エコキュートを導入してから「シャワーの水圧が弱くなった気がする」「2階でお湯を使うと勢いが足りない」と感じていませんか。エコキュートの水圧が弱いと感じるのには明確な理由があり、いくつかのエコキュート水圧を上げる方法を試すことで、快適さを取り戻せる可能性があります。
エコキュートの水圧が急に弱くなった場合、それは故障のサインかもしれません。一方で、Panasonic製エコキュートが特に水圧が弱いわけではなく、メーカーごとの水圧比較やエコキュート水圧ランキングを参考にすることで、ご家庭に最適な機種を見つけることもできます。
この記事では、エコキュートはなぜ水圧が弱いのですか?という根本的な疑問から、エコキュートの水圧調整、水圧を上げるシャワーヘッドの活用、さらにはエコキュートの加圧ポンプ後付けの是非まで、具体的な水圧を上げる方法を網羅的に解説します。
三菱やPanasonicの製品で水圧を上げる設定についても触れながら、試しても水圧が変わらない原因と対処法、よくある質問(FAQ)にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートの水圧を上げる方法と原因を解説
- エコキュートはなぜ水圧が弱いのですか?
- エコキュートの水圧が急に弱くなった原因
- 自分でできるエコキュートの水圧調整
- エコキュートの水圧を上げる方法7選!【簡単】
- 試してもエコキュートの水圧が変わらない原因
- 2階の水圧が特に弱いときの対処法
エコキュートはなぜ水圧が弱いのですか?
エコキュートの水圧が弱いと感じられる最大の理由は、そのお湯を供給する仕組みにあります。
多くの方が以前使用していたガス給湯器は「水道直圧式」という方式を採用しています。これは、水道管の圧力をそのまま利用してお湯を作り、蛇口やシャワーに供給する仕組みです。そのため、水道水と同じくらいの強い勢いでお湯を使うことができます。
一方、エコキュートは「貯湯式」という方式です。一度、貯湯タンクに水を貯め、沸かしたお湯をタンク内に溜めておき、必要に応じて各所に給湯します。この際、貯湯タンクが水道水の高い圧力に耐えられないため、「減圧弁」という部品で水道の圧力を意図的に下げてからタンクに水を取り込んでいます。一般的に、水圧は約180kPa(キロパスカル)前後まで減圧されるため、ガス給湯器の約500kPaと比較すると、どうしても水圧は弱くなってしまうのです。
この構造的な違いが、エコキュートの水圧が弱いと感じる根本的な原因といえます。
エコキュートの水圧が急に弱くなった原因
これまで問題なく使えていたのに、エコキュートの水圧が急に弱くなった場合、いくつかの原因が考えられます。普段と違うと感じたら、以下の点を確認してみてください。
故障や不具合の可能性
急な水圧低下でまず疑われるのが、エコキュート本体や関連部品の故障です。
- フィルターの詰まり: 給水配管のストレーナー(ゴミ取りフィルター)にゴミや水垢が詰まると、水の流れが悪くなり水圧が低下します。
- 減圧弁の故障: 水圧を調整している減圧弁が故障すると、適切に圧力がかからず、お湯の勢いが極端に弱くなることがあります。
- 配管からの水漏れ: 経年劣化などにより給湯配管に亀裂が入り、水漏れしている場合、供給されるお湯の圧力が低下します。
これらの場合は専門的な知識が必要になるため、速やかに専門の業者に点検を依頼することが大切です。
一時的な要因
故障ではなく、一時的な要因で水圧が弱くなっている可能性もあります。
- 複数箇所での同時使用: キッチンと浴室など、複数の場所で同時にお湯を使うと、水圧が分散されて一時的に弱くなります。
- 止水栓が閉まっている: 何らかの理由でエコキュートの止水栓や、家全体の元栓が半開きになっていると、供給される水の量が減り、水圧が低下します。
- 配管の凍結: 冬場に外気温が極端に下がると、配管が凍結して水の通り道が狭まり、水圧が弱くなることがあります。
まずは他の蛇口でも水圧が弱いか、止水栓は全開になっているかなどを確認してみましょう。
エコキュートの水圧を上げる方法7選!【簡単】
エコキュートのシャワーや蛇口から出るお湯の勢いが弱いと感じる場合、試せる改善策は一つではありません。ここでは、ご家庭で手軽に試せるものから、専門的な工事を伴う本格的な対策まで、エコキュートの水圧を上げるための具体的な方法を7つご紹介します。それぞれのメリットだけでなく、注意点やデメリットも解説しますので、ご自身の状況に最も合った解決策を見つけるための参考にしてください。
