暮らしの知恵 節約・補助金・減税

おひさまエコキュートの値段を解説!パナソニック・日立・三菱の価格差

太陽光発電の導入が広がる中、その電力を有効活用できる「おひさまエコキュート」が注目されています。

しかし、おひさまエコキュートの値段は一体いくらなのか、導入を検討する上で最も気になる点ではないでしょうか。この記事では、おひさまエコキュートとは何か、その特徴やメリット・デメリットから、読者の皆様が一番知りたい具体的な価格情報まで、専門的な視点から詳しく解説します。

パナソニックや三菱、そして日立といった主要メーカーごとの価格や、従来のエコキュートとの価格差、さらには370Lと460Lの容量による価格差にも触れていきます。

また、実際に導入した方々の評判や、見逃せないデメリット、導入に必要な初期費用や設置費用、そして負担を軽減してくれる国の補助金制度についても分かりやすくまとめました。

中部電力エリアにお住まいの方に向けた情報や、数ある製品の中から自分に合ったおすすめの機種を見つけるためのヒントも提供します。

この記事を最後まで読めば、あなたの家庭に最適なおひさまエコキュートを見つけ、納得のいく価格で導入するための知識が身につくはずです。

  • おひさまエコキュートの基本的な仕組みとメリット・デメリット
  • メーカー別の具体的な値段や工事費込みの総額相場
  • 国が実施する補助金制度の内容と活用方法
  • ご家庭の状況に合った最適な機種を選ぶための比較ポイント

おひさまエコキュートの値段と基礎知識と評判

おひさまエコキュートの値段と基礎知識と評判

  • おひさまエコキュートとは?特徴やメリットは?
  • 知っておきたいおひさまエコキュートのデメリット
  • 実際に使っている人のリアルな評判
  • 従来型エコキュートとの価格差について
  • エコキュート370Lと460Lの価格差は?

このセクションでは、おひさまエコキュートの導入を検討する上で、まず押さえておきたい基本的な知識と、大まかな価格感について解説します。

おひさまエコキュートとは?特徴やメリットは?

おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムと連携することを前提として設計された、新しいタイプのエコキュートです。最大のポイントは、太陽光発電で電気が作られる昼間の時間帯に、その電力を活用してお湯を沸かす点にあります。

従来型のエコキュートが、主に電気料金の安い深夜電力を使って夜間にお湯を沸かすのに対し、おひさまエコキュートは自家発電したクリーンなエネルギーを優先的に使用します。この仕組みにより、多くのメリットが生まれます。

第一に、給湯にかかる光熱費をさらに削減できる可能性があります。太陽光発電の余剰電力を売電するよりも、自家消費した方が経済的に有利になるケースが増えている現在、発電した電気でお湯を沸かすことは非常に合理的です。電力会社から電気を買う量を減らせるため、昨今の電気料金高騰の影響を受けにくい点も大きな利点と考えられます。

第二に、環境への貢献度がより高いことです。再生可能エネルギーである太陽光の電気を使うため、CO2排出量の削減につながります。

第三に、運転音が静かな昼間に稼働する点もメリットです。エコキュートはヒートポンプユニットの運転時に音が発生しますが、深夜に稼働しないため、ご近所への騒音トラブルの心配が軽減されます。

さらに、外気温が高い昼間にお湯を沸かすため、熱を生み出す効率が良いという利点もあります。夜間よりも少ないエネルギーで効率的にお湯を作れるため、省エネ性能の向上にも寄与します。沸かしたお湯を使うまでの時間も短くなるため、タンク内で熱が冷めてしまう「放熱ロス」が少なくなるのも、見逃せないポイントです。

知っておきたいおひさまエコキュートのデメリット

多くのメリットがある一方、おひさまエコキュートには導入前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。これらを理解しておくことが、後悔しない選択につながります。

最大の注意点は、導入の前提として太陽光発電システムの設置が必須であることです。すでに太陽光発電を設置しているご家庭であれば問題ありませんが、これから導入を検討する場合、エコキュート本体の費用に加えて太陽光発電システムの設置費用も発生します。そのため、初期費用の総額がかなり高額になる可能性を考慮しておく必要があります。

次に、おひさまエコキュートに最適化された専用の電気料金プランが、まだ一部の電力会社でしか提供されていない点もデメリットと言えます。例えば、東京電力の「くらし上手」のような専用プランがないエリアでは、おひさまエコキュートのメリットを最大限に引き出せない可能性があります。

