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玄関ドアのゴムパッキン交換費用の目安と安く抑えるコツ|自分で交換する手順から業者の選び方まで解説

2025年12月10日

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玄関ドアのゴムパッキン交換費用の目安と安く抑えるコツ|自分で交換する手順から業者の選び方まで解説

こんにちは、【e-MADOリフォーム】代表の鈴木 優樹です。 空調効率を最大化させる「窓断熱の専門家」として、現場視点の最適解を発信しています。

冬場、玄関に近づくとヒヤッとする冷気や、足元を這うような不快な隙間風にお悩みではありませんか。

あるいは、外を通る車の音や話し声が、以前よりも室内で大きく聞こえるようになったと感じてはいないでしょうか。長く住んでいるとどうしても気になってくるのが、ドア枠の周囲に取り付けられた「ゴムパッキン(エアタイトゴム)」の劣化です。

「業者に頼むと高そうだから自分でやりたい」「ホームセンターで材料を買って安く済ませたい」と考えるのは、家計を守る上でとても自然なことです。

しかし、一見すると「ただゴムを入れ替えるだけ」に見えるこの作業には、部品選びや作業手順において、私たちプロでも慎重になる落とし穴がいくつも存在します。

正確な交換費用や適正な相場を知らずに見切り発車で進めてしまうと、部品を買い間違えて無駄な出費になったり、ドアが閉まらなくなって状況が悪化したりすることさえあります。

また、YKK APやLIXILといったメーカーごとの構造の違いや、賃貸住宅の場合の契約上のルールもしっかり押さえておく必要があります。この記事では、プロの視点でコストとリスクを天秤にかけ、あなたにとって最適な選択ができるよう情報を網羅しました。

この記事のポイント

  • 業者に依頼した場合の適正な費用相場と詳細な内訳
  • DIYで交換する場合に潜むリスクと、失敗しないための具体的な手順
  • ホームセンターで売っている汎用品が玄関ドアには使えない決定的な理由
  • ゴム交換だけでは解決しない場合の、根本的な寒さ対策とリフォーム

玄関ドアのゴムパッキン交換費用と業者の相場

玄関ドアのゴムパッキン交換費用と業者の相場

  • 業者に依頼する場合の内訳と総額
  • DIYで交換する場合の費用と手順
  • ホームセンターの汎用品や便利アイテムは使えるか
  • YKKやLIXILなどメーカー種類の確認
  • 賃貸の玄関パッキン交換時の注意点

業者に依頼する場合の内訳と総額

結論から申し上げますと、サッシ屋や建具屋、あるいはリフォーム会社などの専門業者に依頼した場合の相場は、総額で15,000円~30,000円(税込)程度が一般的な目安となります。

この金額を聞いて、「たかがゴム一本変えるだけで、どうしてそんなにするの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この金額には単なる「作業代」以上の意味と、しっかりとした内訳が含まれています。

まず、内訳を詳しく見てみましょう。

項目費用目安プロの視点と備考
部品代3,000円~6,000円メーカー純正品(エアタイトゴム)の実費です。一般的な片開きドアで約3,000円〜ですが、親子ドアや断熱仕様のドア、あるいは特殊な形状のものは部材自体が高価になる傾向があります。
作業工賃8,000円~15,000円古いゴムの撤去、こびりついた汚れや接着剤の除去、溝の清掃、そして新しいゴムの装着調整にかかる技術料です。実は「入れる」ことよりも「綺麗に取る」ことの方に手間と技術を要します。
出張費・諸経費3,000円~5,000円職人が現場へ向かうためのガソリン代や車両費、駐車場代、そして剥がした古いゴムなどの廃材処分費が含まれます。エリアによって変動する部分です。

プロに依頼する最大のメリットは、「ご自宅のドアに100%適合し、確実に隙間が埋まる部品を選定してくれること」に尽きます。

玄関ドアのパッキンというのは、メーカーや製造年代、シリーズによって何百種類もの形状が存在します。似たような形に見えても、厚みが1ミリ違うだけでドアが閉まらなくなったり、スカスカになったりします。

私たち業者は、現地調査でドアの品番を確認し、メーカーの膨大なカタログや図面データから「これしかない」という正解の部品を特定して発注します。万が一、取り付け後に不具合があっても調整などのアフターフォローが受けられる安心感も含めれば、この費用は決して高くはない「必要経費」だと言えるでしょう。