給湯設定温度を高くする
まず、最も手軽に試せるのが、エコキュート本体の給湯温度を現在よりも高く設定する方法です。
これは、エコキュートの給湯の仕組みを利用したもので、タンクで沸かした熱いお湯と、水道水を混ぜ合わせることで設定した温度のお湯を作り出しています。例えば、給湯温度を50℃から60℃に設定すると、蛇口やシャワーで40℃のお湯を使おうとした際に、より多くの水道水を混ぜる必要が生じます。この結果、蛇口から吐出されるお湯全体の量が増加し、水圧が強くなったように体感できるのです。
この方法のメリットは、費用をかけずにすぐに試せる点にあります。一方で、タンク内のお湯をより高温に保つため、光熱費がわずかに上昇する可能性がある点は注意が必要です。また、蛇口をひねった際に高温のお湯が出やすくなるため、小さなお子様がいるご家庭などでは火傷に十分気をつけることが大切になります。
低水圧用シャワーヘッドに交換する
シャワーの水圧に特に不満を感じている場合、低水圧用に設計されたシャワーヘッドへの交換が非常に有効です。
低水圧用シャワーヘッドは、水の出口である散水板の穴の数を減らしたり、穴のサイズを小さくしたりする工夫が施されています。これにより、同じ水量でも水の勢いが増し、肌に当たる圧力が強くなります。数千円程度から購入でき、取り付けも自分で簡単に行えるため、コストパフォーマンスが高い対策といえます。
メリットとしては、水圧の改善だけでなく、節水効果を謳う製品が多く、水道代や光熱費の節約につながる可能性も挙げられます。ただし、製品によっては水の当たる範囲が狭くなったり、肌あたりが硬く感じられたりすることもあるため、口コミなどを参考に選ぶと良いでしょう。
フィルターの詰まりを清掃する
急に水圧が弱くなったと感じる場合、エコキュートの給水ストレーナー(フィルター)が詰まっている可能性があります。
ストレーナーは、水道水に含まれる細かなゴミや砂がタンク内に入るのを防ぐための部品で、貯湯タンクの給水口側に設置されています。ここにゴミが溜まると水の流れが妨げられ、水圧低下の直接的な原因となります。取扱説明書で場所を確認し、歯ブラシなどを使って定期的に清掃することで、本来の水圧を取り戻せる場合があります。
これは費用がかからないメンテナンスの一環ですが、作業前には必ずエコキュートの止水栓を閉める必要があります。ご自身での作業に不安がある場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。
止水栓が全開になっているか確認する
見落としがちな点として、エコキュート本体の止水栓や、ご家庭の水道メーター横にある元栓が完全に開いていないケースが考えられます。
水道工事や点検の後などに、作業員が栓を全開に戻し忘れることも稀にあります。栓が少しでも閉まっていると、家全体に供給される水の量が制限され、当然お湯の水圧も弱くなります。一度、各止水栓のハンドルが反時計回りに回らなくなるまで、しっかりと開いているかを確認してみてください。
複数箇所でのお湯の同時使用を避ける
エコキュートから供給されるお湯の量には限りがあるため、キッチンと浴室など、複数の場所で同時にお湯を使うと圧力が分散し、それぞれの水圧が低下します。
これは故障ではなく、製品の仕様によるものです。もし、家族の誰かがシャワーを使っている時間帯に、キッチンで洗い物をしないようにするなど、生活の中で少し工夫するだけでシャワーの勢いが改善されることもあります。根本的な解決にはなりませんが、追加の費用をかけずに快適さを向上させる一つの方法です。
給湯加圧ポンプを後付けする
より本格的な対策として、エコキュートの配管に「給湯加圧ポンプ」を後付けで設置する方法があります。
これは、エコキュートから送り出されるお湯の圧力を物理的に増強する装置で、家全体の給湯圧力を根本的に向上させることが可能です。特に2階や3階でお湯を使うご家庭や、標準的な水圧のエコキュートを設置している場合に大きな効果を発揮します。
ただし、導入には注意点がいくつか存在します。まず、設置には専門業者による工事が必要で、機器本体と工事費を合わせて数万円から十数万円の費用がかかります。また、すべてのエコキュートが加圧ポンプに対応しているわけではないため、設置前にメーカーへの確認が不可欠です。ポンプの作動音が発生する可能性も考慮しておく必要があります。
