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スタイロフォームを壁に貼るDIYガイド!正しい施工方法と必要な接着剤や知っておくべき注意点を解説

2025年11月18日

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スタイロフォームを壁に貼るDIYガイド!正しい施工方法と必要な接着剤や知っておくべき注意点を解説

「スタイロフォームを壁に貼る」ことで、冬の寒さ対策を検討している方が増えています。

近年の光熱費高騰や、在宅時間の増加による居住快適性への関心の高まりから、手軽なDIYでの断熱が注目されているのです。

スタイロフォームでの壁DIYは一見手軽そうに見えますが、実際の壁の施工方法や、スタイロフォームを天井に貼る場合の天井への固定の方法はご存知でしょうか。

また、スタイロフォームを置くだけでも効果があるのか、天井への結露は大丈夫か、といった具体的な疑問も湧いてきます。

壁に貼る断熱材は種類別の効果や違いがあり、そもそもスタイロフォームと発泡スチロールはどう違うのですか?という基本的な知識も重要です。

この記事では、スタイロフォームの価格や適切な接着材の選び方から、スタイロフォームのデメリットや欠点・弱点までを詳細に解説します。

さらに、スタイロフォームは何年くらい持ちますか?(耐用年数や寿命は何年?)という疑問や、スタイロフォームの隙間はどうやって埋めますか?といった具体的な施工のコツ、壁に貼る断熱シートとの比較も含め、総合的に解説します。

この記事のポイント

  • スタイロフォームの基本知識と発泡スチロールとの違い
  • DIYで壁や天井に施工する際の具体的な方法と注意点
  • スタイロフォームのメリット、デメリット、耐用年数
  • 壁断熱の代替案と窓断熱の重要性

スタイロフォームを壁に貼るDIYや基礎知識

スタイロフォームを壁に貼るDIYや基礎知識

  • スタイロフォームと発泡スチロールの違い
  • 壁に貼る断熱材など種類別の効果や違い
  • 価格の目安
  • スタイロフォームのデメリットや欠点・弱点は?
  • スタイロフォームは何年くらい持ちますか?耐用年数や寿命は何年?

スタイロフォームと発泡スチロールの違い

DIYで断熱材を選ぶ際、まず疑問に思うのが「スタイロフォーム」と「発泡スチロール」の違いではないでしょうか。どちらも青色やピンク色、白色など様々な色がありますが、主原料は同じ「ポリスチレン」です。しかし、製造方法と性能が明確に異なります。

結論から言えば、建材として断熱に使う場合、スタイロフォームの方が断熱性能が高く、水にも強く、強度も安定しているため、圧倒的に優れています。

その理由は製造方法の違いにあります。スタイロフォームは「押出発泡ポリスチレン(XPS)」と呼ばれ、原料のポリスチレンを高温で溶かし、発泡剤と共に板状に連続して「押し出し」ながら発泡させて作られます。

これにより、内部は均一で微細な独立した気泡構造となります。カッターで切った断面が滑らかで、均一なのが特徴です。

一方で、私たちが一般的に「発泡スチロール」と呼ぶものは「ビーズ法発泡ポリスチレン(EPS)」です。これは、小さなポリスチレンのビーズ(粒)をまず蒸気で膨らませ(予備発泡)、それを金型に入れてさらに蒸気で加熱し、ビーズ同士を融着させて作られます。よく見ると、小さなビーズが集まってできているのが分かり、割るとビーズの粒々がこぼれ落ちることがあります。

この構造の違いが、そのまま性能差として現れます。

項目スタイロフォーム (XPS)発泡スチロール (EPS)
正式名称押出発泡ポリスチレンビーズ法発泡ポリスチレン
構造均一で微細な独立気泡ビーズ同士の集合体(隙間あり)
断熱性高い普通(XPSより劣る)
耐水性高い(水を吸いにくい)ビーズ間に水が浸入しやすい
強度高い(均一で安定)製品によるバラツキあり(密度次第)
主な用途建物の断熱材、土木資材製品の緩衝材、食品トレイ、クーラーボックス

