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LEDシーリングライトが切れたら電球だけ交換できる?対処法と賃貸住宅での注意点をプロが解説

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LEDシーリングライト切れたらどうする?交換方法と寿命のサイン

ある日突然、部屋の照明がつかなくなり、室内が薄暗くなってしまうと生活に大きな支障をきたします。

「LEDシーリングライトが切れたら、どう対処すればいいのだろう?」と焦ってしまう前に、まずは落ち着いて原因を探ることが大切です。

従来の蛍光灯とは異なり、LEDは長寿命であることが特徴ですが、それでもいつかは寿命を迎えます。一般的に、LEDシーリングライトの耐用年数や寿命は何年ですかという疑問に対しては、約10年という目安が存在しますが、使用環境によってはそれより早く不具合が出ることもあります。

また、蛍光灯のように「LEDシーリングライトの電球だけ交換できますか」と考える方も多いですが、現在主流の一体型LED照明は交換できない構造になっていることがほとんどです。

そのため、シーリングライトのLED交換可能かどうかを正しく見極める必要があります。本記事では、LEDライトとLEDシーリングライトの違いは何ですかという基本的な知識から、LEDシーリングライトや蛍光灯の交換方法・やり方、さらにシーリングライト交換を自分で行う際の手順を詳しく解説します。

賃貸物件にお住まいの方に向けた対処法や注意点、そして電気代を節約するためのLEDシーリングライトの選び方についても網羅しています。

もしLEDシーリングライトがつかない原因が故障や寿命であれば、適切な方法で新しいあかりを取り戻しましょう。

この記事のポイント

  • LEDシーリングライトの寿命や故障の前兆となる具体的なサイン
  • 電球交換ができるタイプと本体ごと交換が必要なタイプの見分け方
  • 初心者でも安全に行えるシーリングライトの交換手順と注意点
  • 賃貸物件における照明交換のルールや省エネ効果の高い機種の選び方

LEDシーリングライトが切れたら確認すべき原因と寿命

LEDシーリングライトが切れたら確認すべき原因と寿命

  • LEDライトとLEDシーリングライトの違いは何ですか?
  • LEDシーリングライトがつかない原因と寿命の症状
  • 耐用年数や寿命は何年ですか?
  • 寿命が近づいているサインは?
  • LEDシーリングライトがつかなくなったらどうすればいい?

LEDライトとLEDシーリングライトの違いは何ですか?

照明のトラブルに対処する際、まず理解しておきたいのが用語の定義です。「LEDライト」と「LEDシーリングライト」は混同されがちですが、指し示す範囲や構造が異なります。ここを明確にしておくことで、交換品を購入する際のミスを防ぐことができます。

用語と構造の違い

  • LEDライト(LED電球):「LEDライト」は、発光ダイオード(LED)を使用した照明器具全般を指す場合もありますが、一般的にはソケットにねじ込んで使う「電球単体」を指すことが多いです。デスクライトやダウンライト、スポットライトなどに使われます。
  • LEDシーリングライト:「シーリング(天井)」に直接取り付けるタイプの照明器具で、リビングや寝室などの主照明として部屋全体を照らします。最大の特徴は、多くの製品で光源(LEDチップ)と器具本体が一体化している点です。

従来の照明器具は、本体に対して蛍光灯や白熱電球という「光源」を取り付けるスタイルが一般的でした。

そのため、光が切れたら光源だけを交換することができました。しかし、現在の家庭用照明の主流であるLEDシーリングライトは、小さなLEDチップが器具内部の基盤に無数に実装され、本体と完全に一体化している構造がほとんどです。この構造的な違いが、「切れたらどうするか」という対処法の違いに直結しています。

LEDシーリングライトがつかない原因と寿命の症状

「スイッチを押しても電気がつかない」という状況になった際、すぐに「寿命だ」「故障だ」と判断するのは早計かもしれません。照明器具が点灯しない原因は多岐にわたり、意外な見落としがある場合も多いからです。メーカーのサポート情報などを参考に、主な原因を分類しました。

