こんにちは、e-MADOリフォーム代表の鈴木 優樹です。
普段は「窓断熱の専門家」として、数多くの現場で省エネ・断熱リフォームの提案や施工を行っています。
「今回の補助金は本当にお得なのか？」「いつから動けば間に合うのか？」現場のプロだから分かる、損しないためのポイントをお伝えします。
さて、いま多くのお客様から先進的窓リノベ2026年と2025年の違いに関するご相談をいただきます。現在は2025年の12月。
例年、予算消化のスピードが最も早まる時期であり、これから検討される方は実質的に「2026年事業」での申請になる可能性が極めて高い状況です。
来年も制度が続くのは朗報ですが、実は補助上限額が減額される見込みなのをご存知でしょうか。
この記事では、私が現場で得た最新情報をもとに、2025年枠に間に合わなかった場合の対策と、2026年事業へスムーズに移行するための判断基準を分かりやすく解説します。
目次
先進的窓リノベ2026年と2025年の違いを徹底比較
- 補助上限額が200万円から100万円へ減額
- 2026年事業はいつから契約や着工が対象か
- 2025年の予算終了時期と駆け込みの注意点
- 内窓やドア交換の補助対象と製品基準の変更点
- 住宅省エネ2026キャンペーンとの連携について
補助上限額が200万円から100万円へ減額
今回、最も大きな衝撃を与えているのが「補助上限額の引き下げ」です。これが、先進的窓リノベ2026年と2025年の違いにおける最大のポイントと言っても過言ではありません。
現行の2025年事業では、一戸あたり最大200万円までの補助が受けられましたが、こちらは予算上限に達し次第終了となります。
【ここが要注意！】
発表されている速報ベースの情報では、次回の2026年事業の補助上限額は一戸あたり100万円となる見込みです。
もし今から家全体の窓リノベを計画しており、本来なら150万円や180万円の補助を受け取れる規模の工事であっても、2025年枠が埋まってしまい2026年枠での申請となった場合、上限の100万円で頭打ちになってしまいます。
「制度が続くから安心」と思っていると、この減額ギャップに驚いてしまうかもしれません。
2026年事業はいつから契約や着工が対象か
「2025年の予算が終わってしまったら、来年の3月まで工事を待たなければいけないの？」という不安の声もよく耳にします。しかし、ご安心ください。今回の移行に関しては「切れ目のない支援」が明言されています。
具体的には、2025年事業の予算が終了した後でも、2025年11月〜12月の閣議決定日以降に契約・着工した工事であれば、そのまま2026年事業の対象として申請できる仕組みになる予定です。
【ポイント】
今すぐに契約・着工しても「補助金対象外の期間」にはなりません。自動的に（手続きを経て）次回の2026年枠での申請予約扱いになるイメージです。
ただし、実際に申請の受付が始まるのは、例年通りであれば2026年の3月下旬頃からとなります。
工事はすぐに進められますが、補助金の交付決定（着金）までには少しタイムラグが発生することを覚えておきましょう。
2025年の予算終了時期と駆け込みの注意点
先進的窓リノベ事業は、予算の上限に達した時点で受付を終了します。執筆時点（2025年12月）で、予算枠は埋まりつつあるか、あるいは予約分を含めて実質終了している可能性があります。
公式サイトの予算消化率が「100%」になっていなくても、審査中の案件や予約申請分で枠が埋まっているケースが多々あります。そのため、「今から動く場合は、基本的に2026年事業（上限100万円）での申請になる」と想定しておくのが最も安全で現実的です。
無理に2025年枠にねじ込もうとして書類不備などが起きるよりも、最初から2026年枠を見据えて、着実に手続きを進めることを推奨します。
内窓やドア交換の補助対象と製品基準の変更点
工事の内容についても、先進的窓リノベ2026年と2025年の違いが生じる可能性があります。2025年事業では、窓の断熱改修と同一契約であれば玄関ドアの交換も補助対象となりましたが、この条件自体は継続される見込みです。
一方で、注意したいのが「対象製品のグレード（性能基準）」です。国の脱炭素施策のトレンドとして、より性能が高い製品への誘導を強めています。
【プロの予測】
2026年事業では、これまで対象だった「グレードA」の製品の補助額が下がったり、あるいは「グレードS（最高等級）」以上の製品を採用した場合に優遇されるような、メリハリの効いた配分になる可能性があります。
これまでと同じ内窓（二重窓）を取り付けても、2026年になると補助額（定額単価）自体が微減する可能性も否定できません。
詳細な型番やグレードごとの単価は、正式な事務局の発表を待つ必要があります。
住宅省エネ2026キャンペーンとの連携について
窓のリフォームだけでなく、お風呂やキッチンのリフォームも同時に考えている方にとっては、他の補助金との併用も重要なポイントです。2026年も「住宅省エネ2026キャンペーン」として、以下の事業との連携が継続される予定です。
- 子育てエコホーム支援事業：水回りやバリアフリー改修など
- 給湯省エネ事業：エコキュートやエネファームの導入
たとえ窓リノベの補助上限が下がったとしても、これらのキャンペーンをうまく組み合わせることで、トータルの還元額を増やすことは可能です。私たちのようなリフォーム業者に相談する際は、「窓だけでなく、家の省エネ全体でいくら戻ってくるか」をシミュレーションしてもらうことをおすすめします。
先進的窓リノベ2026年と2025年の違いへの対策
