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照明器具の交換費用や相場は?業者別の料金比較と安く抑える3つのコツ

2025年12月11日

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照明器具の交換費用や相場は?業者別の料金比較と安く抑える3つのコツ

こんにちは、【e-MADOリフォーム】代表の鈴木 優樹です。

部屋の印象を大きく左右する照明ですが、いざ交換しようと思うと照明器具の交換費用相場がわからず不安になりますよね。特にダウンライトや浴室の照明交換に関する費用や、ヤマダ電機やエディオン、ニトリといった身近な店舗での工事費が気になるところでしょう。

また、古い照明器具の交換を検討している方の中には、シーリングライトの交換は自分でできるのか、それともプロに頼むべきか迷っている方も多いはずです。さらに賃貸にお住まいの方なら、どこに頼むのが正解で費用は誰が負担するのかという疑問も尽きません。

この記事では、元職人の視点から適正価格と賢い依頼方法について詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 照明器具の交換にかかる工事費と総額の目安
  • 家電量販店や街の電気屋など業者別の料金比較
  • ダウンライトや浴室など場所別の工事費の違い
  • 自分で交換できる照明とプロに依頼すべき基準

照明器具の交換費用や相場を業者別に比較

照明器具の交換費用や相場を業者別に比較

  • 照明交換はどこに頼むのが最安か
  • ヤマダ電機やニトリの取付工事費
  • エディオンなど家電量販店の依頼相場
  • 街の電気屋や便利屋に依頼する場合
  • 高所作業などで追加費用がかかるケース

照明交換はどこに頼むのが最安か

「照明を交換したいけれど、少しでも費用を抑えたい」というのは、誰もが思うことですよね。結論から申し上げますと、照明器具の交換にかかる費用の全体的な相場は以下の通りです。

費用の目安(結論)

  • 工事費のみの相場(本体代別): 3,000円 ~ 15,000円
  • 総額の相場(本体代込): 10,000円 ~ 50,000円程度

「どこに頼むのが最安か」という問いに対しては、単純な金額だけで見れば家電量販店で本体購入と同時に工事を依頼するのが最も安くなる傾向にあります。なぜなら、量販店は照明器具本体の販売利益があるため、工事費自体を低く設定してセット販売することができるからです。例えば、キャンペーン期間中であれば、指定機種の購入で標準取付工事費が無料になるケースさえあります。

しかし、これには「その店舗で新品を購入すること」という絶対条件がつきます。ネット通販で購入した激安の照明器具を持ち込んで「工事だけお願いします」と頼んだ場合、多くの量販店では断られるか、あるいは割高な「追加工事料金」を請求されることになります。この場合、工事費だけで5,000円〜10,000円以上かかることも珍しくありません。

また、見積もりの金額を見る際は、必ず「総額」で判断することが重要です。パッと見の工事費が安くても、以下のような費用が別途発生する可能性があるからです。

費目相場目安内容と注意点
基本工事費3,000円~器具の取り外し・取り付けにかかる純粋な技術料です。
出張費3,000円程度業者が現場まで移動するための費用です。近隣の電気屋さんなら無料の場合もありますが、遠方の業者は高くなります。
既存器具廃棄費1,000円~2,000円取り外した古い照明は産業廃棄物扱いになることが多く、処分費用がかかります。自分で粗大ゴミに出せば数百円で済むこともあります。
駐車場代実費(500円~)ご自宅に駐車スペースがない場合、近くのコインパーキング代を請求されることが一般的です。

このように、表面上の「工事費3,000円」という言葉だけに飛びつかず、出張費や処分費を含めたトータルコストで比較することが、賢い業者選びの第一歩です。「安物買いの銭失い」にならないよう、見積もりの内訳は必ずチェックしてくださいね。

ヤマダ電機やニトリの取付工事費

ヤマダ電機やニトリの取付工事費

皆さんが生活用品を買うついでに立ち寄れる、大手量販店やインテリアショップの対応について詳しく見ていきましょう。

まず、家電量販店最大手のヤマダ電機などでは、照明器具を購入した際のオプションとして取付工事を依頼できます。この場合の標準工事費は3,000円~5,000円程度と、非常にリーズナブルに設定されています。