原因の分類詳細とチェックポイント
器具の寿命・故障
  • LED素子の劣化(徐々に暗くなる)
  • 内部電子回路(基盤)や電源ユニットの故障
  • 落雷などの過電流による破損
設定や操作の問題
  • 壁のスイッチが「OFF」になっている
  • リモコンの電池切れ、または電池の逆装填
  • リモコンのチャンネル設定(CH1/CH2)のズレ
外部・環境要因
  • ブレーカーが落ちている(停電)
  • 天井の配線器具(引掛シーリング)の破損や接触不良
  • 照明器具がしっかり装着されていない(ロック不足)

特に多いトラブルの一つが、リモコンの不具合です。

電池を交換しても動かない場合は、スマホのカメラ機能を使ってリモコンの送信部を見てみてください。ボタンを押したときに光って見えなければ、リモコン自体の故障が考えられます。このように、本体が原因ではないケースも多いため、一つひとつ可能性を潰していくことが重要です。

耐用年数や寿命は何年ですか?

耐用年数や寿命は何年ですか?

一度設置すれば長く使えるのがLEDの魅力ですが、機械である以上、必ず寿命は訪れます。一般的にカタログやスペック表に記載されているLED光源の寿命は約40,000時間とされています。

この「40,000時間」という数値は、単に点灯しなくなるまでの時間ではありません。日本照明工業会の定義によると、「初期の明るさに比べて70%の明るさまで低下するまでの時間」を寿命としています。つまり、40,000時間を超えても突然消えるわけではなく、徐々に暗くなっていくのです。

年数換算の目安と交換推奨時期

1日10時間点灯させた場合:40,000時間 ÷ 10時間 ÷ 365日 ≒ 約10年

ただし、ここで重要な注意点があります。LEDチップ自体は長持ちしても、照明器具内部にある電源基盤や絶縁材、樹脂カバーなどの部材は、熱や湿気の影響を受けて経年劣化します。そのため、外観に異常がなくても、設置から10年が経過した照明器具は、内部発火や感電などの事故を防ぐためにも交換が推奨されています。

実際に、日本照明工業会では「適正交換時期は10年」とするガイドラインを定めており、安全のために点検・交換を呼びかけています。

(出典:一般社団法人 日本照明工業会「照明器具の寿命・リニューアルのおすすめ」)

寿命が近づいているサインは?

LEDシーリングライトは、白熱電球のようにフィラメントが切れて「パッ」と消えることは稀です。基本的にはゆっくりと劣化していくため、毎日見ていると変化に気づきにくいものです。しかし、寿命や故障が近づくと、以下のような具体的なサインが現れます。

  • 明るさの低下:購入当初よりも部屋が薄暗く感じる、文字が読みにくくなった。
  • 点滅・チラつき:明かりがチカチカする。これは電源回路の不具合の可能性が高いです。
  • 点灯遅延:スイッチを入れてから明かりがつくまでに時間がかかるようになった。
  • 異音・異臭:「ジージー」という音がする、焦げ臭いにおいがする(※直ちに使用を中止してください)。
  • 変色・変形:カバーが黄色く変色している、黒ずんでいる。

「なんだか最近、目が疲れるな」と感じることはありませんか?実はそれ、視力のせいではなく、照明が寿命を迎えて暗くなっていることが原因かもしれません。1

0年近く使用している器具で上記のサインが出たら、頑張って使い続けずに交換を検討しましょう。

LEDシーリングライトがつかなくなったらどうすればいい?

もし部屋のLEDシーリングライトが完全につかなくなってしまったら、以下の手順で冷静に対処しましょう。高所での作業になるため、足元の安全を確保してから行ってください。

  1. 壁スイッチとブレーカーの確認:壁のスイッチがONになっているか、家庭内の分電盤でブレーカーが落ちていないかを確認します。
  2. リモコンのチェック:新しい電池に交換し、正常に動作するか確認します。壁スイッチのON/OFFで点灯する場合は、リモコンまたは受信部の故障です。
  3. 器具の脱着(リセット):一度、シーリングライト本体を天井から取り外します。数分置いてから再度、カチッと音がするまで確実に取り付け直してください。接触不良が解消されて点灯することがあります。
  4. コネクタの確認:本体とアダプターを繋ぐケーブル(コネクタ)が緩んでいないか確認し、しっかりと差し込みます。

これらを試しても改善しない場合、照明器具本体の寿命、もしくは故障と判断できます。特に設置から8〜10年以上経過している場合は、修理をするよりも最新の省エネ機種へ買い替える方が、安全面でもコスト面でも賢明な判断と言えるでしょう。

LEDシーリングライトが切れたら交換か修理かを判断

LEDシーリングライトが切れたら交換か修理かを判断

  • シーリングライトのLED交換可能?電球だけ交換できますか?
  • LEDシーリングライトやLED照明は交換できない?
  • LEDシーリングライトや蛍光灯の交換方法とやり方
  • 賃貸でシーリングライト交換を自分でする対処法と注意点
  • 電気代とLEDシーリングライトの選び方

シーリングライトのLED交換可能?電球だけ交換できますか?

