「関西電力のはぴeプランの料金表はどこで確認できるの?」「はぴeプランは廃止されたって本当?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。関西電力のハッピープランとして知られる「はぴeプラン」ですが、はぴeプランの廃止に伴い、現在は新規加入ができません。
関西電力のオール電化向け料金は、後継プランである「はぴeタイムR」が主流です。
この記事では、はぴeプランとはぴeタイムの違いから、現在の主力プランである「はぴeタイムR」の詳しい料金表や時間帯、そして「はぴeプランの基本料金はいくらですか?」という疑問にお答えします。
また、はぴeプランのデメリットや値上げの可能性、関電のeお得プランのデメリットとの比較、対象エリアの確認、さらにはぴeプランより安いプランはあるのかまで、網羅的に掘り下げていきます。
目次
はぴeプランの料金表と現状や関西電力ハッピープランのメリット
- 関西電力のはぴeプランは廃止された?
- はぴeプランとはぴeタイムの違いとは
- 後継プラン「はぴeタイムR」の対象エリア
- 関西電力はぴeプランの料金と時間帯
- はぴeプランの基本料金はいくらですか?
- 関西電力ハッピープランのメリットは?
関西電力のはぴeプランは廃止された?
多くの方が気にされている点ですが、関西電力のオール電化向けプラン「はぴeプラン」および「はぴeタイム」は、現在、新規の申し込み受付を終了しています。そのため、これからオール電化住宅で関西電力と契約する場合、これらのプランを選ぶことはできません。
ただし、すでに「はぴeプラン」や「はぴeタイム」を契約している方は、引き続き同じプランを利用し続けることが可能です。注意点として、一度別のプランに変更してしまうと、再度「はぴeプラン」や「はぴeタイム」に戻すことはできないため、プラン変更は慎重に検討する必要があります。
現在、関西電力が提供しているオール電化向けの料金プランは、後継となる「はぴeタイムR」が主力となっています。
はぴeプランとはぴeタイムの違いとは
「はぴeプラン」と「はぴeタイム」は、どちらも過去に関西電力が提供していたオール電化住宅向けの料金プランですが、両者には明確な違いがありました。
簡単に言うと、「はぴeタイム」という料金プランに、「全電化住宅割引」という特典が適用されたものが「はぴeプラン」です。つまり、基本的な料金構造や時間帯区分は「はぴeタイム」と同じですが、「はぴeプラン」契約者は電気料金が10%割引(上限3,300円/月)になるという大きなメリットがあったのです。
この全電化住宅割引が適用される「はぴeプラン」が新規受付を終了したことで、新しいオール電化契約者は、以前よりも割引の恩恵を受けにくくなったと言えます。現在は、後継プランである「はぴeタイムR」の内容を正しく理解することが大切です。
後継プラン「はぴeタイムR」の対象エリア
現在、オール電化住宅で新規契約が可能な「はぴeタイムR」は、関西電力がサービスを提供している主要なエリアで利用できます。具体的な対象エリアは以下の通りです。
- 京都府
- 大阪府
- 滋賀県
- 兵庫県(赤穂市福浦を除く)
- 奈良県
- 和歌山県
- 福井県(三方郡美浜町以西)
- 三重県(熊野市、南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町)
- 岐阜県(不破郡関ケ原町の一部)
これらの地域にお住まいで、エコキュートや電気温水器などの夜間蓄熱式機器を使用しているご家庭が「はぴeタイムR」の契約対象となります。なお、東京電力エリアなど、関西電力の主要供給エリア外でも一部契約は可能ですが、「はぴeタイムR」は対象外となるため注意が必要です。
関西電力はぴeプランの料金と時間帯
ここでは、現在のオール電化向け主力プランである「はぴeタイムR」の料金と時間帯を解説します。このプランは、1日を3つの時間帯に分け、それぞれ異なる電力量料金単価を設定しているのが最大の特徴です。
時間帯区分は以下のようになっています。
- デイタイム: 平日の10時~17時(最も料金が高い時間帯)
- リビングタイム: 7時~10時 と 17時~23時(中間的な料金の時間帯)
- ナイトタイム: 23時~翌7時(最も料金が安い時間帯)
特筆すべきは、土曜日、日曜日、祝日などの休日は「デイタイム」がなくなり、7時から23時まで全て「リビングタイム」として扱われる点です。これにより、休日に日中の電気料金が高くなる心配がありません。
料金を節約する鍵は、電気料金が最も安い「ナイトタイム」をいかに有効活用できるかにかかっています。
はぴeプランの基本料金はいくらですか?
「はぴeタイムR」の料金は、「基本料金」と使用量に応じて変動する「電力量料金」で構成されています。
基本料金は、契約する電力の大きさ(kW)によって決まります。最初の10kWまでは一律料金で、それを超える分については1kWごとに料金が加算される仕組みです。
基本料金 | 単位 | 料金単価(税込) |
最初の10kWまで | 1契約 | 2,409.40円 |
10kWを超える1kWにつき | 1kW | 416.94円 |
一方で、電力量料金は前述の時間帯によって単価が大きく異なります。
電力量料金 | 季節 | 時間 | 料金単価(1kWhあたり・税込) |
デイタイム | 夏季(7/1〜9/30) | 平日10:00~17:00 | 28.87円 |
その他季 | 平日10:00~17:00 | 26.24円 | |
リビングタイム | - | 7:00〜10:00 17:00〜23:00 | 22.80円 |
ナイトタイム | - | 23:00〜翌7:00 | 15.37円 |
表の通り、デイタイムとナイトタイムでは1kWhあたりの料金に10円以上の差があります。この価格差を理解し、エコキュートの沸き上げや食洗機、洗濯乾燥機の運転などをナイトタイムに集中させることが、電気代節約のポイントです。
関西電力ハッピープランのメリットは?
