部屋の電気がチカチカする、あるいは突然LEDシーリングライトが点いたり消えたりする現象にお困りではありませんか。照明の不具合は、単に手元が暗くなるだけでなく、その不規則な明滅が不安感を煽り、生活の質を大きく下げてしまうものです。
この記事では、LEDシーリングライトがチカチカする際の原因を専門的な視点から解明し、症状別に具体的な点滅の直し方について詳しく解説します。
照明のちらつきの原因は、家庭内の電圧環境によるものから、新品のLEDシーリングライトがチカチカする初期不良のケース、さらには寿命による故障まで多岐にわたります。
特に、「LED電球の点滅の直し方を知りたい」「LEDシーリングライトが一瞬ついて消えるのは危険なのか」といった疑問をお持ちの方に向けて、安全を最優先した対処法を提案します。
また、器具の耐用年数や寿命は何年ですか?という基本的な疑問にお答えしつつ、アイリスオーヤマなどの人気メーカー製品で見られる特有の挙動やリセット方法、そして修理・交換を依頼する業者選びのコツについても触れていきます。
最後に、安全のために買い替えや交換を検討する3つのタイミングも紹介しますので、ぜひこの記事を参考にして、快適で明るい暮らしを取り戻してください。
目次
LEDシーリングライトがチカチカする主な原因と症状
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- 電気やLEDがチカチカするちらつきの原因
- LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因
- LEDシーリングライトが一瞬ついて消える現象
- 新品のLEDシーリングライトがチカチカする場合
- アイリスオーヤマ製品などで点滅が起きるケース
電気やLEDがチカチカするちらつきの原因
LED照明がチカチカと高速で点滅したり、光が波打つように細かくちらついたりする現象は、専門用語で「フリッカー(flicker)」と呼ばれています。
人間の目は、蛍光灯やLEDが発する1秒間に100回以上の高速点滅を通常「連続した光」として認識しますが、何らかの原因で点滅の周期が乱れたり遅くなったりすると、不快な「ちらつき」として知覚されます。
このフリッカー現象は、単に不快なだけでなく、長期間さらされることで眼精疲労、頭痛、吐き気といった体調不良を引き起こすリスクがあるため、軽視できません。
電気やLEDがチカチカする技術的な主な原因として、家庭内の電圧変動が挙げられます。日本の家庭用電源(AC100V)は常に一定ではなく、許容範囲内で多少変動しています。
しかし、ドライヤー、電子レンジ、エアコン、洗浄便座といった「瞬間的に大きな電力を消費する家電製品」を使用した際、同じ配線系統の電圧が一時的に降下し、照明の電源回路がそれに追従できずに明るさが不安定になることがあります。
ポイント:
照明器具そのものの故障を疑う前に、同じ部屋や同じブレーカー回路を使用している他の電気機器(こたつ、アイロンなど)のスイッチが入っていないか確認してみましょう。
また、照明器具内部にある「電源回路(整流器や電解コンデンサ)」の不具合や経年劣化も、ちらつきの大きな要因です。
LEDチップ自体は半導体であり長寿命ですが、交流電気(AC)を直流(DC)に変換し、電流を一定に保つための回路部品が劣化すると、電流にノイズが混じり、安定した光を供給できなくなるケースが少なくありません。
LEDシーリングライトが点いたり消えたりする原因
シーリングライトが自分の意思とは無関係に、勝手に点いたり消えたりを繰り返す場合、いくつかの複合的な原因が考えられます。
まず疑うべきは、高機能な機種に搭載されている「人感センサー」や「照度センサー」の誤作動です。センサーは赤外線の変化や周囲の明るさを検知しますが、エアコンの風による温度変化や、カーテンの揺れ、窓から差し込む車のヘッドライト、あるいはペットの動きなどに反応して、意図せず点灯・消灯している可能性があります。
次に、より物理的かつ危険な原因として考えられるのが接触不良です。
天井に設置されている「引掛けシーリング(配線器具)」と、照明器具側の「アダプター」がしっかりと接続されていない、あるいはロックが甘い場合、ドアの開閉による振動や、点灯時の熱膨張・収縮によって接触部分が断続的に離れ、点滅を引き起こすことがあります。
【警告】接触不良は非常に危険です
接触部で接触抵抗が増大すると発熱し、最悪の場合はスパーク(火花)が発生して火災の原因にもなり得ます。「たまに消えるだけだから」と放置せず、早急な確認が必要です。
さらに、照明器具内部の熱暴走(サーマルシャットダウン)も原因の一つです。
LEDは熱に弱いため、放熱設計がなされていますが、内部にホコリが溜まって放熱スリットが塞がれると温度が上昇しすぎることがあります。この時、安全のための保護回路が働いて自動的に消灯(電源遮断)し、冷えるとまた点灯するというサイクルを繰り返す現象が起きます。
