家づくりやリフォームの際、意外と見落としがちなのがサッシの選定です。完成後に窓枠の色で後悔するという事態に陥らないためには、事前の計画が欠かせません。もし、現在の住まいで窓枠の色を変えたいと考えているなら、まずは色の選び方5つのコツを押さえることが成功への近道です。
最近では、今の流行りは何色だろうかと疑問を持つ方も多いですが、人気色やお洒落な色の傾向を把握しつつ、部屋の雰囲気に合わせた色選びを行うことが大切です。また、外観との調和を図るためのサッシ色との合わせ方や、LIXILの主力色であるシャイングレーのような万能な選択肢も検討に値します。
一方で、デザイン性だけでなくメンテナンス性も無視できません。サッシの色で汚れが目立たない色は何色ですかという問いに対しては、グレー系の有効性が挙げられます。
特にスタイリッシュな窓枠の黒に関するデメリットとメリットを正しく理解しておかないと、設置後に黒サッシで後悔を感じたり、二重窓を検討する際に内窓の色で後悔を招いたりする可能性があります。失敗を防ぐために、リクシルでシミュレーションを活用しながら、理想の空間をイメージしてみましょう。
目次
窓枠の色で後悔を防ぐための最新トレンドと選び方の基本
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- 今の流行りは何色?最新の住宅デザインから分析
- 多くの住宅で選ばれる人気色・おしゃれな色の特徴
- どのような外壁にも馴染むシャイングレーの魅力
- 統一感を演出するサッシ色との合わせ方の重要性
- 部屋の雰囲気に合わせた色選びで居心地を良くする
- 失敗を未然に防ぐための色の選び方5つのコツ
今の流行りは何色?最新の住宅デザインから分析
近年の住宅デザインにおいて、窓枠の色は建物の個性を引き立てる重要な要素となっています。現在の流行りは何色かと言えば、建物を引き締めるブラック系や、ナチュラルな印象を与えるホワイト系が主流です。モダンな住宅では、無駄を削ぎ落としたミニマリズムが好まれるため、金属的な質感を持つダークグレーなども選ばれています。
以前はシルバーやブロンズが一般的でしたが、これまでの傾向とは異なり、現在は外壁の色と同化させるか、あるいは明確なアクセントとして機能させるかの二極化が進んでいます。
例えば、黒い外壁に黒いサッシを合わせることで、窓の存在感を消し、壁面を一枚の板のように見せる手法が人気です。このように、建物全体のコンセプトに合わせて色を選ぶことが、現代的な住まいづくりには欠かせません。
(出典:国土交通省「住宅の省エネ化に関する施策」)
多くの住宅で選ばれる人気色とおしゃれな色の特徴
住宅の顔となるサッシには、時代を問わず支持されるカラーが存在します。人気色やお洒落な色として不動の地位を築いているのが、ホワイト、ブラック、そして木目調の3種類です。
ホワイトは清潔感があり、部屋を明るく見せる効果があるため、北欧テイストやフレンチカントリーなスタイルに最適と言えます。一方、ブラックは空間に高級感と重厚感をもたらし、インダストリアルな雰囲気を演出してくれます。
さらに、近年ではマットな質感のシャンパンゴールドなども登場しており、上品な華やかさを求める層に支持されています。
これらの色は、ただ単に色が綺麗であるだけでなく、周囲の素材を引き立てる役割を担っています。これだけの選択肢があるからこそ、自分の好みのスタイルを明確にすることが、満足度の高い色選びに繋がります。
どのような外壁にも馴染むシャイングレーの魅力
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色選びに迷った際、多くの建築プロフェッショナルが推奨するのがLIXILのシャイングレーです。
この色は、シルバーよりも落ち着きがあり、ステンレスのような上品な輝きを放つのが特徴です。その最大の魅力は、どのような外壁の色にも調和する高い汎用性にあります。白い外壁には馴染み、濃い色の外壁には程よいアクセントとして機能するため、コーディネートで失敗しにくい万能カラーとされています。
実際に、多くの施工現場で採用されており、飽きのこない色合いとして長く愛されています。太陽の光の当たり方によって見え方が変化するため、昼と夜で異なる表情を楽しめる点も魅力の一つです。もし、外観デザインをシンプルにまとめつつ、安っぽさを出したくないのであれば、この色を選択肢の筆頭に置くことをおすすめします。(参照:LIXIL公式サイト)
統一感を演出するサッシ色との合わせ方の重要性
サッシの色選びにおいて、外部から見た際の外壁とサッシ色との合わせ方は極めて重要です。
基本的には、外壁の色と同系色にするか、あるいは正反対のコントラストを効かせるかのどちらかを選択します。同系色を選べば、建物全体にまとまりが生まれ、落ち着いた印象になります。一方で、外壁が白でサッシを黒にするようなコントラストの強い組み合わせは、建物の輪郭が強調され、シャープな印象を与えます。
