窓・ドアの断熱リフォーム

Low-Eガラスで後悔するパターンとは?デメリットの対策と遮熱と断熱の使い分けを解説

2025年8月24日

Low-Eガラスの見分け方とは?遮熱・断熱タイプまで解説

「新築やリフォームでLow-Eガラスを提案されたけれど、本当に必要なの?」「ローイーガラスと普通のペアガラスの違いは何ですか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

窓は家の熱の出入り口として最も重要な箇所であり、選び方を間違えると住み心地に直結します。導入にあたってどっちを選ぶべきか迷う「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」の使い分けや、Low-Eガラスの金属膜が内側にあるか外側にあるかの構造的な違い、そして日当たりの良い南側や日陰になりがちな北側といった方角による適性も極めて重要です。

実際、事前の知識不足によりLow-Eガラス導入後に後悔するパターン5選のような事態に陥り、Low-Eガラスのデメリットを痛感してしまうケースも少なくありません。例えば「low-eガラスは寒い」という噂の真相や、室内から外が見えにくいといった見え方や色の問題、電波の入りにくさなども気になるところです。

また、現在住んでいる家の窓についているのが、うちの窓はどっちなのかを知るLow-Eガラスの簡単な見分け方や、後から貼るフィルムの制限や防犯性能、そして気になるLow-Eガラスの耐用年数や寿命はどうなのかも押さえておきたいポイントです。

本記事ではLow-Eガラスのメンテナンス方法や気になる価格、補助金情報まで詳しく解説し、あなたが最適な窓選びができるようサポートします。

この記事のポイント

  • Low-Eガラスの基本的な特徴とペアガラスとの構造的な違い
  • 設置場所に合わせた遮熱タイプと断熱タイプの正しい選び方
  • 導入前に知っておきたいデメリットや後悔しやすいポイントの対策
  • メンテナンス方法や耐用年数を含めた長期的なコストパフォーマンス

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Low-Eガラスで後悔しないための基礎知識

Low-Eガラスで後悔しないための基礎知識

※写真はイメージです

  • Low-Eガラスとは?ペアガラスとの違いは何?
  • どっちを選ぶ?遮熱タイプと断熱タイプの使い分け
  • Low-Eガラスの内側・外側と南側・北側の関係
  • うちの窓はどっち?Low-Eガラスの簡単な見分け方
  • Low-Eガラスの価格と導入費用

Low-Eガラスとは?ペアガラスとの違いは何?

住宅の断熱性能を高める建材として標準仕様になりつつある「Low-E(ローイー)ガラス」ですが、その具体的な仕組みや、従来のペアガラス(複層ガラス)との違いを正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。

Low-Eガラスとは、ガラスの表面に「Low Emissivity(低放射)」という特殊な金属膜をコーティングした高機能ガラスのことを指します。

一般的な「ペアガラス(複層ガラス)」は、2枚のガラスの間に乾燥空気やアルゴンガス等の層を作ることで、熱伝導を抑え断熱性を高めています。しかし、ガラス自体は熱を放射(輻射)して通してしまう性質があります。Low-Eガラスはこのペアガラスの構造に加え、ガラスの内面に銀(Ag)などの金属膜をコーティングすることで、放射による熱の移動までコントロールすることを可能にしました。

ガラスの種類構造の特徴主な効果と性能
単板ガラス1枚のガラスのみ風雨を防ぐ基本的な機能。断熱性は低く、結露しやすい。
一般的なペアガラス2枚のガラス+中空層空気層による断熱効果で、単板ガラスの約2倍の断熱性を持つ。
Low-E複層ガラスペアガラス+金属膜コーティング高い断熱性に加え、放射熱を反射する遮熱効果や紫外線カット効果がある。単板ガラスの約4倍〜5倍の性能。