高圧力タイプのエコキュートに交換する
現在お使いのエコキュートが設置から10年以上経過している場合、水圧問題を根本的に解決する最も確実な方法は、高圧力タイプのエコキュート本体に交換することです。
近年のエコキュートは水圧性能が大きく向上しており、「パワフル高圧」や「ハイパワー給湯」といった名称で、標準タイプ(約180kPa)の1.5倍以上の水圧(約300kPa~)を持つモデルが主流になっています。中には、ガス給湯器に近い約500kPaの「水道直圧給湯」タイプも存在します。
交換には多額の費用がかかるため、すぐに決断できる選択肢ではありません。しかし、エコキュートの寿命が近づいているタイミングであれば、次の交換機種として高圧力タイプを検討することで、長年の水圧に関する悩みを解消できるでしょう。
自分でできるエコキュートの水圧調整
専門業者に依頼する前に、ご自身で試せるエコキュートの水圧調整方法がいくつかあります。簡単な設定変更や確認で改善する可能性もあるため、ぜひ一度お試しください。
設定温度を高くする
エコキュートから供給されるお湯は、タンク内の熱湯と水道水を混ぜて設定温度に調整されています。この仕組みを利用し、エコキュートの給湯設定温度を現在よりも高く(例えば50~60℃)設定することで、体感的な水圧を上げることが可能です。
設定温度を上げると、蛇口で同じ温度のお湯を出そうとしたとき、より多くの水道水と混ぜる必要が出てきます。結果として、蛇口から出るお湯全体の量が増え、水圧が強くなったように感じられます。
ただし、この方法は光熱費が若干上昇する可能性がある点と、高温のお湯が出るため火傷には十分注意が必要です。
止水栓を全開にする
水道工事や点検の後などに、意図せず止水栓が完全に開いていない状態になっていることがあります。エコキュートの貯湯タンク周りにある止水栓や、家全体の水道の元栓を確認し、完全に開いているかチェックしてみてください。
止水栓が少しでも閉まっていると、供給される水の量自体が制限されてしまうため、水圧が弱くなる直接的な原因となります。ハンドルを左(反時計回り)に回し、止まるところまで開いているかを確認しましょう。
試してもエコキュートの水圧が変わらない原因
いくつかの対策を試しても一向に水圧が改善しない場合、エコキュート本体以外の場所に原因がある可能性が考えられます。
地域の水道圧が元々低い
お住まいの地域や立地条件によっては、供給される水道水自体の圧力が低い場合があります。例えば、高台にある住宅地や、一度に多くの水を使用する施設が近隣にある地域では、元々の水圧が標準より低いケースも少なくありません。
この場合、エコキュートの性能に関わらず、家全体の水圧が弱い状態になります。お住まいの地域の水道局に問い合わせることで、供給水圧の基準値などを確認することが可能です。
給水・給湯配管の経年劣化
長年使用している住宅では、水道の配管内部に錆や水垢が蓄積し、水の通り道を狭めてしまっていることがあります。配管の詰まりや劣化が原因で水圧が低下している場合、エコキュートの設定変更や部品交換だけでは根本的な解決には至りません。
特に、急にではなく徐々に水圧が弱くなってきたと感じる場合は、配管の経年劣化を疑う必要があります。このケースでは、専門業者による配管の洗浄や交換といった大掛かりな工事が必要になることもあります。
2階の水圧が特に弱いときの対処法
2階建て以上の住宅で、特に2階のシャワーやお風呂の水圧が弱いと感じるケースは非常に多いです。これは、1階に設置されたエコキュートからお湯を高い場所まで押し上げる必要があるため、高低差によってどうしても水圧が低下してしまうからです。
この問題を解決するためには、より強力な給湯能力が求められます。一つの有効な手段は、「高圧力タイプ」や「パワフル給湯」といった名称で販売されているエコキュートに交換することです。これらのモデルは、標準タイプよりも強力なポンプを搭載しており、2階や3階でも快適な水圧を維持できるように設計されています。
また、後述する「給湯加圧ポンプ」を設置するという選択肢もありますが、まずは給湯器本体の能力を見直すことが、最も根本的な解決策につながるでしょう。
エコキュートの水圧を上げる方法|機種別・三菱・Panasonicなどメーカー別で調査
- 水圧を上げるシャワーヘッドの効果と選び方
- エコキュートの加圧ポンプ後付けは可能?