DIYで壁に貼り、長期的な断熱効果を期待する場合は、性能が安定しており、水分による劣化も少ないスタイロフォーム(XPS)を選択するのが賢明です。

価格は発泡スチロール(EPS)より高価ですが、断熱性能という目的を考えれば、その価値は十分にあります。

壁に貼る断熱材など種類別の効果や違い

壁の断熱材はスタイロフォーム以外にも様々な種類があります。ただし、その多くは新築や大規模リフォームの際に、壁の「内部」(柱と柱の間)に充填するタイプです。

DIYで現在の壁紙の上から「外側」に貼る(=室内側に露出させる)ことを前提とした場合、安全面や施工性の観点から、選択肢は非常に限られてきます。

主な壁断熱材の種類(多くは内部充填用)

1. グラスウール

ガラス繊維でできた綿状の断熱材で、安価で高いシェアを誇ります。しかし、湿気に弱く、水を含むと断熱性能が著しく低下します。また、繊維が皮膚に付着するとチクチクするため、室内に露出させて貼ることは絶対にできません。通常は柱の間に充填し、防湿シートで室内側を覆うのが一般的な施工方法です。

2. ロックウール

玄武岩などの鉱物を原料とした綿状の断熱材です。グラスウールに似ていますが、耐火性に優れるため、キッチンの周りや防火区画で使われることが多いです。これもグラスウールと同様、室内DIYでの直貼りには不向きです。

3. 硬質ウレタンフォーム

非常に高い断熱性能を持つボード状の断熱材です。スタイロフォームより高性能ですが、一般的に価格も高くなります。現場でスプレー発泡させて隙間なく充填するタイプもあり、これは専門業者による施工が主流です。

4. セルロースファイバー

新聞紙をリサイクルしたエコな素材で、壁内に吹き込んで施工します。調湿性や防音性にも優れますが、専用の機械で壁内に高密度に吹き込むため、DIYは不可能です。

ポイント

このように考えると、DIYで壁の「上から」貼る場合、①軽量で扱いやすい、②カッターで加工が容易、③比較的安価、④繊維が飛散せず安全という条件を満たすスタイロフォーム(押出発泡ポリスチレン)が、最も現実的で扱いやすい選択肢の一つと言えるでしょう。

価格の目安

価格の目安

スタイロフォームの価格は、「厚さ」「サイズ」「性能(種類)」によって変動します。

性能(種類)とは、JIS規格の1種、2種、3種といった区分で、数字が大きいほど高性能(熱伝導率が低い)・高価格になる傾向があります。

DIYで最も一般的に使用されるサイズは「910mm × 1820mm」(通称:サブロク板)です。このサイズを基準とした、DIYでよく使われる「JIS 3種」クラスの価格目安は以下の通りです。

厚さ価格目安(1枚あたり)備考
20mm1,300円 ~ 2,000円最低限の断熱。結露対策向き。
25mm1,500円 ~ 2,500円DIYで最も選ばれやすいバランス型。
30mm1,800円 ~ 3,000円断熱効果をしっかり感じたい場合。
50mm3,000円 ~ 5,000円高い断熱性能。その分、部屋が狭くなる。

※価格はあくまで目安であり、地域や販売店、性能ランクによって異なります。

厚さが増すほど断熱性能は高まりますが、同時に価格も上昇します。50mm(5cm)厚にもなると、かなりの断熱効果が期待できますが、壁に貼るとその分、部屋が910mmあたり50mm狭くなることを考慮する必要があります。DIYでは、加工のしやすさと効果、圧迫感のバランスから、25mm~30mm程度の厚さが選ばれることが多いです。

購入はホームセンターや建材店、オンラインショップで可能ですが、サイズが非常に大きいため(畳一畳分)、乗用車で運ぶのは困難です。

オンライン購入の場合は送料が高額になるケースが多いため、事前に送料を必ず確認してください。近隣のホームセンターで、軽トラックの無料貸し出しサービスなどを利用して購入する方が、総額は安くなるかもしれません。

スタイロフォームのデメリットや欠点・弱点は?

