こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木優樹です。
普段は窓断熱の専門家として、数多くの現場で省エネや断熱リフォームの提案、施工を行っています。
現場のプロだから分かる、損しないためのポイントをお伝えします。内窓をつけて良かったという声や評判を調べているあなたにとって、実際にどのような結露防止効果や防音効果があるのか、あるいは冬の寒さ対策として本当に有効なのかは非常に気になる点でしょう。
また、設置後に後悔しないための注意点や最新の補助金情報も知っておきたいはずです。この記事では、そんな疑問を解消し、快適な住まいを手に入れるための確かな情報をお届けします。
目次
内窓をつけて良かったと実感する口コミを7つご紹介!
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「もっと早くやれば良かった」という感想が最も多いリフォーム、それが内窓(二重窓)です。既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付けるだけの工事ですが、その効果は劇的です。
まずは、多くの人が設置して良かったと心から実感している、物理的なメリットについて解説します。
「内窓をつけて良かった」とSNSでの体験談やリアルな声を紹介
今日、去年の12月ごろから予定してた部屋の出窓に内窓をやーっとつけて貰えたのだけど
そっちの窓際全然ひんやり感がない。すごい。
外の音も全然しない。
防音効果と断熱効果すごいな…— 有紀 (@Y_kittaka) February 4, 2026
この方が仰るひんやり感の正体は、コールドドラフト現象(冷気が床を這う現象)です。
内窓をつけると、既存の窓との間に空気層ができ、熱の出入りを遮断するため、この不快な冷気がピタッと止まります。
また、気密性が高まることで外の音も聞こえなくなる。これが内窓リフォームが最強のコスパと言われる理由ですね。
窓リノベで断熱ガラスの内窓をちょっと前に入れて迎えるちゃんとした雪の日。内窓を開けると窓際に露骨に寒気を感じたから相当効果あるな。ただ暖房無いと流石に寒いしそもそも家が古いからという点はある
— ヴィジランツ/濱野れい (@Vigilantes_YH) February 8, 2026
雪の日という過酷な状況で内窓を開けた瞬間に強い寒気を感じるのは窓と窓の間にしっかりとした空気の断熱層ができている証拠です。この露骨な温度差こそが内窓が外からの冷気を遮断している何よりの証明と言えます。
築年数が経過した古い家ほど窓からの熱損失が大きいため内窓を設置することで室温の低下を緩やかにする効果がより顕著に現れます。内窓は魔法瓶のように今の温度を維持する力はありますが熱を生み出すものではないため暖房と併用することで初めてその真価を発揮します。
古い家だからと諦めるのではなく窓という一番の弱点を補強することで暖房効率が大幅に向上し結果として光熱費の節約にもつながります。
雪が降ったので窓リノベの実験です!
現在外気温0℃
内窓の外側2.5℃
部屋の温度21.5℃部屋内は床暖房のみです!やっぱ二重窓の効果すごい🤩 https://t.co/Q2nWTcLVmx pic.twitter.com/roaeOFYqVn
— 町不動産 (@machirealestate) February 8, 2026
外気温が0度という厳しい寒さの中でも室内が21.5度をキープできているのは内窓が確実に機能している証拠です。注目すべきは既存の窓と内窓の間の温度が2.5度という点です。
これは外側の窓だけでは冷気を防ぎきれていないことを示していますが、内窓を一枚追加したことでそのわずか数センチの空間に19度もの温度差を生み出しています。床暖房だけでこれほど安定した室温を保てるのは窓からの熱損失が最小限に抑えられ暖房効率が最大化されているためです。雪の日でも窓際が冷え込まないこの断熱性能こそが二重窓リフォームの最大のメリットといえます。