ただし、この「標準工事」には明確な定義があることに注意が必要です。一般的に、標準工事とは「天井に既に引掛シーリング(配線器具)があり、工具を使わずにカチッと取り付けるだけの作業」や「簡単なネジ止め作業」を指します。

もしご自宅の天井に引掛シーリングがなく、電気配線がむき出しになっている場合は「電気工事」扱いとなり、追加費用が数千円発生します。また、ヤマダ電機等のWebサイトにも記載がある通り、他店で購入した商品の取り付けのみを依頼することは原則としてできません。あくまで「自社商品の販売促進サービス」という位置付けなんですね。

一方、ニトリなどのインテリアショップはどうでしょうか。ニトリでは豊富な種類のシーリングライトやペンダントライトを販売していますが、工事に関しては「配送設置サービス」の一環として対応するケースが主となります。

家具の配送とセットであれば安くなることもありますが、照明器具1つだけの取り付けを依頼する場合、配送員ではなく提携の電気工事業者が派遣される形になり、出張費を含めると割高になることがあります。

注意点

ニトリなどのインテリアショップで販売されている照明器具は、デザイン性を重視している反面、取り付け方法が特殊な輸入製品や、重量がある製品も含まれます。これらは一般的な「カチッとつけるだけ」の工事では済まない場合があり、購入前に取り付け可能な天井配線器具の形状をよく確認する必要があります。

結論として、ヤマダ電機やニトリを利用するメリットは「買い物ついでに頼める手軽さ」ですが、複雑な工事や古い家屋での配線工事には対応しきれない場合がある、という点を覚えておきましょう。

エディオンなど家電量販店の依頼相場

エディオンなど家電量販店の依頼相場

エディオン、ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大手家電量販店も、基本的にはヤマダ電機と同様の料金体系をとっています。

しかし、各社で微妙にサービス内容や強みが異なりますので、比較してみましょう。

依頼先工事費相場(1台)メリットデメリット
大手家電量販店

(ヤマダ, エディオン等)

3,000円 ~ 5,000円料金体系が明確

ポイントが貯まる

長期保証に入れる場合がある

店頭購入が必須条件

日程調整に時間がかかる

下請け業者の質にバラつきがある

家電量販店に依頼する最大のメリットは「安心感」と「明朗会計」です。全国どこでも一定のサービス基準があり、万が一工事で壁に傷がついた等のトラブルがあった際も、量販店のサポート窓口が対応してくれるため安心です。

また、エディオンなどは地域密着を掲げており、リフォーム部門も強いため、照明以外の電気トラブルも相談しやすい傾向にあります。

一方で、デメリットとして挙げられるのが「誰が来るかわからない」という点です。実際に工事に来るのは量販店の社員ではなく、契約している下請けの電気工事士です。ベテランの職人さんが来ることもあれば、まだ経験の浅い若手が来ることもあり、こればかりは運任せになってしまいます。

また、エアコン取り付け工事などが集中する夏場や冬場の繁忙期、あるいは引越しシーズンの3月などは、工事の予約が非常に取りにくくなります。

「照明が壊れて真っ暗だから今日来てほしい!」と頼んでも、「最短で2週間後になります」と言われてしまうことも珍しくありません。緊急度が高い場合は、量販店以外の選択肢も検討すべきでしょう。

街の電気屋や便利屋に依頼する場合

「すぐに直してほしい」「ネットで安く買ったお洒落な照明を取り付けてほしい」という場合は、小回りの利く地域密着型の業者が有力な選択肢になります。

街の電気屋さん

「パナソニックの店」などの看板を掲げている地域の電気屋さんです。工事費の相場は5,000円~10,000円程度と、量販店に比べれば少し高めの設定になることが多いです。しかし、彼らは「家の電気の主治医」のような存在です。

最大のメリットは「柔軟性とスピード」です。顔なじみになれば、電話一本で「すぐ行くよ!」と駆けつけてくれたり、電球1個の交換から親身に対応してくれたりします。また、家の構造や配線の癖を覚えてくれるため、将来的にコンセント増設やブレーカー交換などを行う際にも非常に頼りになります。ネットで購入した商品の取り付けも、快く引き受けてくれるお店が多いですよ。

便利屋

最近増えているのが、暮らしの困りごとを何でも解決する便利屋です。相場は3,000円~8,000円程度。時間制の料金設定になっていることも多く、照明交換のついでに高い所の掃除や、重い家具の移動などをセットで頼めるのが強みです。