手軽で断熱効果の高いスタイロフォームですが、DIYで使用する前に必ず知っておくべき重要なデメリットと弱点が存在します。

これらを知らずに使うと、取り返しのつかない失敗につながる可能性があります。

有機溶剤に極端に弱い(溶ける)

これが最大の弱点です。スタイロフォームはポリスチレン製のため、シンナーやトルエン、アセトンなどの有機溶剤に触れると、瞬時に溶けてしまいます。油性の塗料、ラッカー系スプレー、一部のゴム系接着剤(G17など)は絶対に使用しないでください。

接着剤や塗料を選ぶ際には、必ず成分表示を確認し「発泡スチロール対応」「水性」といった表記があるものを選ぶ必要があります。

燃えやすい(可燃性)

素材自体は石油製品であるため可燃性です。現在の建材用製品の多くは、炎が離れると自然に消える「難燃処理」が施されています。

これは、国土交通省が定める建築基準法の「難燃材料」の基準に適合していることを意味しますが、あくまで「燃えにくい」だけで、「不燃(燃えない)」ではありません。コンロやストーブなど、火気の使用が想定される場所の近くに貼ることは絶対に避けてください。

紫外線に弱い(劣化する)

スタイロフォームは太陽光(紫外線)に非常に弱いです。長期間日光に当たると、表面が黄色く変色し、やがて粉っぽく(チョーキング現象)なり、ボロボロと崩れていきます。

窓から入る日光が直接当たるような場所に設置する場合は、上から水性の塗料を塗る、リメイクシートや壁紙を貼るなどの紫外線対策が必須です。

防音効果は期待できない

「断熱材=防音材」と誤解されがちですが、スタイロフォームのような軽量で硬いボードは、音を吸い込む「吸音」効果はほとんど期待できません。むしろ、音を跳ね返す「遮音」の性質に近いため、室内の反響音(声やテレビの音)が増える可能性すらあります。防音目的での使用は適していません。

スタイロフォームは何年くらい持ちますか?耐用年数や寿命は何年?

スタイロフォームの耐用年数(寿命)は、その施工環境によって大きく左右されます。

メーカーの公式見解としては、「適切に施工されれば、長期間安定した性能を維持する」とされています。

これは、JIS A 9521(建築用断熱材)の規定に基づいています。

例えば、製造元であるデュポン・スタイロ株式会社の資料によると、施工後20年経過したF級冷蔵倉庫(-25℃以下)から採取したスタイロフォームのサンプルを測定したところ、JIS規格で定められた熱伝導率(断熱性能)の基準値をクリアしており、性能の劣化がごくわずかであったという報告があります。(参照:デュポン・スタイロ公式サイト

ただし、これは紫外線や水分の影響を一切受けない、壁の「内部」などでの適切な施工が前提です。

DIYで室内に設置する場合、直射日光(紫外線)が当たらず、強い外力を受けない環境であれば、20年以上の耐久性も期待できます。しかし、あくまで使用環境によります。

前述の通り、窓際など紫外線が当たる可能性がある場合は、劣化が早まります。上から水性塗料を塗る、または通気性のある壁紙(クロス)を貼るなどの保護措置を講じることで、劣化を防ぎ、美観を保ちながら寿命を延ばすことができます。

また、壁紙の上から貼るDIYの場合、将来的に壁紙自体が剥がれてきたり、壁との間に万が一結露による湿気が溜まったりすると、スタイロフォーム本体ではなく「接着面」の寿命が短くなる可能性はゼロではありません。

スタイロフォームを壁に貼る施工方法やDIY手順

スタイロフォームを壁に貼る施工方法やDIY手順

  • 壁への施工方法やDIY手順
  • 接着材の選び方と使い方
  • スタイロフォームを天井に貼る方法
  • スタイロフォームの隙間はどうやって埋めますか?

