「二重窓 キット カインズ」と検索されたあなたは、冬の寒さや夏の暑さ対策を手軽にDIYで解決したいとお考えではないでしょうか。ホームセンターで販売されている二重窓キットは、低コストで断熱性能を高められる魅力的なアイテムですが、「本当に効果があるのか」「どの商品を選べば良いのか」「DIYは難しくないか」といった疑問や不安も多いはずです。
この記事では、カインズで手に入る二重窓キットを中心に、その種類や価格、DIYの具体的な方法を徹底解説します。カインズ以外のホームセンターの状況や、ニトリでの取り扱いについても触れながら、あなたの窓に最適な断熱対策を見つけるお手伝いをします。
目次
カインズの二重窓キットで始めるDIYで快適な暮らし
- カインズの二重窓（内窓）のメリットとデメリット
- 二重窓キットの種類と選び方
- キットの価格・値段・相場を解説
- ホームセンターやビバホームでの取り扱い
- ニトリでは内窓キットは買える？
- 二重窓キットの大きいサイズはある？
カインズの二重窓（内窓）のメリットとデメリット
カインズで取り扱っている二重窓（内窓）には、大きく分けて「DIYキット」と、専門業者が施工する「本格的な内窓」の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
DIYキットのメリット・デメリット
DIYで設置する簡易的な二重窓キットの最大のメリットは、その手軽さと圧倒的なコストパフォーマンスです。1窓あたり1万円前後という低価格で、窓の断熱対策を始められます。また、取り付けにネジを使わず両面テープで固定する製品が多いため、壁や窓枠を傷つける心配がなく、賃貸住宅でも原状回復が容易な点は大きな利点です。
一方で、デメリットとしては、プロが施工する本格的な内窓に比べて断熱性や防音性、気密性が劣る点が挙げられます。自分で採寸・カット・設置を行うため、作業の精度によっては隙間が生まれ、期待した効果が十分に得られない可能性も考えられます。
本格的な内窓のメリット・デメリット
カインズでは、リクシルやYKK APといった大手メーカーの本格的な内窓も取り扱っています。こちらのメリットは、複層ガラスや樹脂製サッシによる非常に高い断熱・防音性能です。専門業者が設置するため気密性も高く、結露の抑制効果も絶大です。さらに、国の補助金制度の対象となるため、工事費用の一部が補助される点も魅力です。
デメリットは、やはり費用の高さです。1窓あたり数万円からの費用がかかり、DIYキットと比べると高額になります。また、専門業者による施工が必要なため、DIYのような手軽さはありません。
二重窓キットの種類と選び方
DIY用の二重窓キットは、窓の断熱を手軽に実現するための部材がセットになった製品です。主に、内窓の「フレーム」と「レール」が含まれており、窓パネル部分となる「面材」は別売りの場合と、セットになっている場合があります。
選び方の最初のステップは、設置したい窓のサイズを正確に測ることです。キットは多くの場合、S（幅90cm×高さ90cm以内）、M（幅180cm×高さ90cm以内）、L（幅180cm×高さ140cm以内）のようにサイズ展開されています。自宅の窓枠の内寸に合ったキットを選びましょう。
次に、面材の種類を検討します。DIYで最も一般的に使われるのは、軽くて断熱性の高い「中空ポリカーボネート」です。ガラスのような透明感を重視する場合は「アクリル板」も選択肢になりますが、重量があるためキットのレールが対応しているか確認が必要です。
また、キットの取り付け方法も確認しておきましょう。ほとんどの製品は強力な両面テープで固定するタイプですが、より頑丈に固定するためのタッピングネジが付属しているものもあります。賃貸住宅か持ち家か、設置する窓の状況に応じて最適な製品を選ぶことが大切です。
キットの価格・値段・相場を解説
DIY用二重窓キットの価格は、本格的なリフォームに比べて非常に手頃です。おおよその値段の相場を知っておくことで、予算計画が立てやすくなります。
DIYキット本体の価格
フレームとレールがセットになったキット本体の価格は、窓のサイズによって変動します。カインズで販売されている光モール社の製品を例に見ると、以下のような価格帯が一般的です。
- 中窓用（高さ90cm程度まで）：約6,000円～8,000円
- 大窓用（高さ140cm程度まで）：約8,000円～10,000円
コメリやコーナンといった他のホームセンターでも同様のキットが販売されており、価格帯に大きな差はありません。
パネル（面材）の価格
キットの多くはパネルが別売りです。主流である中空ポリカーボネート板（約91cm×182cmサイズ）は、1枚あたり2,000円～3,000円程度で購入できます。
総額の相場
したがって、腰高窓1箇所をDIYで二重窓にする場合、キットとパネルを合わせて約1万円前後が費用の相場となります。本格的な内窓リフォームが1箇所あたり安くても7万円以上することを考えると、その手頃さが際立ちます。
ホームセンターやビバホームでの取り扱い
