玄関・勝手口のお悩み

玄関ドアの交換はどこに頼む?費用と業者の選び方解説

2025年9月26日

玄関のドア交換はどこに頼むのがいいか、悩んでいませんか。玄関ドアは何年で交換するのかという寿命の問題から、鍵やドアノブの不調、気になる交換費用の相場まで、疑問は尽きないものです。

選択肢としてホームセンターは安いのか、建具屋とリフォーム会社の見分け方はどうするのか、どこに頼むのが最適か迷うのは当然です。

この記事では、玄関ドアの種類や、信頼できる業者を選ぶポイントやコツ5選を詳しく解説します。

また、鍵交換でmiwa製品は使えるのか、パッキン交換は自分でDIYできるのかといった具体的な疑問にもお答えします。さらに、玄関ドア交換で利用できる補助金の最新情報も紹介し、あなたのリフォーム計画を全面的にサポートします。

ポイント

  • 玄関ドア交換の適切なタイミングと費用の目安
  • 建具屋やリフォーム会社など依頼先ごとの特徴と違い
  • 信頼できる優良業者を見極めるための具体的なポイント
  • 費用を抑えるために活用できる補助金制度の最新情報

玄関ドアの交換はどこに頼む?基本知識と費用

玄関ドアの交換はどこに頼む?基本知識と費用

  • 玄関ドアは何年で交換する?寿命は?
  • 交換前に知りたい玄関ドアの種類
  • 玄関ドアの交換費用の相場は?
  • 鍵やドアノブのみの交換について
  • 鍵交換でmiwa製品は選べる?

玄関ドアは何年で交換する?寿命は?

玄関ドアの交換時期は、使用されている材質や環境によって異なりますが、一般的に寿命は約20年〜30年とされています。ただし、これはあくまで目安であり、年数だけでなくドアの状態を見て判断することが大切です。

交換を検討すべきサインとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • ドアの開閉がスムーズでなく、きしむ音や引っかかりがある
  • ドアノブがぐらつく、鍵がかかりにくい、または抜き差ししづらい
  • ドアの表面に塗装の剥がれ、錆、腐食、大きなへこみや傷が目立つ
  • ドアと枠の間に隙間ができて、光が漏れたり隙間風が入ったりする
  • ドアのパッキンが硬化したり、ひび割れたりしている

これらの症状を放置すると、防犯性の低下や断熱性の悪化につながり、日々の暮らしの安全性や快適性を損なう原因となります。特に鍵やドアノM7:M23ぶの不具合は、空き巣に狙われるリスクを高めるため、早めの対処が不可欠です。

交換前に知りたい玄関ドアの種類

玄関ドアを交換する際には、自宅のスタイルや使い勝手に合わせて適切な種類を選ぶことが、リフォームの満足度を大きく左右します。玄関ドアは、開閉方式によって大きく「開き戸」と「引き戸」の2種類に分けられます。

開き戸

前後に開閉する最も一般的なタイプで、デザインや機能のバリエーションが豊富です。設置スペースやデザインの好みによって、さらに細かく分類されます。

開き戸の種類 特徴
片開きドア 1枚の扉で構成される最もシンプルなタイプ。一般的な戸建て住宅で多く採用される。
親子ドア 大小2枚の扉がセットになった観音開きのタイプ。普段は大きい方の扉だけを使い、大きな荷物を搬入する際は小さい方の扉も開けて開口部を広げられる。
両開きドア 同じ大きさの扉2枚で構成されるタイプ。ホテルや公共施設のように、非常に広い間口が必要な玄関に適している。
片袖・両袖ドア ドアの片側または両側に、ガラスなどがはめ込まれた開閉しない固定部分(袖)があるタイプ。玄関に光を取り込み、明るい印象にできる。

 

引き戸

扉を左右にスライドさせて開閉するタイプです。開き戸のようにドアを前後に開くためのスペースが不要なため、玄関前のスペースが限られている場合に有効です。車椅子での出入りもしやすく、バリアフリーの観点からも優れています。

引き戸の種類 特徴
引き違い戸 2枚以上の扉を左右どちらへもスライドできるタイプ。日本の伝統的な住宅でよく見られる。
片引き戸 1枚の扉を壁に沿って片側にスライドさせるタイプ。モダンでシンプルなデザインが多い。

 

玄関ドアの交換費用の相場は?

