エコキュート・給湯器

エコキュートが壊れる原因と修理費用|故障のサインと対処法

2025年9月30日

ある日突然エコキュートが故障し、お湯が使えなくなると非常に困りますよね。特に本体の寿命や耐用年数が近づいている場合、エコキュートが壊れる原因となりうる故障の前兆を見逃さないことが大切です。

この記事では、よく起こる故障トラブルや具体的な故障事例、気になる故障ランキングの傾向、そして表示された故障エラーコードの意味を症状・対処法チェックリストで確認する方法まで詳しく解説します。

万が一、故障してお風呂にどうするべきか、修理費用はいくらかかるのか、もしエコキュートが壊れたのにお金ない場合に補助金を活用する方法や、火災保険が適用されるケースについても触れていきます。

また、エコキュートで故障が多いメーカーは存在するのか、信頼できる修理・交換を依頼する業者選びのコツ、さらには故障を未然に防ぐためにエコキュートでやってはいけないことは何か、といったあらゆる疑問に総合的にお答えします。

エコキュートが壊れる原因と故障のサイン

エコキュートが壊れる原因と故障のサイン

  • エコキュートの寿命や耐用年数はどれくらい?
  • これが出たら危険信号!故障の前兆
  • よく起こる故障トラブルと具体的な故障事例
  • 故障エラーコードと症状・対処法チェックリスト
  • 故障が多いメーカーや箇所ランキングはある?

エコキュートの寿命や耐用年数はどれくらい?

エコキュートの寿命は、一般的に約10年から15年が目安とされています。もちろん、使用頻度や設置環境、メンテナンスの状況によってこの期間は変動しますが、一つの交換時期の基準として考えておくと良いでしょう。

エコキュートは、お湯を沸かす「ヒートポンプユニット」と、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つで構成されています。それぞれのユニットで寿命の目安が少し異なります。

  • ヒートポンプユニットの寿命:約5年~15年
  • 貯湯ユニットの寿命:約10年~15年

ヒートポンプユニットは、屋外の空気を取り込んで熱を作り出すため、常に稼働しており、内部のコンプレッサーなどが先に寿命を迎える傾向があります。一方で、貯湯ユニットは比較的構造がシンプルなため、長持ちするケースが多いです。

10年以上使用しているエコキュートで不具合が頻発するようになった場合、それは寿命が近づいているサインかもしれません。一つの部品を修理しても、すぐに別の部品が故障するという連鎖的なトラブルが発生しやすくなります。また、古いモデルの場合はメーカーが交換部品の製造を終了している可能性もあり、修理自体が難しくなることも考えられます。そのため、設置から10年以上経過したエコキュートの故障は、修理だけでなく本体の交換も視野に入れた検討が賢明です。

これが出たら危険信号!故障の前兆

エコキュートが完全に壊れてしまう前に、多くの場合、何らかの前兆(サイン)が現れます。これらのサインに早めに気づくことができれば、突然お湯が使えなくなる事態を避け、計画的に修理や交換の準備を進めることが可能です。

以下のような症状が見られたら、故障の前兆である可能性が高いので注意深く観察してください。

頻繁にリモコンにエラーコードが表示される

一時的なエラーであればリセットで解消することもありますが、同じエラーコードが何度も表示されたり、異なるエラーコードが頻繁に出たりする場合は、内部の部品に何らかの異常が発生していると考えられます。

お湯の温度が安定しない・お湯がぬるい

設定した温度のお湯が出なかったり、シャワーの途中で急に水になったりするなど、お湯の温度が不安定な状態は要注意です。給湯用の温度センサーや混合弁の不具合が原因かもしれません。

聞き慣れない異音がする

ヒートポンプユニットの運転音は通常静かですが、「ブーン」という低い音や「キーン」という金属音など、普段とは違う音が聞こえる場合は、ファンモーターやコンプレッサーに問題が起きている可能性があります。

貯湯タンクやヒートポンプユニットから水漏れしている

ユニットの周辺が常に濡れていたり、配管の接続部分から水が滴っていたりする場合、内部のパッキンの劣化や配管の破損が疑われます。ただし、ヒートポンプユニットは結露水を排出するため、少量であれば問題ないケースもあります。明らかに水漏れの量が多い場合は点検が必要です。