重要: 便利屋に依頼する際は、必ず「電気工事士の資格を持っているか」を確認してください。配線工事(直結タイプなど)を伴う作業には国家資格である「電気工事士」が必須です。

便利屋の中には無資格で作業を行う業者も残念ながら存在します。無資格者による配線工事は、接続不良による発火や漏電の危険性が極めて高く、万が一火災が発生した際に「違法工事」として火災保険が適用されないリスクがあります。HP等で資格の有無を明記していない業者には依頼しないのが賢明です。

マッチングサイト(くらしのマーケット等)

個人事業主の電気工事士に直接依頼できるマッチングサイトも人気です。相場は5,000円~8,000円程度。顔写真や過去の利用者の口コミを見て「この人なら良さそうだ」と自分で選べる点が大きなメリットです。

また、チャット機能を使って事前に「この照明を買ったのですが、取り付け可能ですか?」と写真を送って相談できるため、当日になって「取り付けられない」と断られるリスクを減らせます。

高所作業などで追加費用がかかるケース

高所作業などで追加費用がかかるケース

標準的な工事費はあくまで「脚立で届く範囲の一般的な天井」を想定しています。

現場の状況によっては追加費用が発生しますので、見積もりの段階で「聞いてなかった!」とならないよう、以下のケースをチェックしておきましょう。

  • 高所作業費(+5,000円~): 吹き抜け天井や、階段の照明など、床から照明までの高さが3mを超えるような場所では、通常の脚立では届きません。専用の長尺脚立や、ローリングタワーと呼ばれる足場が必要になるため、危険手当も含めて費用が加算されます。本格的な足場組み立てが必要な場合は、足場代だけで3万〜5万円かかることもあります。
  • 配線工事費(+5,000円~): 「部屋の模様替えをしたのでスイッチの場所を変えたい」「照明の位置を少しずらしたい」といった場合には、天井裏や壁内の配線を延長・移設する工事が必要です。
  • 天井補強費(+10,000円~): 海外製の重いシャンデリアや、シーリングファンを取り付ける際、日本の一般的な石膏ボードの天井では重さに耐えきれず、最悪の場合、天井ごと落下する危険があります。これを防ぐため、天井裏に補強材を入れる工事を行います。
  • アダプタ・部品代(+1,000円~): 古い照明を取り外した際、天井の引掛シーリングが割れていたり、日焼けで劣化していたりする場合は、安全のために新しい部品(500円~1,000円程度)に交換します。

交換費用を安く抑える3つのコツ

ここまで、業者別の相場や場所ごとの費用について解説してきましたが、「プロに頼む安心感は欲しいけれど、少しでも出費を減らしたい」というのが本音ではないでしょうか。

実は、依頼の仕方や準備を少し工夫するだけで、見積もり金額が数千円から、場合によっては数万円も変わることがあります。

元職人の視点から、「業者が値引きしやすい」、あるいは「無駄な追加請求をされない」ための、賢いコストダウン術を3つご紹介します。

器具はネットで安く買う「施主支給」を活用する

リフォーム費用の中で大きなウェイトを占めるのが「照明器具本体の価格」です。工務店や大手リフォーム会社にお任せで頼むと、カタログ定価の10%〜20%OFF程度での提供になることが一般的ですが、Amazonや楽天などのネット通販では、同じ型番の商品が定価の50%〜60%OFFで販売されていることも珍しくありません。

この価格差を利用し、「器具は自分でネットで安く買い、取り付け工事だけをプロに依頼する」という方法を「施主支給(せしゅしきゅう)」と呼びます。工事費自体は数千円割高になるケースもありますが、本体価格の下げ幅が大きいため、トータルで見ると圧倒的に安くなることが多いのです。

注意点: 全ての業者が「施主支給」に対応しているわけではありません。特に大手家電量販店や一部のハウスメーカーでは、自社商品以外の取り付けを断るケースがあります。依頼する前に必ず「ネットで買った照明を取り付けてもらえますか?」と確認を取りましょう。くらしのマーケットなどのマッチングサイトや、街の電気屋さんは柔軟に対応してくれる傾向にあります。