LEDシーリングライトが一瞬ついて消える現象
壁のスイッチを入れた瞬間に、「パッ」と一瞬だけ明るく点灯し、すぐに消えてうんともすんとも言わなくなる現象。これは、照明器具内部の電源基板やLED駆動回路が故障している可能性が極めて高い症状です。
この現象のメカニズムとしては、起動時(突入電流発生時)に必要な電力を一瞬だけ流すことはできても、点灯を維持するための定格出力を継続できない状態に陥っていることが考えられます。具体的には、基板上の「電解コンデンサ」の容量抜け(内部の電解液が蒸発して機能を失うこと)や、半田クラック(半田割れ)による導通不良などの経年劣化が疑われます。
また、多数配列されているLEDチップの一部がショート(短絡)故障を起こした際に、過電流が流れるのを防ぐために過電流保護回路(ヒューズ機能など)が作動して、即座にシステム全体の電源を遮断しているケースもあります。
一瞬ついて消える症状が出た場合、それは「故障の前兆」ではなく「完全な故障」である場合がほとんどです。内部部品が限界を迎えているサインですので、無理に何度もスイッチを入れ直さず、交換を検討すべき時期といえるでしょう。
新品のLEDシーリングライトがチカチカする場合
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設置したばかりの新品のLEDシーリングライトがチカチカする場合、製品の故障を疑う前に、まず設置環境との「相性問題」を確認する必要があります。最も多いトラブル原因は、「壁スイッチの調光機能」とのミスマッチです。
壁のスイッチがダイヤル式やスライド式の「調光スイッチ」になっている場合、そこに「調光器非対応」の一般的なLEDシーリングライトを取り付けると、電気の波形が乱れ、正常に動作せず激しい点滅やちらつき、あるいは異音が発生します。この状態で使用を続けると、照明器具だけでなく調光スイッチ側も故障する恐れがあります。
また、ごく稀ですが初期不良の可能性もゼロではありません。製造過程での半田付け不良や部品の欠陥により、最初から回路に問題があるケースです。設置環境に問題がない(調光器を使用していない、配線器具に異常がない、電圧が安定している)にもかかわらず症状が出る場合は、メーカーのサポート窓口や購入した販売店に相談し、交換対応を依頼することをおすすめします。
その他、照明器具と天井の配線器具(引掛けシーリングやローゼット)の形状が合わず、物理的に押し込まれた状態になっていたり、取り付けが不完全でグラついていたりすることで接触不良を起こしていることも考えられます。一度取り外して、取扱説明書の手順通りに正しく取り付け直すことで、嘘のように改善する場合もあります。
アイリスオーヤマ製品などで点滅が起きるケース
アイリスオーヤマ製をはじめとする最近の多機能LEDシーリングライトでは、故障ではなく設定モードや機能の仕様によって点滅や明滅が起こることがあります。
ユーザーからの問い合わせで多いのが、「試験モード」や「デモモード」、あるいは「るすばん機能」に入ってしまっているケースです。
これらは、リモコンの特定のボタン操作や、停電・瞬時電圧低下などによる電源の瞬断がきっかけで、内部マイコンがリセットされたりモード移行したりすることで発生します。製品によっては、動作確認のために一定の間隔で点滅したり、明るさが自動的に変わったりする動作がプログラムされています。
| 症状の例 | 考えられる原因・機能 | 具体的な対処法 |
|---|---|---|
| 規則的な点滅を繰り返す | 試験モード / デモモード | リモコンで「全灯」ボタンを押す、または壁スイッチをOFFにし、1分待ってからONにする |
| 勝手に点灯・消灯する | るすばん機能 / 点灯タイマー | 「るすばん」や「タイマー」の解除ボタンを長押し、または液晶画面で解除を確認する |
| リモコン操作がきかない | チャンネル設定のズレ | 本体側とリモコン側のチャンネル(CH1/CH2)が一致しているか確認し、合わせ直す |
メーカーの公式サイトや取扱説明書のトラブルシューティングによると、多くの場合はリモコン操作で「全灯」ボタンを押して通常モードに戻すか、壁スイッチでの電源リセット(一度切ってしばらく待ってから入れる)を行うことで解消するとされています。
故障と決めつける前に、一度設定状態を確認してみましょう。
LEDシーリングライトがチカチカする時の対処法と寿命
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- LED電球の点滅の直し方と確認ポイント
- LEDシーリングライトの寿命による点滅サイン
- 本体の耐用年数や寿命は何年ですか?