これらの前兆を見つけたら、まずは取扱説明書を確認し、それでも解決しない場合は、専門の業者に点検を依頼することをおすすめします。

よく起こる故障トラブルと具体的な故障事例

エコキュートで発生する故障トラブルには、いくつかの典型的なパターンがあります。ここでは、実際に多く報告されている故障トラブルと、その具体的な事例について解説します。ご自宅のエコキュートに同様の症状がないか確認してみてください。

お湯が出ない・お湯はりができない

最も深刻で分かりやすいトラブルの一つです。原因としては、単純な「湯切れ」のほか、水位センサーや電磁弁の故障、基板の不具合などが考えられます。リモコンで残湯量を確認しても十分にお湯があるにもかかわらずお湯が出ない場合は、機器の故障が強く疑われます。

タンクからの水漏れ

貯湯タンク本体や、それに接続されている配管からの水漏れもよくあるトラブルです。原因の多くは、経年劣化によるパッキンの硬化やひび割れ、配管の腐食です。放置すると水道代が高くなるだけでなく、マンションの場合は階下への漏水事故につながる恐れもあります。

リモコンが操作できない・表示が消える

リモコンのボタンを押しても反応しない、液晶画面に何も表示されないといった症状です。リモコン本体の基板故障や、本体とリモコンをつなぐ配線の断線などが原因として考えられます。リモコンが使えないと、お湯はりや温度設定ができず非常に不便です。

お湯の量が設定と異なる

「お湯はりをしたら設定量より明らかに少ない(または多い)」というトラブルです。これは浴槽の水位を検知するセンサーの異常や、流量を制御する弁の故障が原因で発生することがあります。

これらのトラブルが発生した場合、ご自身での対処が難しいケースがほとんどです。無理に直そうとすると、かえって状態を悪化させる可能性もあるため、速やかに専門業者へ連絡することが大切です。

故障エラーコードと症状・対処法チェックリスト

エコキュートに不具合が発生すると、多くの場合リモコンに「エラーコード」と呼ばれる英数字が表示されます。このエラーコードは、エコキュートが自己診断した結果であり、どこにどのような問題が発生しているのかを知るための重要な手がかりとなります。

エラーコードが表示されたら、まずは慌てずに取扱説明書を確認しましょう。エラーコードによっては、ご自身で簡単に対処できるものもあります。例えば、パナソニック製エコキュートの「U」から始まるエラーコードは、貯湯タンクの湯切れや断水など、利用者側で解決可能な問題を示していることが多いです。

以下に、代表的なエラーコードの内容と、基本的な対処法のチェックリストをまとめました。メーカーや機種によってコードは異なりますので、あくまで一般的な参考としてご活用ください。

エラーコードの傾向 主な原因 対処法チェックリスト
湯切れ・断水関連 タンク内のお湯を使い切った、水道の断水 □ 残湯量を確認し、少なければ沸き増しを行う □ 断水していないか確認する
凍結関連 冬場の低温による配管の凍結 □ 気温が上がるのを待つ □ 配管にタオルを巻き、ぬるま湯をかけてゆっくり解凍する
センサー・通信異常 各種センサーの不具合、リモコンとの通信不良 □ エコキュートの漏電遮断器を一度切り、数分待ってから再度入れる(リセット)
内部部品の故障 ヒートポンプ、混合弁、ポンプなどの故障 □ 機器のリセットを試す □ 改善しない場合は、メーカーや専門業者に連絡する

ご自身で対処できるエラー(例:浴槽の栓のし忘れ、断水など)を解決してもエラーが消えない場合や、取扱説明書に「販売店に連絡」と記載されているエラーコードが表示された場合は、内部の部品が故障している可能性が高いです。無理な操作は避け、専門家による点検・修理を依頼してください。

故障が多いメーカーや箇所ランキングはある?

