こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木 優樹です。 普段は「窓断熱の専門家」として、数多くの現場で省エネ・断熱リフォームの提案や施工を行っています。
現場のプロだから分かる、損しないためのポイントをお伝えします。
冬の寒さや結露、そして外からの騒音にお悩みではありませんか。
特に江戸川区にお住まいの方からは、内窓や二重窓の設置に関するご相談を非常に多くいただきます。
実は2026年に向けて、国や都、そして区の補助金を活用したリフォームがこれまで以上にお得になる可能性が高いのです。
この記事では、プロの視点から最新の制度や賢い活用法を分かりやすく解説します。
目次
江戸川区の内窓・二重窓リフォーム補助金完全ガイド
- 断熱や防音に効果的な内窓のメリット
- 2026年の先進的窓リノベ事業を予測
- 東京都の助成金と併用する方法
- 区限定の住まいの改修促進事業とは
- 補助額の上限や還元率をチェック
- 申請期限や予算終了のタイミング
断熱や防音に効果的な内窓のメリット
そもそも、なぜ今「内窓（二重窓）」がこれほど注目されているのでしょうか。私が現場でお客様から最も喜ばれるのは、「たった1日の工事で劇的に部屋が暖かくなる」という点です。
既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付けることで、窓と窓の間に空気の層が生まれます。これが魔法瓶のような断熱効果を発揮し、暖房の効きが格段に良くなるのです。電気代が高騰している今、光熱費の削減効果は無視できません。
また、江戸川区特有の事情として、道路沿いや線路沿いにお住まいの方からの「騒音対策」としての需要も非常に高いです。内窓は気密性が高いため、外からの騒音をシャットアウトし、静かな住環境を取り戻すことができます。さらに、冬場の悩みの種である「結露」を抑制することで、カビやダニの発生を防ぎ、健康面でも大きなメリットがあります。
2026年の先進的窓リノベ事業を予測
2026年のリフォーム計画で核となるのが、国の補助金制度です。環境省などが主導する「先進的窓リノベ事業」の後継事業が、引き続き実施されると予測されています。
この制度の最大の特徴は、「工事費用の約50%相当が還元される」という圧倒的な還元率の高さです。過去の実績では、窓の性能グレード（SグレードやPグレードなど）とサイズに応じて、一窓あたり数万円から十数万円の定額補助が出ました。
ここがポイント！
2026年も「より断熱性能が高い窓」ほど補助額が高くなる傾向が続くと考えられます。中途半端な性能の窓を選ぶより、高性能な内窓を選んだ方が、結果的に実質負担額が安くなるケースも多々あります。
ただし、国の予算は上限に達し次第終了となります。「まだ先でいいや」と思っていると、あっという間に受付終了となってしまうため、早めの情報収集が鍵となります。
東京都の助成金と併用する方法
東京都にお住まいの皆さんは、全国的に見ても非常に恵まれています。東京都は「クール・ネット東京（東京都地球温暖化防止活動推進センター）」を通じ、独自の断熱改修助成を行っているからです。通称「東京ゼロエミ住宅」関連の助成などがこれに当たります。
重要なのは、「国の補助金と都の助成金は併用できるケースが多い」ということです。ただし、計算方法は少し複雑になることがあります。一般的には、工事全体にかかった費用から、国の補助金分を差し引いた「残りの経費」に対して、都の助成率（例：3分の1など）が適用される仕組みが一般的です。
※以下の表は横にスクロールできます
| 制度主体 | 特徴 | 併用の可否 |
|---|---|---|
| 国（環境省等） | 還元率最大、まずはここを確保 | ベースとなる制度 |
| 東京都 | 国の補助残額に対して助成される傾向 | 条件付きで可 |
制度の内容は年度ごとに微妙に変更されるため、都の制度に精通した業者にシミュレーションを依頼することをお勧めします。
区限定の住まいの改修促進事業とは
そして、ここが江戸川区民の最大の特権です。江戸川区には「住まいの改修促進事業（エコカンパニーえどがわ関連）」といった独自のリフォーム助成制度が存在します。
この制度を活用するための絶対条件があります。それは、「江戸川区内の事業者（区内に本社や主たる事業所がある業者）と契約・工事を行うこと」です。どんなに安くても、区外の大手家電量販店やリフォーム会社に依頼してしまうと、この区独自の助成金は1円も受け取ることができません。
注意点
必ず見積もりを取る段階で「江戸川区の補助金を使いたいので、要件を満たしているか」を業者に確認してください。私たち地元の業者は、こうした地域限定のルールを熟知しています。
補助額の上限や還元率をチェック
では、具体的にどれくらい戻ってくるのでしょうか。江戸川区の制度では、例年「工事費用の20%（上限10万円など）」といった枠組みで募集されることが多いです。
例えば、内窓設置工事の総額が50万円だったとします。
1. まず国の補助金で約25万円が還元。
2. 残りの費用に対し、条件が合えば都の助成金を活用。
3. さらに区の制度で数万円〜10万円が戻ってくる。
このように「3階建て」で制度を活用することで、実質の負担額を驚くほど低く抑えられる可能性があります。バリアフリー改修や耐震改修とセットにすることで上限額がアップする場合もあるので、窓以外のリフォームも検討中の方はチャンスです。
申請期限や予算終了のタイミング
補助金活用で最も怖いのは「予算切れ」です。特に江戸川区の予算は、4月の新年度からスタートし、人気が高いため春から初夏（4月〜6月頃）には相談・契約を進めておくのがベストタイミングと言えます。