家中の照明を「まとめて」依頼して出張費を分散させる

意外と見落としがちなのが、業者に支払う費用の内訳にある「出張費(諸経費)」の存在です。職人が現場に移動するためには、ガソリン代や移動時間の人件費がかかるため、工事費とは別に3,000円〜5,000円程度の出張費が設定されています。

例えば、リビングの照明を交換した1ヶ月後に、「やっぱりキッチンの手元灯も変えたい」と再度依頼したとします。すると、その都度出張費がかかってしまいます。しかし、これらを一度にまとめて依頼すれば、出張費は1回分で済みます。

さらに、職人心理としても「1回の訪問で売上がまとまる」のは非常に有難いことです。「ダウンライト4つと、浴室と、玄関もやるから、少し値引きしてくれない?」と交渉すれば、端数切り捨てなどの割引に応じてくれる確率はグッと上がります。

「照明交換は1箇所ずつではなく、家全体のリフレッシュイベント」と捉えて、一気にオーダーするのが節約の王道です。

駐車スペースと作業場所を事前に確保しておく

これは見積もり金額そのものを下げるというよりは、「当日に追加料金を取られない」ための防衛策であり、職人に気持ちよく作業してもらうためのマナーでもあります。

駐車場の確保:業者の車を停めるスペースが敷地内にない場合、近隣のコインパーキングを利用することになり、その実費(500円〜1,500円程度)を請求されるのが一般的です。もしご自身の車を一時的に移動させてスペースを空けられるなら、その旨を伝えればパーキング代はかかりません。

家具の移動:交換する照明の下に重いテーブルやソファがあると、職人は脚立を立てられません。当日になって職人が家具移動を手伝うことになると、手間賃(家具移動費)を追加請求される可能性があります。事前に作業スペースを空け、床を片付けておくだけで、作業時間は短縮され、余計な費用の発生を防げます。

ここだけの話

現場が整理整頓されていて、駐車場の配慮までしてくれるお客様に対しては、職人も人間ですから「ついでにここのスイッチの固さも見ておきましょうか?」といったサービス精神が働きやすくなります。結果として、お値段以上の価値を受け取れることが多いですよ。

照明器具の交換費用や相場|種類や場所ごとに解説

照明器具の交換費用や相場を種類や場所ごとに解説

  • 蛍光灯からシーリングライトへの交換費用
  • ダウンライトの交換費用と工事内容
  • 浴室や玄関など特殊な場所の工事費
  • 賃貸の照明交換における費用負担とルール
  • 古い照明器具をLED化するメリット
  • 自分で交換できるケースとプロへの依頼

蛍光灯からシーリングライトへの交換費用

現在のリフォーム需要で最も多いのが、昔ながらの「ひもを引っ張るタイプ」や「ドーナツ型の蛍光灯」から、最新のLEDシーリングライトへの交換です。

天井に「引掛シーリング(カチッとはめるための四角や丸のプラスチック部品)」が既に設置されている場合、工事費の相場は3,000円 ~ 5,000円です。このタイプは「簡易取付」と呼ばれ、作業自体は非常にシンプルです。業者に頼む場合も、最も安い基本料金で対応してもらえます。

しかし、築年数の経った一戸建ての和室などでよく見られる、電源コードが天井の穴から直接照明器具の中に入り込んでいる「直結タイプ(直付け)」の場合は注意が必要です。このタイプは、天井に配線器具がついていないため、電気工事士による配線処理を行って、新しく「引掛シーリング」を設置する必要があります。この場合の相場は5,000円 ~ 10,000円となります。

よくあるトラブルとして、「自分で交換できると思って新しいLED照明を買ってきたけれど、古い照明を外してみたら引掛シーリングがなくて取り付けられなかった」というケースがあります。

特に、古い蛍光灯器具はネジで天井にガッチリ固定されていることが多く、外した後に天井にネジ穴や日焼けの跡(照明の形に白く残る跡)が目立つこともあります。プロに依頼すれば、そうした跡が隠れるような位置調整や、クロスの補修(別料金)についても相談に乗ってもらえます。

ダウンライトの交換費用と工事内容

廊下、トイレ、キッチン、そして最近ではリビングのメイン照明としても人気のダウンライト(埋込照明)。スッキリとした見た目が魅力ですが、交換費用は1灯あたり5,000円 ~ 15,000円が相場です。

