「家族が増えたから給湯器を交換したいけれど、24号の工事費込み相場は一体いくらなんだろう?」と、具体的な費用がわからずお困りではありませんか。給湯器の交換は大きな出費ですから、事前にしっかりと情報を集めておきたいものですよね。
この記事では、給湯器24号の工事費込み相場について徹底的に解説します。まず、給湯器の費用相場はいくら?という基本的な疑問にお答えし、給湯器20号との工事費込み相場の比較や、給湯器20号24号違いを明確にします。さらに、パワフルな給湯器24号の特徴や、コンパクトな給湯器20号の特徴をそれぞれ掘り下げ、ご家庭に最適な適応家族人数と目安を提示します。
また、24号・20号の価格だけでなく、気になる給湯器のガス代は20号と24号ではどちらが高いですか?というランニングコストの疑問や、給湯器床暖房対応24号の相場についても触れていきます。給湯専用・オート・フルオート・暖房付きといった給湯器の主なタイプと種類ごとの価格差を理解し、交換費用を少しでも安く抑えるには?という節約のヒント、そして後悔しないための給湯器の交換業者選び5つのポイントまで、網羅的にご紹介します。
目次
給湯器24号の工事費込みの相場と特徴や20号との比較検証
- 給湯器の費用相場はいくら?
- 給湯器の主なタイプと種類
- 給湯器20号と24号の違い
- 給湯器24号の特徴
- 給湯器20号の特徴
- 適応家族人数と目安
給湯器の費用相場はいくら?
給湯器を交換する際の工事費込みの全体的な費用相場は、おおよそ10万円から30万円程度が目安となります。実際に給湯器の交換を行った多くのご家庭では、平均して18.7万円ほどの費用がかかっているというデータもあります。
ただし、この金額はあくまで平均値であり、実際には設置する給湯器のモデルや機能によって価格は大きく変動します。主に価格を左右する要因は、「給湯器の熱効率」と「搭載されている機能」の2つです。
熱効率による価格の違い
給湯器には、従来からある標準的なタイプと、少ないガスで効率よくお湯を沸かすことができる「エコジョーズ」という省エネタイプが存在します。エコジョーズは、排気ガス中の熱を再利用する仕組みを持っており、ガスの消費量を抑えられるため長期的に見るとガス代の節約につながります。その分、本体価格は従来型よりも高くなる傾向にあります。
機能による価格の違い
給湯器の機能によっても価格は変わります。お湯を出すだけのシンプルな「給湯専用」タイプが最も安価です。そこから、ボタン一つで自動湯はりや追い焚きができる「オートタイプ」、さらに自動足し湯や配管の自動洗浄機能まで付いた高機能な「フルオートタイプ」の順に価格が上がっていきます。
以下に、給湯器の種類と機能別の工事費込みの相場をまとめました。
給湯器の種類 | 機能 | 16号 (1〜2人) | 20号 (2〜3人) | 24号 (4〜5人) |
従来型 | 給湯専用 | 5.5〜11万円 | 6〜11.5万円 | 6.5〜12万円 |
オート | 10〜17.5万円 | 10.2〜18万円 | 11〜22万円 | |
フルオート | 12〜18.5万円 | 12.5〜20万円 | 12.7〜25万円 | |
エコジョーズ | 給湯専用 | 8.5〜14.5万円 | 8.7〜19.5万円 | 10〜20.5万円 |
オート | 12〜20万円 | 12.5〜28万円 | 13〜30万円 | |
フルオート | 13.2〜30万円 | 14〜32万円 | 15〜33万円 |
給湯器の主なタイプと種類
前述の通り、給湯器にはいくつかの機能タイプがあります。それぞれの特徴を理解し、ご家庭のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプは、お風呂やキッチン、洗面台の蛇口からお湯を供給することに特化した、最もシンプルな給湯器です。浴槽にお湯をためる際は、蛇口から手動で給湯し、適量になったら自分で止める必要があります。追い焚きや保温機能は搭載されていません。機能が少ない分、本体価格が安く、故障のリスクが比較的低いのがメリットです。
オートタイプ
オートタイプは、スイッチひとつで設定した湯量まで自動でお湯はりをしてくれる機能を備えています。設定湯量に達すると自動で停止し、音声で知らせてくれるため、お湯の止め忘れの心配がありません。また、お湯が冷めた際には自動で追い焚きを行う保温機能も付いています。ただし、お湯が減った際に自動で足し湯をする機能はありません。
フルオートタイプ
