こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木 優樹です。エアコン職人として13年、累計1万台以上の現場を見る中で、「窓を変えなければエアコンは効かない」と痛感。その経験から現在は、空調効率を最大化させる「窓断熱の専門家」として、現場視点の最適解を発信しています。
冬の浴室、一歩足を踏み入れた瞬間に「ヒヤッ」とするあの感覚、本当に辛いですよね。
湯船で温まっても、洗い場で体を洗っている間にすぐに湯冷めしてしまったり、翌朝には窓枠が結露でびしょ濡れになっていたりと、冬のお風呂場には悩みが尽きません。実は、こうしたお風呂の寒さの原因の多くは「窓」にあることをご存知でしょうか。壁や天井には断熱材が入っていても、窓だけが無防備な状態の住宅は非常に多いのです。
この記事では、お風呂の窓の寒さ対策DIYについて、100均のプラダンやスタイロフォームを使った裏技的な方法から、ニトリやカインズなどのホームセンターで手に入るアイテムの活用法まで、プロの視点で詳しく解説します。
ダイソーやセリア、キャンドゥなどの身近なショップで材料を揃え、自分でできるDIYリフォームの手順ややり方を知れば、数千円程度のコストで快適なバスタイムを取り戻せるかもしれません。
また、お風呂の窓からの寒さや冷気が発生する根本的な原因や理由、寒さをそのまま放置するリスクやデメリット、そしてよくある疑問である「発泡スチロールとプラダンはどっちがいいのか」についても、断熱のプロとしてお答えします。
最終的には、浴室窓断熱シートよりも効果的で、私が最も推奨する根本解決策についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
お風呂の窓の寒さ対策DIYを行うべき理由
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- お風呂の窓からの寒さ・冷気の原因や理由
- お風呂の寒さをを放置するリスクやデメリット
- 100均・セリア・ダイソー・キャンドゥのアイテムでもDIYできる
- ニトリやカインズ・100均のプラダンで対策
お風呂の窓からの寒さ・冷気の原因や理由
冬場にお風呂が寒いと感じる最大の原因は、窓辺で発生する「コールドドラフト現象」にあります。これは、室内の温かい空気が断熱性の低い冷たい窓ガラスに触れることで急激に冷却され、重くなった冷気が滝のように床面へ流れ落ちてくる現象のことです。
特に、築年数が経過した日本の住宅で一般的だった「アルミサッシ」と「単板ガラス(一枚ガラス)」の組み合わせは、断熱性能において致命的な弱点を持っています。
アルミという素材は、樹脂(プラスチック)に比べて約1000倍も熱を通しやすい性質があり、外の冷気をそのまま室内側に伝えてしまいます。また、一枚だけのガラス板は外気の影響をダイレクトに受けるため、外が0度ならガラスの内側も限りなく0度近くまで冷え込んでしまうのです。
私の経験上、浴室の寒さを訴えるお客様のほぼ100%が、このアルミサッシの単板ガラス窓を使用されています。壁や天井にはしっかりとした断熱材が入っていても、窓という「大きな穴」が開いている状態では、魔法瓶の蓋を開けたままにしているようなものです。実際、冬場の暖房熱の約50%以上が窓などの開口部から流出しているというデータもあり、窓の対策なしに浴室を暖かくすることは物理的に不可能なのです。
コールドドラフト現象の恐怖
どれだけ浴室暖房で空気を温めても、冷たい窓ガラスによって常に新しい冷気が作られ続け、それが足元を這うように広がります。これにより、「顔は熱いのに足先は凍えるほど冷たい」という深刻な温度ムラが発生し、不快感だけでなく体への負担も増大させてしまいます。
お風呂の寒さをを放置するリスクやデメリット
「お風呂が寒いのは我慢すればいい、着替えを早く済ませればいい」と安易に考えるのは非常に危険です。浴室の寒さを放置することには、単なる不快感を超えた、生命に関わる健康面のリスクと、家屋の寿命を縮める住宅面のリスクの両方が潜んでいます。