また、製品の選択肢が限られる点も現状の課題です。おひさまエコキュートは比較的新しい製品カテゴリーのため、全てのメーカーが製造・販売しているわけではありません。取り扱いのあるメーカーでも、機種のラインナップは従来型エコキュートに比べて少ないのが実情です。そのため、求める機能やデザイン、タンク容量などが、希望通りに見つからないケースも考えられます。

天候によって発電量が左右される点も、太陽光発電に依存するシステムならではの注意点です。曇りや雨の日が続くと、昼間にお湯を沸かすための電力が不足し、結果的に電力会社から割高な昼間の電気を買って沸き上げを行う必要が出てくる場面も想定されます。

実際に使っている人のリアルな評判

おひさまエコキュートを導入した方々の評判を調べてみると、メリットを実感する声と、注意点を指摘する声の両方が見られます。

良い評判として最も多く聞かれるのは、やはり電気代の削減効果です。特に、太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が終了したご家庭では、売電価格が大幅に下がるため、余剰電力を自家消費に回す方が経済的です。おひさまエコキュートは、その有効な自家消費先として高く評価されており、「余った電気を無駄なく使えて、買電量が減り、電気代が安くなった」という声が多くあります。また、「昼間に運転するので静かで気にならない」「環境に貢献している実感がある」といった点も、満足度の高さにつながっているようです。

一方で、期待したほどの効果が得られなかったという評判も存在します。例えば、「天気が悪い日が続くと、結局高い電気を買うことになり、思ったより電気代が安くならなかった」という声です。これは、おひさまエコキュートが太陽光発電の発電量に依存するシステムであるため、避けられない側面でもあります。

また、「ライフスタイルに合わなかった」という意見も見受けられます。日中の電気使用量が多いご家庭の場合、お湯を沸かすための電力と他の家電で使う電力が重なり、太陽光発電だけでは賄いきれずに買電量が増えてしまうケースです。

これらの評判から、おひさまエコキュートは、太陽光発電を設置済みで、特に日中の電気使用量が比較的少ないご家庭において、メリットを最大限に享受できる製品であると考えられます。

従来型エコキュートとの価格差について

おひさまエコキュートの導入を検討する際、多くの方が気になるのが従来型のエコキュートとの価格差です。

結論から言うと、同じメーカーの同等グレードで比較した場合、おひさまエコキュートの本体価格は、従来型のエコキュートよりも高めに設定されています。具体的な価格差はメーカーや機種によって異なりますが、一般的には5万円から10万円ほど高くなる傾向にあります。

この価格差は、おひさまエコキュートが太陽光発電と連携するための高度な制御機能や、それに対応する専用のソフトウェアを搭載しているために生じます。天気予報の情報を取得して、翌日の発電量を予測し、効率的な沸き上げ計画を自動で立てるなど、よりインテリジェントな機能が組み込まれていることが、価格に反映されているのです。

ただし、初期費用の差を考える上で、補助金の額も考慮に入れる必要があります。例えば、国が実施している「給湯省エネ2024事業」では、性能に応じて補助額が設定されており、おひさまエコキュートのような高効率な機種は、従来型よりも高い補助金額の対象となる場合があります。2024年度の例では、おひさまエコキュートが12万円、一般的なエコキュートが8万円または10万円と、2万円から4万円の差がありました。

この補助金の差額を考慮すると、実際の負担額の差は3万円から8万円程度に縮まる可能性があります。初期投資の価格差だけでなく、長期的な光熱費の削減効果や補助金の額まで含めたトータルコストで比較検討することが、賢い選択の鍵となります。

エコキュート370Lと460Lの価格差は?

おひさまエコキュートのタンク容量は、主に370L(3~5人家族向け)と460L(4~7人家族向け)の2種類が主流です。どちらの容量を選ぶかによって、当然ながら本体価格も変わってきます。

同じメーカーの同じシリーズで370Lと460Lの価格を比較すると、メーカー希望小売価格ベースで、おおよそ8万円から12万円程度の差が設けられているのが一般的です。

しかし、実際に購入する際の販売価格(工事費込み)で見ると、その差は少し縮まる傾向にあります。市場での実売価格における370Lと460Lの価格差は、おおむね2万円から5万円程度になることが多いようです。