Tier Aで内窓を推したい。断熱と遮音の効果に補助金パワーも相まって、内窓無い生活に戻れない。 https://t.co/eTf0LgBOhM
— 元経理課長 (@coast_chief_mgr) February 8, 2026
補助金を活用することで、実質的な負担を抑えながらこれだけの住環境の改善ができるのは、まさに今の時期だけの特権と言えます。「内窓のない生活には戻れない」という言葉は、実際にその快適さを体感した方ならではの本音であり、これから検討される方にとって最も響くメッセージです。
高性能ガラスとサッシの組み合わせは、冷暖房効率を最大化し、長期的な光熱費削減にも大きく貢献します。
雪が降ってるのを見るのに内窓開けたらさっむ🥶ってなりましたわ
やっぱり内窓🪟の断熱効果すっげ— すな🐥無職なアラ還 (@pollelio) February 8, 2026
外側の窓と内窓の間に作られた空気の層が魔法瓶のような役割を果たし外からの冷気を遮断しています。雪が降るような極寒の日でも窓際で寒さを感じずに過ごせるのはこの断熱性能があるからです。普段は意識しにくい内窓の効果を最も肌で実感できる瞬間であり一度この快適さを知ると内窓のない生活は考えられなくなります。
全部屋の全ての窓に二重窓つけてるので、暖房なしでこの室温。リビングの床暖房だけ使ってエアコンは本当に要らない。(なお、中住戸ではなくて角部屋) https://t.co/91dldaWRvl pic.twitter.com/POxZ2uvWhT
— こぺる (@coperu100) February 8, 2026
角部屋は外気の影響を受けやすくマンションの中でも特に寒くなりやすい環境ですが全ての窓に内窓を設置することでその弱点を完全に克服しています。一部の部屋だけでなく家全体を断熱化することで温められた空気が逃げる隙間がなくなりまさに魔法瓶のような保温効果が生まれています。
床暖房の熱は窓ガラスから最も逃げやすい性質がありますが内窓でガードすることで熱を室内に閉じ込めエアコンを使わずに快適な室温を維持できています。角部屋の寒さを解消し光熱費も抑える理想的なリフォームの成功例と言えます。
外は氷点下で雪が降っていて日射がない。断熱だけで考えたら今日はハニカムシェードを開けないのが正解なんだけど、庭の雪景色を楽しむためにハニカムを開ける。こういう時は内窓の効果を特にはっきり感じる。窓際でも冷気をほぼ感じない。トリプル樹脂サッシ1枚だけとの差は明確。 pic.twitter.com/WbbrXXdfLn
— うみも (@Ishii_Umimo) February 8, 2026
最高性能を誇るトリプル樹脂サッシ一枚と比較しても既存窓と内窓を組み合わせた二重構造の方が窓際の冷気(コールドドラフト)を抑える力は強く現れます。雪景色を眺めるという心のゆとりと室内の暖かさを両立できるのは内窓リフォームによる断熱効果の高さがあるからこそと言えます。
結露防止で毎朝の掃除から解放
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冬の朝、カーテンを開けると窓がびっしょりと濡れていて、サッシのレールには水たまりができている。それを拭くために、まだ寒い中で冷たい雑巾を絞る作業から一日が始まる…。そんな憂鬱な光景から完全に解放されることが、内窓を設置して最も感動されるポイントであり、多くのユーザーが「もっと早くつければ良かった」と口を揃える理由です。
なぜ内窓を取り付けるだけで、あれほど厄介だった結露が止まるのでしょうか。その理由は非常にシンプルかつ物理的な法則に基づいています。今ある外窓と新しく設置した内窓の間に、約70mm〜80mm程度の「空気の層(中間層)」が生まれるからです。
空気というのは、実は非常に優秀な断熱材です。ダウンジャケットが暖かいのも、羽毛の間に空気を溜め込んでいるからですよね。この空気層が、外の冷たい空気と室内の暖かい空気を分断するクッションの役割を果たします。