二重窓のDIYキットは、カインズをはじめとする多くのホームセンターで取り扱われています。それぞれの店舗やオンラインストアで、手軽に購入することが可能です。
- カインズ: 光モール社の「内窓フレームキット」などを中心に、DIYに適した製品をラインナップしています。別売りのポリカーボネート板も豊富で、店舗のカットサービスを利用できるのが大きなメリットです。
- コメリ、コーナン: アクリサンデー社の「エコな簡易内窓」シリーズなどが人気です。面材や加工用の金ノコまでセットに含まれている製品もあり、初心者でも始めやすいのが特徴です。
- ビバホーム（LIXILビバ）: こちらもプライベートブランドや市販の簡易内窓キットを取り扱っています。他のホームセンターと同様に、断熱対策コーナーで関連商品を見つけることができます。
多くのホームセンターでは、購入したポリカーボネート板などを指定の寸法にカットしてくれる有料サービスを提供しています。大きな板を自宅で正確にカットするのは難しいため、DIY初心者の方や作業に自信がない方は、このサービスを積極的に活用することをおすすめします。
ニトリでは内窓キットは買える？
「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリですが、2025年9月現在、DIYで作成するような二重窓キットや内窓キットの取り扱いはありません。
しかし、ニトリでは窓の断熱対策に役立つ代替品が充実しています。代表的なのが「冷気ストップボード」です。これは窓際に立てかけるだけで、床に広がる冷たい空気「コールドドラフト」を遮断する効果があるパネルです。二重窓のように窓全体を覆うものではありませんが、足元の冷えを手軽に軽減したい場合に有効なアイテムです。
その他にも、断熱効果のあるカーテンや、窓ガラスに貼る結露吸水シートなども販売されています。本格的な二重窓化ではなく、より手軽な方法で寒さや結露を対策したい場合は、ニトリの製品も選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。
二重窓キットの大きいサイズはある？
はい、市販の二重窓DIYキットには、リビングの掃き出し窓のような大きなサイズの窓に対応する製品も用意されています。
一般的なキットはS・M・Lサイズが中心ですが、それらを超える窓のために「LLサイズ」や「ロングサイズ」といった規格が存在します。例えば、アクリサンデー社の「エコな簡易内窓」キットでは、以下のような大きいサイズがラインナップされています。
- LLサイズ: 幅1800mm × 高さ1800mm以内の窓用
- ロングサイズ: 高さ2200mmまでの窓用
これらのキットを利用すれば、高さのある掃き出し窓でもDIYで二重窓にすることが可能です。
ただし、注意点もあります。窓が大きくなると、使用するポリカーボネート板も大きくなり、たわみやすくなります。また、作業スペースの確保や、大きなパネルの正確なカットなど、DIYの難易度も上がります。特に掃き出し窓のような大きな窓にDIYキットを設置する場合は、説明書をよく読み、慎重に作業を進めることが大切です。もし作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者への依頼を検討することも一つの方法です。
二重窓キットをカインズで賢く活用する方法
- カインズの二重窓でDIYに挑戦
- DIYで得られる断熱効果は？
- カインズの補助金とリクシル・YKK製品
- その他おすすめの断熱アイテム
カインズの二重窓キットでDIYに挑戦
カインズの二重窓キットを使えば、初心者でも比較的簡単にDIYに挑戦できます。作業を成功させるための手順とポイントを解説します。
DIYの基本的な手順
- 採寸: まず、窓枠の内側の「高さ」と「幅」を正確にメジャーで測ります。レールの取り付けに必要な「奥行き」（約32mm以上が目安）があるかも確認します。
- 材料のカット: 取扱説明書に従い、採寸した寸法からレールとフレームの長さを計算してカットします。パネル（中空ポリカーボネート）も窓のサイズに合わせてカットします。カインズの店舗カットサービスを利用するとこの工程が楽になります。
- レールの取り付け: 上下のレールを貼り付ける窓枠部分をきれいに拭き、汚れや油分を取り除きます。その後、キット付属の両面テープでレールをしっかりと貼り付けます。
- 窓の組み立て: カットしたパネルの四方に、フレームをはめ込みます。
- 設置: 組み立てた窓パネルを、先に取り付けた上下のレールにはめ込んだら完成です。
賃貸でも安心なDIYのポイント
賃貸住宅で原状回復が必要な場合は、レールを貼り付ける前に窓枠側に「マスキングテープ」を貼るのがおすすめです。マスキングテープの上に両面テープを貼ることで、退去時にテープごと綺麗に剥がすことができ、窓枠に跡が残るのを防げます。
DIYで得られる断熱効果は？
DIYで設置した二重窓でも、確かな断熱効果が期待できます。その効果の源は、既存の窓と新たに取り付けた内窓の間に生まれる「空気の層」です。
