近年、光熱費の高騰や気候変動の影響により、住まいの断熱リフォームへの関心が急速に高まっています。その中でも、短時間で施工でき、かつ高い効果を期待できるのが「内窓(二重窓)」の設置です。
国内の市場を牽引する二大メーカー、リクシルとYKKの内窓比較を始めると、どちらの製品が自分のライフスタイルに最適なのか判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
検討を進める上では、メーカーが発行するカタログの見方や注意点を正確に把握し、設置後のイメージを具体化することが欠かせません。
例えば、お部屋の雰囲気に直結する内窓の色・人気色や人気の種類はどれ?といった意匠性の選択や、国が実施している大型の補助金制度をいかに活用するかも重要なポイントです。
本記事では、清掃性に優れたインプラスの特徴やメリットを深掘りし、さらに使い勝手の良いプラマードuの特徴やメリットについても詳細に解説いたします。
多くの方が最も気にされるリクシル・YKKの価格と値段比較についても、窓のサイズに応じた傾向を明らかにします。
また、和風建築の美しさを損なわず和室にも合う障子風のデザインや、設置の可否を左右するふかし枠とは?仕組みを解説するセクションも設けました。
リクシルの内窓シュミレーションなどのツールを賢く使い、リクシルとYKKの内窓の口コミやリアルな評判から見えてくる実際の使用感を紐解いていきましょう。
他にも、道路沿いの住宅で気になる防音の特化してるのは?という疑問への回答や、性能の鍵を握るガラスの種類についても詳しく触れます。最新のキャンペーン内容を確認し、熱貫流率で比較を行うことで、リクシルとYKKのプラマードUはどちらが安いですか?という究極の問いに対する、専門家ならではのおすすめの選び方をご提案いたします。
目次
リクシルとYKKの内窓を比較|基本と特徴や人気色は?
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- インプラスの特徴やメリットとガラスの種類
- プラマードUの特徴やメリットと熱貫流率で比較
- カタログの見方や注意点を確認しましょう
- リクシルの内窓シュミレーションの活用法
- 人気色(人気カラー)や人気の種類はどれ?
- 和室にも合う障子とふかし枠とは?仕組みを解説
インプラスの特徴やメリットとガラスの種類
リクシルの「インプラス」が長年支持され続けている理由の一つに、業界初の試みであるダストバリア機能が挙げられます。
樹脂サッシはアルミに比べて熱を伝えにくい一方で、静電気を帯びやすく、空気中のホコリを引き寄せてしまうという弱点がありました。しかし、インプラスは樹脂の配合段階で帯電防止剤を練り込むことで、静電気を抑え、窓枠にホコリが付着するのを防いでくれます。これにより、窓掃除の頻度を劇的に減らすことができるため、家事の負担を軽減したい現代の家庭にとって非常に大きな魅力となっています。
さらに、構造面では「スチール製芯材」の採用が大きな強みです。インプラスのフレーム内部には、強靭なスチール(鋼鉄)の骨材が組み込まれています。
これにより、樹脂単体では難しい高い剛性を実現しました。特に高さのある大きな掃き出し窓においては、開閉時の安定感や風圧に対する耐久性が格段に向上します。台風の多い地域や、頻繁に開け閉めを行う大きなリビング窓への設置において、この堅牢な造りは安心感に直結します。
(参照:LIXIL公式サイト)
内窓の性能を最終的に決定づけるガラスの種類についても、インプラスは多彩なラインナップを誇ります。単純な断熱だけでなく、日射熱を遮る遮熱タイプや、防音・防犯といった付加価値を持つガラスを選択可能です。
| ガラスの構成 | 主な機能 | 推奨される設置場所 |
|---|---|---|
| 一般複層ガラス | 標準的な断熱・結露抑制 | 寝室、子供部屋など |
| Low-E複層ガラス(断熱タイプ) | 室内の熱を逃がさない | 寒さが厳しい北側の部屋 |
| Low-E複層ガラス(遮熱タイプ) | 強い日差しをカットする | 西日がきついリビングなど |