壁への施工方法やDIY手銃

スタイロフォームを使った壁のDIYは、主に2つの施工方法があります。DIYの難易度や仕上がりの好み、賃貸か持ち家かによって選択します。

方法1:接着剤・両面テープで壁紙の上から直貼りする

これが最も手軽で一般的なDIYの方法です。現在の壁紙を剥がさず、その上から直接スタイロフォームを貼り付けます。持ち家で、壁紙の現状復旧を考えない場合に適しています。

  1. 採寸: 壁の幅と高さを正確に測ります。コンセントやスイッチの「穴」の位置も正確に測っておきます。
  2. カット: 採寸したサイズに合わせて、カッターでスタイロフォームを切ります。この時、カッターの刃を長く出し、一度で切ろうとせず、金属製の長い定規を当てて何度も浅く切り込みを入れると綺麗に切れます。発泡スチロールカッター(熱線カッター)を使うと、切り口が溶けて滑らかに仕上がります。
  3. 接着: スタイロフォームの裏側に、専用の接着剤(後述)を波線状(または点状)に塗布し、仮止め用として四隅と中央に強力な両面テープを貼ります。「接着剤が本固定」「両面テープが仮止め」という役割分担です。
  4. 圧着: 壁に強く押し当てて貼り付け、接着剤が硬化するまで待ちます。

方法2:木材で下地(枠)を作って固定する(ふかし壁)

壁に直接貼りたくない場合(例:賃貸住宅)や、より強固に固定したい、あるいは断熱層(空気層)を設けたい場合の方法です。「ふかし壁」を作るイメージに近いです。

  1. 壁の上下左右に木材(胴縁など)で枠を作ります。賃貸の場合は、ディアウォールやラブリコなどで柱を立て、それに枠を固定します。
  2. その木枠の「内側」に、スタイロフォームをはめ込みます。
  3. スタイロフォームの上から、さらにベニヤ板や石膏ボードを貼って壁紙(クロス)で仕上げます。

この方法は、壁とスタイロフォームの間に「空気層」を作ることができるため、直貼りよりも高い断熱効果が期待できます。

ただし、作業工程が格段に増え、難易度も上がり、スタイロフォームの厚み+木枠の厚み+仕上げ材の厚みの分だけ部屋が狭くなります。

DIYの最重要ポイント

DIYで最も一般的な「方法1(直貼り)」で失敗しないために。貼り付ける面の壁紙の汚れ、ホコリ、油分を、中性洗剤などで固く絞った雑巾でしっかり拭き取っておくことが、接着力を高め、剥がれを防ぐ最も重要なコツです。

特にキッチンの近くの壁は目に見えない油分が付着しているため、入念にアルコールなどで脱脂してください。

接着材の選び方と使い方

接着材の選び方と使い方

前述の通り、スタイロフォームのDIYで最も失敗しやすいのが接着剤選びです。間違った製品を使うと、スタイロフォームが溶けて取り返しのつかないことになります。

必ず「発泡スチロール用」と明記された、溶剤を含まない製品を選んでください。

推奨される接着剤・固定具

1. 専用接着剤(変成シリコン系など)

ホームセンターの接着剤コーナーにある、カートリッジタイプ(コーキングガンのようなもの)の製品が最適です。「セメダイン PM165-R」や「コニシ ボンドK120」などが有名です。これらはスタイロフォームを溶かさず、壁紙(ビニールクロス)にも強力に接着できます。また、硬化後も弾性が残るタイプ(変成シリコン系)は、建物の微細な動きに追従してくれるメリットもあります。壁に波線状(または点状)に塗布します。

2. 強力両面テープ(ブチル系・アクリル系)

接着剤だけでは、硬化するまでにスタイロフォームがずり落ちてしまうため、初期固定(仮止め)として両面テープを併用するのが基本です。スタイロフォームの四隅と中央に貼ります。安価なテープでは重さに耐えられないため、建築用の強力なもの(厚手のクッションタイプだと壁の凹凸を吸収できてより良い)を選びます。