このように、Low-Eガラスはペアガラスの一種でありながら、さらに性能を強化した上位モデルといえます。

金属膜の働きによって、夏は太陽の日射熱を反射して室内の涼しさを保ち、冬は暖房の遠赤外線を室内側に反射させて逃さないという、魔法瓶のような効果を発揮します。板硝子協会の資料によると、Low-E複層ガラスを使用することで、冷暖房負荷を大幅に削減できるとされています。

(出典:板硝子協会「エコガラスとは」

Low-Eガラスの金属膜は非常に薄いため、見た目は透明なガラスと大きく変わりませんが、光の当たり方によってはわずかに色味を感じることがあります。

どっちを選ぶ?遮熱タイプと断熱タイプの使い分け

どっちを選ぶ?遮熱タイプと断熱タイプの使い分け

※写真はイメージです

Low-Eガラスを導入する際、最も重要なのが「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」のどちらを選ぶかという判断です。この2つは金属膜の位置や特性が異なり、設置する目的も明確に分かれています。

「遮熱タイプ(日射遮蔽型)」は、主に夏の暑さ対策を目的としています。太陽からの強い日射熱(近赤外線)を約50%〜60%カットする性能に優れており、室内の温度上昇を防ぐ効果があります。特に西日が強い部屋や、夏場に暑くなりやすい2階の部屋などに適しています。

一方、「断熱タイプ(日射取得型)」は、冬の寒さ対策を重視したものです。太陽の光(日射熱)を適度に取り込みつつ、室内の暖まった空気が外へ逃げるのを防ぐ保温性能に特化しています。冬の日照時間が長い地域の南側の窓など、自然の暖かさを取り入れたい場所に最適です。

この選択を間違えると、「せっかく交換したのに部屋が暑い」「冬の日差しが入らなくて寒い」といった後悔につながりかねません。お住まいの地域の気候区分(寒冷地か温暖地か)や、部屋が抱えている悩み(暑さか寒さか)に合わせて選ぶことが大切です。

基本の選び方

夏の冷房効率を上げたいなら「遮熱タイプ」、冬の暖房効率を上げて暖かく過ごしたいなら「断熱タイプ」を選びましょう。

Low-Eガラスならではの3つのメリット

Low-Eガラスを導入することで得られるメリットは多岐にわたりますが、ここでは特に満足度の高い3つの利点を紹介します。

光熱費の削減に繋がる高い省エネ効果

Low-Eガラスは、夏は外からの熱の侵入を、冬は室内の熱の流出を大幅に抑えることができます。このため、冷暖房の効率が格段に向上し、エアコンの設定温度を控えめにしても快適な室温を維持しやすくなります。結果として、年間の光熱費を削減できる点は、長期的に見て非常に大きなメリットです。

紫外線カットで家具や床を保護

Low-Eガラスに施された金属膜は、熱だけでなく紫外線も大幅にカットする効果があります。製品にもよりますが、一般的に70%以上の紫外線を遮断するため、室内のフローリングやカーテン、大切な家具などが日焼けによって色褪せるのを防ぎます。日当たりの良い部屋でも、インテリアの劣化を気にせず過ごせるようになります。

結露の発生を大幅に抑制

冬の悩みの種である窓の結露は、室内の暖かい空気が冷たいガラス面に触れることで発生します。Low-Eガラスは断熱性が高いため、外の冷気の影響を受けにくく、ガラスの室内側表面が冷え込みにくいのが特徴です。これにより、結露の発生を大幅に抑制できます。結露が減ることで、カビやダニの発生を防ぎ、窓周りを清潔に保ちやすくなるという健康面のメリットも見逃せません。

Low-Eガラスの内側・外側と南側・北側の関係

前述の通り、Low-Eガラスには2つのタイプがありますが、その性能の違いは金属膜が複層ガラスの「内側(室内側のガラス)」にあるか、「外側(室外側のガラス)」にあるかによって決まります。

  • 遮熱タイプ(金属膜が室外側):外側のガラスの内側(中空層側)に金属膜があります。外からの熱を屋外側で反射するため、熱が室内に入り込むのを防ぎます。
  • 断熱タイプ(金属膜が室内側):内側のガラスの外側(中空層側)に金属膜があります。室内の熱を室内側へ反射するため、暖かさを逃しません。