このように考えると、サッシ単体で色を決めるのではなく、家全体のパーツとの相性を確認することが不可欠です。
複数の色が混在すると、視覚的に騒がしい印象になってしまうため、全体のカラーパレットは3色程度に絞るのが理想的です。このとき、雨樋や破風(はふ)などの細部とも色を揃えると、より洗練された仕上がりになります。
部屋の雰囲気に合わせた色選びで居心地を良くする
窓枠の色は、室内のインテリアにも大きな影響を及ぼします。部屋の雰囲気に合わせた色選びを怠ると、せっかくの家具や壁紙が台無しになりかねません。例えば、床材がダークブラウンの落ち着いた部屋に、真っ白な窓枠を配置すると、窓だけが浮いて見えてしまうことがあります。この場合、内装に合わせた内観色を木目調やブラックにすることで、落ち着いた居心地の良い空間を作ることが出来ます。
最近の高性能サッシは、外側と内側で異なる色を選べる「内外別色」が一般的です。
外観は近隣との調和を考え、内観は自分の好きなインテリアに合わせて選ぶといった、柔軟なカスタマイズが可能です。私は、室内の巾木や建具の色と窓枠の色を揃えることを推奨します。そうすれば、壁面と窓の一体感が増し、視覚的なノイズが軽減されるからです。
失敗を未然に防ぐための色の選び方5つのコツ
ここでは、プロが実践している色の選び方5つのコツをまとめます。第一に、大きな面積で色を確認することです。
小さなサンプル帳だけでは、実際の壁に設置した時の印象が掴みづらいため、可能な限り大きな色見本やショールームで実物を確認してください。第二に、光の当たり方による変化を考慮することです。室内灯の下と直射日光の下では、色の見え方が驚くほど異なります。
- 外壁と内装のバランスを個別に検討する
- 面積効果(広い面積では色が明るく見える現象)を考慮する
- 周辺環境(隣家や街並み)との調和を確認する
- 将来的な色の飽きやメンテナンス性を考える
- 実物のサンプルを屋外で確認する
第三のコツは、窓からの景色を邪魔しない色を選ぶことです。美しい庭や風景を見せたい窓には、あえて黒い細枠を採用することで、景色を額縁に収めた絵画のように演出できます。
残りのコツについては、後述するシミュレーションツールの活用や、専門家への相談を組み合わせることで、より確実に理想へと近づけることが出来ます。どれだけ小さなこだわりであっても、この段階で徹底的に検証することが後悔をなくす唯一の道です。
窓枠の色で後悔を回避するための具体的なツールと注意点
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- 窓枠の色を変えたい時の注意点
- 施工後の姿をリクシルでシミュレーションして確認
- サッシの色で汚れが目立たない色は何色ですか?
- 窓枠が黒|デメリットとメリットを客観的に比較
- 黒サッシで後悔や内窓の色で後悔を避ける事前準備
窓枠の色を変えたい時の注意点
新築ではなく、現在の住まいで窓枠の色を変えたいと考える方も多いでしょう。
その主な方法としては、塗装、専用シートの貼り付け、あるいはカバー工法によるサッシ交換などが挙げられます。ただし、塗装については注意が必要です。アルミ製のサッシは塗料が剥がれやすく、専門的な下地処理を行わないと数年で無残な姿になってしまうリスクがあります。
もしDIYで手軽に変えたいのであれば、内側限定でマスキングテープやリメイクシートを活用する方法があります。
しかし、耐久性や美しさを長く保ちたいのであれば、やはり内窓(二重窓)を設置し、新しい枠の色を楽しむのが最も確実で効果的なリフォーム手法と言えます。これであれば断熱性能も向上するため、一石二鳥のメリットを享受できます。
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頭の中のイメージと実物のギャップを埋めるためには、デジタルツールの活用が非常に有効です。
特にリクシルでシミュレーションを行えば、外壁の種類や室内のテイストに合わせて、瞬時にサッシの色を切り替えて確認することが可能です。公式サイトで公開されているツールでは、3Dモデルを使って多角的にチェック出来るため、平面的な写真では分かりにくい奥行き感や色の重なりも把握できます。
| ツール名 | 主な特徴 | 活用シーン |
|---|---|---|
| LIXIL カラーシミュレーション | 建物の全体イメージを俯瞰できる | 新築計画や外壁の塗り替え時 |
| インプラス シミュレーター | 室内の写真に内窓を合成できる | 内窓リフォームの検討時 |
| 窓診断アプリ | 熱の逃げやすさも同時に確認 | 機能と色のバランスを考える時 |
このようなツールを使えば、今まで候補に無かった色が意外と似合うことに気づくかもしれません。
一度決めてしまうと交換が容易ではないパーツだからこそ、納得がいくまで画面上で試行錯誤を繰り返すことが、後悔しないための防衛策となります。このとき、家族全員で画面を見て意見を共有することも、完成後の満足度を高めるポイントです。
サッシの色で汚れが目立たない色は何色ですか?