フルオートタイプは、オートタイプの機能に加えて、さらに便利な機能を搭載した最上位モデルです。浴槽のお湯が減ると自動で設定水位までお湯を足してくれる「自動足し湯」機能や、浴槽の栓を抜くと追い焚き配管を自動で洗浄してくれる「配管自動洗浄」機能が付いています。常に清潔で快適なバスタイムを求めるご家庭に最適です。
給湯暖房熱源機
給湯暖房熱源機は、給湯やお風呂の機能に加えて、温水を利用した暖房設備にもお湯を供給できる多機能な給湯器です。ガス温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機、パネルヒーターなどを使用しているご家庭では、このタイプが設置されています。一台で家中の給湯と暖房をまかなうことができるパワフルなモデルです。
給湯器20号と24号の違い
給湯器を選ぶ際に最も基本的な指標となるのが「号数」です。この号数が、20号と24号の最も大きな違いとなります。
給湯器の号数とは、「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出すことができるか」を示す能力の単位です。
- 20号の給湯器: 1分間に20リットルのお湯を出す能力
- 24号の給湯器: 1分間に24リットルのお湯を出す能力
つまり、号数が大きいほど一度にたくさんのお湯を沸かすことができ、複数の場所で同時にお湯を使ってもお湯の勢いが落ちにくくなります。例えば、冬場にキッチンで洗い物をしながらシャワーを浴びる、といった使い方をする場合、号数が小さいとシャワーの勢いが弱くなることがありますが、24号のような大きい号数であれば、そのようなストレスを感じにくくなります。
給湯器24号の特徴
給湯器24号の最大の特徴は、そのパワフルな給湯能力です。1分間に24リットルという豊富なお湯を作り出せるため、家族の人数が多いご家庭や、お湯を使うタイミングが重なりがちなライフスタイルのご家庭に最適です。
具体的には、キッチンでの洗い物、洗面所での手洗い、そして浴室のシャワーといった2ヶ所以上でお湯を同時に使用しても、お湯の量が不足したり、勢いが極端に弱まったりすることがほとんどありません。特に、育ち盛りのお子さんがいるご家庭や、朝の支度でシャワーと洗面台を同時に使うことが多いご家庭などでは、24号のパワーが真価を発揮します。この安定した給湯能力が、日々の暮らしにおける小さなストレスを解消し、快適さを提供してくれます。
給湯器20号の特徴
給湯器20号は、2〜3人家族にちょうど良いとされる標準的な給湯能力を持つモデルです。1分間に20リットルのお湯を供給でき、日常生活において十分な性能を持っています。
20号の給湯器でも、例えばキッチンとシャワーといった2ヶ所での同時使用は可能です。ただし、冬場など水温が低い時期に同時使用すると、24号に比べて若干シャワーの勢いが弱く感じられることがあるかもしれません。
とはいえ、お湯を使うタイミングが家族間でそれほど重ならない場合や、一度に大量のお湯を必要とすることが少ないご家庭であれば、20号で十分快適に過ごせます。24号に比べて本体価格が少し安くなる傾向にあるため、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶことで、無駄のないコストパフォーマンスの高い選択が可能です。
適応家族人数と目安
給湯器の号数を選ぶ際には、家族の人数を基準に考えるのが一般的です。どの号数が自分の家庭に合っているのか、以下の目安を参考にしてください。
号数 | 適応家族人数の目安 | 主な利用シーンのイメージ |
16号 | 1〜2人 | 主にお湯を使うのは1ヶ所ずつ。単身者や夫婦のみの世帯向け。 |
20号 | 2〜3人 | キッチンとシャワーなど、2ヶ所同時使用も可能。標準的な家庭向け。 |
24号 | 4〜5人以上 | 2ヶ所同時使用でもパワフル。大家族やお湯をよく使う家庭向け。 |
現在お使いの給湯器で特にお湯の量に不便を感じていないのであれば、基本的には同じ号数のものに交換するのが良いでしょう。しかし、「子どもが生まれて家族が増えた」「子どもが独立して夫婦二人暮らしになった」など、家族構成に変化があった場合は、この機会に号数の見直しを検討することをおすすめします。適切な号数を選ぶことが、日々の快適さと長期的な光熱費の節約につながります。
給湯器24号工事費込みの相場と交換業者選び5つのポイント
- 給湯器20号工事費込み相場
- 24号・20号の価格
- 給湯器床暖房対応24号の相場
- ガス代は20号と24号でどちらが高いですか?