DIYで交換する場合の費用と手順

一方で、ご自身で交換(DIY)を行う場合、かかる費用は基本的に部品代のみの3,000円~6,000円程度で済みます。お近くにメーカーのパーツセンターがない限りはネット通販を利用することになりますので、ここに送料(500円~1,000円程度)が加算されると考えてください。

業者に頼むよりも費用を1/3から1/5程度に大幅に抑えられるのは、DIYの非常に大きな魅力です。

「少しでも安く済ませたい」という方にとっては最優先の選択肢になるでしょう。しかし、そこにはプロに頼む場合にはない「手間」と「失敗のリスク」が伴います。DIYを成功させるためには、以下の手順を確実に踏む必要があります。

DIY交換の4ステップと成功のコツ

  1. 型番の特定(ここが最難関です)まず、ドア本体の室内側右上(または側面)にあるラベルを確認します。「YKK AP」「LIXIL」などのメーカー名、「プロント」「ジエスタ」などの商品名、そして製造時期を特定します。ラベルが剥がれている場合は、ドアの形状から推測する必要があり、難易度が跳ね上がります。
  2. 純正部品の購入メーカー公式のパーツショップ等で、特定した型番に適合するエアタイトゴムを購入します。この時、必ず「断面図」を確認してください。似ていても「ヒレ」の長さや角度が違うものが多いため、慎重な照合が必要です。
  3. 取り外しと清掃(地味ですが最重要)古いゴムを引き抜きます。経年劣化でカチカチに硬化している場合、途中で千切れて溝に残ってしまうことがあります。これをマイナスドライバーやカッターで丁寧に取り除き、溝に溜まった砂やホコリを歯ブラシで徹底的に掃除します。ここにゴミが1粒でも残っていると、新しいゴムが浮いてしまいます。
  4. 取り付け上部の角(コーナー部分)から指で押し込んでいきます。ゴム製品は時間の経過とともに縮む性質があるため、最初からパツパツに切らず、最後に全体を馴染ませてから、1cm程度長めに残してカットして押し込むのがプロのコツです。

このように、DIYは単に「買ってきてハメる」だけの作業ではありません。特に部品の特定を間違えると、買った部材が無駄になるだけでなく、返品交換の手間も発生します。

DIYをおすすめできるのは、「品番の特定に自信があり、細かい作業や清掃が苦にならない方」に限られます。もし「型番が読み取れない」「どの部品か自信がない」という場合は、無理をせずプロに相談することをお勧めします。

ホームセンターの汎用品や便利アイテムは使えるか

ホームセンターの汎用品や便利アイテムは使えるか

よくお客様から「ネットで取り寄せるのは面倒だし、近所のホームセンターで売っているパッキンで代用できませんか?」というご質問をいただきます。

コーナンやカインズ、コメリといった大型ホームセンターは便利ですが、玄関ドアのパッキンに関しては、私の答えは明確に「おすすめしません(基本的には使えません)」です。

ここが落とし穴!「ゴム」と「スポンジ」は別物です

ホームセンターの売り場で一般的に販売されているのは、裏に両面テープがついたスポンジ状や起毛タイプの「隙間テープ」がほとんどです。これはあくまで室内建具の当なり音防止や、網戸の隙間埋めに使う簡易的なものです。

玄関ドアの純正ゴムパッキン(エアタイトゴム)は、ドア枠の溝(レール)の形状に合わせて精密に設計された「ヒレ」や「中空構造」を持つ特殊な形をしています。この形状が、ドアを閉めた時の圧力で適度に変形し、気密性を保つ仕組みになっています。

これを汎用品のスポンジなどで代用しようとすると、以下のような深刻なトラブルが起きます。

  • ドアが閉まらなくなる: 汎用品は厚みの調整が難しく、分厚すぎるとドアが反発して鍵がかからなくなります。無理に閉めると、蝶番やハンドルに過度な負荷がかかり、最悪の場合ドア自体を破損させます。
  • すぐに剥がれて隙間風が再発する: 玄関は外気や湿気、結露の影響を直接受ける過酷な環境です。両面テープ程度の接着力ではすぐに剥がれてしまい、結局隙間風が止まらないという事態に陥ります。
  • 原状回復が困難になる: 粘着テープの強力な糊跡が枠に残り、ベタベタになってしまいます。後で「やっぱり純正品にしよう」と思っても、この糊を掃除するのに大変な労力がかかります。