| 防音合わせガラス | 騒音を大幅に軽減する | 幹線道路沿いや線路近くの部屋 |
プラマードUの特徴やメリットと熱貫流率で比較
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YKK APの「プラマードU」は、日本の住宅事情にきめ細やかに対応した設計が特徴です。特に注目すべき独自機能は、オプションで選択可能な戸先錠(とさきじょう)です。
一般的な窓は中央のクレセント錠で鍵をかけますが、戸先錠は窓の端にある取っ手部分を操作するだけで施錠・解錠が行えます。窓を閉めれば自動で鍵がかかる設定もできるため、鍵のかけ忘れを防ぐだけでなく、中央に大きな鍵がない分、視界がスッキリと広がるメリットがあります。
断熱性能を客観的に評価する上で欠かせないのが、熱貫流率(U値)による比較です。熱貫流率とは、窓を通してどれだけの熱が逃げるかを示す数値であり、この値が小さければ小さいほど、断熱性能が高いことを証明しています。プラマードUは、Low-E複層ガラスに加えて中空層に「アルゴンガス」を封入した仕様にすることで、この数値を極限まで抑えることができます。
(参照:YKK AP公式サイト)
プラマードUの骨材には、アルミが採用されています。アルミはリクシルのスチール芯材と比較すると強度の面で一歩譲りますが、非常に軽量であるため、窓の開閉が驚くほど軽やかに行えるというメリットを生みます。また、アルミは錆びや腐食に対して極めて強く、浴室のような常に湿気が高い場所での使用においても、内部の劣化を心配することなく長期間安心して使い続けることができます。
カタログの見方や注意点を確認しましょう
内窓のカタログを読む際、多くの読者が陥りやすい罠が「標準価格」と「実際の施工費用」の混同です。
カタログに記載されているのはあくまで製品自体の定価であり、実際のリフォームではここに「ガラス代」「配送費」「工事費」が加算されます。特にガラスの選択によって総額は2倍近く変わることもあるため、記載されている金額はあくまでメーカー間の価格比較用として捉えるべきでしょう。
また、カタログ内の「製作範囲表」は必ずチェックしてください。窓の横幅と高さには、製品ごとに対応可能な限界値が設定されています。例えば、非常に幅の広い腰窓や、床から天井まであるような特殊なサイズの窓の場合、補強が必要になったり、そもそも製作不可であったりするケースがあります。
カタログで特に注視すべきポイント:
- 有効奥行き寸法:今ある窓枠に内窓を乗せるためのスペースがあるか
- クレセントの干渉:既存の窓の鍵が内窓のガラスに当たらないか
- 重量制限:重い合わせガラスを使う場合、サッシが耐えられるか
これらのチェックを怠ると、せっかく発注しても取り付けができなかったり、開閉に不具合が生じたりする恐れがあります。
専門業者による現地調査の前にカタログを読み込んでおくことで、自分たちの希望が物理的に可能かどうかを事前に予習することが可能です。
不明な点があれば、カタログの末尾にある技術仕様のページをめくってみてください。
リクシルの内窓シュミレーションの活用法
「リクシルの内窓シュミレーション」は、リフォームを検討し始めた初期段階で最も役立つデジタルツールです。このツールを使えば、スマートフォンの画面上で窓の寸法を大まかに入力するだけで、製品の定価ベースの概算金額が瞬時に算出されます。
それだけではなく、住んでいる地域や現在使用している冷暖房機器の情報を入力することで、設置後に期待できる「年間の光熱費節約額」まで可視化してくれるのが最大の特徴です。
このシミュレーション結果は、家族を説得する際の強力な材料になります。
さらに、カラーやガラスの種類の組み合わせを何度でも試せるため、お部屋のコーディネートをバーチャルで体験できるのも魅力です。
シミュレーション結果を保存したり、PDFで出力したりして施工店に持ち込めば、見積もり依頼時の情報の行き違いも最小限に抑えられます。まずは気軽に公式サイトで試してみることから始めましょう。
人気色(人気カラー)や人気の種類はどれ?