- メーカーごとのエコキュート水圧比較
- 三菱・Panasonicの水圧を上げるには?
- エコキュート水圧ランキングTOP3
- エコキュートに関するよくある質問(FAQ)
水圧を上げるシャワーヘッドの効果と選び方
エコキュートの水圧を上げる方法として、最も手軽で効果を実感しやすいのが「低水圧用シャワーヘッド」への交換です。
低水圧用シャワーヘッドの仕組みと効果
低水圧用シャワーヘッドは、少ない水量でも水の勢いを増す工夫が施されています。主な仕組みは、シャワーの散水板の穴を小さくしたり、穴の数を減らしたりすることです。これにより、同じ水量でも水が一点に集中して噴出するため、肌にあたる圧力が強くなります。
手軽に交換できるにもかかわらず、シャワーの浴び心地が劇的に改善されることも少なくありません。また、結果的に使用するお湯の量を減らすことができるため、節水・節約効果も期待できます。
選び方のポイント
低水圧用シャワーヘッドを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
- 水圧調整機能: 水圧の強さを調整できる機能があると、家族それぞれの好みに合わせられて便利です。
- 止水ボタン: 手元で簡単にお湯を止められるボタンが付いていると、こまめな節水につながります。
- デザインと重量: 毎日使うものなので、持ちやすさやデザインも重要な選択基準です。軽量なモデルを選ぶと、長時間の使用でも疲れにくくなります。
ホームセンターや家電量販店、オンラインストアなどで数千円から購入できるため、まず試してみる価値のある対策です。
エコキュートの加圧ポンプ後付けは可能?
エコキュートの水圧を根本的に強化する方法として、「給湯加圧ポンプ」を後付けで設置する選択肢があります。
給湯加圧ポンプは、エコキュートと給湯配管の間に設置し、お湯の圧力を物理的に増強する装置です。これを導入することで、シャワーだけでなくキッチンや洗面台など、家全体の給湯圧力を向上させることが期待できます。特に、2階や3階でのお湯の使用や、高圧タイプでないエコキュートを使用している場合に有効な手段です。
ただし、導入にはいくつかの注意点があります。まず、すべてのエコキュートが加圧ポンプの設置に対応しているわけではありません。機種によってはタンクの破損につながる恐れがあるため、必ずエコキュートのメーカーや設置業者に対応可能かを確認する必要があります。
また、設置には専門的な工事が必要であり、数万円から十数万円の費用がかかります。さらに、ポンプの作動音が発生するため、設置場所によっては騒音が気になる可能性も考慮しなくてはなりません。
メーカーごとのエコキュート水圧比較
エコキュートを選ぶ際、水圧の強さは非常に重要な比較ポイントです。各メーカーは「高圧力」や「パワフル高圧」といった名称で、水圧を強化したモデルをラインナップしています。水圧は「kPa(キロパスカル)」という単位で示され、この数値が大きいほど水圧が強くなります。
以下に、主要メーカーの高圧力タイプの水圧目安をまとめました。
メーカー | シリーズ名・特徴 | 水圧(kPa)の目安 |
日立 | ナイアガラ出湯(水道直圧給湯) | 約500kPa |
ダイキン | パワフル高圧給湯 | 約320kPa |
パナソニック | パワフル高圧 | 約320kPa |
三菱電機 | ハイパワー給湯 | 約300kPa |
コロナ | 高圧力パワフル給湯 | 約300kPa |
日立の「ナイアガラ出湯」は、タンクのお湯を直接使わず、熱交換器を介して水道水を瞬間的に温める「水道直圧給湯」方式を採用しており、他メーカーの貯湯式高圧タイプとは一線を画すパワフルな水圧を実現しています。
水圧を最優先するなら日立が有力な選択肢となりますが、ダイキンやパナソニックなども300kPaを超える十分な水圧性能を持っています。
三菱・Panasonicの水圧を上げるには?