最も恐ろしいのが「ヒートショック」です。これは、急激な温度変化によって血圧が大きく乱高下し、心臓や脳に過度な負担がかかることで起こる健康被害です。
住宅へのダメージも深刻:見えないカビとシロアリ
窓の断熱性が低いと、窓ガラスやアルミサッシ枠に激しい結露が発生します。
この結露水を放置すると、窓枠のゴムパッキンやタイルの目地に黒カビが根深く発生するだけでなく、垂れた水が壁の隙間から構造体内部に浸透し、土台や柱を腐らせてしまうことがあります。湿った木材は大敵であるシロアリを呼び寄せる原因にもなり、気付いた時には数百万円規模の修繕が必要になるケースも珍しくありません。
(出典:消費者庁『冬季に多発する入浴中の事故にご注意ください!』)
100均・セリア・ダイソー・キャンドゥのアイテムでもDIYできる
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本格的なリフォームをする予算はないけれど、今すぐ少しでも寒さを和らげたい。そんな時に頼りになるのが、ダイソー、セリア、キャンドゥといった100円ショップのアイテムです。
数百円の投資で体感温度を変えられるコストパフォーマンスの高さは、DIYならではの魅力です。
まず代表的なのが「梱包用のプチプチ(気泡緩衝材)」です。これを窓ガラスの室内側に貼り付けることで、プチプチの中にある空気の層が断熱材の役割を果たし、冷たいガラス面が直接室内の空気に触れるのを防ぎます。
専用の「窓用断熱シート」として販売されているものもありますが、梱包用のものでも代用可能です。貼り付けには、霧吹きで水を吹きかけるだけで貼れるタイプや、両面テープを使用するタイプがあります。
また、「アルミ保温シート」も有効です。これはこたつの下やレジャーシートとして使われる銀色のシートですが、熱を反射する性質があるため、窓全体を覆うように設置すれば、窓からの冷気を遮断しつつ、浴室内の熱を逃がさない効果が期待できます。ただし、光を遮ってしまうため昼間でも浴室が真っ暗になるというデメリットがあります。
もう一つの手軽な方法は、「シャワーカーテン」の活用です。窓枠の手前に突っ張り棒を設置し、厚手のビニール製カーテンを吊るすことで、窓と浴室の間に新たな空気の層(断熱層)を作ります。窓からの隙間風が気になる場合や、窓枠が冷えて結露する場合に、冷気が直接体に当たるのを防ぐ効果があります。
ニトリやカインズ・100均のプラダンで対策
100均アイテムよりも高い耐久性や断熱効果、そして見た目の綺麗さを求めるなら、ニトリやカインズ、コーナンといったホームセンターで材料を揃えるのがおすすめです。100均では手に入らない大きなサイズの素材や、機能性の高い専用グッズが豊富に揃っています。
中でもDIY愛好家の間で最強のコスパ素材として人気なのが「プラスチックダンボール(通称:プラダン)」です。これはポリプロピレン製のダンボールのような中空構造をした板材で、断面を見るとストローが並んでいるような空洞があります。この空気の層が熱を伝えにくくするため、高い断熱効果を発揮します。100均でも小さめのサイズは販売されていますが、ホームセンターなら窓全体を一枚で覆える「サブロク板(1820mm×910mm)」サイズが数百円〜千円程度で購入できます。これを窓枠のサイズぴったりにカットしてはめ込むだけで、簡易的な二重窓が完成します。
また、ホームセンターで販売されている「窓用断熱シート」は、100均のものに比べて厚みがあり(4mm〜7mmなど)、断熱性能が格段に高いのが特徴です。
さらに、結露を吸水して乾燥させる不織布タイプや、おしゃれな柄が入って目隠し効果もあるタイプなど、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品が選べます。多少コストがかかっても、ひと冬を通して剥がれにくく、確実な効果を得たい場合はホームセンター製品を選ぶのが賢明でしょう。
お風呂の窓の寒さ対策DIYの実践と裏技
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- 浴室窓断熱シートの効果的な使い方
- 発泡スチロールとプラダンはどっちが暖かい?