「本体はまだ綺麗だから、中のLED電球だけ交換したい」と考えるのは自然なことです。しかし、残念ながら現在市販されている家庭用LEDシーリングライトの大半は、「光源のみの交換はできない」仕様になっています。

蛍光灯タイプのシーリングライトは、ドーナツ型の蛍光管を交換することで使い続けることができました。しかし、LEDシーリングライトは、無数のLEDチップが放熱板や電子回路と共に本体内部に固定されており、ユーザーが分解して交換することを想定していません。

注意:ランプ交換型について

一部の業務用製品や、電球ソケットを使用するデザイン照明などには「ランプ交換可能型」や「LEDユニット交換型」も存在します。しかし、一般的な薄型の丸型シーリングライト(一体型)においては、LEDが切れたら「器具ごとの交換」が必要となります。

LEDシーリングライトやLED照明は交換できない?

LEDシーリングライトやLED照明は交換できない?

「部分交換できないなんて不便だ」と感じるかもしれませんが、LED一体型シーリングライトには、一体型だからこその大きなメリットがあります。

メリット理由
虫やホコリが入りにくい本体とカバーの隙間を密閉構造にしやすいため、カバーの中に虫の死骸や黒い影が溜まるのを防げます。掃除の手間が格段に減ります。
薄型・コンパクト電球やソケットのスペースが不要なため、器具を薄く設計できます。天井が高く見え、部屋が広く感じる効果があります。
効率的な放熱LEDの大敵である熱を効率よく逃がす設計が可能になり、長寿命と省エネ性能を高めることができます。

修理に関しても、メーカー保証期間内(通常1年〜5年)であれば無償修理の対象になる可能性がありますが、保証期間を過ぎた修理は、部品代や出張費、技術料を含めると新品を購入するより高額になるケースがほとんどです。

10年近く使った器具であれば、最新の省エネ機種に交換することで、電気代の節約にも繋がります。

LEDシーリングライトや蛍光灯の交換方法とやり方

器具ごと交換が必要となっても、心配はいりません。日本の住宅照明は規格化されており、天井に以下の「引掛シーリング」や「埋込ローゼット」と呼ばれる配線器具があれば、誰でも工具なしで簡単に交換できます。

対応する配線器具の例

  • 角型引掛シーリング
  • 丸型引掛シーリング
  • 引掛埋込ローゼット(ハンガーあり/なし)

【自分でできる交換手順】

  1. 安全確保:感電防止のため、部屋の照明スイッチを切り、できればブレーカーも落とします。足場が安定した脚立を用意します。
  2. 古い器具の取り外し:
    • カバーを左(反時計回り)に回して外します。
    • 本体とアダプターを繋ぐコネクタを抜きます。
    • 本体中央のロックレバーなどを解除し、本体を外します。
    • 最後に、天井に残ったアダプターのボタンを押しながら回して外します。
  3. 新しいアダプタの取り付け:天井の配線器具に新しい専用アダプタを差し込み、「カチッ」と音がするまで右に回してロックします。
  4. 本体の取り付け:アダプタに合わせて本体を押し上げます。「カチッ」と音がして確実に固定されたことを確認してください。ぐらつきがないかチェックします。
  5. 結線とカバー装着:本体から出ているコネクタをアダプタに接続し、カバーを水平に取り付けます。最後に点灯確認をして完了です。

【工事が必要なケース】

天井から電源コードが直接出ていて器具に繋がっている「直結配線」の場合や、天井の配線器具が割れている、ぐらついているといった場合は、電気工事士の資格が必要です。絶対に自分で作業せず、専門業者に依頼してください。

賃貸でシーリングライト交換を自分でする対処法と注意点

賃貸でシーリングライト交換を自分でする対処法と注意点

賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、照明器具の扱いは物件の契約内容によって異なります。トラブルを避けるために、以下のポイントを確認してください。