3. 発泡スチロール用瞬間接着剤

「アロンアルフア 発泡スチロール用」など、専用の瞬間接着剤もあります。ただし、これらは高価で、広範囲の壁施工にはコスト面で不向きです。小物の製作や、割れてしまった部分の補修用と考えるのが良いでしょう。

絶対に使用してはいけないもの

  • 有機溶剤を含む接着剤(例:G17、多くのゴム系接着剤)→ 溶けます。
  • 油性塗料、ラッカースプレー → 溶けます。
  • 木工用ボンド(酢酸ビニル系) → 溶けはしませんが、接着できません。木工用ボンドは水分が蒸発して硬化しますが、スタイロフォームも壁紙も水分を吸わないため、いつまでも硬化しません。

スタイロフォームを天井に貼る方法

天井への施工は、壁と違って常に重力がかかる作業となるため、落下の危険性があり、難易度が格段に上がります。

脚立での長時間の作業は非常に危険です。必ず二人以上で作業し、一人がスタイロフォームを支え、もう一人が固定する、といった役割分担をしてください。

1. 接着剤と両面テープの併用

壁の場合よりも両面テープの面積を増やし(格子状に貼るなど)、接着剤も多めに塗布します。スタイロフォームが軽量とはいえ、接着剤が硬化するまでは両面テープが全重量を支えることになります。最も手軽な方法ですが、天井の壁紙(クロス)の状態によっては、クロスの重さ+スタイロフォームの重さで剥がれてくる危険性もゼロではありません。

2. ビス(ネジ)とワッシャーでの固定

最も確実な方法です。天井の壁紙(石膏ボード)の裏にある下地(野縁)がある場所を探し(下地センサーなどで確認)、そこに向かってビスで固定します。

この際、ビスの頭がスタイロフォームにそのままめり込んでしまうのを防ぐため、「ワッシャー(座金)」と呼ばれる円盤状の金具をかませてからビスを打ち込みます。

ビスの長さは「スタイロフォームの厚み+天井の石膏ボードの厚み(約12mm)+下地への食い込み(20mm以上)」を合計した長さが必要です。

天井は熱がこもりやすいため、火災報知器やスプリンクラー、照明器具を塞がないよう、位置を必ず確認してください。また、天井に貼ることで光の反射が変わり、部屋が暗く感じる可能性も考慮しましょう。

スタイロフォームの隙間はどうやって埋めますか?

DIYでスタイロフォームを貼る際、どれだけ正確にカットしても、壁の端(隅)やボード同士の間にどうしても隙間ができてしまいます。

この隙間を放置すると、そこから冷気が侵入し(コールドドラフト)、断熱性能が大きく低下してしまいます。「断熱は、隙間との戦い」と言っても過言ではありません。隙間は必ず埋めるようにしてください。

コーキング剤(充填剤)

最も一般的で安全な方法です。ホームセンターで売られているチューブやカートリッジ式の充填剤を使います。ここで注意が必要なのは、「変成シリコン系」または「アクリル系」のコーキング剤を選ぶことです。

これらはスタイロフォームへの密着性が良く、硬化後に上から(水性)塗装することも可能です。隙間の幅に合わせてノズルの先端をカットし、奥まで充填します。充填後、ヘラで表面を均すときれいに仕上がります。

(※お風呂場などで使う「シリコンシーラント」は、上から塗装ができず、密着しにくい場合があるため注意が必要です)

発泡ウレタンスプレー(要注意)

隙間充填専用のスプレー缶です。噴射すると発泡し、隙間を完全に埋めます。ただし、溶剤を含む発泡ウレタンはスタイロフォームを溶かす可能性があります。

使用する場合は、必ず「ノン溶剤タイプ」「水性」と明記された、スタイロフォーム対応の製品を選んでください。使い切りタイプが多く、広範囲の隙間を一気に埋めるのに適しています。