「とりあえず安く済ませたい」という気持ちは痛いほど分かりますが、玄関ドアに関しては「メーカー純正品」を取り寄せるのが、結果として一番の近道であり、安上がりです。

YKKやLIXILなどメーカー種類の確認

部品を正確に特定するためには、まずご自宅のドアメーカーを確認することから始まります。国内の主要メーカーであれば、一般ユーザー向けに部品供給体制が整っていることが多く、比較的スムーズに入手可能です。ここでは代表的なメーカーの確認方法を解説します。

YKK APの場合

YKK APは「YKK AP Parts Shop(パーツショップ)」という公式通販サイトが非常に充実しています。

まずは玄関ドアの室内側、右上にあるラベルを確認してください。そこに記載されている「ヴェナート」「プロント」「デュガード」といった商品名を検索窓に入力することで、適合するパッキン(エアタイトゴム)の候補が表示されます。サイト内には交換手順の動画なども掲載されており、DIYユーザーに親切な設計になっています。

LIXIL(トステム・新日軽)の場合

LIXILも同様に「LIXILパーツショップ」を展開しています。ただし、LIXILは過去にトステム、新日軽、東洋エクステリアなどのブランドが統合されているため、製品のバリエーションが非常に多岐にわたります。

特に旧トステム時代の製品は、似たような形状でも断面図が微妙に異なるケースが多々あります。商品名だけでなく、必ずサイト上の「断面図」と、今ついている現物のゴムの断面を見比べて、形状が一致するかを確認してください。

ラベルが見当たらない、剥がれている時は?

築年数が経っていると、肝心のラベルが剥がれていたり、文字が消えていたりすることも珍しくありません。その場合は、ドア全体のデザイン、ハンドルの形状、蝶番の形などが分かる写真をスマホで撮影し、メーカーのお客様相談室に問い合わせるか、サッシ屋に見せて相談するのが確実です。

賃貸の玄関パッキン交換時の注意点

もし、あなたが現在お住まいの家が持ち家ではなく、賃貸アパートやマンションの場合、ご自身の判断だけで勝手に交換作業を行うのは絶対に控えてください。

玄関ドアやそのパッキンは、建物の所有者である大家さんや管理会社が管理すべき「設備」の一部です。

入居者の故意や過失(わざと壊したなど)ではなく、普通に生活していて経年劣化ですり減ったり切れたりしている場合は、原則として大家さんや管理会社の費用負担で修繕してもらえるケースがほとんどです。

「数千円だし、連絡するのも面倒だから自分でやってしまおう」と良かれと思って交換し、万が一ドアの開閉がおかしくなったり、純正ではない部品をつけてしまったりすると、退去時の立ち合いで「入居者が勝手に改造した」とみなされ、高額な「原状回復費用」を請求されるトラブルになりかねません。これは非常に勿体ないことです。

隙間風やゴムの劣化に気づいたら、まずは管理会社へ電話をし、「玄関のパッキンが劣化して隙間風がひどいので、一度見に来てほしい」と連絡を入れるのが正解です。それが、無用なトラブルを避け、費用をかけずに快適さを取り戻すための最善の手順です。

玄関ドアのゴムパッキン交換費用と断熱リフォーム

玄関ドアのゴムパッキン交換費用と断熱リフォーム

ここまで、パッキンの交換費用や手順について詳しくお話ししてきました。しかし、長年現場で多くのお客様の「寒い」という悩みと向き合ってきた私には、どうしてもお伝えしなければならない真実があります。

それは、「ゴムパッキンを新品に交換したからといって、必ずしも玄関が暖かくなるとは限らない」ということです。

「えっ、隙間を埋めるために交換するんじゃないの?」と驚かれるかもしれません。もちろん、パッキンの劣化が唯一の原因であれば劇的に改善します。

ですが、築年数が経った住宅では、パッキン以外の部分に根本的な原因が潜んでいるケースが非常に多いのです。ここからは、窓断熱の専門家としての視点で、もう少し踏み込んだ「快適な玄関」を取り戻すための、本質的なリフォームの話をさせてください。

  • パッキン劣化は玄関ドア全体の寿命
  • ゴム交換だけでは直らない隙間風
  • 断熱ドアへの交換で寒さを解決
  • 玄関ドアリフォームの費用対効果
  • 信頼できるリフォーム業者の選び方
  • 補助金を活用して賢くリフォーム

パッキン劣化は玄関ドア全体の寿命

ゴムパッキンがボロボロに崩れたり、カチカチに硬化して弾力を失ったりしているということは、それだけ長い年月、そのドアが雨風や紫外線に晒され続けてきたという証拠です。一般的に、玄関ドアの耐用年数(寿命)は20年〜30年と言われています。