エコキュートの購入や交換を検討する際に、「できるだけ壊れにくいメーカーを選びたい」と考えるのは自然なことです。しかし、結論から言うと、「特定のメーカーのエコキュートだけが突出して故障が多い」という公的なデータや、信頼できる故障率ランキングは存在しません。

パナソニック、三菱電機、ダイキン、コロナ、日立など、主要メーカーはそれぞれ高い技術力を持っており、製品の品質に大きな差はないと考えてよいでしょう。製造上のわずかな違いはあっても、それが故障率に明確な差として現れることは考えにくいです。もし購入して間もないのに故障が起きた場合は、製品本体の初期不良というよりも、設置工事の際の施工不良が原因である可能性も疑われます。

一方で、「故障が多い箇所」については、ある程度の傾向が見られます。

故障しやすい箇所

  1. ヒートポンプユニット:屋外の空気を取り込んで熱を作り出す、エコキュートの心臓部です。コンプレッサーやファンモーターなどが常に稼働しているため、最も負荷がかかりやすく、経年劣化しやすい箇所と言えます。
  2. 混合弁(ミキシングバルブ):貯湯タンクの熱湯と水道水を混ぜて、設定した温度のお湯を作り出す部品です。頻繁に作動するため摩耗しやすく、故障するとお湯の温度が不安定になります。
  3. 各種センサー類:水位センサーや温度センサー(サーミスタ)など、エコキュート内部には多くのセンサーが搭載されています。これらの電子部品が故障すると、正確な制御ができなくなります。

これらの部品は消耗品としての側面も持っており、寿命である10年前後で不具合が出やすくなるのは、どのメーカーの製品であっても共通しています。したがって、メーカー選びにこだわるよりも、信頼できる施工業者を選び、定期的なメンテナンスをしっかりと行うことの方が、エコキュートを長持ちさせる上ではるかに大切です。

エコキュートが壊れる原因と修理・交換の注意点

エコキュートが壊れる原因と修理・交換の注意点

  • 故障した日にお風呂に入るにはどうする?
  • 修理費用と火災保険適用の可能性
  • 壊れたけどお金ない…補助金の活用を検討
  • 故障を防ぐ!やってはいけないこととは?
  • 修理・交換を依頼する業者選びのコツ

故障した日にお風呂に入るにはどうする?

エコキュートが故障してしまい、すぐにお湯が使えない状況は非常に困ります。特に冬場は深刻な問題です。修理や交換には時間がかかる場合もあり、その日のうちにお風呂に入りたいと考えるのは当然のことでしょう。

エコキュートの修理・交換工事は、部品の在庫があれば半日程度で終わるのが一般的ですが、部品の取り寄せが必要な場合や、基礎工事を伴う本体交換の場合は1日以上かかることもあります。業者がすぐに対応できない可能性も考慮すると、工事が完了するまでの間の代替手段を考えておく必要があります。

もし当日中にお風呂に入りたい場合の対処法には、以下のような選択肢があります。

  1. 近所の銭湯やスーパー銭湯を利用する最も手軽で確実な方法です。気分転換にもなり、広いお風呂でリラックスできるというメリットもあります。
  2. フィットネスジムやネットカフェのシャワーを利用する会員であればフィットネスジムのシャワーが使えます。また、一部のネットカフェや漫画喫茶にはシャワー設備が併設されているため、短時間利用するのも一つの手です。
  3. 親戚や友人の家のお風呂を借りる近所に頼れる人がいれば、事情を話してお風呂を借りるのが経済的です。
  4. 簡易的な対策で済ませるどうしても外出できない場合は、カセットコンロなどでお湯を沸かし、体を拭いたり、髪を洗ったりすることも可能です。また、水のいらないドライシャンプーなども一時的な対策として役立ちます。

いずれにしても、業者に連絡した際に、修理や交換にどれくらいの時間がかかりそうか、当日の工事完了が見込めるかを確認しておくことが大切です。

修理費用と火災保険適用の可能性

エコキュートが故障した際に最も気になるのが、修理にかかる費用です。費用は故障した箇所や交換する部品によって大きく変動します。あくまで目安ですが、主要な修理にかかる費用の相場を把握しておきましょう。

以下の表は、一般的な修理費用の目安です。実際の金額は業者や状況によって異なりますので、必ず事前に見積もりを取ってください。

故障内容・修理箇所 修理費用の目安(税込)
混合弁、三方弁、電磁弁などの弁類 25,000円 ~ 50,000円
水位センサー、温度センサー(サーミスタ)などのセンサー類 24,000円 ~ 51,000円
風呂循環ポンプ、追いだき関連部品 25,000円 ~ 45,000円
リモコンの交換 48,000円 ~ 70,000円
ヒートポンプユニットの基板やコンプレッサーなど 70,000円 ~ 180,000円