スタイロフォームを壁に貼るより窓断熱が効果的

ここまでスタイロフォームを壁に貼る方法を紹介してきましたが、部屋の寒さ対策という本来の目的において、実は壁よりもはるかに優先すべき箇所があります。

それは「窓」です。

部屋が寒い最大の原因は、壁から伝わる冷気(約15%)ではなく、窓から侵入する冷気と、窓から逃げていく熱(約58%)なのです。

一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会のデータによると、冬の暖房時に家から逃げ出す熱のうち、約58%は窓やドアなどの開口部から失われています。(一方で、壁から逃げる熱は約15%です)

(参照:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)

つまり、いくら壁の断熱(スタイロフォーム)を頑張っても、最大の熱流出源である窓を対策しなければ、その効果は限定的になってしまうのです。

暖房をつけても足元がスースーする「コールドドラフト現象」(窓で急激に冷やされた室内の空気が、重くなって下降し、床を伝って足元に流れ込む現象)の根本原因も窓にあります。

窓断熱の具体的な方法

内窓(二重窓)の設置(最も推奨)

最も効果的な方法の一つです。既存の窓の内側にもう一つ窓枠を設置します。窓と窓の間に空気層ができるため、断熱だけでなく、防音や結露防止にも絶大な効果を発揮します。

近年は、国や自治体の補助金対象になるケースが非常に多いです。(例:環境省「先進的窓リノベ2024事業」)

リフォーム費用はかかりますが、費用対効果は最も高い対策です。

断熱性の高いガラスへの交換

既存のサッシ(窓枠)を活かし、ガラスのみをペアガラス(複層ガラス)やLow-Eガラスに交換する方法です。ただし、サッシ自体が古いアルミサッシの場合、ガラスだけ交換しても枠(アルミ)が結露し、断熱効果が限定的になる場合があります。

断熱シート・断熱ボード(DIY)

DIYで手軽にできる対策として、スタイロフォーム(断熱ボード)を窓枠にぴったりはめ込む「窓のフタ」を作る方法もあります。

窓枠の内寸より1~2mm大きくカットし、隙間テープを周囲に貼って『はめ込む』だけで、特に夜間の冷気対策に非常に有効です。

結論:優先順位が重要

部屋の寒さ対策は、まず「窓」から始め、次点で「床」、そして「壁」を検討するのが最も効率的です。

スタイロフォームを壁に貼ることを検討する前に、まずはご自宅の窓断熱の状況を見直し、内窓の設置や「窓のフタ」DIYを検討してみることを強く推奨します。

その上で、まだ寒さが気になる「北側の壁」や「コンクリート打ちっ放しの壁」の対策として、スタイロフォームを貼るのが効果的な手順です。

最後に、この記事の要点をリストでまとめます。

  • スタイロフォームは押出発泡ポリスチレン(XPS)
  • 発泡スチロール(EPS)より断熱性が高く水に強い
  • DIYでは加工が容易なため壁断熱材として人気
  • 価格目安はサブロク板厚25mmで1,500円から2,500円程度
  • デメリットは有機溶剤、火気、紫外線に弱いこと
  • 耐用年数は適切な施工環境下なら20年以上期待できる
  • 壁への施工は直貼りがDIYでは一般的
  • 接着剤は必ず「発泡スチロール用」の無溶剤タイプを選ぶ
  • 両面テープと接着剤の併用が基本
  • 天井への施工は落下防止のためビス固定も検討する
  • 隙間は発泡ウレタンスプレーやコーキング剤で埋める
  • 部屋の熱の約58%は窓から逃げている
  • 壁断熱(約15%)より窓断熱が優先度が高い
  • 最も効果的なのは内窓の設置や断熱ガラスへの交換
  • スタイロフォームを壁に貼るDIYの前にまず窓対策を推奨
【東京・千葉エリアにお住まいの皆さまへ】
「冬の結露や寒さが気になる…」
そんな窓のお悩み、私たちにお聞かせください。
断熱リフォームから電気工事まで、
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  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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