さらに重要なのが、内窓のフレーム素材です。日本の一般的な窓サッシは「アルミニウム」でできていますが、アルミは鍋やフライパンに使われるほど熱を伝えやすい金属です。
一方で、内窓には「樹脂(硬質塩化ビニル)」が使われています。樹脂の熱伝導率はアルミの約1000分の1。つまり、外の冷気でフレームがキンキンに冷やされることがないため、室内の湿った空気が触れても「露点温度(結露が始まる温度)」まで下がりにくく、水滴が発生しないのです。
私のお客様でも、「毎朝の窓拭き作業がなくなって、朝のコーヒーをゆっくり飲む時間ができた」と喜ばれる方が本当に多いです。結露は単に濡れるだけでなく、放置するとカーテンのカビや、窓枠の腐食、さらにはカビを餌にするダニの発生にも繋がります。内窓による結露抑制は、家事の時短だけでなく、家族の健康を守る「住まいの衛生改善」としても非常に大きな価値があります。
ここがポイント
完全に結露がゼロになるわけではありませんが、毎朝雑巾を何枚も絞っていた重労働が、サッと一拭き、あるいは何もしなくて良いレベルまで激減します。特に北側の寝室や、加湿器をよく使うリビングなどでは、その効果を劇的に実感できるはずです。
防音効果で騒音が消え静寂な空間へ
「外の音が聞こえなくなった」「雨が降っていることに気づかなかった」という声も非常に多いです。内窓は断熱だけでなく、防音対策としても最強のツールと言えます。実際に施工した直後、お客様が「えっ、こんなに静かになるんですか?」と驚かれる瞬間が、私にとっても一番嬉しい瞬間です。
多くの騒音トラブルにおいて、音は壁を突き抜けてくるのではなく、実は「窓の隙間」から侵入してきています。薄いガラス1枚と、隙間だらけのアルミサッシでは、外の音は素通りに近い状態です。
内窓は、気密性を極限まで高める構造(エアタイト構造)になっており、ゴムパッキンなどが隙間をぴっちりと塞ぐことで、空気中を伝わる音の波を物理的にシャットアウトします。特に、幹線道路沿いの車の走行音や、線路沿いの電車の音、近隣のペットの鳴き声などにお悩みの方にとっては、生活の質がガラリと変わるほどのインパクトがあります。
また、ここで一つプロのテクニックをお伝えすると、より高い防音効果を狙うなら外窓と内窓のガラスの厚みを変える(異厚複層ガラスにする)のがおすすめです。
例えば、外窓が3mmのガラスなら、内窓には5mmや6mmのガラスを入れるのです。同じ厚さのガラスが2枚重なると、特定の周波数で共鳴して音が通り抜けてしまう「コインシデンス効果」という現象が起きやすくなります。
あえて厚みを変えることで、この共鳴を防ぎ、低い音から高い音まで幅広い音域を効果的に遮断することができます。
静寂な環境は、睡眠の質を向上させるだけでなく、テレワークや勉強への集中力を高める効果もあります。「静かさをお金で買う」ことができるのが、内窓リフォームの隠れた大きなメリットなのです。
マンションの寒さを解消する断熱性能
「暖房の設定温度を2度下げても暖かい」「足元のスースーする感じが消えた」という体験談は、決して大げさではありません。特に気密性の高いマンションであっても、窓ガラスからの冷気(コールドドラフト現象)は深刻です。
冷やされた空気は重くなり、窓肌を伝って床へと流れ落ち、部屋の底に溜まります。これが「暖房をつけているのに足元だけ寒い」という現象の正体です。
内窓に「Low-E複層ガラス」という特殊な金属膜をコーティングしたガラスを採用すると、室内の暖房熱(遠赤外線)を鏡のように反射して逃しません。これにより、部屋全体が魔法瓶のような状態になり、一度暖まるとその温度が長時間キープされます。実際にサーモグラフィで見ると一目瞭然なのですが、内窓設置前は真っ青だった窓辺が、設置後は壁と同じような温度を示します。
日本の住宅において、冬場の暖房熱の約58%が「窓などの開口部」から流出しているというデータがあります(出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会『省エネ建材で快適な家、健康な家』)。