空気は熱を伝えにくい性質を持っており、この空気層が断熱材のような役割を果たします。これにより、冬は外の冷たい空気が室内に伝わるのを防ぎ、室内の暖かい空気が外へ逃げるのを抑制します。データによれば、冬場の暖房熱の約58%は窓から流出しているとされており、この流出を抑えることで暖房効率が大幅にアップします。
この結果、窓際で感じるヒヤッとした冷気（コールドドラフト現象）が軽減され、体感温度が向上します。エアコンの設定温度を過度に上げなくても快適に過ごせるようになり、光熱費の節約にも繋がるのです。
また、断熱性が高まることで、結露の抑制にも大きな効果を発揮します。内窓の表面温度が外気の影響で下がりにくくなるため、室内の暖かい空気が触れても水滴が発生しにくくなります。これにより、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を保つ助けにもなります。
カインズの補助金とリクシル・YKK製品
DIYキットの手軽さは魅力的ですが、「もっと高い性能が欲しい」「補助金を使いたい」という場合は、カインズが提供する本格的な内窓リフォームサービスを検討する価値があります。
補助金の対象はプロの施工
まず理解しておくべき点は、DIYで設置する簡易的な二重窓キットは、国が実施する「先進的窓リノベ2025事業」などの大型補助金の対象外であるということです。
これらの補助金は、高い断熱性能基準を満たした製品を、登録された事業者がプロの技術で施工することが条件となります。
カインズのプロ向けサービス
カインズでは、この条件を満たすリフォームサービスも提供しています。具体的には、リクシル（LIXIL）の「インプラス」や、YKK APの「プラマードU」といった、断熱性能に優れた大手メーカーの製品を専門業者が設置するサービスです。
このサービスを利用すれば、国の補助金制度を活用できます。カインズの大きなメリットは、面倒な補助金申請作業を代行してくれる点や、支払いを補助金額が引かれた後の自己負担額だけで済ませられる点です。さらに、3窓以上の工事で標準工事費が無料になるなど、独自のサービスも展開しています。
費用を抑えたいDIYか、補助金を使って高性能を求めるプロの施工か、ご自身の目的と予算に合わせてカインズのサービスを賢く使い分けるのが良いでしょう。
その他おすすめの断熱アイテム
二重窓の設置が難しい場合や、さらに断熱効果を高めたい場合には、他のアイテムを組み合わせるのも有効です。カインズなどのホームセンターでは、手軽に試せる断熱グッズが豊富に揃っています。
断熱カーテンライナー
今使っているカーテンのレールにS字フックで取り付けるだけで、窓とカーテンの間に空気の層を作ることができるビニール製のライナーです。床まで届く長さにすることで、窓下からの冷気の侵入を効果的に防ぎます。透明タイプを選べば、部屋の明るさを損なうこともありません。
すき間テープ
意外と見落としがちなのが、窓のサッシの隙間から入ってくる「すきま風」です。ウレタンスポンジ製のすき間テープをサッシの合わせ目などに貼ることで、気密性が高まり、熱の出入りを抑えることができます。数百円から購入できる非常にコストパフォーマンスの高い対策です。
結露吸水テープ・シート
断熱よりも結露対策を優先したい場合は、結露水を吸収してくれるテープやシートが役立ちます。窓ガラスの下部に貼るだけで、水滴が垂れてサッシや床を傷めるのを防いでくれます。
これらのアイテムは、DIY二重窓と併用することで、さらに快適な室内環境を実現する助けとなります。
総括：二重窓キットをカインズで選ぶ！
この記事では、カインズで手に入る二重窓キットを中心に、DIYによる窓の断熱対策について解説しました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
- 二重窓キットはカインズなどのホームセンターで1万円前後から購入可能
- ニトリではキットの販売はなく、断熱ボードなどの代替品が中心
- DIYキットのパネルには軽量で断熱性の高い中空ポリカーボネートが主流
- DIYでも空気層を作ることで確かな断熱・結露抑制効果が得られる
- 大きな掃き出し窓に対応する大きいサイズのキットも販売されている
- 賃貸住宅では原状回復できるようマスキングテープの活用がおすすめ
- ビバホームなど他のホームセンターでも同様のキットやサービスがある
- DIYキットは国の大型補助金の対象外
- カインズでは補助金対象となるリクシルやYKK製品のプロ施工も依頼できる
- 補助金を利用する場合、申請はカインズが代行してくれる
- プロの施工は費用が高いが、性能や気密性はDIYを大きく上回る
- 断熱カーテンライナーやすき間テープとの併用で効果はさらに向上
- 手軽さと低コストを求めるならDIYキットが最適
- 高い性能と長期的な効果を望むならプロによる本格的な内窓設置がおすすめ
- 目的と予算に応じてカインズのDIYキットとリフォームサービスを賢く選ぶことが大切