- 浴室窓の断熱にスタイロフォームを使う方法
- お風呂の窓の寒さ対策の裏技を紹介
- 自分でできるDIYリフォームに必要なアイテムや道具リスト
- お風呂の窓断熱DIYの手順とやり方
浴室窓断熱シートの効果的な使い方
最も手軽な寒さ対策である「断熱シート」ですが、ただ漫然と貼るだけでは十分な効果が得られず、すぐに剥がれてしまうこともあります。プロの視点から、効果を最大化するためのポイントを解説します。
まず、お風呂場で使用するシートは必ず「水貼りタイプ」を選びましょう。粘着テープタイプは湿気で糊が溶けて剥がれやすかったり、剥がした後に糊残りが生じて掃除が大変になったりするためです。水貼りタイプなら、何度でも貼り直しができ、シーズンオフにはきれいに剥がせます。
貼り付けの手順とコツ:
- 徹底的な清掃: これが最も重要です。ガラス表面に水垢、石鹸カス、油分、カビなどが残っていると、シートは密着しません。中性洗剤やガラスクリーナーを使って汚れを完全に落とし、一度乾燥させます。
- サイズ調整: ガラスのサイズに合わせてカットしますが、ゴムパッキンに重なるとそこから剥がれてくるため、パッキンより2〜3mm小さめにカットするのがコツです。
- たっぷり霧吹き: 垂れるほどたっぷりと水をガラス面に吹き付けます。水が少ないと気泡が残りやすくなります。
- 圧着: 中心から外側に向かって、ヘラや乾いたタオルで水と空気を押し出すように貼り付けます。
さらに効果を高める裏技
ガラス面だけでなく、熱伝導率の高い「アルミサッシ枠」部分まで覆うように断熱テープや細く切った断熱シートを貼ると、枠からの冷気放射と結露を大幅に抑えることができます。
発泡スチロールとプラダンはどっちが暖かい?
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DIYで窓を塞ぐ際、よく比較される素材に「発泡スチロール」と「プラダン」があります。「どっちが暖かいの?」という疑問をよく頂きますが、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。
結論から申し上げますと、素材単体の純粋な断熱性能(熱伝導率の低さ)では、発泡スチロールの方が上です。発泡スチロールは体積の約98%が空気でできており、独立した気泡が熱の移動を強力に遮断します。特に厚みのある板状の発泡スチロールを使えば、冷気をほぼ完全にシャットアウトできるでしょう。
しかし、発泡スチロールには「脆い(割れやすい)」「光を通さない」という欠点があります。頻繁に取り外したり、ぶつかったりするとすぐにボロボロになり、その破片が排水溝を詰まらせる原因にもなりかねません。また、窓を塞ぐと浴室が真っ暗になってしまいます。
一方、プラダンは耐久性と扱いやすさで勝ります。 ポリプロピレン製で水に強く、カッターで簡単に加工でき、汚れても洗うことができます。
また、半透明(乳白色)のものを選べば、断熱しながら外の光を取り入れることができるため、日中の入浴でも照明をつける必要がありません。日常的な使い勝手とお手入れのしやすさを考慮すると、お風呂の窓にはプラダンの方が総合的に適しているケースが多いと言えます。
浴室窓の断熱にスタイロフォームを使う方法
「見た目は気にしないから、とにかく最強の断熱効果が欲しい」という方に、プロとして推奨できるDIY素材が「スタイロフォーム」です。
これは住宅の壁や床下の断熱材として実際に使われている建築資材で、ホームセンターの資材売り場に青色や水色の板として並んでいます。
スタイロフォームは「押出法ポリスチレンフォーム」と呼ばれ、一般的な白い発泡スチロール(ビーズ法)よりも密度が高く、硬くて丈夫です。特筆すべきは吸水性の低さで、水に濡れても断熱性能がほとんど低下しないため、湿気の多い浴室にはうってつけの素材です。
具体的な活用方法