家を建てた後に多くの方が直面するのが、窓掃除の負担です。サッシの色で汚れが目立たない色は何色ですかという疑問に対し、最もおすすめなのはシルバー系やシャイングレーです。これらの色は砂埃や水垢と同じ中間色であるため、多少の汚れが付着しても目立ちにくいという特性があります。
共働きで掃除の時間がなかなか取れない場合や、交通量の多い道路沿いに住んでいる場合は、機能性を重視した色選びが賢明です。見た目の格好良さだけで選んでしまうと、数ヶ月後に汚れが気になってストレスを感じることになりかねません。
デザインと実用性のバランスをどこで取るか、自分のライフスタイルに照らし合わせて考えてみましょう。また、定期的な水洗いがしやすい環境かどうかも、判断材料の一つとなります。
窓枠が黒|デメリットとメリットを客観的に比較
現在絶大な人気を誇るブラックサッシですが、採用にあたっては窓枠の黒におけるデメリットとメリットを冷静に比較する必要があります。
メリットは何と言っても、その圧倒的なデザイン性です。空間を劇的に引き締め、モダンで都会的な雰囲気を一瞬で作り出すことが出来ます。また、夜間の景色を眺める際、枠の反射が少ないため外が見えやすいという意外な利点もあります。
黒サッシの特性まとめ
- メリット:高級感を演出、景色を際立たせる額縁効果、モダン住宅との相性
- デメリット:夏の熱吸収による温度上昇、白い汚れの目立ち、圧迫感の可能性
一方で、夏場の熱吸収は見逃せません。アルミ製の黒サッシは日光を浴びると非常に高温になり、室温の上昇に寄与してしまう場合があります。
現在のサッシは樹脂製やアルミ樹脂複合が多いため、昔ほど深刻な問題にはなりませんが、それでも熱を持ちやすい性質は変わりません。また、室内の壁が白い場合、黒い窓枠はかなり強いアクセントになるため、視覚的な圧迫感を感じる人もいるようです。これにはカーテン選びなどの工夫が求められます。
黒サッシで後悔や内窓の色で後悔を避ける事前準備
実際に設置してから黒サッシで後悔する事例として多いのは、「部屋が狭く見えるようになった」という声です。
細いフレームなら良いのですが、太い枠で黒を選ぶと、視覚的な境界線が強調されすぎて閉塞感を招くことがあります。
また、断熱リフォームなどで内窓を設置する際、内窓の色で後悔するパターンも散見されます。既存の窓枠と内窓の色をバラバラにしてしまい、窓辺がチグハグな印象になってしまう失敗です。
このように、現状の不満を解消するのか、あるいは既存のデザインに馴染ませるのかという目的を明確にしましょう。
これまでの失敗例を参考にすると、内窓は壁紙の色に合わせるのが最も失敗が少なく、空間を広く見せる効果が高いことが分かっています。リフォーム後の生活を具体的に想像しながら、サンプルを実際の窓辺に当てて確認する作業を怠らないようにしてください。特に、窓の開け閉めのしやすさといった操作性と、色の組み合わせによる心理的影響の両面から検討することが重要です。
まとめ:窓枠の色で後悔しない満足度の高い住まいへ
- 窓枠の色選びは建物の第一印象を決定づける極めて重要な要素である
- 今の流行りはブラックやダークグレーといった建物全体を引き締めるカラーである
- ホワイトは空間に開放感を与え清潔感を演出する効果が高い
- シャイングレーはあらゆる外壁素材に馴染む汎用性の高い人気色である
- 色の選び方のコツとして実物の大きなサンプルを屋外で確認することが必須である
- サッシの色と玄関ドアや外構の色を揃えると全体の統一感が飛躍的に向上する
- 内装に合わせる際は巾木や建具の色と窓枠の色を揃えるのが失敗しない定石である
- 掃除の頻度を下げたいなら中間色のグレー系やシルバー系が最適である
- 黒サッシはデザイン性に優れる一方で熱吸収や白い汚れの目立ちに注意が必要である
- リクシルでシミュレーションを活用し視覚的なギャップを事前になくす
- 内外別色サッシを検討すれば外観の街並み調和と内装のこだわりを両立できる
- 内窓を設置する際は既存枠に囚われず壁紙の色に合わせると圧迫感を抑えられる
- 窓枠の太さによって同じ色でも印象が大きく変わるため細部まで検証する
- 夜間の景色の見え方や日中の採光バランスをショールームの実物で確認する
- 最終的にはライフスタイルとメンテナンスの許容度を天秤にかけて判断する