パッキンの劣化が目立ち始めるのが築15年〜20年頃ですが、実はこの時期、ドアを構成する他の重要部品も同時に悲鳴を上げていることがほとんどです。

  • ドアクローザーの油漏れ: ドアの上部についている箱状の部品から油が漏れ、閉まる速度の調整が効かなくなっていませんか?これは交換時期のサインです。
  • 蝶番(ヒンジ)の磨耗: ドアの開閉を支える蝶番がすり減り、ドア本体が微妙に下がってくることで、敷居(下枠)に擦れるようになります。
  • ハンドルのガタつき: 内部のバネが弱り、レバーが水平に戻らなかったり、ラッチの動きが悪くなったりします。

これらはパッキンを交換するだけでは直りません。「パッキンを変えたのに、今度は鍵がかかりにくくなった」「ドアが重くなった」というトラブルは、実はドア全体の寿命が原因であることが多いのです。人間で言えば、パッキン交換は「絆創膏」のようなもの。ドア全体の老朽化という根本原因には、また別のアプローチが必要です。

ゴム交換だけでは直らない隙間風

私が現場調査に伺った際、最も多く遭遇するのが「ドア枠自体の歪み」による隙間風です。

「パッキンを変えたばかりなのに、まだどこからかスースー風が入ってくる…」
この原因の多くは、家全体の経年変化にあります。木造住宅は、建ててから長い年月をかけて、木材の収縮や地盤の影響でわずかに動きます。新築時は真四角(長方形)だったドア枠が、目に見えないレベルで平行四辺形に歪んでしまうのです。

ゴムパッキンは、枠とドアが均一な隙間で接することを前提に設計されています。もし枠が歪んでしまっていると、例えば「右上は隙間がないのに、左下だけ5ミリ空いている」といった現象が起きます。こうなると、いくら新品のパッキンを入れても、物理的にその隙間を埋めることは不可能です。

やってはいけないNG対処法

「隙間が埋まらないから」といって、ホームセンターで分厚いスポンジテープを買ってきて、さらに上から重ね張りをする方がいらっしゃいます。これをやると、ドアを閉める際にとてつもない力が必要になり、ハンドルのラッチや蝶番を破壊する原因になります。絶対に避けてください。

断熱ドアへの交換で寒さを解決

断熱ドアへの交換で寒さを解決

もし、玄関の寒さが深刻な場合や、結露で床がビショビショになる場合、あるいはドアの開閉自体がスムーズでない場合は、パッキン交換という「対処療法」ではなく、断熱ドアへのリフォームという「根本治療」を検討するべきタイミングに来ています。

「玄関ドアの交換なんて、壁を壊したりして工事が大変そう…」
そう思われている方は多いですが、現在は「カバー工法」という画期的なリフォーム方法が主流です。これは、今ある古いドア枠を撤去せず、その上から新しい断熱ドアの枠を被せて取り付ける方法です。

カバー工法 3つのメリット

  • たった1日で工事完了: 朝から工事を始めれば、夕方には新しいドアが使えます。壁や床を壊さないので、騒音や粉塵も最小限です。
  • 断熱性能が劇的に向上: 昔のアルミ製ドアと違い、最新の断熱ドアは本体内部に分厚い断熱材が充填されています。ガラス部分も複層ガラス(ペアガラス)になるため、外気の冷たさをシャットアウトする性能が段違いです。
  • 歪みの解消: 新しい枠を取り付ける際に、水平・垂直を再度調整して固定するため、建物の歪みによる隙間風もピタリと止まります。

「パッキンを変えても寒い」という悩みは、このカバー工法による断熱ドア交換で、嘘のように解決します。玄関ホールが寒くないということは、ヒートショックのリスクを減らすことにも直結します。

玄関ドアリフォームの費用対効果

「でも、リフォームなんて高いでしょう?」
当然の疑問です。パッキン交換が数万円で済むのに対し、断熱玄関ドアへの交換(カバー工法)は、製品のグレードにもよりますが30万円〜50万円ほどの費用がかかります。金額だけ見れば、桁が一つ違います。

しかし、私はプロとして「長い目で見た費用対効果(コスパ)」を考えていただきたいのです。

比較項目パッキン交換ドア交換リフォーム
初期費用安い(1.5万〜3万円)高い(30万〜50万円)
隙間風の改善△(枠の歪みには無力)◎(完全に解消)
断熱・結露防止×(ドア本体の性能はそのまま)◎(本体とガラスで断熱)
防犯性能×(鍵は古いまま)◎(最新の2ロック・ディンプルキー)
耐久性数年でまた劣化今後20年〜30年快適

