレスを感じさせません。
この方式は、衛生面でも大きなメリットをもたらします。タンクに貯めたお湯は直接使わず、熱交換にのみ使用するため、蛇口から出るお湯は常に新鮮な水道水です。これにより、飲用や料理にも安心して使用できます。
このパワフルな給湯を活かした「ナイアガラ出湯」によるスピーディーな湯はりや、深紫外線でふろ配管を循環するお湯を除菌する「きらりUVクリーン」といった清潔機能も、日々の快適性を高める人気の機能です。
日立はこんな人におすすめ
- シャワーの水圧に絶対に妥協したくない方
- 2階以上に浴室があり、パワフルな給湯を求めている方
- お湯を飲用や料理にも使いたいなど、衛生面を特に重視する方
このように、コロナの「堅実な信頼性」と日立の「圧倒的な給湯パワー」は、他のメーカーにはない明確な個性です。ご家庭で何を最も重視するのか(省エネ、水圧、清潔性、価格など)を明確にすることで、後悔のないエコキュート選びが可能になるでしょう。
三菱エコキュート撤退の噂は本当?
時折、「三菱電機がエコキュート事業から撤退するのではないか」という噂がインターネット上などで見られますが、これは事実ではありません。2025年現在、三菱電機はエコキュート事業から撤退しておらず、引き続きトップクラスのシェアを誇る主要メーカーとして新製品の開発・販売を続けています。
この噂の背景には、三菱電機が過去に太陽光発電パネルの生産から撤退したという事実があります。同じ住宅設備関連事業であったことから、情報が混同され、「エコキュートも撤退するのでは?」という憶測につながったと考えられます。
しかし、エコキュートは三菱電機の主力事業の一つであり、今後も市場をリードしていく存在であることは間違いありません。新モデルも定期的に発表されており、安心して選択できるメーカーです。
2025年の買い替えはいくら安くなる?
エコキュートへの買い替えを検討する上で、2025年は補助金制度の活用により非常に有利な年となっています。国の「住宅省エネ2025キャンペーン」の一環である「給湯省エネ2025事業」により、高効率なエコキュートの導入に対して手厚い補助が受けられます。
補助金の基本額は1台あたり6万円です。さらに、性能に応じて加算額が設けられています。
- A要件(インターネット接続可能で、昼間の余剰電力に対応できる機種):+4万円
- B要件(省エネ性能が特に高い機種):+6万円
これにより、A要件とB要件の両方を満たす高性能な機種であれば、合計で13万円(6万円+4万円+6万円ー3万円※)の補助金が交付されることになります。
(※A要件とB要件の両方を満たす場合、性能加算額は合計で7万円となります)
さらに、既存の電気温水器を撤去してエコキュートに交換する場合は4万円、蓄熱暖房機を撤去する場合は8万円の追加補助もあります。
例えば、工事費込みで50万円の高性能エコキュートに買い替える場合、13万円の補助金を利用できれば、実質的な負担額は37万円まで軽減されます。この制度を活用しない手はありません。ただし、補助金は予算の上限に達し次第終了となるため、早めの検討と申請が鍵となります。
どこで買うのがいい?契約する前に注意すべき3つのポイント
エコキュートの購入先は、主に「家電量販店」「リフォーム会社・工務店」「ガス会社」「インターネット専門店」の4つに大別されます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。
購入先 | メリット | デメリット |
家電量販店 | ポイント還元がある、気軽に相談できる | 工事は下請け、専門知識が豊富でない場合も |
リフォーム会社 | 住宅全体を考慮した提案が可能、工事品質が高い傾向 | 価格は比較的高めになることがある |
ガス会社 | アフターサポートが手厚い、既存顧客は安心感 | 選択できるメーカーや機種が限られる場合がある |
ネット専門店 | 本体価格が安い傾向、品揃えが豊富 | 顔が見えない不安、工事品質は業者次第 |
どこで購入するかにかかわらず、契約する前に必ず注意すべき3つのポイントがあります。
- 必ず相見積もりを取る: 同じ製品・工事内容でも、販売店によって総額は大きく異なります。最低でも2~3社から見積もりを取り、価格だけでなく、保証内容や担当者の対応などを総合的に比較検討しましょう。
- 保証内容を詳しく確認する: メーカー保証(通常1~5年)とは別に、販売店独自の「工事保証(通常10年など)」が付いているかを確認します。万が一の不具合に備え、保証期間と保証の範囲(何が対象で何が対象外か)を契約前に書面で明確にしておくことが不可欠です。
- 追加費用の有無を確認する: 見積もりに含まれていない追加費用が発生する可能性がないか、事前に確認しましょう。例えば、基礎工事の補強や特殊な搬入経路、電気工事などで追加料金がかかるケースがあります。「見積もり以外の費用は一切かかりませんか?」と明確に質問することがトラブルを防ぎます。
エコキュート選びでよくある質問
エコキュートの導入を検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 夜間の運転音はうるさくないですか?
A1. エコキュートのヒートポンプユニットは、エアコンの室外機と同様に運転音が発生します。その音量は約38~46dB程度で、「図書館の中」や「静かな住宅地の昼」と同レベルとされています。ほとんどの場合、日常生活で気になるほどの大きさではありませんが、音に敏感な方や、寝室の近く、隣家との距離が近い場所に設置する際は、設置場所の工夫や防音対策を検討するとより安心です。
Q2. メンテナンスは必要ですか?費用はかかりますか?
A2. 長く安心して使うために、定期的なメンテナンスを推奨します。ご自身でできる簡単なメンテナンスとしては、「貯湯タンクの水抜き(年に2~3回)」や「漏電遮断器の作動確認」「浴槽フィルターの清掃」などがあります。これらは費用がかかりません。専門業者による定期点検(有料)を依頼すると、より詳細なチェックや内部の清掃を行ってくれるため、故障の予防につながります。
Q3. お湯切れすることはないですか?
A3. 家族の人数やライフスタイルに合わない小さなタンク容量の機種を選んだり、来客などで急にお湯の使用量が増えたりすると、お湯切れを起こす可能性はあります。しかし、最近のエコキュートは過去のお湯の使用量を学習し、自動で最適な沸き上げ量を調整する機能が搭載されているため、通常の使用でお湯切れすることは稀です。お湯を多く使う日が事前に分かっている場合は、リモコンで「多め」に沸き上げる設定をすることで、お湯切れを防げます。
まとめ:エコキュートはどこのメーカーが一番ですか?おすすめはパナソニック!
- エコキュートメーカーのシェアはパナソニックと三菱電機が二強
- ダイキンがそれに続き、この3社で市場の大半を占める
- 特定の壊れやすいメーカーは存在せず、品質は各社高いレベルにある
- 故障報告の多さはシェア率の高さに比例する傾向がある
- メリットは光熱費削減、災害時の非常用水、安全性、環境性能
- デメリットは初期費用、設置スペース、お湯切れや水圧の問題
- 三菱電機はマイクロバブルやUV除菌など快適・清潔機能が魅力
- パナソニックはAIエコナビや太陽光連携など高度な省エネ機能が強み
- ダイキンはパワフルな高圧給湯と入浴剤対応など実用性で人気
- コロナは堅実な作り、日立は水道直圧給湯という独自技術を持つ
- 三菱エコキュートの撤退は事実無根の噂
- 2025年は「給湯省エエネ事業」で最大13万円以上の補助金が利用可能
- 後悔しないためには最低2~3社の相見積もりが不可欠
- 契約前に工事保証の内容と追加費用の有無を必ず確認する
- 最終的に一番良いメーカーは、各家庭の優先順位やライフスタイルによって決まる