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内窓のフレーム色は、空間の印象を左右する極めて重要な要素です。
現在、市場で圧倒的なシェアを誇る人気色はホワイトです。内窓は既存の窓枠の内側に設置するため、白を選ぶことで壁紙と一体化し、お部屋が圧迫感なく広く見える効果があります。
YKK APのホワイトは濁りのない純粋な白で、モダンな雰囲気に最適です。リクシルは長らく温かみのある白を展開してきましたが、2025年に登場した「プレシャスホワイト」により、同様にクリアな白を選択できるようになりました。
ナチュラルなインテリアを好む層には、木目調が非常に人気です。
1位:ホワイト(清潔感と広がりを演出)
2位:ライトウッド・ニュートラルウッド(どんなフローリングにも合う)
3位:ショコラーデ・ダークブラウン(シックで高級感のある空間へ)
最近では「ブラック」や「グレー」といった、インダストリアルなデザインに対応する色味も登場しており、リノベーション物件での採用が増えています。ただし、濃い色は窓のラインを強調するため、お部屋のサイズとのバランスを考える必要があります。
既存の額縁(窓枠)の色と合わせるのが最も一般的ですが、あえて色を変えてアクセントにするのも一つの手法です。
和室にも合う障子とふかし枠とは?仕組みを解説
伝統的な和室においても、内窓の需要は非常に高まっています。障子の美しさを保ちつつ断熱性を高めたい方には、和紙の質感をガラスで再現した「和紙調ガラス」と「組子」を組み合わせたタイプが用意されています。
これにより、見た目は完全に障子でありながら、隙間風や冷気をシャットアウトする魔法のような窓が完成します。和室の内窓は、単に断熱するだけでなく、本物の障子紙のように破れる心配がなく、張り替えの手間が不要になるという副次的なメリットも喜ばれています。
和室や古い住宅で問題になるのが、設置スペースの不足です。ここで登場するのがふかし枠という部材です。
| 項目 | 詳細な内容 | |
|---|---|---|
| ふかし枠の役割 | 窓枠の奥行きを物理的に延長し、内窓の設置スペースを作る | 奥行きが70mm未満の場合に必須となります。 |
| ふかし寸法の種類 | 20mm、40mm、50mm、70mmなど | 不足しているミリ数に合わせて適切なものを選びます。 |
| 下枠補強材の重要性 | 窓の重さで枠が垂れ下がるのを防ぐ | 特に掃き出し窓やペアガラス仕様では欠かせない部材です。 |
ふかし枠を使用すると、窓が少し部屋側に飛び出しますが、最近の製品はふかし枠自体も意匠性が高く、違和感のない仕上がりが可能です。
ただし、カーテンレールやエアコンの配管、家具の配置に干渉する場合があるため、事前に干渉物がないかを確認する慎重さが求められます。
リクシルとYKKの内窓を比較して見る価格や費用と評判
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- リクシル・YKKの価格と値段比較とおすすめ
- リクシルとYKKのプラマードUはどちらが安いですか?
- リクシル ・YKK内窓の口コミやリアルな評判
- 補助金やキャンペーン内容と防音の特化してるのは?
リクシル・YKKの価格と値段比較とおすすめ
リクシルとYKKの価格構造を紐解くと、メーカー側の戦略の違いが明確に現れます。
全体的な傾向として、小規模な窓(トイレや洗面所など)を単体、あるいは数箇所設置する場合、YKK APの方が初期費用を抑えやすいというデータがあります。これは製品単体の定価設定が小窓サイズにおいて戦略的に低く抑えられているためです。対してリクシルは、大型の窓であっても定価の跳ね上がりが緩やかで、リビングの大きなテラス窓を検討している場合には、リクシルの方が安価に収まる逆転現象が頻繁に起こります。
専門家の視点からのおすすめは、住宅全体の窓構成を見て最適な配分を考えることです。
ただし、施工業者によっては特定のメーカーに対して非常に強い値引き率を持っていることがあります。「弊社はリクシルの取扱量が地域ナンバーワンなので、他社さんよりお安く提供できます」といったケースは珍しくありません。単純な定価比較だけでなく、施工業者の得意分野を汲み取った上で最終的なおすすめを受け入れるのが、最も賢いリフォームの進め方と言えます。
リクシルとYKKのプラマードUはどちらが安いですか?