ダウンライト交換の重要ポイント:LED一体型

かつてのダウンライトは電球交換ができましたが、現在の主流は「LED一体型」です。これは器具とLEDが一体化しており、電球だけを交換することができません。

寿命(約10年・40000時間)が来たら、器具ごとの交換が必要になります。その分、デザインが非常にスリムで、気密性や断熱性が高いのが特徴です。

ダウンライトの交換で最も重要なのは、「既存の埋込穴サイズ」と「断熱施工の有無」の確認です。

  • 埋込穴サイズ: 天井に開いている穴の直径です。φ100mm、φ125mm、φ150mmなどが一般的です。新しい器具とサイズが合わない場合、天井の穴を広げる加工が必要だったり、逆に穴が大きすぎる場合は「リニューアルプレート」という部材を使って穴を塞ぐ必要があり、費用が上がります。
  • 断熱施工(S形): マンションの最上階や一戸建ての2階など、天井裏に断熱材(グラスウール等)が敷き詰められている場所には、「断熱施工対応(Sマーク付き)」のダウンライトを使わなければなりません。対応していない器具を無理につけると、器具の熱が断熱材に蓄積し、火災の原因となります。

ダウンライトはリビングなら4個〜6個など複数設置されていることが多いため、1個ずつ交換するよりも、まとめて数台依頼することで1台あたりの単価を割り引いてくれる業者が多いです。「1台だと8,000円だけど、4台まとめてなら25,000円でいいよ」といった具合です。

浴室や玄関など特殊な場所の工事費

水回りや屋外の照明は、感電や漏電のリスクが直結する場所であり、安全性に関わる重要なポイントです。DIYは絶対に避け、プロに任せるべき領域です。

浴室灯(バスルーム)

相場は8,000円 ~ 15,000円です。浴室は湿気が多く、シャワーの水がかかることもあるため、必ず「防湿型」と記載された専用の器具を選びます。

設置時には、器具と壁・天井の隙間から水が入らないよう、コーキング材(シリコン)などを使って入念な防水処理を施す必要があります。

また、古い浴室灯は、湿気によるネジのサビや、パッキンがゴムのように固着してしまっていることが多く、取り外し自体が難航するケースが多々あります。無理に外そうとしてタイルを割ってしまうリスクもあるため、経験豊富なプロの技術が必要です。

玄関灯・勝手口灯・センサーライト

こちらも屋外用の「防雨型」が必要です。最近は防犯のために「人感センサー付き」への変更が人気のリフォームですが、配線工事を伴うことが多く、相場は同じく8,000円 ~ 15,000円程度を見ておくと良いでしょう。

外壁にビスを打つ際には、雨水が壁内部に浸入しないように防水加工を行う必要があります。これを怠ると、照明はついても家の柱が腐る原因になってしまいます。

賃貸の照明交換における費用負担とルール

賃貸アパートやマンションにお住まいの方が照明を交換したい場合、「勝手に変えていいの?」「費用はどっち持ち?」というトラブルが後を絶ちません。基本的なルールを整理しましょう。

ケース1:備え付けの照明が故障した場合
最初から部屋についていた設備(エアコンや給湯器と同様)が自然に壊れた場合は、大家さん(貸主)の所有物ですので、大家さんの費用負担で交換・修理が行われます。自分で勝手に業者を呼ばず、まずは管理会社に「電気がつかなくなった」と連絡してください。
ケース2:自分の好みの照明に変えたい場合
「今の照明が暗い」「デザインが古いのでおしゃれなものにしたい」といった理由での交換は、借主(あなた)の都合ですので、費用は自己負担となります。
さらに、退去時には元の照明に戻す「原状回復義務」があるのが一般的です。交換して取り外した古い照明器具は、絶対に捨てずにクローゼットの奥などに大切に保管しておいてください。退去時に戻されていないと、照明器具代を請求されることがあります。

注意

古い物件で引掛シーリングがなく、直結配線だった場合は、勝手に工事をしてはいけません。

壁や天井に手を加える工事になるからです。必ず管理会社や大家さんに「LED照明を使いたいので、引掛シーリングへの交換工事をしても良いか」「その際の費用負担はどうするか」を相談しましょう。物件の資産価値が上がるため、大家さんが費用を持ってくれるケースも稀にあります。