最も効果的なのは、窓枠の奥行き(窓ガラスから室内側の壁面までの深さ)に合わせて、厚さ20mm〜30mm程度のスタイロフォームをはめ込む方法です。窓枠の内寸をミリ単位で正確に測り、カッターでわずかに(1〜2mm程度)大きめにカットして、ギュッと押し込むように設置します。これにより、窓と浴室の間に分厚い断熱壁ができ、外気が氷点下でも浴室側の表面温度は室温に近い状態を保てます。
ただし、スタイロフォームは紫外線に弱いため、窓ガラス側には耐候性のあるテープやシートを貼るか、ワンシーズンごとの使い捨てと割り切る必要があります。また、完全な遮光性があるため、設置すると換気扇以外の明かり取りができなくなる点には注意してください。
お風呂の窓の寒さ対策の裏技を紹介
ここで、私が現場での経験を元に考案した、DIYの効果と利便性を両立させる裏技をご紹介します。それは、「プラダン内窓」と「着脱式スタイロフォーム」のハイブリッド断熱です。
多くのDIY失敗例として、「断熱材を固定してしまって窓が開けられなくなった」「湿気がこもってカビだらけになった」というものがあります。これを防ぐために、以下の二段構えで対策を行います。
- 第一層(窓側):プラダン簡易内窓窓のサッシレール(網戸用レールなど)や、窓枠の手前に設置したプラスチックレールを利用して、引き違い式のプラダン窓を設置します。これは常設とし、日中の採光と基本的な断熱を担います。
- 第二層(室内側):着脱式スタイロフォーム夜、入浴する時だけ使用する「蓋」として、スタイロフォームを用意します。スタイロフォームの室内側に取っ手(紐や吸盤フック)を取り付け、入浴前に窓枠にはめ込み、入浴が終わったら取り外して脱衣所などで乾燥させます。
この方法なら、入浴中は「窓ガラス+空気層+プラダン+空気層+スタイロフォーム」という最強の多重構造で寒さを完全に遮断できます。
そして入浴後はスタイロフォームを外すことで、窓を開けて換気ができ、湿気によるカビの発生も防げます。まさに「いいとこ取り」の裏技です。
自分でできるDIYリフォームに必要なアイテムや道具リスト
DIYを成功させるためには、適切な道具選びが欠かせません。作業をスムーズに進め、仕上がりを綺麗にするために揃えておきたいアイテムリストです。
これらは全てホームセンターや100均で入手可能です。
| 必須アイテム | 用途・選び方のポイント |
|---|---|
| メジャー(コンベックス) | 窓枠の正確な採寸には、裁縫用などの柔らかいものではなく、金属製のしっかりしたものが必須です。「ストッパー付き」が一人作業には便利です。 |
| 大型カッターナイフ | プラダンやスタイロフォームを切る際、小型のカッターでは刃がたわんで断面が斜めになりがちです。刃が太くしっかりした大型のものを用意しましょう。 |
| カッターマット | 床やテーブルを傷つけないために敷きます。なければ不要なダンボールを数枚重ねて代用できます。 |
| 長い定規(金尺・アルミ尺) | 真っ直ぐに切断するために重要です。プラスチック製の定規はカッターの刃で削れてしまうことがあるため、金属製のガイドがついたものが推奨されます。 |
| 養生テープ | 賃貸物件などでテープ跡を残したくない場合の仮止めや、プラダンの端部保護に使います。「貼って剥がせる」タイプを選びましょう。 |
| 隙間テープ(防水) | 断熱材と窓枠のわずかな隙間を埋めるために使います。浴室用には、スポンジタイプよりも水を吸わない「ゴム製」や「EPDM製」のものがカビにくくおすすめです。 |
| 防水アルミテープ | スタイロフォームの断面などはボロボロになりやすいため、アルミテープで保護すると耐久性が上がります。 |
お風呂の窓断熱DIYの手順とやり方
ここでは、最も汎用性が高く効果的な「プラダンを使ったはめ込み式断熱ボード」の作成手順を詳しく解説します。
失敗しないためのコツを交えて説明しますので、ぜひ参考にしてください。
手順1:ミリ単位での正確な採寸
窓枠(サッシの内側にある木枠や樹脂枠の奥行きがある部分)の「高さ」と「横幅」を測ります。この時、窓枠が微妙に歪んでいることがあるため、高さは「左端・中央・右端」の3箇所、横幅は「上端・中央・下端」の3箇所を測り、その中の最小値を基準にします。ここがいい加減だと、隙間風が入ったり、逆に入らなくて作り直しになったりします。