- 交換費用を少しでも安く抑えるには?
- 給湯器の交換業者選び5つのポイント
給湯器20号工事費込み相場
給湯器20号の工事費込みの相場は、機能やタイプによって異なりますが、おおよそ6万円から32万円程度の範囲に収まることが一般的です。
最もシンプルな給湯専用タイプであれば、6万円から19.5万円程度が目安となります。一方で、自動湯はりや追い焚き機能が付いたオートタイプは10.2万円から28万円、さらに自動足し湯などの機能が加わったフルオートタイプになると12.5万円から32万円ほどが相場です。
24号と比較すると、同じ機能のモデルであれば1万円から3万円程度安くなる傾向があります。家族構成が2〜3人で、お湯の使用量がそれほど多くないご家庭であれば、20号を選ぶことで初期費用を抑えることが可能です。
24号・20号の価格比較
前述の通り、給湯器24号と20号では、本体価格に差があります。一般的に、同じメーカーの同じ機能を持つモデルで比較した場合、24号の方が20号よりも1万円から3万円ほど高く設定されています。
この価格差は、内部の熱交換器などの部品が、より多くのお湯を沸かすために高性能・大型化していることに起因します。
号数/タイプ | 給湯専用 | オート | フルオート |
20号 | 6〜19.5万円 | 10.2〜28万円 | 12.5〜32万円 |
24号 | 6.5〜20.5万円 | 11〜30万円 | 12.7〜33万円 |
価格差 | 約0.5〜1万円 | 約0.8〜2万円 | 約0.2〜1万円 |
※上記はエコジョーズと従来型を合わせた価格帯です。
交換を検討する際は、この初期費用の差額と、ご家庭のお湯の使い方による快適性の向上を天秤にかけて、どちらの号数が最適かを判断することが大切になります。
給湯器床暖房対応24号の相場
床暖房に対応した給湯器は「給湯暖房熱源機」と呼ばれ、通常の給湯器よりも多機能なため価格が高くなります。給湯暖房熱源機の24号タイプを設置する場合、工事費込みの相場は20万円から40万円程度が目安です。
このタイプは、お風呂の給湯や追い焚き機能に加えて、床暖房や浴室暖房乾燥機といった温水暖房システムへ熱源を供給する役割も担っています。そのため、内部構造が複雑になり、本体価格も高額になります。
省エネ性能が高いエコジョーズタイプの給湯暖房熱源機を選ぶと、相場は22万円から40万円ほどになります。初期費用はかかりますが、毎月のガス代を抑える効果が期待できるため、床暖房を頻繁に使用するご家庭では、長期的に見てエコジョーズタイプを選ぶ方が経済的になる可能性があります。
ガス代は20号と24号でどちらが高いですか?
「号数が大きい24号の方が、ガス代も高くなるのでは?」と心配される方が多くいらっしゃいますが、一概にそうとは言えません。給湯器のガス代は、号数の大きさよりも「実際に使用したお湯の量」と「給湯器の熱効率」によって決まります。
同じ量のお湯を沸かすのであれば、20号でも24号でも、消費するガスの量に大きな違いはありません。むしろ、大切なのは「家族構成やライフスタイルに適した号数を選ぶこと」です。
例えば、4人家族がお湯をたくさん使うのに、無理に20号の給湯器を使うと、給湯器は常にフルパワーで稼働し続けることになり、かえって効率が悪くなる可能性があります。一方、24号であれば余裕を持って稼働できるため、結果的にガスの消費が安定することもあります。
したがって、ガス代を節約するためには、号数の大小で選ぶのではなく、ご自身の家庭に合った適切な能力の給湯器を選ぶことが最も合理的な考え方です。
交換費用を少しでも安く抑えるには?