つまり、どんなに高性能なエアコンを使っても、窓がそのままであれば、暖めた空気の半分以上を外に捨てているのと同じことなのです。この巨大な熱の穴を塞ぐことができるのが内窓です。
また、窓辺の表面温度が上がると、人間の体感温度も上昇します。体感温度は「室温」と「壁や窓の表面温度」の平均値で決まると言われています。
つまり、室温が同じ20度でも、窓が冷たいと寒く感じ、窓が暖かいとポカポカ感じるのです。内窓をつけることは、単に数値を改善するだけでなく、肌で感じる「快適さ」を根本から底上げするリフォームと言えます。
ヒートショック対策にも
リビングだけでなく、脱衣所や浴室に内窓を設置する事例も増えています。暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動した際の急激な温度変化は、血圧の乱高下を招き、ヒートショックの原因となります。
家の中の温度差(温度バリアフリー)をなくすことは、特に高齢者の命と健康を守る上で、非常に価値のある投資です。
光熱費削減による経済的メリット
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電気代やガス代が高騰し続けている今、内窓は単なるリフォームではなく、「将来の浪費を止めるための金融投資」として注目されています。先ほどお伝えした通り、窓からの熱流出は冬場で約6割にも達します。これを内窓で塞ぐということは、暖房効率が劇的に向上することを意味します。
内窓設置によって断熱性能が高まれば、エアコンが設定温度に到達するまでの時間が短縮され、一度到達した後は微弱運転でも温度を維持できるようになります。
つまり、エアコンの稼働負荷が減り、消費電力が抑えられるのです。具体的なシミュレーションでは、戸建て住宅で年間数万円単位での光熱費削減効果が出るケースも珍しくありません。現在のエネルギー価格高騰を考慮すれば、その削減額はさらに大きくなるでしょう。
「リフォーム費用がかかるじゃないか」と思われるかもしれませんが、後述する補助金を活用すれば初期費用を大幅に圧縮できます。
その上で、毎月の光熱費が安くなり続けるわけですから、長い目で見れば設置費用を回収し、プラスに転じることも十分に可能です。「つけないで高い光熱費を払い続ける」のと、「最初にお金をかけて毎月の出費を減らす」のとでは、10年後、20年後の資産状況に大きな差が生まれます。住宅の資産価値維持という観点からも、内窓は間違いなく「つけて良かった」と感じられる賢い選択です。
掃除の手間で後悔しない便利グッズ
ここまでメリットばかりをお話ししましたが、プロとしてデメリットも正直にお伝えしなければなりません。
「窓が2倍になって掃除が大変になった」という後悔の声があるのは事実です。ガラス面がこれまでの2面(外窓の裏表)から4面(外窓裏表+内窓裏表)に増えるわけですから、何も考えずに普通に雑巾がけをしようとすると、手間は単純計算で倍増します。さらに、外窓と内窓の間の狭い空間は手が届きにくく、イライラする原因になりがちです。
しかし、これは「道具」と「やり方」次第で十分に解決できる問題です。私がお客様に必ずおすすめしているのが、吸水性が極めて高いマイクロファイバークロス(例:「すっと吸水クロス」や「すいすいクロス」など)の導入です。
これらは一度で水分や汚れを拭き取れるため、何度も往復して拭く必要がなく、拭き筋も残りにくいので仕上げ拭きも不要です。
また、手が届きにくい中間層の掃除には、ヘッドが薄く、柄が伸縮するタイプの「隙間用ワイパー」が必須アイテムです。
これを使えば、内窓を少し開けた状態でも奥までスイスイと掃除ができます。「内窓をつけるなら、掃除道具もセットでアップデートする」と決めておけば、掃除の手間に対するストレスは最小限に抑えられます。むしろ、結露でビショビショになった窓を毎朝拭く手間に比べれば、年に数回、高機能な道具でサッと拭く方が遥かに楽だと思いませんか?