手順2:材料のカット(重要テクニック)
測った寸法に合わせてプラダンやスタイロフォームをカットします。ここでプロのコツですが、実寸よりも「高さ・横幅ともに1〜2mm大きく」カットしてください。ピッタリサイズや小さめだと、はめ込んだ時に自重で倒れてきたり、隙間ができたりします。わずかに大きく切ることで、素材の弾力性を利用して窓枠に「突っ張る」力が生まれ、接着剤や釘を使わなくてもしっかりと固定できるようになります。
手順3:取っ手の取り付け
毎日取り外しを行う場合、指を引っ掛ける部分がないと大変不便です。プラダンの中央付近にカッターでコの字型の切り込みを入れて指掛けを作るか、100均で売っている「粘着フック」や「吸盤フック」を取り付けて取っ手にします。スタイロフォームの場合は、キリで二箇所穴を開けて紐を通し、輪っかを作っておくと便利です。
手順4:設置と微調整
作成したボードを窓枠にはめ込みます。1〜2mm大きく作っているため、少し力を入れて押し込む形になるはずです。もし大きすぎて入らない場合は、カッターで少しずつ(0.5mm単位で削るイメージで)調整します。
最後に、四隅に隙間がないかを確認し、もし隙間があるようなら防水隙間テープをボードの縁に貼って密閉性を高めます。
お風呂は窓の寒さ対策DIYよりリフォーム推奨
ここまで様々なDIY手法をお伝えしてきましたが、窓断熱の専門家として、皆様に正直な結論をお伝えしなければなりません。
お風呂の窓の寒さ対策において、DIYはあくまで「一時的な対症療法」であり、根本的な解決策としては「内窓(二重窓)リフォーム」が圧倒的におすすめです。
なぜDIYでは不十分なのか、現場を見てきた私だからこそ分かる限界があります。
- 衛生面の問題(カビ): DIYによる内窓や断熱ボードは、どうしても気密性が不完全です。浴室内の湿気が隙間からボードの裏側(既存窓との間)に入り込み、そこで結露して滞留します。冬が終わってボードを外してみたら、窓枠も断熱材も真っ黒なカビで埋め尽くされていた……という悲劇を数多く見てきました。
- 手間の問題: 毎日のお風呂のたびに断熱材を脱着するのは、想像以上に面倒です。また、換気のたびに外さなければならず、濡れた断熱材の置き場所にも困ります。
- 暗さと閉塞感: 断熱効果を求めれば求めるほど、窓を厚い素材で塞ぐことになり、浴室は暗く、圧迫感のある空間になってしまいます。
これに対し、メーカー製の内窓(LIXILの「インプラス for Renovation 浴室仕様」やYKK APの「プラマードU 浴室仕様」など)は、これらの問題を全て解決します。
- 圧倒的な断熱・気密性能: 精密に設計された樹脂フレームと複層ガラスが、魔法瓶のように熱を閉じ込めます。
- 使い勝手そのまま: 普通の窓と同じように開閉でき、鍵(クレセント)もかけられるため、防犯性も向上します。
- 掃除が楽: ガラス面の結露が劇的に減るため、毎朝の拭き取り掃除から解放されます。カビの発生も抑えられます。
「でも、リフォームは高いでしょう?」と思われるかもしれません。
確かに数万円〜十数万円の費用はかかります。しかし、近年は国が省エネ住宅を推進しており、「先進的窓リノベ事業」などの大型補助金が利用できるケースが増えています。
条件によっては、工事費の半額近くが補助金で戻ってくることもあり、DIYで何度も材料を買い直す手間や、ヒートショックによる入院リスクなどを考えれば、実は最もコストパフォーマンスの良い投資と言えるのです。
まとめ
まずは100均やホームセンターの材料でDIYを試して、「窓を断熱するとこんなに暖かいんだ!」という効果を実感してみてください。
そして、毎日の脱着の手間やカビのリスクを感じ始めたら、ぜひ補助金を活用した内窓リフォームを検討することをお勧めします。それが、家族の健康と快適な暮らしを守るための最短ルートです。