ヒートポンプユニットの基板やコンプレッサーといった心臓部が故障した場合、修理費用は高額になりがちです。使用年数が10年を超えている場合は、高額な修理費用を払うよりも、新品に交換した方が長期的に見て経済的であるケースも少なくありません。

火災保険が適用されるケース

ここで覚えておきたいのが、火災保険の存在です。エコキュートの故障原因によっては、ご自身が加入している火災保険を使って修理費用をカバーできる可能性があります。

火災保険が適用されるのは、主に「自然災害」による損害です。

  • 風災:台風の強風で飛んできた物がぶつかってエコキュートが破損した。
  • 雹(ひょう)災・雪災:大雪の重みでヒートポンプユニットが潰れた。
  • 水災:洪水や土砂崩れでエコキュートが水没・破損した。
  • 落雷:近くに落ちた雷の影響で電気系統が故障した。

一方で、経年劣化による摩耗故障や、原因不明の内部的な故障、使用者の過失による破損の場合は、火災保険の対象外となるのが一般的です。

ご自身の火災保険の契約内容に「建物付属物」の補償や、該当する自然災害の補償が含まれているかを確認してみてください。適用できるかどうか不明な場合は、保険会社や代理店に問い合わせてみると良いでしょう。

壊れたけどお金ない…補助金の活用を検討

エコキュートの修理、特に本体交換となると40万円から50万円程度のまとまった費用が必要になり、急な出費としては大きな負担です。「壊れたけど、すぐにお金が用意できない」と悩む方も少なくないでしょう。そのような場合に、ぜひ活用を検討していただきたいのが国や地方自治体が実施している補助金制度です。

現在、省エネ性能の高い給湯器の導入を促進するため、様々な補助金が用意されています。これらを活用することで、自己負担額を大幅に軽減できる可能性があります。

国の補助金制度「給湯省エネ2024事業」

経済産業省が主導する事業で、高い省エネ性能を持つエコキュートの導入に対して補助金が支給されます。2024年度の事業では、性能に応じて1台あたり8万円から最大13万円の補助が受けられます。(※2025年9月時点の情報です。最新の情報や公募期間は公式サイトで必ずご確認ください)

この補助金は、多くの場合、工事を行う事業者が申請手続きを代行してくれます。対象となる機種や条件があるため、業者に見積もりを依頼する際に「給湯省エネ事業の補助金を使いたい」と相談してみましょう。

地方自治体の補助金制度

国とは別に、お住まいの都道府県や市区町村が独自に補助金制度を設けている場合があります。例えば、環境保護や省エネ推進を目的とした助成金です。

自治体の補助金は、国の制度と併用できるケースも多く、組み合わせることでさらに負担を減らせる可能性があります。お住まいの自治体のホームページで「エコキュート 補助金」や「省エネ 助成金」といったキーワードで検索するか、直接担当窓口に問い合わせてみることをお勧めします。

これらの補助金制度は予算の上限に達し次第、受付が終了となることがほとんどです。エコキュートの交換を検討する際は、早めに情報を集めて計画的に動くことが大切です。

故障を防ぐ!やってはいけないこととは?

エコキュートをできるだけ長く、快適に使い続けるためには、日頃の使い方が非常に大切になります。知らず知らずのうちに機器に負担をかける使い方をしていると、寿命を縮めてしまう原因になりかねません。

ここでは、エコキュートの故障を防ぐために「やってはいけないこと」をいくつかご紹介します。

メーカーが推奨していない入浴剤の使用

エコキュートの多くは追いだき機能を持つフルオートタイプですが、入浴剤の種類によっては配管や熱交換器を傷めたり、循環口のフィルターを詰まらせたりする原因となります。特に、以下の成分を含む入浴剤は避けるべきとされています。

  • 硫黄、酸、アルカリ、塩分を強く含むもの
  • 固形物やとろみ成分が含まれるもの(にごり湯タイプなど)
  • 炭酸ガスにより発泡させるタイプのもの

使用可能な入浴剤については、必ずエコキュートの取扱説明書を確認してください。

ヒートポンプユニットの周りに物を置く

屋外に設置されているヒートポンプユニットは、空気を取り込んで熱を作り出しています。ユニットの吸込口や吹出口の周りを物で塞いでしまうと、空気の循環がうまくいかずに熱交換の効率が低下し、コンプレッサーに過度な負担がかかって故障の原因となります。ユニットの周囲には十分なスペースを確保し、風通しを良くしておくことが大切です。