この構造の違いを踏まえると、窓の方角によって適したタイプが見えてきます。一般的に日当たりが良い「南側」の窓は、冬場に貴重な熱源となります。

そのため、冬の暖かさを取り込みたい場合は「断熱タイプ(日射取得型)」を選ぶのがセオリーとされています。逆に、南側でも夏の日差しが強すぎて困っている場合や、軒(のき)が短くて直射日光がガラス面に当たる場合は、「遮熱タイプ」を選ぶケースもあります。

一方、「北側」の窓は一年を通して直射日光がほとんど入らないため、熱を取り込む必要がありません。したがって、室内の熱を逃さないことに特化した「断熱タイプ」が推奨されます。また、強烈な西日が差し込む「西側」は、夏場の室温上昇の原因となるため、「遮熱タイプ」での対策が効果的です。

「南向きの窓だから絶対に断熱タイプ!」と決めつけるのではなく、地域の気候や「夏と冬、どちらをより快適にしたいか」というライフスタイルを考えて選ぶのが正解ですよ。

うちの窓はどっち?Low-Eガラスの簡単な見分け方

自宅の窓がすでにLow-Eガラスなのか、あるいは遮熱と断熱のどちらのタイプが入っているのかを確認したい場合、いくつかの見分け方があります。

最も確実な方法は、ガラスの隅にある「刻印(マーク)」を確認することです。YKK AP、LIXIL、AGCなどの主要メーカーの製品には、ガラスの右下や左下にロゴとともに小さな文字や星マークなどが印字されています。例えば、YKK AP製の場合、以下のような記号で識別できることがあります。

  • Low-E ●(記号):Low-Eガラスであることを示します。
  • 遮熱タイプ:「S」「Blue(ブルー)」などの表記や、青色のマークがついていることが多いです。
  • 断熱タイプ:「B」「Neutral(ニュートラル)」などの表記や、ブロンズ色のマークがついていることが多いです。

メーカーや製造時期によって刻印のルールは異なります。正確な情報は各メーカーの公式サイトやカタログで確認するか、施工業者に問い合わせることをおすすめします。

刻印がない場合や見えにくい場合は、簡易的な方法として「反射の色」を見る方法もあります。

夜間に白い紙や懐中電灯の光、またはスマートフォンのライトをガラスに当てて斜めから見たとき、反射した光が青っぽく見える場合は遮熱タイプ、自然な色に近い場合は断熱タイプである可能性が高いと言われています。ただし、これはあくまで目安であり、プロによる診断が確実です。

Low-Eガラスの価格と導入費用

高機能なLow-Eガラスですが、気になるのはその価格です。一般的な透明のペアガラスと比較すると、Low-Eガラスの導入費用は高くなる傾向にあります。

市場の相場としては、通常のペアガラスの価格に対して、Low-Eペアガラスは約1.2倍〜1.5倍程度の費用がかかるとされています。例えば、幅160cm×高さ200cm程度の掃き出し窓(テラス窓)1箇所のガラス交換を行う場合、ガラス代だけで数万円程度の差額が発生することが一般的です。工事費込みのリフォーム相場では、窓のサイズによりますが、1箇所あたり5万円〜15万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

しかし、この初期費用だけで判断するのは早計かもしれません。環境省の資料などでも示されている通り、断熱性の高い窓を導入することで冷暖房効率が向上し、毎月の電気代やガス代といった光熱費を削減できる可能性があるからです。長い目で見れば、数年〜十数年で差額分を回収できるケースも少なくありません。

お得な情報

国や自治体が実施している「先進的窓リノベ事業」や「子育てエコホーム支援事業」などの省エネリフォーム補助金の対象になる場合、実質的な負担額を大幅に抑えて導入できることもあります。補助率は工事費の50%相当になるケースもあるため、必ずチェックしましょう。