どちらの容量を選ぶべきかは、家族の人数だけでなく、お湯の使い方によって判断することが大切です。例えば、家族が多くてもシャワーが中心の生活であれば370Lで十分な場合もありますし、逆に人数が少なくても毎日お湯はりをする、あるいは来客が多いといったご家庭では、余裕のある460Lが安心です。

おひさまエコキュートは、昼間に太陽光で沸き増しができるため、従来型のエコキュートよりも湯切れのリスクは低いと考えられます。しかし、悪天候が続いて十分な発電量が得られない日も考慮すると、少し余裕を持ったタンク容量を選んでおく方が、いざという時に安心です。わずかな価格差で日々の安心感が得られるのであれば、ワンサイズ上の容量を選択することも、十分に検討する価値があるでしょう。

おひさまエコキュートの値段を解説!パナソニック・日立・三菱の価格差

おひさまエコキュートの値段を解説!パナソニック・日立・三菱の価格差

ここからは、具体的な製品選びの参考になるよう、主要メーカー別の特徴と価格、そして導入にかかる費用や補助金について詳しく見ていきます。

  • 導入にかかる初期費用と設置費用
  • 活用できる国の補助金制度を解説
  • 人気のパナソニック製エコキュートの価格
  • 三菱製おひさまエコキュートの価格
  • 日立製おひさまエコキュートの特徴
  • 中部電力エリアでのお得な使い方
  • あなたに合うおひさまエコキュートおすすめ機種

導入にかかる初期費用と設置費用

おひさまエコキュートを導入する際の総額は、「本体価格」と「設置工事費」の合計で決まります。カタログに記載されているメーカー希望小売価格だけを見て判断するのではなく、必ず工事費を含めた見積もりを取ることが不可欠です。

初期費用の相場は、選択する機種や工事内容によって変動しますが、一般的には総額で45万円から70万円程度が目安となります。

初期費用の内訳

初期費用は、主に以下の項目で構成されます。

項目 内容 費用の目安
エコキュート本体 ヒートポンプユニットと貯湯タンク 300,000円~550,000円
リモコンセット 台所リモコンと浴室リモコン 20,000円~50,000円
標準設置工事費 既存給湯器の撤去・処分、本体設置、配管接続、電気工事など 100,000円~150,000円
追加工事費(※) 特殊な基礎工事、配管の延長、分電盤の交換など 必要な場合、別途発生

(※)追加工事費は、設置場所の状況によって大きく異なります。例えば、エコキュートを設置するためのコンクリート基礎がない場合は基礎工事が必要ですし、配管が届かない場合は延長工事が発生します。

設置費用を抑えるポイント

設置費用を少しでも抑えるためには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が効果的です。業者によって工事費や本体の割引率が異なるため、比較検討することで適正な価格を把握できます。また、不要なオプション機能を見直すことも、費用削減につながります。保証内容やアフターサービスも価格に含まれる重要な要素なので、安さだけで選ばず、総合的に判断することが大切です。

活用できる国の補助金制度を解説

おひさまエコキュートのような省エネ性能の高い給湯器を導入する際には、国が実施する補助金制度を活用することで、初期費用を大幅に軽減できます。2024年から2025年にかけて中心となっているのは、経済産業省が主導する「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」(通称:給湯省エネ2024事業)です。

この事業は、エネルギー効率の高い給湯器の導入を支援し、家庭でのエネルギー消費量を削減することを目的としています。

補助金の対象と金額

おひさまエコキュートは、この事業において高い補助額の対象となっています。2024年度の制度では、性能要件を満たすおひさまエコキュート1台につき、一律で12万円が補助されました。これは、一般的なエコキュート(補助額8万円または10万円)と比較しても、優遇された金額設定です。

この補助金制度は、予算の上限に達し次第終了となるため、導入を検討している場合は、早めに情報を収集し、手続きを進めることが推奨されます。

申請手続きについて

補助金の申請は、基本的にエコキュートを購入・設置する事業者が代行して行います。そのため、利用者は複雑な手続きをする必要はありません。ただし、補助金事業に登録されている「給湯省エネ事業者」から購入・設置する必要があるため、業者選びの際には、その点も必ず確認してください。

こうした補助金制度を最大限に活用することで、従来型エコキュートとの価格差がほぼ相殺される、あるいは逆にお得になるケースも考えられます。最新の補助金情報は、経済産業省の特設サイトなどで確認することをおすすめします。