長期間使用しないのに電源を入れたままにする

数週間以上の旅行や出張で家を空ける場合、エコキュートの電源を切っておくか、「沸き上げ休止」設定にしましょう。お湯を使わないのに毎日沸き上げを繰り返すのは電気の無駄ですし、機器を無駄に稼働させることになります。ただし、冬場に長期間留守にする場合は、配管の凍結防止機能を作動させるために電源を入れたままにしておく必要があるため、取扱説明書の指示に従ってください。

定期的なメンテナンスを怠る

浴槽の循環アダプターのフィルター掃除や、貯湯タンクの水抜き(年に2〜3回推奨)といった定期的なメンテナンスは、故障の予防に非常に効果的です。特にタンクの底には水道水に含まれる不純物が沈殿しやすいため、定期的に排水することで配管の詰まりなどを防ぐことができます。少し手間に感じるかもしれませんが、長く使い続けるためには不可欠な作業です。

修理・交換を依頼する業者選びのコツ

エコキュートが故障した際、どこに修理や交換を依頼すればよいか迷うかもしれません。依頼先は大きく分けて「メーカー」と「給湯器専門業者」の2つがあり、状況に応じて適切な方を選ぶことが大切です。

保証期間内ならメーカーへ

購入してから日が浅く、メーカーの保証期間内(通常1〜2年、延長保証加入で最長10年)であれば、まずはメーカーのサポートセンターに連絡するのが第一選択です。保証が適用されれば、無償で修理してもらえる可能性が高いです。

保証期間外なら給湯器専門業者がおすすめ

保証期間が過ぎている場合は、給湯器専門業者に依頼するのがおすすめです。メーカーに直接依頼するよりも費用が安くなる傾向があり、業者によっては割引キャンペーンを実施していることもあります。また、複数のメーカーの製品を取り扱っているため、交換の際に幅広い選択肢から最適な機種を提案してもらえるメリットもあります。

ただし、業者の中には悪質な業者も存在するため、慎重に選ぶ必要があります。信頼できる業者を選ぶためのコツは以下の通りです。

  • 有資格者が在籍しているか:エコキュートの設置工事には「第二種電気工事士」などの国家資格が必要です。資格を保有するスタッフがいるか必ず確認しましょう。
  • 実績が豊富で評判が良いか:会社のウェブサイトで施工事例を確認したり、インターネット上の口コミを参考にしたりして、実績と評判をチェックします。
  • 見積もりが明確で無料か:作業前に必ず詳細な見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。出張料や見積もり料が無料の業者が安心です。
  • 迅速に対応してくれるか:お湯が使えない状況は一刻を争います。24時間365日対応していたり、連絡後すぐに駆けつけてくれたりするフットワークの軽さも重要なポイントです。
  • アフターサービスや保証が充実しているか:工事後の保証制度がしっかりしている業者であれば、万が一の再トラブルの際も安心できます。

一つの業者に絞らず、必ず複数の業者から相見積もりを取り、料金や対応を比較検討することが、後悔しない業者選びの鍵となります。

エコキュートが壊れる原因と対策:総まとめ

この記事では、エコキュートが壊れる原因から、故障の前兆、対処法、修理・交換にかかる費用まで、網羅的に解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。

  • エコキュートの寿命は約10年から15年が目安
  • ヒートポンプユニットは5年から15年で寿命を迎えることがある
  • お湯の温度が不安定なのは故障の前兆かもしれない
  • 聞き慣れない異音や水漏れは危険信号
  • エラーコードが表示されたらまず取扱説明書を確認
  • 特定のメーカーが壊れやすいというデータはない
  • 故障しやすい箇所はヒートポンプユニットや混合弁
  • 故障当日は銭湯やスーパー銭湯の利用を検討する
  • 修理費用は部品により2万円台から18万円以上と幅広い
  • 自然災害による故障は火災保険が適用される場合がある
  • 国や自治体の補助金制度で交換費用を抑えられる
  • メーカー非推奨の入浴剤は故障の原因になる
  • ヒートポンプユニットの周りを物で塞がない
  • 年に数回のタンク水抜きなど定期的なメンテナンスが重要
  • 業者選びは複数の業者から相見積もりを取ることが鉄則
  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

-エコキュート・給湯器