(出典:環境省「COOL CHOICE」

Low-Eガラスで後悔しないために導入前に知るべき注意点

Low-Eガラスで後悔しないために導入前に知るべき注意点

※写真はイメージです

  • Low-Eガラス導入後に「後悔」するパターン5選
  • 知っておくべきLow-Eガラスのデメリット
  • Low-Eガラスは寒い?噂の真相
  • Low-Eガラスは見えにくい?見え方と色の特徴
  • フィルム・防犯とLow-Eガラスの耐用年数や寿命は?
  • Low-Eガラスのメンテナンス方法
  • Low-Eガラスに関するよくある質問(FAQ)

Low-Eガラス導入後に「後悔」するパターン5選

Low-Eガラスは省エネ性能や快適性に優れた高機能ガラスですが、決して「万能」ではありません。その特性や弱点を正しく理解せずに導入すると、期待とのギャップが生じ、「高い費用をかけたのに失敗した」と後悔してしまうことがあります。

ここでは、実際に導入した方から聞かれることが多い代表的な5つの失敗パターンを、その原因と具体的な対策とともに詳しく解説します。

部屋がこれまでより暗く感じる

Low-Eガラスは表面に金属膜がコーティングされているため、一般的な透明ガラス(フロートガラス)に比べて「可視光線透過率」が低くなります。つまり、室内に取り込める自然光の量が減ってしまうのです。

特に、高い遮熱性能を持つ「遮熱タイプ(グリーン系やブルー系)」のガラスは、光を約20%〜30%程度カットしてしまうものがあります。そのため、日当たりや開放感を重視したいリビングなどに採用すると、「ガラスを変えたら部屋が薄暗くなった」「夕方、照明をつける時間が早くなった」と感じるケースがあります。

【対策】

明るさを最優先したい窓には、比較的透明度が高い「断熱タイプ(クリア・ニュートラル色)」を選ぶことが重要です。また、施工前に必ずガラスのサンプルを実際の窓辺にかざして、明るさの変化を確認しましょう。

冬場にかえって寒く感じる

「せっかくなら一番性能が良いものを」と、南側の窓に遮熱性能が高い「遮熱タイプ」を選んでしまった場合に起こる典型的な失敗です。

遮熱タイプのLow-Eガラスは、夏の暑い日差しをカットするのと同時に、冬の貴重な暖房源である「暖かい日射熱」まで半分以上カットしてしまいます。これにより、冬の晴れた日に窓辺で感じるポカポカとした暖かさ(ダイレクトゲイン)が得られなくなり、日中でも室温が上がらず、暖房費がかさんでしまうという本末転倒な結果になります。

【対策】

冬の日差しをたっぷり取り込みたい南側の窓には、日射熱取得率が高い「断熱タイプ(日射取得型)」を採用するのが鉄則です。

携帯電話やWi-Fiの電波が入りにくくなる

Low-Eガラスに含まれる金属膜には、熱だけでなく電波も反射・遮蔽(シールド)する性質があります。特に周波数が高い電波ほど影響を受けやすいため、5G通信などに影響が出る可能性があります。

窓ガラス単体で通信不能になることは稀ですが、家の外壁に金属系サイディングを使用していたり、断熱材にアルミ箔が使われていたりする場合、家全体が金属で覆われることになり、室内で携帯電話のアンテナが立ちにくくなったり、Wi-Fiのつながりが悪くなったりすることがあります。

【対策】

電波状況が不安なエリアの場合は、Wi-Fi環境の整備や、携帯キャリアが提供する屋内用アンテナ(フェムトセル)の利用を検討する必要があります。ガラス選びだけで回避するのは難しいため、リスクとして知っておくことが大切です。

結露が完全にはなくならない(サッシの結露)

「Low-Eガラスにすれば結露しない」というのは半分正解で、半分間違いです。確かにガラス面の結露は劇的に改善されますが、盲点となるのが「サッシ(窓枠)」です。

ガラスだけを高性能なLow-E複層ガラスに交換しても、枠が昔ながらの「アルミサッシ」のままだと、熱伝導率の高いアルミ部分が外気で冷やされ、そこだけ激しく結露してしまいます。結果として、カーテンが濡れてカビが生えたり、窓枠の下に水たまりができたりする悩みは解消されません。