人気のパナソニック製エコキュートの価格

パナソニックは、省エネ技術に定評があり、おひさまエコキュートのラインナップも充実しています。高い省エネ性能と使いやすさを両立させているのが特徴です。

パナソニック製の特徴

パナソニックのおひさまエコキュートは、独自の「エコナビ」機能と連携し、家庭ごとのお湯の使い方を学習して、無駄のない沸き上げを自動で行います。また、スマートフォン専用アプリ「スマホでソーラーチャージ」を使えば、翌日の天気予報を確認して、手動で沸き上げ設定を調整することも可能です。災害警報が発令された際に、自動でタンクを満タンまで沸き上げる「エマージェンシー沸き上げ」機能など、もしもの備えも万全です。

価格の目安

パナソニックのおひさまエコキュートの価格は、容量や機能によって異なりますが、工事費込みの相場は以下の通りです。

  • 370Lタイプ(HE-Y37KQVなど):約50万円~60万円
  • 460Lタイプ(HE-Y46KQVなど):約53万円~65万円

これらの価格は、設置する業者や時期、追加工事の有無によって変動します。パナソニック製品は、高い省エネ性能による長期的なランニングコストの削減が期待できるため、初期費用だけでなくトータルコストで評価することがおすすめです。

三菱製おひさまエコキュートの価格

三菱電機は、エコキュート市場で高いシェアを誇り、おひさまエコキュートにおいても高性能なモデルを提供しています。特に、給湯効率の高さと独自の便利機能が魅力です。

三菱電機製の特徴

三菱電機のおひさまエコキュートは、業界トップクラスの年間給湯保温効率を誇るモデルがあり、エネルギーを無駄なく活用できます。天気予報に合わせてAIがかしこく沸き上げを制御する「お天気リンクEZ/AI」機能を搭載。また、微細な泡で肌のうるおいを高める「キラリユキープPLUS」や、深紫外線で配管内の菌の増殖を抑制する「バブルおそうじ」など、快適性と清潔さを保つための独自機能が充実している点も、多くのユーザーから支持されています。

価格の目安

三菱電機のおひさまエコキュートは、高機能な分、価格帯もやや高めに設定されています。工事費込みの相場は以下の通りです。

  • 370Lタイプ(SRT-B376U-PVなど):約60万円~70万円
  • 460Lタイプ(SRT-B466U-PVなど):約65万円~75万円

最新モデルであることや、高い付加価値機能が搭載されていることから、他のメーカーよりは割高に感じられるかもしれません。しかし、その高い性能と快適機能は、日々の暮らしの満足度を大きく向上させてくれると考えられます。

日立製おひさまエコキュートの特徴

日立グローバルライフソリューションズもエコキュートを製造・販売していますが、おひさまエコキュートのカテゴリーにおいては、他社とは少し異なる状況にあります。

2024年から2025年にかけての市場を見ると、日立が「おひさまエコキュート」という名称で積極的に新製品を投入している動きは限定的です。パナソニックや三菱などが専用モデルを次々と発表しているのに対し、日立は太陽光発電の余剰電力を活用できる機能を、従来のエコキュートの付加機能として搭載しているケースが多く見られます。

日立製エコキュートの太陽光連携機能

日立のエコキュートには、「太陽光発電利用沸き上げ(手動)」や、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)と連携することで、余剰電力を使って自動で沸き増しを行う機能などがあります。これらは、おひさまエコキュートと同様の目的を達成するための機能ですが、専用機ではないため、天気予報と連携した高度な自動制御などには対応していない場合があります。

特徴と選び方

日立製エコキュートの強みは、水道水をそのまま給湯に使える「水道直圧給湯」方式を採用したモデルがあることです。これにより、パワフルなシャワー圧を実現し、飲用も可能なきれいなお湯を使えるというメリットがあります。

もし日立製品でおひさまエコキュートのような使い方をしたい場合は、どのモデルが太陽光発電の余剰電力活用に対応しているか、また、その機能でどこまで自動制御ができるのかを、カタログや販売店で詳しく確認することが大切です。価格は機種によりますが、他社の専用機と比較して、導入費用を抑えられる可能性もあります。

中部電力エリアでのお得な使い方

中部電力エリアでおひさまエコキュートを導入する場合、専用の電気料金プランは2025年時点では提供されていません。しかし、太陽光発電を設置しているご家庭向けのプランをうまく活用することで、お得に運用することが可能です。

おすすめの料金プラン

中部電力ミライズが提供する料金プランの中で、おひさまエコキュートと相性が良いのは「スマートライフプラン」です。このプランは、時間帯によって電力量料金単価が異なるのが特徴です。