給湯器の交換は高額になりがちですが、いくつかのポイントを押さえることで費用を賢く抑えることが可能です。
複数の業者から見積もりを取る
最も効果的な方法は、3社以上の交換業者から見積もり(相見積もり)を取ることです。同じ工事内容でも、業者によって見積もり金額は大きく異なる場合があります。これは、業者ごとの仕入れ価格や利益率、人件費が違うためです。複数の見積もりを比較することで、ご自宅のケースにおける適正な価格を把握でき、不当に高い契約を避けることができます。
機能を見直す
現在フルオートタイプの給湯器を使用していても、「自動足し湯機能はほとんど使っていない」といった場合は、次の交換でオートタイプにグレードダウンすることを検討するのも一つの手です。機能をシンプルにすることで、本体価格を数万円抑えられる可能性があります。
メーカーにこだわらない
リンナイやノーリツ、パロマなど、給湯器には複数の大手メーカーがありますが、基本的な性能に大きな差はありません。特定のメーカーにこだわりがなければ、業者から「今ならこのメーカーのこの機種がキャンペーンでお得です」といった提案を受け入れ、より安価なモデルを選ぶことで費用を削減できます。
給湯器の交換業者選び5つのポイント
給湯器はガスや水道、電気を扱うため、交換工事は専門的な知識と技術が不可欠です。安心して長く使うためにも、信頼できる業者を選ぶことが非常に大切です。
1. 必要な資格を保有しているか
ガス給湯器の設置や交換工事には、「液化石油ガス設備士」や「ガス消費機器設置工事監督者」といった専門の資格が必要です。業者のウェブサイトなどで、有資格者が在籍していることを必ず確認しましょう。
2. 見積もりの内容が明確か
提示された見積書に「工事一式」といった曖昧な記載がなく、本体価格、基本工事費、その他部材費などが項目ごとに詳しく記載されているかを確認してください。不明な点があれば、契約前に必ず質問し、納得できる説明を受けることが大切です。
3. 担当者の対応が丁寧で迅速か
問い合わせの電話やメールに対する担当者の対応も、業者を見極める重要なポイントです。質問に対して親切に分かりやすく答えてくれるか、また、急な故障の際などに迅速に対応してくれそうか、といった観点から判断しましょう。
4. 保証やアフターサービスが充実しているか
工事後の保証制度が整っているかも確認が必要です。製品本体のメーカー保証に加えて、業者独自の工事保証が付いていると、万が一の施工トラブルの際にも安心です。保証期間や内容を事前にチェックしておきましょう。
5. 施工実績や口コミを確認する
その業者がこれまでにどれくらいの施工実績があるのか、また、実際に利用した人の口コミや評判はどうかも参考にしましょう。業者のウェブサイトだけでなく、第三者が運営する口コミサイトなども確認すると、より客観的な情報を得られます。
給湯器24号の工事費込み相場や重量なポイント:総まとめ
この記事で解説してきた、給湯器24号の工事費込み相場に関する重要なポイントを最後にまとめます。
- 給湯器交換の工事費込みの全体相場は10万円から30万円
- 24号は4〜5人以上の家族構成に適したパワフルな給湯器
- 20号は2〜3人家族向けの標準的な給湯器
- 号数は1分間に沸かせるお湯の量を示す能力の単位
- 24号と20号の本体価格差は一般的に1万円から3万円程度
- 24号は複数箇所で同時にお湯を使っても湯量が安定しやすい
- ガス代は号数の大きさではなくお湯の使用量で決まる
- ライフスタイルに合わない号数を選ぶと逆に非効率になる可能性がある
- 床暖房対応の24号給湯器(熱源機)の相場は20万円から40万円
- 費用を抑える基本は複数業者からの相見積もり
- 機能のグレードダウンやメーカーにこだわらないことも節約につながる
- 業者選びでは資格の有無や見積もりの明確さが鍵となる
- 担当者の対応や保証内容、施工実績も必ずチェックする
- 家族構成の変化は給湯器の号数を見直す良い機会
- ご家庭に最適な給湯器を選ぶことが快適さと経済性の両立につながる