「設備」か「残置物」かを確認する

入居時から付いていた照明が「設備(大家さんの所有物)」である場合、故障時の修理・交換費用は原則として貸主(大家さん)が負担します。勝手に捨てたり交換したりすると、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。まずは管理会社に「電気が切れたのですが」と連絡しましょう。

一方、前の入居者が置いていった「残置物」や、自分で購入した照明であれば、自分の費用と判断で交換できます。

元の照明器具の保管

好みのLEDシーリングライトを使いたい場合、設備として付いていた照明を取り外して保管しておく必要があります。退去時には元の状態(備え付けの照明がついた状態)に戻す必要があるため、取り外した器具は捨てずに、部品もなくさないように大切に保管してください。

電気代とLEDシーリングライトの選び方

新しいシーリングライトを選ぶ際、デザインや機能も大切ですが、「省エネ性能」と「明るさ」も重要な選定基準です。LEDは蛍光灯に比べて電気代が安く、長く使うほどお得になります。

蛍光灯とLEDの電気代比較(年間)

照明の種類消費電力目安年間電気代(目安)
従来の蛍光灯シーリングライト約70W〜80W約4,000円〜4,600円
最新LEDシーリングライト約30W〜40W約1,800円〜2,400円

※1日10時間点灯、電気料金単価31円/kWhで試算。実際の製品や使用環境により異なります。

このように、LEDに交換することで電気代は約半分になります。環境省も「あかり未来計画」として、省エネ性能の高いLED照明への切り替えを推奨しています。

(出典:環境省「あかり未来計画」)

【選び方のポイント】

  • 適用畳数:部屋の広さに合ったものを選びますが、LEDは経年で少しずつ暗くなることを見越して、ワンランク上の畳数(例:6畳なら8畳用)を選ぶのがおすすめです。調光機能で明るさを落として使えば省エネにもなります。
  • 調光・調色機能:「調光」は明るさの調整、「調色」は光の色の調整です。リラックスしたい時は温かみのあるオレンジ色、作業時はくっきりした昼光色といった使い分けができます。
  • 演色性(Ra):料理や肌の色が自然に見えるかの指標です。一般家庭では「Ra80」以上、より綺麗に見せたい場合は「Ra90」以上の高演色タイプがおすすめです。

LEDシーリングライトが切れたらe-MADOリフォームへ

LEDシーリングライトが切れた際の対処法について解説しました。LEDは長寿命ですが、10年程度での交換が推奨されています。

電球交換ができない一体型が主流のため、寿命が来たら器具ごとの交換が必要になりますが、それによって省エネ性能や機能性が向上するメリットもあります。

記事のポイントをまとめます。

  • LEDシーリングライトが切れた原因は寿命か故障か、リモコン等の不具合かをまず確認する
  • リモコンの電池切れ、壁スイッチのOFF、ブレーカー落ちは意外と多い見落としポイント
  • LED光源の寿命は約40,000時間だが、1日10時間使用なら約10年で寿命を迎える
  • 設置から10年経過していなくても、内部部品の劣化で発煙等のリスクがあるため交換推奨時期となる
  • 部屋が暗くなったり、チラつきが出たり、変色したりするのは寿命のサイン
  • 多くの家庭用LEDシーリングライトは「一体型」であり、電球だけの交換ができない
  • LED一体型の場合は、寿命が来たら照明器具本体ごと交換する必要がある
  • 本体交換は、天井に引掛シーリングなどの配線器具があれば、工具不要で自分でも簡単に行える
  • 天井に配線が直結しているタイプや配線器具が破損している場合は、電気工事士への依頼が必須
  • 賃貸物件の備え付け照明は、勝手に捨てずにまず管理会社へ連絡し、指示を仰ぐ
  • LEDへの交換は、従来の蛍光灯に比べて電気代が約半分になり非常に経済的
  • 新しい照明を選ぶ際は、少し明るめの適用畳数を選び、調光調色機能付きが便利
  • 高所作業になるため、安定した脚立を使用し、足元には十分注意して行う
  • 古い照明器具の処分は、不燃ごみや粗大ごみなど自治体のルールに従って適切に行う
  • 自分で交換が難しい場合や、配線工事が必要な場合は、無理せずプロに相談する

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  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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