「リクシルとYKKのプラマードUはどちらが安いですか?」という問いに最終的な結論を出すには、実質負担額という観点が欠かせません。実質負担額とは、工事総額から補助金を差し引いた、最終的に手元から出ていくお金のことです。
ここ数年の「先進的窓リノベ事業」においては、断熱性能のグレード(SS、S、A)によって補助額が大きく変動するため、製品代が数千円高くても、より高いグレードの補助金をもらえる製品の方が安く済むという現象が起きています。
(出典:環境省「先進的窓リノベ2025事業」)
具体的には、リクシルのインプラスは標準的なガラス構成でも高い断熱評価を得やすく、高額な補助金対象になりやすい特徴があります。一方、YKK APのプラマードUで同じ補助金額を狙う場合、アルゴンガス入りの高機能ガラスを組み合わせる必要があり、その分の製品代が加算されることがあります。
今の自分にとって、目先の導入費用を抑えることが優先か、それとも10年、20年のスパンで冷暖房費を削ることが優先かを明確にすることで、自ずとどちらが「安い」かの答えが見えてくるはずです。
リクシル ・YKK内窓の口コミやリアルな評判
実際に内窓を導入したユーザーからの口コミを分析すると、満足度を左右しているのは性能そのものよりも、日々の操作感や見た目の質感であることが分かります。
リクシルのインプラスを設置した方からは、「窓枠のホコリが本当に付きにくくなり、掃除が楽になった」という具体的な喜びの声が目立ちます。また、スチール芯材のおかげか、「重たいはずの複層ガラス窓がガタつかず、ピシッと閉まる安心感がある」という堅牢さへの評判も非常に高いのが特徴です。
一方で、YKK APのプラマードUに関しては、その機能性の高さへの口コミが集中しています。
また、デザイン面では「ホワイトの色味が綺麗で、古臭かった部屋が一気に新築のように明るくなった」という声も多く、意匠性を重視する層からの支持が厚いことが伺えます。
一部のリアルな評判には、「アルミ芯材なので、極寒の朝にほんのわずかフレームが冷たく感じる」という繊細な指摘もありますが、生活に支障が出るレベルではなく、概ねどちらのメーカーを選んでも「劇的に暖かくなった」という感動の声が圧倒的多数を占めています。
補助金やキャンペーン内容と防音の特化してるのは?
内窓の設置は現在、国を挙げて推奨されているリフォームの一つであり、補助金の活用はもはや必須です。「先進的窓リノベ2025(仮称)」といった次期予算についても、継続的に議論されています。
補助金の申請は一般の個人では難しく、登録された施工業者が行う必要があるため、業者が補助金の手続きに慣れているかどうかもチェックすべきポイントです。また、各メーカーが独自に展開するキャンペーン内容にも注目してください。成約時にギフトカードをプレゼントしたり、ガラスのアップグレードが無料になったりする期間限定のキャンペーンを狙えば、さらにお得にリフォームが可能です。
騒音対策として内窓を検討しており、防音の特化してるのは?と探している方には、意外な事実があります。リクシルもYKK APも、内窓としての遮音性能(T-4等級)自体は同一です。
防音効果の決め手となるのは、サッシのメーカーよりも、中に組み込むガラスの「厚さ」と「種類」です。
- 単一の厚いガラス:特定の周波数の音を遮るのに強い
- 防音合わせガラス:特殊フィルムが音の振動を吸収し、広範囲の騒音に対応
- 異厚複層ガラス:厚みの違うガラスを組み合わせ、コインシデンス効果(特定の音で遮音性が下がる現象)を防ぐ
ピアノや楽器の練習、あるいは幹線道路の騒音など、遮りたい音の種類によって最適なガラスは異なります。メーカーの枠組みを超えて、防音に強いガラスを扱える施工店に相談し、現地で音の種類を測定してもらうのが最も確実な防音対策への道です。
リクシル・YKKの内窓比較と費用比較:まとめ
最後に、本記事で解説したリクシルとYKKの内窓選びに関する重要ポイントを、要点にまとめてご紹介します。あなたの住まいに最適な窓選びの最終チェックリストとしてご活用ください。
- リクシルはダストバリア機能により静電気を防ぎホコリが付きにくい
- 大きなテラス窓やベランダ窓への設置なら強度の高いリクシルが有利
- インプラスの内部骨材はスチール製で歪みにくく長期間の耐久性に優れる
- YKK APのホワイトは濁りがないため部屋を明るくモダンに見せる
- プラマードUの戸先錠は窓端の操作だけで施錠でき見た目がスッキリする
- 本格的な和室の雰囲気を維持するならYKK APの多彩な格子デザインが最適
- キッチンやトイレなどの小窓を数多く設置する場合はYKK APが安価になりやすい
- 断熱性能の熱貫流率は両社とも最高クラスの仕様を選択できる
- リクシルのインプラスは一般的な構成でも補助金Sグレードを取りやすい
- 防音効果を最大化したいならメーカーよりもガラスの厚みや組み合わせにこだわる
- 奥行きが足りない現場ではふかし枠を使いつつカーテン等への干渉を確認する
- リクシルのシミュレーションサイトは節約額が具体的に分かり非常に便利である
- 補助金の交付額を含めた実質負担額でメーカー間の最終比較を行うべきである
- 結露の抑制効果はどちらのメーカーでも非常に高いレベルで期待できる
- 施工業者がどちらのメーカーとの取引が深いかで最終的な値引率が変わる