- 家全体の窓リフォームは年内に見積もりを急ぐ
- 部分的な断熱改修なら次期制度も検討可能
- 補助金の申請開始時期と工事業者選びのポイント
- 工期が遅れても対象となる経過措置のルール
- 補助額シミュレーションで損得を確認する方法
家全体の窓リフォームは年内に見積もりを急ぐ
まず、残念なお知らせかもしれませんが、現実を受け止める必要があります。「戸建ての家全体の窓を交換したい」という大規模リフォームの場合、今からの申請で2025年枠（上限200万円）に滑り込むのは非常に困難です。
しかし、だからといってリフォームを諦める必要はありません。2026年枠でも上限100万円の補助は受け取れます。
| 検討中の工事内容 | 2025年事業（受付終了間近） | 2026年事業（これから申請） |
|---|---|---|
| 家全体の窓交換（想定補助額150万円） | 150万円支給（終了） | 上限により100万円で頭打ち |
| 窓＋ドアの大規模改修（想定補助額220万円） | 上限の200万円支給（終了） | 上限により100万円で頭打ち |
重要なのは、「100万円減ってしまうならやめる」と判断するのではなく、「それでも100万円もらえるならやる」という視点を持つことです。
光熱費の削減効果や快適性は変わりません。2026年の申請スタートダッシュに遅れないよう、年内のうちに見積もりと製品確保を済ませておくのが賢明です。
部分的な断熱改修なら次期制度も検討可能
一方で、「寝室の窓1枚だけ内窓をつけたい」「お風呂の窓だけ寒さをなんとかしたい」といった、部分的なリフォームをご検討中の方は、2025年枠が終わっていても全く焦る必要はありません。
窓1〜3箇所程度の工事であれば、補助金の総額が100万円を超えることはまずありません。そのため、上限額が200万円から100万円に下がったとしても、受け取れる金額への影響はほぼゼロです。
無理に業者のスケジュールが埋まっている年末に工事を急かすよりも、2026年事業の利用を前提に、じっくりと製品を選んで丁寧な施工をしてもらう方が満足度は高くなるでしょう。
補助金の申請開始時期と工事業者選びのポイント
2026年事業を利用する場合、実際の申請手続きが始まるのは2026年の3月下旬頃になる見込みです。しかし、工事の予約や契約自体はそれよりも前から可能です。
ここで重要になるのが、「事業者登録」が完了している業者を選ぶことです。
【業者選びのコツ】
先進的窓リノベ事業は、登録された事業者（リフォーム会社など）が代理で申請を行う制度です。2025年の登録事業者が、自動的に2026年も登録事業者になるとは限りません。
来年の工事を依頼する場合でも、「2026年の事業にも継続して参加登録する予定ですか？」と必ず確認するようにしましょう。私たちe-MADOリフォームはもちろん、来期も継続して皆様の申請をサポートする体制を整えています。
工期が遅れても対象となる経過措置のルール
リフォーム業界全体が人手不足ということもあり、年末にかけては工事の予約が非常に取りづらくなります。
「年内に工事を完了させたかったけれど、業者の空きがない」というケースがほとんどでしょう。
しかし、安心してください。先ほども触れた通り、制度はシームレスに移行します。2025年11月以降の契約であれば、工事完了が年明けになっても、そのまま2026年事業の申請対象としてスライドさせることが可能です。
「2025年に間に合わなかったから損をした」と考えるのではなく、「今契約すれば、2026年事業のトップバッターとして確実に申請できる」と前向きに捉えましょう。精神的にも余裕を持ってリフォームを進められます。
補助額シミュレーションで損得を確認する方法
自分が「上限100万円」の影響を受けるのかどうか判断がつかない場合は、詳細な見積もりを取るのが一番の近道です。多くのリフォーム会社では、見積書の中に「想定される補助金額」を記載してくれます。
その金額が100万円を超えているかどうか。これが運命の分かれ道です。
- 100万円を超えている：残念ながら次期制度ではカットされますが、それでも100万円は支給されます。
- 100万円以下である：2026年枠になっても損はありません。安心して進めてください。
また、窓の大きさ（大・中・小）やガラスの種類によって補助単価は細かく決められています。
自己判断で概算するよりも、プロに現地調査を依頼して正確な寸法を測ってもらうことが、失敗しないための第一歩です。
先進的窓リノベ2026年と2025年の違い：まとめ
今回は、先進的窓リノベ2026年と2025年の違いについて、現場の視点から特に重要なポイントを解説しました。
【この記事のまとめ】
- 最大の変更点は、一戸あたりの補助上限額が200万円から100万円へ半減すること。
- 今からの申請は、実質的に2026年事業（上限100万円）になる可能性が高い。
- 部分的な交換であれば、上限減額の影響は少ないため次期制度でも損はしない。
- 制度自体は切れ目なく続くため、今契約しても「補助金ゼロ」になる心配は少ない。
「もっと早くやっておけばよかった」と後悔される方もいらっしゃるかもしれませんが、2026年事業でも最大100万円という非常に大きな金額が補助されます。
これは過去の一般的な補助金と比べても破格の待遇です。
皆様がこれ以上損をせず、快適な住環境をお得に手に入れられるよう、今のうちに自宅の窓プランを見直してみてください。
最終的な判断や詳細なシミュレーションについては、私たちのような専門業者へお気軽にご相談ください。