  • デイタイム(10時~17時):料金が標準的
  • @ホームタイム(7時~10時、17時~23時):料金がやや割高
  • ナイトタイム(23時~翌7時):料金が最も割安

おひさまエコキュートは、主にデイタイムに太陽光発電の電力で稼働します。この時間帯は、スマートライフプランの料金が標準的なため、もし天候が悪く太陽光で賄いきれずに電気を購入することになっても、@ホームタイムよりは負担を抑えられます。

 

上手な使い方のポイント

ポイントは、太陽光発電の余剰電力を最大限、おひさまエコキュートの沸き上げに使うことです。これにより、デイタイムの買電量を極力ゼロに近づけることができます。

また、万が一、数日間悪天候が続いて昼間に沸かせなかった場合でも、スマートライフプランの割安な「ナイトタイム」の電力を利用して沸き上げを行う、というバックアップの選択肢も残されています。エコキュートのリモコン設定で、ライフスタイルに合わせて柔軟に沸き上げ時間帯を調整することが、中部電力エリアでのお得な使い方の鍵となります。

あなたに合うおひさまエコキュートおすすめ機種

「結局、どの機種を選べばいいのか分からない」という方のために、ここでは特定のモデルをおすすめするのではなく、ご家庭の状況に合わせた「選び方の基準」を提案します。

選び方の基準1:家族構成とライフスタイル

まず考えるべきは、家族の人数と日中の在宅状況です。

  • 日中も家族が在宅し、電気使用量が多い家庭:太陽光の発電量に余裕がないと、お湯の沸き上げと生活家電の電力が重なり、買電が増える可能性があります。発電容量の大きい太陽光パネルを設置しているか、あるいは沸き上げ時間を柔軟に設定できる機種が適しています。
  • 日中は不在がちで、電気使用量が少ない家庭:太陽光の余剰電力を効率よくお湯の生成に回せるため、おひさまエコキュートのメリットを最も享受しやすいタイプです。標準的な機種でも十分な効果が期待できます。

選び方の基準2:求める付加価値機能

各メーカーが搭載する独自機能も、機種選びの重要なポイントです。

  • 清潔さを重視するなら:三菱の「キラリユキープPLUS」やダイキンの「おゆぴかUV」など、除菌・抗菌機能が充実したモデルがおすすめです。
  • 省エネ性能を最優先するなら:パナソニックの「エコナビ」や三菱の「お天気リンクEZ/AI」など、AIが自動で最適な沸き上げを制御してくれるモデルが良いでしょう。
  • シャワーの水圧を求めるなら:前述の通り、日立の「水道直圧給湯」モデルや、各社の「パワフル高圧給湯」タイプが選択肢になります。

選び方の基準3:初期費用とランニングコストのバランス

予算ももちろん大切な要素です。高機能なモデルは初期費用が高くなりますが、長期的なランニングコストの削減につながる場合もあります。補助金を活用した後の実質的な負担額と、その後の光熱費削減効果を天秤にかけ、ご家庭の価値観に合った機種を選ぶことが、後悔しないための最良の方法です。

おひさまエコキュートの値段を見極めるには:まとめ

この記事では、おひさまエコキュートの値段を軸に、その特徴から選び方までを多角的に解説しました。最適な一台とその値段を見極めるために、以下のポイントを改めて確認してください。

  • おひさまエコキュートは太陽光発電で昼間に沸かす給湯器
  • 最大のメリットは余剰電力の有効活用による光熱費削減
  • 環境貢献度が高く昼間運転のため静音性もメリット
  • 導入には太陽光発電システムの設置が必須条件
  • 初期費用が高額になりがちな点が最大のデメリット
  • 専用料金プランや製品ラインナップがまだ限定的
  • 実際の評判は電気代削減を実感する声が多い
  • 天候に左右されるため思ったより安くならないとの声も
  • 従来型との本体価格差は約5万円から10万円程度
  • タンク容量370Lと460Lの実売価格差は約2万円から5万円
  • 導入の総額相場は工事費込みで45万円から70万円
  • 国の補助金制度(例:12万円)の活用が費用の鍵
  • パナソニックは省エネ性能、三菱は高機能が特徴
  • 日立は専用機より既存機種の機能で太陽光連携に対応
  • 複数の業者から相見積もりを取って適正価格を把握する

-暮らしの知恵, 節約・補助金・減税