玄関ドアの交換にかかる費用は、選ぶドアの製品代と工事費を合わせて、約30万円から50万円が一般的な相場です。費用の内訳は、主に以下のようになっています。

  • ドア本体の価格: 約20万円~40万円
  • 新しいドアの設置工事費: 約5万円~10万円
  • 古いドアの撤去・処分費: 約1万円~3万円

費用は、ドアの材質(アルミ、スチール、木製など)、デザイン、断熱性能や防犯機能のグレードによって大きく変動します。例えば、高い断熱性能を持つドアや、スマートキーなどの高機能な鍵が付いたドアは、価格が高くなる傾向があります。

費用を抑えるポイントとして「カバー工法」という工事方法があります。これは、既存のドア枠を残し、その上から新しい枠とドアを被せるように設置する工法です。壁や床を壊す必要がないため、工事が最短1日で完了し、費用も比較的安く抑えられるという大きなメリットがあります。現在のドア枠に大きな歪みや腐食がなければ、多くの場合この工法が採用されます。

鍵やドアノブのみの交換について

玄関ドアに不具合を感じていても、必ずしもドア全体を交換する必要があるわけではありません。問題が鍵やドアノブに限定されている場合は、その部分だけを交換することで対応できるケースも多くあります。

例えば、「鍵の調子が悪い」「ドアノブがガタつく」といった症状であれば、鍵のシリンダー交換やドアノブの修理・交換で解決することが可能です。この場合の費用は、ドア全体の交換に比べて大幅に安く、数万円程度で済むことが一般的です。

ただし、ドア本体の歪みや建付けの悪さが原因で鍵やドアノブに不具合が生じている場合は、部分的な交換では根本的な解決にならないこともあります。また、設置から20年以上経過している古いドアの場合、交換用の部品がすでに入手困難になっている可能性も考えられます。専門業者に一度状態を見てもらい、部分的な交換で十分なのか、ドア全体の交換が必要なのかを的確に判断してもらうことが大切です。

鍵交換でmiwa製品は選べる?

はい、玄関ドアの鍵交換において、国内で高いシェアを誇るMIWA(美和ロック)製品を選ぶことは多くの場合で可能です。MIWAは、防犯性能の高いディンプルキーや、操作性の良いプッシュプル錠など、多種多様な製品をラインナップしており、多くの玄関ドアメーカーで標準的に採用されています。

ドア全体を交換する場合はもちろん、鍵の部分だけを交換する場合でも、既存のドアに対応するMIWA製品が見つかる可能性は高いでしょう。

ただし、注意点もいくつかあります。非常に古い玄関ドアや、海外製の特殊なドアの場合、MIWAの規格と合わず、取り付けが難しいケースも存在します。また、リフォーム用の玄関ドア製品では、ドアと鍵がセットになっているため、鍵だけを別のメーカーのものに指定することができない場合がほとんどです。

MIWA製品への交換を希望する場合は、事前に業者へその旨を伝え、自宅のドアに取り付け可能かどうかを確認してもらうことが不可欠です。

玄関ドアの交換でどこに頼むか迷ったら見る業者比較

玄関ドアの交換でどこに頼むか迷ったら見る業者比較

  • どこに頼むのがいい?依頼先の違い
  • 建具屋とリフォーム会社の見分け方
  • ホームセンターでの交換は安い?
  • 失敗しない業者を選ぶポイントやコツ5選
  • パッキン交換は自分でDIYできる?
  • 玄関ドア交換で補助金は使える?