カビには注意
内窓と外窓の間(中間層)は、換気を怠ると湿気が溜まりやすくなります。特に梅雨時などは注意が必要です。防カビ剤入りの洗剤を使ってレール部分を定期的に掃除しておくことで、黒カビの発生を強力に抑制できます。
開閉の面倒さを解消するカバー工法
もう一つのデメリットとしてよく挙げられるのが、「洗濯物を干すのに、窓を2回開け閉めするのがストレス」という点です。鍵も2つ開けて、窓も2枚開けて…という動作は、毎日のこととなると地味ですが確実にボディブローのように効いてきます。特に、洗濯物を持って両手が塞がっている時などは尚更です。
そこで重要になるのが、「家中の窓すべてを内窓にする必要はない」という視点です。
出入りの頻度が高い掃き出し窓や勝手口については、無理に内窓をつけず、「カバー工法による外窓交換」を選ぶのも一つの正解です。カバー工法とは、今ある窓枠の上から新しい高性能サッシの枠を被せて取り付ける工法です。これなら、窓は1枚のままなので開閉アクションは増えませんし、最新の樹脂サッシやLow-Eガラスを選べば、断熱性能も飛躍的に向上します。
「寝室や子供部屋などの腰高窓は内窓」「リビングの出入りする大きな窓はカバー工法」といったように、生活動線に合わせて工法を使い分けることこそが、リフォーム後の生活満足度を高めるプロのコツです。何でもかんでも内窓をつければ良いというわけではありません。
内窓をつけて良かったと思える製品選びと対策
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効果が高いことは分かっていても、やはり費用は気になりますよね。
ここからは、費用対効果を最大化し、賢く内窓を導入するための具体的な戦略についてお話しします。
2026年補助金で導入費用を圧縮
内窓リフォームを検討するなら、国の大型補助金制度「先進的窓リノベ事業」の活用は絶対に欠かせません。
この制度は、環境省が家庭からのCO2排出削減を目的として行っているもので、過去に例を見ないほどの高い補助率が特徴です。2025年から2026年にかけてもこの事業は継続されますが、少しルールが厳格化される見込みですので注意が必要です。
具体的には、以前は補助対象だった低グレード(Aグレード等の一般複層ガラス)の製品が対象外となり、より高性能な「Sグレード(Low-E複層ガラス・ガス入り)」以上が主流になります。これは「せっかく税金を使って補助するなら、確実に効果が出る高性能な窓を増やしたい」という国の意図です。ユーザーとしては、初期費用は多少上がっても、補助金をもらって高性能な窓を入れた方が、結果的に安く済む上に快適性も段違いになります。
また、絶対に知っておいていただきたいのが、国の補助金と「自治体の補助金」を併用(スタッキング)する裏技です。例えば東京都の「クール・ネット東京」のように、お住まいの地域によっては独自の手厚い助成制度を持っている自治体があります。
これらを国と組み合わせて「二重取り」することで、工事費の実質負担を半額以下、場合によってはそれ以上に抑えることも夢ではありません。ただし、予算には限りがあり、人気のある補助金は早期に終了してしまうことも多いため、情報のアンテナを張り、早めに行動することが成功へのカギとなります。
LIXILとYKK APの特徴を徹底比較
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いざ内窓を選ぼうとすると、必ず迷うのがメーカー選びです。国内の内窓市場は、LIXILの「インプラス」とYKK APの「プラマードU」がシェアを二分しています。
カタログスペック上の断熱性能には大きな差はありませんが、プロの視点で見ると設計思想に明確な違いがあります。
| 項目 | LIXIL(インプラス) | YKK AP(プラマードU) |
|---|---|---|
| 最大の特徴 | ホコリを寄せ付けない 「ダストバリア」技術 | サッシ専業ならではの 「堅牢性・基本性能」 |
| 枠の奥行き | 約67mm(スリム) | 約70mm(頑丈) |
| 質感・デザイン | 少し丸みを帯びた インテリアに馴染む形状 | カチッとした角のある シャープで重厚な印象 |
| こんな人に おすすめ | 掃除の手間を減らしたい人 窓枠が少し狭い人 | 開閉の操作感を重視する人 質実剛健さを好む人 |
個人的に特筆すべきだと思うのは、LIXILの「ダストバリア」機能です。樹脂というのは静電気を帯びやすく、どうしても空気中のホコリを吸着してしまう性質があります。
これが「内窓の枠が黒ずんでくる」原因の一つでした。インプラスは特殊な表面処理で静電気を防止し、ホコリをつきにくくしています。長期的なメンテナンスの手間を考えると、この機能は非常に大きなアドバンテージです。