市場で人気の高い三菱電機やPanasonicのエコキュートを使用している場合、機種に搭載されている機能を活用することで、より快適な水圧を得られる可能性があります。
三菱電機の場合
三菱電機のエコキュートには「ハイパワー給湯」という機能を搭載したモデルがあります。標準タイプ(約200kPa)と比較して約1.5倍の約300kPaの水圧を実現しており、2階や3階でのシャワーも快適に使用できます。もし現在お使いの機種が標準タイプで水圧に不満がある場合、将来的な買い替えの際には「ハイパワー給湯」対応モデルを選ぶことが有効な解決策となります。
Panasonicの場合
Panasonicも同様に「パワフル高圧」機能を搭載したモデルを多数ラインナップしています。水圧は約320kPaと業界でもトップクラスの性能を誇り、シャワーの勢いを重視するユーザーから高い評価を得ています。特に、シャワーの流量をアップさせることで、浴び心地の良さを追求しているのが特徴です。
現在お使いの機種の設定で水圧を直接上げることはできませんが、これらの高圧タイプへの交換が最も確実な改善方法といえます。
エコキュート水圧ランキングTOP3
水圧の強さを重視してエコキュートを選びたい方向けに、特におすすめのモデルをランキング形式で3つ紹介します。
1位:日立「ナイアガラ出湯」シリーズ
水道水の圧力をほぼそのまま利用する「水道直圧給湯」方式により、他メーカーの追随を許さない約500kPaという圧倒的な水圧を実現しています。2階でのシャワーはもちろん、キッチンと同時に使用しても勢いが落ちにくく、ガス給湯器からの乗り換えでも違和感なく使用できる点が最大の魅力です。
2位:ダイキン「パワフル高圧給湯」シリーズ
約320kPaという高い水圧性能を誇ります。ダイキンは3階での給湯にも対応できるモデルを揃えており、高層階での使用を想定しているご家庭に最適です。お湯はりの速さにも定評があります。
3位:パナソニック「パワフル高圧」シリーズ
ダイキンと並ぶ約320kPaの高い水圧が特徴です。シャワーの流量を増やし、リズミカルな刺激で節水と浴び心地を両立させる「リズムeシャワー」機能など、快適性を高める独自の技術も搭載されています。
エコキュートに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、エコキュートの水圧に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1: 高圧力タイプのエコキュートにすると電気代は高くなりますか?
A1: 一般的に、高圧力タイプは標準タイプに比べてパワフルなポンプを使用するため、若干消費電力が多くなる傾向にあります。しかし、最新のモデルは省エネ性能も大幅に向上しているため、電気代が極端に高くなる心配は少ないと考えられます。むしろ、シャワー時間が短縮されることによる節水・節電効果も期待できます。
Q2: シャワーヘッドを交換しても水圧が上がりません。なぜですか?
A2: シャワーヘッドの交換で効果が見られない場合、エコキュート本体や配管、地域の水道圧など、より根本的な部分に原因がある可能性が高いです。エコキュートのフィルター詰まりや故障、配管の劣化などが考えられるため、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
Q3: 高圧力タイプのエコキュートへの交換費用はどれくらいですか?
A3: エコキュートの交換費用は、本体価格と工事費を合わせて40万円から70万円程度が相場です。高圧力タイプは標準タイプに比べて本体価格が数万円程度高くなる傾向があります。正確な費用は、機種や設置状況によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
エコキュート水圧を上げる方法の総まとめ
この記事では、エコキュートの水圧が弱い原因から具体的な解決策までを詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- エコキュートは貯湯式のため構造的に水圧が弱くなる
- 急な水圧低下はフィルター詰まりや故障のサイン
- 自分でできる対策は設定温度を上げることと止水栓の確認
- 対策しても変わらない場合は地域の水圧や配管劣化が原因の可能性
- 2階での水圧問題には高圧力タイプへの交換が有効
- 手軽な対策として低水圧用シャワーヘッドへの交換がある
- 加圧ポンプの後付けは対応機種の確認と専門工事が必要
- メーカーによって水圧性能(kPa)は異なる
- 日立の水道直圧給湯タイプが最も水圧が強い
- ダイキンやパナソニックの高圧タイプも300kPa超でパワフル
- 三菱やコロナも高圧力モデルをラインナップ
- 高圧力タイプは電気代が少し上がる可能性があるが省エネ性能も高い
- シャワーヘッド交換で改善しない場合は専門業者に相談
- 高圧力タイプへの交換費用は40万円からが目安
- 快適なバスタイムのために家庭に合った水圧対策を見つけることが鍵