現在のオール電化向けプラン「はぴeタイムR」には、電気代の工夫ができる点以外にもいくつかのメリットが存在します。
一つは、「電化割引」が適用される点です。エコキュートなどの夜間蓄熱式機器に加えてIHクッキングヒーターを導入している場合、電気代(基本料金+電力量料金)が5%割引になります。オール電化をトータルで導入することで、よりお得に電気を利用できる仕組みです。
もう一つのメリットとして、「はぴe暮らしサポート」というサービスが無料で利用できる点が挙げられます。これは水回りや鍵の紛失といった暮らしのトラブルに24時間365日対応してくれるサービスで、通常は有料ですが「はぴeタイムR」契約者は無料で付帯します。万が一の際に心強いサポートが受けられるのは、大きな利点と考えられます。
はぴeプランの料金表やより安くするポイントや注意点
- 知っておきたいはぴeプランのデメリット
- はぴeプランは値上げされる可能性も
- 関電のeお得プランのデメリットを比較
- はぴeプランより安いプランはある?
知っておきたいはぴeプランのデメリット
「はぴeタイムR」の最も大きなデメリットは、平日の日中(デイタイム)の電気料金が割高に設定されている点です。
例えば、在宅ワークで日中もエアコンやパソコンを使用する方や、専業主婦(主夫)の方がいて日中の在宅時間が長いご家庭の場合、ナイトタイムの安さというメリットを十分に活かせず、結果的に電気代が高くなってしまう可能性があります。
また、夏休みや冬休みなど、お子さんが日中在宅する期間が長くなると、普段より電気代が上昇することも考えられます。ご自身のライフスタイルを振り返り、電気を使う時間帯が本当に「はぴeタイムR」に適しているか、契約前に慎重に検討することが不可欠です。
はぴeプランは値上げされる可能性も
もう一つの注意点として、「はぴeタイムR」は燃料価格の変動によって電気代が大きく値上げされるリスクがあることです。
電気料金には、燃料の調達コストを反映させる「燃料費調整額」という項目があります。一般的なプランである「従量電灯A」では、この調整額に上限が設けられており、燃料価格がどれだけ高騰しても一定以上は料金に上乗せされない仕組みになっています。
しかし、「はぴeタイムR」にはこの上限がありません。そのため、世界情勢などにより原油や天然ガスの価格が急激に高騰した場合、そのコストが直接電気料金に反映され、想定以上に電気代が高くなる可能性があるのです。国の電気代補助などが終了した場合、このリスクはより顕著になるため、プランの特性として理解しておく必要があります。
関電のeお得プランのデメリットを比較
関西電力には、「eおとくプラン」という別の料金プランも存在します。これはオール電化向けではなく、主に電気使用量が多い家庭向けのプランです。
「eおとくプラン」は、基本料金が「はぴeタイムR」より低めに設定されていますが、時間帯による料金の変動がありません。一日中、使用量に応じた段階的な料金単価が適用されます。
このプランのデメリットは、夜間に電気を集中して使用しても「はぴeタイムR」のような大幅な割引がない点です。エコキュートなど、夜間電力の恩恵を最大限に受けたいオール電化のご家庭には不向きと言えます。一方で、時間帯を気にせず電気を使いたい、日中の電気使用量が多いといったご家庭にとっては、「はぴeタイムR」よりも総額が安くなる可能性も考えられます。
はぴeプランより安いプランはある?
「はぴeタイムR」より安いプランがあるかどうかは、ご家庭の電気の使い方に大きく依存します。
日中の電気使用が多い場合
前述の通り、平日の日中に多くの電気を使用するご家庭では、時間帯別の料金設定がない「従量電灯A」や「eおとくプラン」の方が、年間の電気代が安くなる可能性があります。
新電力のオール電化プランも検討
また、関西電力以外の「新電力」と呼ばれる電力会社も、独自のオール電化向けプランを提供しています。中には「はぴeタイムR」よりも日中の料金が安く設定されていたり、特定の時間帯の割引が手厚かったりするプランも存在します。
複数の電力会社のプランを比較検討することで、ご自身のライフスタイルに最も合った、よりお得なプランを見つけられる可能性が高まります。電力会社の切り替えはインターネットで簡単にできる場合が多いため、一度シミュレーションしてみることをお勧めします。
はぴeプランの料金表の要点や注意点:総括
この記事で解説した、関西電力の「はぴeプラン」および後継プラン「はぴeタイムR」に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- はぴeプランとはぴeタイムは現在、新規加入ができない
- 現在のオール電化向け主力プランは「はぴeタイムR」
- はぴeタイムRは夜23時から朝7時までの電力が安い
- 平日の日中10時から17時までは電力が割高になる
- 土日祝は日中もデイタイムがなくリビングタイム料金で安心
- エコキュートとIHクッキングヒーターの併用で5%の電化割引がある
- 基本料金は契約する電力の大きさ(kW)で決まる
- 暮らしのトラブルに対応する「はぴe暮らしサポート」が無料で付帯する
- 日中の在宅時間が長い家庭では電気代が高くなる可能性がある
- 燃料費調整額に上限がなく、燃料価格高騰時に値上げリスクがある
- 一度プラン変更をすると元のプランには戻せない
- 電気使用量が多い家庭は「eおとくプラン」も選択肢になる
- ライフスタイルによっては新電力のプランが安くなる場合もある
- 契約前には必ずご家庭の電気使用パターンを確認することが大切
- プランの詳細は関西電力の公式サイトで最新情報を確認する