一方で、YKK APのプラマードUは、窓サッシ専門メーカーとしての意地を感じる作りです。枠がしっかりしており、開閉時のガタつきが少なく、職人目線では非常に施工しやすい(=ミスが起きにくい)製品です。毎日の操作感を重視するならYKK APも素晴らしい選択肢です。
性能を決めるガラス種類の選び方
「内窓なんてどれも同じでしょ?」と思っていませんか?実は、内窓のフレーム自体は樹脂で共通ですが、断熱・遮熱・防音といった性能の9割は、中に入っている「ガラス」の種類で決まります。
ここで数万円をケチってしまうと、「せっかく内窓をつけたのに、思ったより寒さが変わらない」という一番残念な事態になりかねません。
- 一般複層ガラス(ペアガラス): コストは一番安いですが、断熱性はそこそこです。2026年の補助金では対象外になる可能性が高いため、今から選ぶメリットは薄いでしょう。
- Low-E複層ガラス(断熱タイプ): 私の一押しです。ガラスの内側に特殊な金属膜があり、室内の熱を逃がしません。冬の寒さ対策がメインなら、迷わずこれを選んでください。
- Low-E複層ガラス(遮熱タイプ): 西日が強くて夏場に部屋がサウナ状態になる部屋にはこちら。外からの太陽熱を跳ね返しますが、冬の日射熱取得も少し減る点には注意が必要です。
さらにこだわるなら、ガラスとガラスの間に「アルゴンガス」が封入されているものを選びましょう。
空気よりも熱を伝えにくいガスが入ることで、断熱性能がさらに1.2倍程度アップします。Sグレードの補助金を狙うなら、この「Low-E + アルゴンガス」の組み合わせが標準的な最適解となります。
施工精度を高めるプロへの依頼
内窓は、テレビや冷蔵庫のように「工場で完成した製品」を買うのとはわけが違います。現場で職人が取り付けて初めて完成する「半製品」なのです。そして、その性能を100%発揮できるかどうかは、施工精度に懸かっています。
実は、家の窓枠というのは、新築であっても完全な長方形ではありません。経年劣化で建物が歪み、上と下で幅が数ミリ違う、なんてことはザラにあります。
ホームセンターでキットを買ってDIYすることも可能ですが、この「枠の歪み」を見抜いて調整するのは至難の業です。もし隙間が空いたまま取り付けてしまえば、そこから冷気も音も入り放題で、内窓の意味がなくなってしまいます。
プロの業者は、レーザー測定器などを用いてミリ単位で枠の「倒れ」や「捻じれ」を測定します。
そして、「ふかし枠」や「スペーサー」という調整部材を駆使して、既存の枠が歪んでいても内窓が垂直・水平に付くように調整します。この見えない技術にお金を払う価値は十分にあります。「つけて良かった」と確実に実感するためには、採寸と施工の精度が命なのです。
ブログや口コミで見る実際の評価
実際に内窓を導入された方のブログやSNSをリサーチしてみると、面白い傾向が見えてきます。「家の中が静かすぎて、今まで気にならなかった冷蔵庫の音が気になるようになった(笑)」といった、ある意味で贅沢な悩みや、「もっと早くやれば良かった、あの寒かった冬は何だったんだ」というポジティブな意見が圧倒的多数を占めます。
一方で、マイナスの口コミとして散見されるのが「圧迫感」です。既存の窓枠の奥行きが足りない場合、「ふかし枠」を使って室内側に窓を飛び出させる必要があります。これが数センチ出っ張ることで、部屋が狭く感じたり、カーテンレールと干渉したりすることがあるのです。
これに対する対策としては、フレームの色選びが重要です。壁紙の色(多くの場合は白)に合わせて「ホワイト系」のフレームを選ぶと、壁と同化して視覚的な圧迫感が消えます。
逆に、高級感を出そうとして濃い木目調などを選ぶと、窓の存在感が際立ってしまい、狭く感じることがあります。ショールームや施工事例の写真を見て、自分の部屋に置いた時のイメージをしっかりシミュレーションすることをおすすめします。
まとめ:内窓をつけて良かったと言える未来へ
内窓リフォームは、キッチンやトイレの交換のような派手さはないかもしれません。しかし、住まいの「温熱環境」「音環境」、そして「家計環境」を一変させるポテンシャルを秘めています。
一度施工すれば、フィルター掃除のような面倒なメンテナンスもほぼ不要で、24時間365日、家族の快適性を守り続けてくれます。ランニングコストがかからず、節約効果が永続する内窓は、ある意味で最強の投資商品と言えるかもしれません。
結露拭きの時間、寒さによるストレス、騒音によるイライラ…これらを一気に解消できる手段は、内窓以外になかなか見当たりません。補助金制度が充実している今は、まさに絶好のタイミングです。
「いつかやろう」と思っているうちに補助金が終わってしまった、とならないよう、ぜひ信頼できる業者に相談してみてください。この冬、そしてこれからの未来、あなたもきっと「内窓をつけて良かった!」と笑顔で言える生活を手に入れているはずです。