古いドアに何度も修理費をかけ、それでも寒さに震えながら生活するのと、一度リセットして向こう30年間の「暖かさ」「防犯の安心」「毎日の使いやすさ」を手に入れるのとでは、どちらが人生の質を高めるでしょうか。光熱費の削減効果も考慮すれば、決して高い買い物ではないと私は考えています。

信頼できるリフォーム業者の選び方

いざ玄関ドアのリフォームを検討しようと思った時、最も重要なのが「業者選び」です。大手ハウスメーカー、ホームセンター、地元の工務店など選択肢は多いですが、餅は餅屋、「窓とドアの専門店(サッシ屋)」に依頼することを強くおすすめします。

なぜなら、玄関ドアの交換(特にカバー工法)は、ミリ単位の採寸と、現場での微調整が仕上がりを左右する、非常に専門性の高い工事だからです。

失敗しない業者選びのチェックリスト

  • サッシ・建具の専門知識があるか: 総合リフォーム店の場合、営業マンがドアの構造を詳しく知らないケースがあります。「枠の歪み」まで考慮した提案ができるのは専門業者だけです。
  • 自社施工であるか: 大手の下請けではなく、自社の職人が責任を持って工事してくれる会社は、中間マージンもカットできて費用も適正ですし、何より工事の質に責任を持ってくれます。
  • 現地調査が丁寧か: 見積もりの段階で、メジャーだけでなくレーザー測定器などを使って、枠の対角寸法や傾きをしっかりチェックしてくれる業者は信頼できます。数分見ただけで帰るような業者は要注意です。

補助金を活用して賢くリフォーム

最後に、費用面で背中を押してくれる強力な情報をお伝えします。現在、国は脱炭素社会の実現に向けて、住宅の省エネ化を強力に推進しています。その一環として、玄関ドアや窓の断熱リフォームに対して、過去最大級の補助金が出されています。

例えば、環境省や国土交通省が連携して実施している「住宅省エネキャンペーン」などの制度を活用できれば、工事内容やドアの性能に応じて、5万円〜10万円以上、場合によってはそれ以上の金額が還元される可能性があります。

こうした補助金制度は、単に「お金がもらえる」だけでなく、国が認めた「高い省エネ性能を持つ製品」を導入することの証明でもあります。補助金を活用することで、ワンランク上の高断熱ドアを、実質的にスタンダードモデル並みの価格で導入できるチャンスです。

(出典:国土交通省『住宅省エネ2024キャンペーン』

ただし、これらの補助金は「予算上限に達し次第終了」となる早い者勝ちの制度であり、申請には私たちのような「登録事業者」を通す必要があります。

ご自身で申請することはできません。「今、使える補助金はありますか?」「いくらくらい戻ってきますか?」と、契約前に必ず業者に確認するようにしてください。

玄関ドアのゴムパッキン交換費用を含めた総括

今回は「玄関ドア ゴムパッキン 交換費用」をテーマに、DIYと業者の相場比較から、パッキン交換だけでは解決できない寒さの根本原因、そしてリフォームの可能性まで詳しく解説してきました。最後に要点を振り返りましょう。

  • 費用相場: 業者にパッキン交換を頼むと1.5万〜3万円、DIYなら部品代のみで数千円。
  • DIYのリスク: 型番特定と溝の清掃が最難関。ホームセンターの汎用品はトラブルの元なので絶対に使わないこと。
  • 寒さの原因: パッキンだけでなく、ドア枠の歪みや本体の断熱不足が原因なら、交換しても効果は薄い。
  • 解決策: 根本的に暖かくするなら「カバー工法」による断熱ドア交換がベスト。補助金を活用すれば費用を抑えられる。

ゴムパッキンの交換は、快適な住まいを取り戻すための第一歩です。まずはご自宅のドアのラベルを確認し、状況に合わせて「DIYでパッキン交換」か「プロに修理依頼」か、あるいは「思い切ってリフォーム」か、最適な選択肢を検討してみてください。

毎日通る玄関が、寒くて暗い場所から、暖かく家族を迎え入れる場所に変われば、暮らしの質は間違いなく向上します。

もし判断に迷われたら、私たちのような専門店に「ちょっと見に来て」と声をかけてみてください。プロとして、あなたの家に一番合った解決策をご提案させていただきます。

あなたの玄関が、温かく快適な空間に生まれ変わることを心より願っています。

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  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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