- 買い替えや交換を検討する3つのタイミング
- 修理・交換を依頼する業者選びのコツ
- LEDシーリングライトがチカチカするトラブルのまとめ
LED電球の点滅の直し方と確認ポイント
LEDシーリングライトやダウンライトの電球がチカチカ点滅する場合、業者に依頼する前に自分で試せる「直し方」と確認ステップがあります。接触不良や一時的なエラーであれば、以下の手順で改善する可能性があります。
自分でできる確認・対処ステップ
- 壁スイッチと調光器の再確認壁のスイッチが「調光機能付き」や「ほたるスイッチ(OFF時にランプが光るもの)」でないか確認します。一部の微弱電流で動作するLEDは、ほたるスイッチの電流を拾ってチカチカ点滅することがあります。
- 取り付け状態のリセット(再接続)安全のため一度ブレーカーを落とすか壁スイッチを切り、照明器具を天井から完全に取り外します。アダプターや電球の接触部(口金)に汚れがないか確認し、再度「カチッ」と音がするまで確実に取り付け直します。
- 内部の清掃(放熱対策)カバーを外し、内部に溜まったホコリや虫の死骸を取り除きます。ホコリは絶縁不良や熱暴走の原因となるため、エアダスターや乾いた布で優しく清掃することで、放熱性能が回復し症状が治まることがあります。
- 他の家電製品との干渉チェック同じコンセントや回路で使用している高負荷な家電(ドライヤー、掃除機等)を一度すべて停止させ、その状態で照明が安定するか確認します。これで直る場合は、電圧変動が原因のため、照明の回路を分ける等の電気工事が必要になる場合があります。
また、電球交換型のダウンライトなどの場合、電球の口金サイズ(E26やE17)が合っていても、電球の「首の太さ」や形状が器具のソケット周辺に干渉し、奥までしっかりねじ込めていないケースが多々あります。電球を少し強めに締め込んでみるか、器具に適合した形状の電球かを確認しましょう。
LEDシーリングライトの寿命による点滅サイン
LEDシーリングライトは、寿命が近づくと単に点かなくなるだけでなく、さまざまな「予兆」としてのサインを発します。その中でも「不規則な点滅」や「ちらつき」は、電源回路の寿命を示す代表的なサインです。
LED光源自体は半導体であり消耗しにくいものですが、それを駆動させるための電源基板上の電子部品(特に電解コンデンサ)は、時間とともに確実に劣化します。コンデンサが経年劣化により膨張したり液漏れを起こしたりすると、電気のノイズを除去できず、電圧を安定させることができなくなります。
その結果として、LEDが高速で点滅したり、明るさが不安定に揺らいだりします。また、スイッチを入れてから点灯するまでに数秒以上の時間がかかるようになったり(点灯遅延)、最大光量に設定しても以前より明らかに暗く感じたりする場合も、回路の寿命が近い決定的な証拠です。
注意:
チカチカする状態を「まだ点いているから」と放置して使い続けると、最悪の場合、内部部品が過熱・ショートして発煙やボヤ騒ぎにつながる恐れもあります。寿命のサインが出たら、修理ではなく早めの交換を検討してください。
本体の耐用年数や寿命は何年ですか?
一般的に、LEDシーリングライトのパッケージ等には「LED光源寿命:約40,000時間」と記載されています。これは1日10時間点灯させたとして約10年以上に相当する長寿命です。しかし、ここで多くの人が誤解している重要な事実があります。それは、「LED光源の寿命」と「照明器具本体の寿命」は別物であるという点です。
照明業界の統一規格を定めている一般社団法人 日本照明工業会(JLMA)のガイドライン「JIS C8105-1」によると、照明器具の耐用年数(適正交換時期)は「設置から約10年」と明確に規定されています。
LED光源自体がまだ発光能力を持っていても、内部の電源基板、内部配線の被覆、プラスチック部品、絶縁パッキンなどの樹脂部品は、熱や紫外線によって経年劣化していきます。10年を超えて使用すると、外観に異常がなくても内部劣化による絶縁不良などが起こりやすくなり、発火や感電のリスクが高まります。
| 構成部材 | 寿命の目安 | 経年劣化の具体的症状 |
|---|---|---|
| LED光源(チップ) | 約40,000時間 | 徐々に明るさが低下する(初期の70%程度まで落ちる) |
| 照明器具本体(電気部品) | 約8~10年 | 点灯回路の故障、ちらつき、不点灯、異音 |
| 絶縁材・パッキン等 | 約8年 | 硬化、ひび割れ、ボロボロになる、絶縁不良 |
「LEDだから半永久的に使える」というのは間違いです。安全のためにも、器具全体としては10年を目安に寿命を迎えると認識し、計画的に交換することをおすすめします。
買い替えや交換を検討する3つのタイミング