【対策】

結露対策を徹底するなら、ガラス交換だけでなく、内窓(二重窓)を設置してサッシごと断熱するか、アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシへの交換(カバー工法など)を検討する必要があります。

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 外からの反射が眩しいと近隣トラブルになる

遮熱タイプのLow-Eガラスは、日射を反射する性能が高いため、外から見ると鏡のように光を反射します(マジックミラー現象)。

この性質により、特定の時間帯(特に西日が当たる夕方など)に、強烈な反射光が向かいの家の窓やリビングを直撃してしまうことがあります。「お宅の窓の反射が眩しくて生活できない」といったクレームに発展し、最悪の場合、ガラスの交換や目隠しフェンスの設置を余儀なくされるケースも報告されています。

【対策】

隣家との距離が近い場合や、窓の向かいに道路や近隣の居室がある場合は、反射率の低いガラスを選ぶか、植栽やフェンスで反射光を遮る配慮が必要です。

知っておくべきLow-Eガラスのデメリット

知っておくべきLow-Eガラスのデメリット

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Low-Eガラスには多くのメリットがある一方で、構造上のデメリットも存在します。前述の後悔パターンとも重なりますが、特に注意すべきは「熱割れのリスク」と「コスト」です。

「熱割れ」とは、直射日光によって暖められたガラスの中央部分と、サッシに埋め込まれて冷えたままの周辺部分との間に温度差が生じ、その熱応力によってガラスが自然に割れてしまう現象です。Low-Eガラスは熱を吸収・反射する性能が高いため、通常のガラスよりも熱割れのリスクが多少高まる傾向があります。

特に網入りガラスと組み合わせる場合や、黒っぽい厚手のカーテンをガラスに密着させている場合、室外機などの熱風が当たる場所に注意が必要です。

また、やはり導入コストの高さはデメリットといえます。家中の窓をすべてLow-Eガラスに交換しようとすると、まとまった予算が必要になります。

予算オーバーで後悔しないよう、リビングや寝室、脱衣所など、滞在時間が長い部屋やヒートショック対策が必要な場所を優先して交換するなど、メリハリをつけた計画が求められます。

Low-Eガラスは寒い?噂の真相

インターネット上で「Low-Eガラスにしたら寒い」という口コミを見かけることがありますが、この噂の真相は、「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」の選び間違いに起因することがほとんどです。

Low-Eガラス自体の断熱性能(熱貫流率)は非常に高く、室内の空気が冷やされる「コールドドラフト現象」などは通常のガラスより格段に抑えられます。しかし、本来冬の日差しを取り込むべき南向きの窓に、日射熱を遮る「遮熱タイプ」を入れてしまうと、冬のポカポカとした太陽の熱エネルギーまで遮断してしまいます。

その結果、日中の室温が自然に上がりにくくなり、「以前の単板ガラスの時のような、ジリジリとした暖かさがない」「なんだか寒い」と感じてしまうのです。これはガラスの断熱性が低いからではなく、日射取得率が低いために起こる現象です。

Low-Eガラスが冷気を放っているわけではありません。「暖かさを取り込む」というプラスの要素が減ったことで、相対的に寒く感じている可能性が高いといえます。南側の窓選びは慎重に行いましょう。

Low-Eガラスは見えにくい?見え方と色の特徴

Low-Eガラスは金属膜の影響で、完全に無色透明ではありません。製品によって異なりますが、以下のような色味の特徴があります。

  • ブルー系・グリーン系:主に遮熱タイプに多い色味です。外から見ると空や景色を反射しやすく、少し鏡(ミラー)のような見え方をします。日差しの眩しさを和らげる効果があります。
  • ブロンズ系:落ち着いた茶色っぽい色味で、高級感があります。こちらも遮熱タイプに多く見られます。
  • ニュートラル・クリア系:断熱タイプに多く、比較的透明に近い色味です。自然な視界を確保したい場合に適しています。