国の「先進的窓リノベ事業」も、年度によっては秋頃には予算上限に達して終了してしまうことがあります。2026年も同様の動きが予想されるため、冬の寒さを感じてから動き出すのではなく、「暖かくなってきた春先」こそが、次の冬に向けた準備の勝負所なのです。
江戸川区で内窓・二重窓リフォームの補助金と費用相場
- 工事費用の相場と価格をサイズ別に解説
- 失敗しないおすすめ業者の選び方
- LIXILやYKKAPなど人気製品比較
- 無料見積もりから施工完了までの流れ
- マンションでも設置可能な条件
工事費用の相場と価格をサイズ別に解説
内窓リフォームの費用は、「窓のサイズ」と「ガラスの種類」で大きく変わります。ここでは、一般的に多く選ばれる「Low-E複層ガラス（断熱タイプ）」を使用した場合の、工事費込みの目安をご紹介します。
※以下の表は横にスクロールできます
| 窓のサイズ | 場所のイメージ | 費用目安（1箇所） |
|---|---|---|
| 小サイズ（S） | トイレ、浴室などの小窓 | 約4万〜6万円 |
| 中サイズ（M） | 腰高窓（子供部屋・寝室など） | 約6万〜9万円 |
| 大サイズ（L） | 掃き出し窓（リビング・ベランダ） | 約10万〜15万円 |
上記はあくまで定価や通常価格の目安です。ここから補助金が適用されるため、実質負担はさらに下がります。「思ったより安い」と感じた方も多いのではないでしょうか。
失敗しないおすすめ業者の選び方
補助金を確実に受け取り、かつ施工不良を防ぐためには、業者選びが何より重要です。江戸川区で内窓リフォームをするなら、以下の3つの条件を満たす業者を探してください。
優良業者の3条件
- 「先進的窓リノベ事業」の登録事業者であること国の補助金は登録事業者でないと申請できません。
- 江戸川区内に拠点があること区の補助金対象になるための必須条件です。
- 申請代行を行ってくれること複雑な書類作成を代行してくれる業者を選びましょう。
特にDIYでは補助金の対象外になるケースがほとんどです。
工事前後の写真撮影や性能証明書の発行など、プロでなければ対応できない手続きが山ほどあります。面倒な手続きを丸投げできる業者を選ぶのが、ストレスなくリフォームを成功させる秘訣です。
LIXILやYKKAPなど人気製品比較
内窓の2大メーカーといえば、LIXIL（リクシル）の「インプラス」と、YKK APの「プラマードU」です。私たちが提案する際も、この2つが選択肢の中心になります。
- LIXIL「インプラス」：
業界トップシェア。「ダストバリア」という特殊な技術で、静電気によるホコリの付着を抑える機能があり、掃除が楽だと好評です。カラーバリエーションも豊富でインテリアに合わせやすいのが特徴です。 - YKK AP「プラマードU」：
サッシメーカーならではの堅牢な作りと、きめ細やかなサイズ対応が魅力です。和室に合うデザインなど、細部の質感にこだわる方にお勧めしています。
正直なところ、断熱性能に関しては両者に大きな差はありません。枠の色や質感、そして「その業者がどちらのメーカーを安く仕入れられるか」で選んでしまっても問題ありません。
無料見積もりから施工完了までの流れ
実際に問い合わせをしてから工事が終わるまでのステップは以下の通りです。
- 現地調査（無料見積もり）：
プロが自宅に伺い、窓の正確な寸法を測ります。この時、サッシの歪みなどもチェックします。 - プラン・見積もりの提示：
補助金がいくら出るかのシミュレーションを含めた見積もりをもらいます。 - 契約・発注：
内窓はオーダーメイドのため、発注から納品まで2週間〜1ヶ月程度かかります。 - 工事（施工）：
1窓あたり約1時間で終わります。家全体の窓をやっても1日で完了することがほとんどです。 - 完了・補助金申請：
工事完了後、業者が補助金の申請手続きを行います。
注意
補助金は「後払い」が基本ですが、一部の制度や契約によっては、最終支払い額から差し引いて請求してくれる場合もあります。支払いタイミングについても契約前に確認しておきましょう。
マンションでも設置可能な条件
「マンションだからリフォームできない」と諦めていませんか？ 実は内窓（二重窓）は、マンションでも管理組合の許可なく設置できるケースがほとんどです。
マンションの窓ガラスやサッシ自体は「共用部分」なので勝手に交換できませんが、内窓は「専有部分（室内の内側）」に設置するものだからです。
ただし、ビスを打ち込む深さなどの制限がある場合もありますので、管理規約の確認は必要です。私たちのような専門業者は、マンションでの施工実績も豊富ですので、規約の確認方法からサポートいたします。
江戸川区の内窓・二重窓リフォームは補助金で賢く
今回は、2026年に向けた江戸川区での内窓・二重窓リフォームと補助金の活用について解説しました。
内窓リフォームは、一度設置すれば冬の暖かさ、夏の涼しさ、そして静かな環境がずっと続きます。これほど費用対効果の高いリフォームは他にありません。特に江戸川区にお住まいであれば、国・都・区の制度をフル活用することで、他地域よりも圧倒的にお得に工事ができる可能性があります。
しかし、補助金制度は複雑で、予算枠も早い者勝ちです。「我が家の場合はいくら戻ってくるの？」「3重取りはできる？」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ一度、地元の制度に詳しい私たちにご相談ください。
正確なシミュレーションと、最適なプランをご提案させていただきます。快適な住まいづくりを、一緒に進めていきましょう。