修理や様子見をするのではなく、思い切って新しいシーリングライトへの買い替えや交換を検討すべきタイミングは、主に以下の3つです。これらの兆候がある場合、使用継続にはリスクが伴います。
交換を強く推奨する3つのタイミング
- 設置から10年以上経過している場合前述の通り、日本照明工業会のガイドラインに基づき、器具の寿命により安全性が低下しています。また、10年前の製品と比べて最新機種は省エネ性能(発光効率)が飛躍的に向上しているため、買い替えることで電気代の節約にもつながります。
- 焦げ臭いニオイや異音がする場合点灯中に「ジー」「ブーン」という唸るような異音や、プラスチックが焦げたような異臭がする場合は緊急事態です。内部回路でショートや異常発熱が起きている危険性が極めて高いため、直ちに使用を中止(ブレーカーを落とす)して交換してください。
- カバーや本体にひび割れ・変形がある場合プラスチック部品は経年劣化で脆くなります。カバーや本体の固定爪などにひび割れや変形が見られる場合、地震などの揺れで照明器具自体が落下してくる事故につながるリスクがあります。頭上にある重量物ですので、物理的な劣化は早急な交換が必要です。
最近のLEDシーリングライトは、調光・調色機能だけでなく、スマートスピーカー対応、自動調光、サーカディアンリズム(体内時計)に配慮した光など、健康や快適性を高める機能が充実しています。不具合を良い機会と捉え、生活環境をアップデートするのも賢い選択です。
修理・交換を依頼する業者選びのコツ
天井が高くて自分で交換作業ができない場合や、そもそも天井の配線器具(引掛けシーリング)自体が劣化してグラグラしている場合、または直結配線(電源線が器具に直接つながっているタイプ)の場合は、プロの業者に依頼する必要があります。業者選びで失敗しないための重要なコツを押さえておきましょう。
まず大前提として、「電気工事士」の資格を持っているかを必ず確認してください。配線器具の交換や電源線の接続を伴う作業は、電気工事士法により有資格者による施工が義務付けられています。無資格の便利屋などに依頼すると、接続不良による漏電や火災のリスクがあるだけでなく、法令違反となります。
経済産業省の電気工事士法に関するページ等でも案内されている通り、電気工事は専門知識と技能が必要です。依頼する際はホームページ等で「電気工事士在籍」や「建設業許可(電気工事業)」の記載を確認しましょう。
次に、料金体系が明確であるかも重要です。「基本料金」が安くても、「出張費」「部品代」「高所作業費」「既存照明の処分費」「駐車場代」などが加算され、最終的に高額になるケースがあります。トラブルを避けるため、作業前に必ず現地調査やヒアリングを行い、総額の「見積もり」を提示してくれる業者を選びましょう。
依頼先の候補としては、地域に密着した「街の電気屋さん」、実績豊富な「大手家電量販店の工事サービス」、または口コミ評価が可視化されている「電気工事専門のマッチングサイト(くらしのマーケット等)」などがおすすめです。
LEDシーリングライトがチカチカするトラブルのまとめ
LEDシーリングライトの不具合は、放置するとストレスの原因になるだけでなく、安全に関わる問題にも発展しかねません。
今回の記事の要点を以下にまとめます。
- LED照明のチカチカ(フリッカー)は、家庭内の電圧変動や照明内部の電源回路の劣化が主な原因
- 勝手に点いたり消えたりするのは、センサーの誤作動や配線器具の接触不良、熱暴走の可能性がある
- スイッチを入れて一瞬ついて消える症状は、電源基板のコンデンサ故障などが疑われるため寿命と判断する
- 新品での不具合は、壁の調光スイッチとの相性問題や初期不良を確認する必要がある
- アイリスオーヤマ製品などで規則的に点滅する場合は、試験モードやデモモードの解除を試みる
- 自分で直す場合は、ブレーカーを落としてからの取り付け直し、内部の掃除、チャンネル設定の変更を行う
- LED光源自体は長寿命(約4万時間)だが、照明器具本体の安全上の寿命は約10年が目安である
- 設置から10年以上使用している器具は、外観が綺麗でも内部劣化が進んでいるため交換を強く推奨する
- 焦げ臭いニオイ、異音、カバーのひび割れがある場合は、事故防止のため直ちに使用を中止する
- 業者に依頼する際は、必ず電気工事士の資格有無を確認し、事前見積もりが明確な業者を選ぶ
- 天井の配線器具(引掛けシーリング)にひび割れや破損がある場合は、プロによる交換工事が必須となる
- 古い蛍光灯器具からLEDへの交換時は、配線器具の形状や耐荷重の確認も重要である
- 最新のLEDシーリングライトへの買い替えは、省エネ性能が高く電気代節約にも貢献する
- 高所作業は転倒リスクがあるため、安全のため安定した脚立を使用し、無理なら業者に頼る
- 不快な点滅は眼精疲労や体調不良の原因になるため、我慢せずに早めの対処を心がける