どこに頼むのがいい?依頼先の違い

玄関ドアの交換を依頼できる業者は、主に「建具屋(サッシ屋)」「リフォーム会社」「ホームセンター」の3つに分けられます。それぞれに特徴があり、何を重視するかによって最適な選択肢は異なります。

依頼先 メリット デメリット・注意点 こんな人におすすめ
建具屋 ・専門知識と技術力が高い ・比較的費用が安い傾向 ・地域密着で対応が早い場合がある ・ドア交換以外の工事は対応できないことが多い ・業者を探すのが難しい場合がある 費用を抑えつつ、専門的な工事を希望する人
リフォーム会社 ・提案力が高く、玄関周りの工事もまとめて依頼できる ・住宅全体のバランスを考慮してくれる ・費用が比較的高くなる傾向がある ・会社によって技術力に差がある ドアだけでなく、外壁や内装など玄関全体のリフォームを考えている人
ホームセンター ・店舗があり、相談しやすい ・価格が比較的安い場合がある ・工事は下請け業者が行うため、品質にばらつきが出る可能性がある ・対応できる工事の範囲が限られることがある とにかく費用を抑えたい、気軽に相談したい人

単純にドアを交換するだけなら、専門知識が豊富で中間マージンが発生しにくい建具屋がコストパフォーマンスに優れていると言えます。一方で、玄関周りのデザインを一新したいなど、より広範なリフォームを希望する場合は、総合的な提案力を持つリフォーム会社が適しています。

建具屋とリフォーム会社の見分け方

「建具屋」と「リフォーム会社」は似ているように思えるかもしれませんが、その専門分野は異なります。どちらに依頼すべきか判断するために、簡単に見分ける方法を知っておくと便利です。

最も簡単な見分け方は、その業者のウェブサイトや広告チラシを確認することです。

ウェブサイトのトップページや事業内容の項目に「窓・ドア・サッシの専門店」「建具のことならお任せください」といった表記があれば、それは「建具屋」です。施工事例も、玄関ドアや窓の交換が中心になっているはずです。

一方で、「住まいのリフォーム全般」「内装・外装から水回りまで」といった幅広い工事内容を掲げている場合は、「リフォーム会社」と判断できます。施工事例も、キッチンや浴室、外壁塗装など多岐にわたっているでしょう。

要するに、特定の「パーツ(建具)」に特化しているのが建具屋、家全体の「空間」を手掛けるのがリフォーム会社と理解すると分かりやすいです。ドア交換とあわせて壁紙の張り替えや照明の変更も検討しているならリフォーム会社、ドア本体の交換のみを考えているなら建具屋、というように目的によって相談先を絞り込むことができます。

ホームセンターでの交換は安い?

身近な存在であるホームセンターに玄関ドア交換を依頼する最大のメリットは、価格が比較的安い傾向にあることです。ホームセンターは商品を大量に仕入れることで、本体価格を抑えられる強みがあります。そのため、とにかく費用を抑えたいと考える方にとっては魅力的な選択肢の一つです。

しかし、注意すべき点もいくつか存在します。まず、実際の取り付け工事はホームセンターの従業員ではなく、提携している外部の下請け業者が行うことがほとんどです。そのため、工事の質は担当する業者によってばらつきが出る可能性があります。

また、対応できる工事の範囲が限られている場合も多く、既存のドア枠の状態が悪かったり、特殊な納まりだったりすると、追加料金が高額になったり、そもそも対応を断られたりするケースも考えられます。

安さだけで選ぶのではなく、どのような業者が工事に来るのか、保証内容はどのようになっているのか、追加料金が発生する可能性はないかなどを事前にしっかりと確認し、納得した上で依頼することが大切です。