古い照明器具をLED化するメリット

「まだ点くからいいや」と、20年も前の蛍光灯器具を使い続けていませんか?実はそれ、非常に危険かもしれません。

照明器具の耐用年数は、JIS(日本産業規格)によって約10年とされています。特に内部にある「安定器」という部品が劣化すると、ジージーという異音やチラつき、異常な発熱の原因となり、最悪の場合は発煙・発火する恐れもあります。見た目がきれいでも、内部はボロボロになっていることが多いのです。

器具ごとLEDに交換(LED化)することには、以下のような大きなメリットがあります。

  • 電気代の削減: 蛍光灯に比べて消費電力が約50%〜60%削減されます。リビングなど長時間つける場所ほど効果絶大です。
  • 長寿命: 約40,000時間(1日10時間使用で約10年)交換不要です。面倒な蛍光管の買い替えやゴミ出しから解放されます。
  • 虫が寄りにくい: LEDの光は、虫が好む紫外線(UV)をほとんど出しません。夏場の掃除が楽になります。
  • 調色・調光機能: リモコン一つで、「勉強のための白い光」「リラックスのためのオレンジの光」を切り替えられる機種がスタンダードです。

なお、既存の蛍光灯器具をそのまま使い、蛍光管だけをLEDタイプに変える商品もホームセンター等で売られていますが、私はあまりお勧めしません。

器具自体(ソケットや配線)は古いままなので故障のリスクが残りますし、安定器をバイパスする工事が必要になる場合もあります。安全と省エネを長期的に考えるなら、器具ごとの交換が最もコストパフォーマンスが高いです。

自分で交換できるケースとプロへの依頼

最後に、「節約のために自分でやりたい」と考える方へ、法律(電気工事士法)に基づいた明確な判断基準をお伝えします。ここを間違えると命に関わります。

DIYで交換可能なケース

以下の3つの条件が揃っていれば、特別な資格や工具は不要で、誰でも安全に交換可能です。

  • 天井に「角型引掛シーリング」や「丸型フル引掛シーリング」などの配線器具がしっかりと付いている。
  • 新しい照明器具が「簡易取付(カチット式)」対応である。
  • 足場が安定しており、安全に作業できる。

プロ(電気工事士)への依頼が必須なケース

以下の場合は、電気工事士の資格が必要です。絶対に自分で手を出さないでください。

  • 照明器具に電源コードが直接つながっている(直結配線)。
  • 引掛シーリングがひび割れている、欠けている、またはグラグラして不安定。
  • 浴室、洗面所、屋外など、湿気や水気のある場所(防水処理が必要)。
  • 壁の中の配線をいじる、スイッチを交換する作業。

警告: ネットや動画サイトには、無資格での配線工事を推奨するようなDIY情報も散見されますが、これは法律違反であり大変危険です。素人が行った不完全な接続部分は、時間が経つと接触不良を起こし、そこに電気が流れることで熱を持つ「ジュール熱」が発生します。これが火災の原因となります。

実際、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)などの公的機関も、不適切な取り付けによる照明器具の落下や発煙事故について注意喚起を行っています(出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構「照明器具による事故の防止について」)。

大切な家と家族を守るためにも、配線に関わる作業は必ずプロに依頼してください。

照明器具の交換費用や相場:まとめ

照明器具の交換は、部屋の雰囲気を一新し、生活の質を劇的に向上させる素晴らしいリフォームです。

毎日使う明かりだからこそ、安全で快適な状態にしておきたいですよね。最後に、今回の重要ポイントを整理します。

  • 工事費の目安: 工事費単体は3,000円~15,000円、本体込みの総額では1万~5万円程度を見ておけば安心。
  • 依頼先の選び方: 家電量販店での「購入+工事」セットが最もリーズナブル。ネット購入品や細かい要望は、町の電気屋やマッチングサイトが便利。
  • DIYの境界線: 引掛シーリングがあれば自分でできるが、直結配線、水回り、ダウンライトは必ずプロ(有資格者)に依頼する。

照明器具の交換費用相場を把握した上で、ご自身の状況に合った依頼先を選んでみてください。「自分でやるのは不安だな」「配線がどうなっているかわからない」と感じたら、無理をせず、まずはスマホで写真を撮って近くの業者に見積もりを相談することをお勧めします。

プロに任せる安心感は、数千円の差額以上の価値があるはずです。安全で快適な明かりを手に入れて、素敵な毎日をお過ごしください。

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  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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