この色味のおかげで、昼間は外の光を反射し、外から室内が見えにくくなるという「目隠し効果(プライバシー保護効果)」が期待できます。レースのカーテンを開けて過ごしたい方にはメリットとなります。

一方で、室内から外を見たときにも、少し青みがかって見えたり、夜間に室内の照明が窓に映り込みやすかったりすることがあります。「景色をクリアに、ありのままの色で楽しみたい」という方は、事前にショールームなどで実物のサンプルガラスを見て、色味や反射具合を確認しておくことを強くおすすめします。

フィルム・防犯とLow-Eガラスの耐用年数や寿命は?

Low-Eガラスを導入した後に、防犯フィルムや目隠しフィルムを貼りたいと考える方もいるでしょう。しかし、Low-Eガラスへのフィルム貼付は要注意です。前述の通り、ガラスにフィルムを貼ると熱吸収率が上がり、熱割れのリスクが格段に高まります。

どうしても貼りたい場合は、必ず「Low-Eガラス対応」や「熱割れ計算済み」と明記された専用フィルムを選び、専門業者に施工可能かどうかの判断(熱割れ計算)を依頼する必要があります。DIYでのフィルム貼りは避けたほうが無難です。

また、防犯性能については、Low-Eガラス単体では通常のガラスと同様に強い衝撃で割れてしまうため、防犯効果は高くありません。防犯性を求めるなら、2枚のガラスの間に強靭な樹脂膜(PVB膜など)を挟んだ「防犯合わせガラス」仕様のLow-Eガラスを選ぶ必要があります。

耐用年数については、一般的に10年〜15年程度が目安と言われています。これはガラスそのものや金属膜が劣化するのではなく、2枚のガラスを接着・封着しているシール材が経年劣化するためです。シール材が劣化すると内部に湿気が入り、ガラスの内側が白く曇る「内部結露」を起こして寿命を迎えます。多くのメーカーでは10年間の保証をつけていますが、環境によっては20年以上問題なく使えることもあります。

Low-Eガラスのメンテナンス方法

特殊な金属膜がコーティングされていると聞くと、「掃除が大変なのでは?」「専用の洗剤が必要?」と心配になるかもしれません。しかし、Low-Eガラスの金属膜は、2枚のガラスの間の「中空層(密閉された内側)」にコーティングされているのが一般的です。

つまり、私たちが普段触れるガラスの表面(室内側・室外側)は、通常のフロートガラスと同じです。そのため、特別なメンテナンスは必要ありません。

市販のガラスクリーナーや、水拭き・乾拭き、スクイージーなどで掃除をしても、金属膜が剥がれたり傷ついたりすることはないので安心してください。

ただし、リフォームなどでガラスの室内側表面にLow-E膜があるタイプ(アタッチメント付きペアガラスの一部など)や、後貼りの「熱反射フィルム」が施工されている場合は別です。その場合は研磨剤入りの洗剤や硬いブラシの使用を避け、メーカー指定のメンテナンス方法に従う必要があります。

Low-Eガラスに関するよくある質問(FAQ)

Low-Eガラスの導入を検討されている方から多く寄せられる質問とその回答をまとめました。導入後の生活をイメージし、不安を解消するための参考にしてください。

Q. マンションの窓もLow-Eガラスに交換できますか?
A. 原則として可能です。ただし、分譲マンションの窓ガラスは共用部分(専用使用権のある共用部分)に該当するため、個人の判断で勝手にサッシごと交換することはできません。

しかし、既存のサッシ枠を活かしてガラス部分のみを交換する方法や、既存枠の上から新しい枠を被せる「カバー工法」であれば、管理組合の許可を得て施工できるケースが増えています。まずはマンションの管理規約を確認し、管理組合や管理会社へ相談してみましょう。