失敗しない業者を選ぶポイントやコツ5選

玄関ドアの交換で後悔しないためには、信頼できる優良な業者を見極めることが何よりも大切です。以下の5つのポイントをチェックリストとして活用してください。

  1. 見積書の内容が詳細で明確か優良な業者は、見積書に「ドア本体」「工事費」「撤去処分費」などの項目を分け、何にいくらかかるのかを詳細に記載します。「工事一式」といった曖昧な表記で済ませる業者は、後から不透明な追加料金を請求されるリスクがあるため注意が必要です。
  2. 商品や工事内容の説明が丁寧か商品のメリットだけでなく、デメリットや注意点まできちんと説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。また、なぜこの工事が必要なのか、行わなかった場合にどんなリスクがあるのかを、専門用語を多用せず分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
  3. 施工実績が豊富で、公開されているか業者のウェブサイトなどで、過去の施工事例を写真付きで豊富に公開しているかを確認しましょう。多くの実績は、それだけ多くの経験とノウハウを持っている証拠です。特に自分と似たような条件の家の施工例があれば、仕上がりをイメージしやすくなります。
  4. 保証やアフターフォローが充実しているか製品に対するメーカー保証とは別に、業者独自の「工事保証」が付いているかを確認しましょう。万が一、施工不良による不具合が発生した場合に、無償で対応してもらえる保証がある業者を選ぶと安心です。
  5. 担当者の対応が一貫しているか最初の問い合わせから現地調査、見積もり、工事管理まで、同じ担当者が一貫して対応してくれる業者の方が、要望の食い違いや伝達ミスといったトラブルが起こりにくくなります。

パッキン交換は自分でDIYできる?

玄関ドアの隙間風や音漏れが気になる場合、原因はドアと枠の間にあるゴム製のパッキンの劣化かもしれません。このパッキン交換は、部品さえ手に入れば自分でDIYすることも不可能ではありません。

手順としては、まず古いパッキンをマイナスドライバーなどを使って丁寧に取り除きます。次に、溝に残った汚れや接着剤をきれいに掃除し、新しいパッキンを溝に沿ってはめ込んでいきます。コーナー部分は隙間ができないように、しっかりと押し込むのがコツです。

しかし、この作業にはいくつかの注意点があります。まず、自宅のドアに合う正しいパッキンを見つけるのが難しい場合があります。サイズや形状が合わないと、隙間が埋まらず効果がありません。また、作業に慣れていないと、均一にきれいに取り付けるのが難しく、かえって状態を悪化させてしまう可能性もあります。

確実性や仕上がりの美しさを考えると、ドアの専門知識を持つ業者に依頼するのが最も安心な方法と言えます。

玄関ドア交換で補助金は使える?

玄関ドアの交換は、国や自治体が実施している補助金制度の対象となる場合があります。特に、断熱性能の高いドアにリフォームする場合、省エネを推進する目的の補助金を活用できる可能性が高いです。

2025年9月現在、主に活用が期待できる国の補助金制度には以下のようなものがあります。

  • 先進的窓リノベ2025事業: 主に窓の断熱リフォームを対象としていますが、窓の工事と同時に行う断熱性能の高い玄関ドアへの交換も補助対象となります。
  • 子育てエコホーム支援事業: 子育て世帯や若者夫婦世帯が行う省エネ改修などを支援する制度で、開口部(窓・ドア)の断熱改修が対象工事に含まれています。

これらの補助金は、製品の性能グレードやサイズによって補助額が細かく定められています。また、申請には工事前に事業者登録をしている業者に依頼する必要があるなど、いくつかの条件があります。

補助金制度は予算の上限に達し次第終了となるため、リフォームを計画する際は、早めに業者へ相談し、現在利用できる制度があるか、またその申請手続きについて確認することが不可欠です。

総括:玄関ドア交換はどこに頼むべきか

この記事で解説した、玄関ドア交換の依頼先選びに関する重要なポイントを最後にまとめます。

  • 玄関ドアの寿命は約20年~30年が目安
  • 開閉の不具合や鍵の不調は交換のサイン
  • 交換費用はカバー工法なら30万円~50万円が相場
  • 依頼先は主に建具屋、リフォーム会社、ホームセンターの3つ
  • 専門性を重視するなら建具屋がおすすめ
  • 玄関周りも一緒にリフォームするならリフォーム会社
  • 費用を最優先するならホームセンターも選択肢に入る
  • 業者選びでは詳細な見積書と豊富な施工実績が重要
  • 工事保証の有無も必ず確認する
  • 鍵やドアノブのみの部分交換も可能
  • パッキン交換などの軽微な作業も業者依頼が安心
  • 断熱性能の高いドアへの交換は補助金の対象になる可能性がある
  • 2025年時点では「先進的窓リノベ」などが活用できる
  • 補助金利用は登録事業者に依頼する必要がある
  • 複数の業者から見積もりを取り総合的に判断することが後悔しない鍵
  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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