Q. Low-Eガラスにすると結露は完全になくなりますか?
A. ガラス面の結露は劇的に改善されますが、条件によっては「完全になくなる」とは言い切れません。特に注意が必要なのは「サッシ(窓枠)」部分です。

ガラスがLow-E複層ガラスになっても、窓枠が熱を伝えやすい「アルミサッシ」のままだと、断熱性能の低い枠部分に結露が集中して発生することがあります。結露を徹底的に防ぎたい場合は、ガラス交換だけでなく、樹脂サッシへの交換や内窓(二重窓)の設置を検討することをおすすめします。

Q. 導入費用を抑えるための補助金制度はありますか?
A. はい、国や自治体による補助金制度を活用できる可能性が高いです。特に、環境省などが主導する「先進的窓リノベ事業」などの大型補助金は、高い断熱性能を持つ窓リフォームに対して手厚い補助を行っています。

Low-Eガラスへの交換は省エネ効果が高いため、補助対象になるケースが多くあります。ただし、予算の上限に達し次第終了となる場合があるため、早めに登録事業者(リフォーム会社など)に相談し、申請の可否を確認することが重要です。

(出典:環境省「先進的窓リノベ2024事業」

Q. Low-Eガラスにしたらカーテンは不要になりますか?
A. Low-Eガラスは遮熱・断熱効果や目隠し効果がありますが、カーテンが完全に不要になるわけではありません。特に夜間は、室内の方が明るくなるため、外から室内が見えやすくなります(ミラー効果の逆転)。プライバシー保護のためにはカーテンやブラインドが必要です。

また、断熱性能をさらに高めるという意味でも、カーテンを併用することで窓と室内の間に空気の層ができ、省エネ効果がより向上します。

Low-Eガラスで後悔しないために:まとめ

Low-Eガラスは、正しく選べば住まいの快適性を劇的に向上させ、省エネにも貢献する素晴らしい建材です。後悔を防ぐための要点をまとめました。

  • Low-Eガラスは金属膜で熱(放射熱)をコントロールする高機能ガラス
  • 「遮熱タイプ」は夏対策、「断熱タイプ」は冬対策に適している
  • 南側の窓に遮熱タイプを使うと冬の日射取得が減り、寒く感じることがある
  • 自宅の窓の方角と、解決したい悩み(夏の暑さor冬の寒さ)を明確にする
  • ガラスには若干の色味があり、部屋が少し暗く感じる場合がある
  • 外からの視線を遮るプライバシー効果が期待できるが、夜間の映り込みもある
  • 通常のペアガラスより価格は高いが、長期的な光熱費削減効果がある
  • 初期費用を抑えるなら国の補助金制度(先進的窓リノベなど)の活用を検討する
  • 金属膜による電波干渉が稀に発生する可能性があるため環境を確認する
  • フィルムを貼る際は熱割れリスクがあるため、必ず専門家に相談する
  • 結露対策にはガラスだけでなくサッシ(窓枠)の断熱性能も重要
  • 防犯性能を高めるなら「防犯合わせガラス」仕様のLow-Eガラスを選ぶ
  • 寿命の目安は10年〜15年で、内部結露が発生したら交換のサイン
  • 掃除は通常のガラスと同じ方法で問題ない(膜が中空層にある場合)
  • 事前にサンプルを確認し、色味や反射具合をチェックすることが重要

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  • この記事を書いた人

代表 鈴木優樹

13年間で1万台以上のエアコンを設置してきた経験から、私は「部屋の温度こそが、家族の距離を縮める」という答えに辿り着きました。リビングが魔法瓶のように温かくなれば、家族は自然と一つの場所に集まります。無駄な電気代を削り、最もコスパの良い方法で「会話が弾む温かいリビング」をつくること。 皆様に、窓のリフォームを通じて、家族がもっと仲良くなれる幸せな時間をお届けします。

▼保有資格▼第二種電気工事士/建築物石綿含有建材調査者/石綿作業主任者/ガス可とう管接続工事監督者など

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