浴室ドアの交換をカインズホームなどのホームセンターで検討しているけれど、どこに頼むのが最適か迷っていませんか。
浴室のドアの種類によって浴室ドア交換のメリットは異なり、折れ戸の交換やドアノブ交換の交換費用相場目安も気になるところです。
また、浴室ドアの交換を自分で行う場合や、浴室ドアのパッキン交換を自分でする際の手順、浴室のドアのみを交換する手順や掛かる日数も知りたいかもしれません。この記事では、浴室ドア交換の費用はいくらが相場か、利用できる補助金の情報、そして浴室リフォーム業者を見極めるときの4つのポイントまで、あなたの疑問を解消します。
目次
浴室ドア交換をカインズホームで頼む前に知るべき相場目安や自分で交換する方法
- 浴室のドアの種類と交換するメリット
- 浴室ドア交換費用はいくら?相場目安
- 折れ戸やドアノブの交換費用相場目安
- 浴室ドアの交換を自分ですることは可能?
- 浴室ドアのパッキン交換を自分で行う方法
浴室のドアの種類と交換するメリット
浴室のドアには、主に「開き戸」「折れ戸」「引き戸」の3つの種類があり、それぞれに特徴と交換するメリットがあります。ご自宅の浴室のスペースや使い方に合った種類を選ぶことが、満足のいくリフォームの第一歩となります。
浴室のドアの種類
ドアの種類 | メリット | デメリット |
開き戸 | 密閉性が高く、デザインがすっきりしている。ホテルのような高級感を演出しやすい。 | ドアを開くためのスペースが必要。狭い浴室には不向きで、バリアフリー性に欠ける場合がある。 |
折れ戸 | 開閉に必要なスペースが小さく、狭い浴室にも設置しやすい。交換用の製品が多く、比較的安価。 | 構造が複雑で溝が多いため、汚れが溜まりやすく掃除がしにくい。可動部が故障しやすいことがある。 |
引き戸 | 軽い力で開閉でき、バリアフリー性に優れる。開閉スペースが不要なため、動線を妨げない。 | ドアを引き込むための壁面スペースが必要。他の種類に比べて費用が高くなる傾向がある。 |
交換のメリット
浴室ドアを交換する最大のメリットは、清潔感の向上です。長年使用したドアは、水垢やカビがパッキンや溝にこびりつき、掃除をしてもなかなか綺麗になりません。新しいドアに交換するだけで、浴室全体が明るく衛生的な印象に変わります。
また、開閉がスムーズになることで、日々のストレスが軽減されるのも大きな利点です。特に、動きが悪くなったドアを使い続けるのは危険も伴います。さらに、最新のドアは断熱性や気密性が向上しているモデルもあり、浴室の保温効果を高めることにも繋がります。引き戸への変更は、将来を見据えたバリアフリー対策としても非常に有効です。
浴室ドア交換費用はいくら?相場目安
浴室ドアの交換にかかる費用は、工事の方法や選ぶドアの種類によって大きく変動しますが、一般的な相場を知っておくことで、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断する基準になります。
費用は主に「ドア本体の価格」と「工事費」で構成されます。工事の方法には、既存のドア枠を活かす「アタッチメント工法」や、既存の枠の上から新しい枠を被せる「カバー工法」、そして壁を一部解体して枠ごと交換する方法があります。
最も手軽な扉本体のみの交換であれば、工事費込みで約3万円から6万円が目安です。しかし、この方法はドア枠に歪みがなく、同じ規格の製品が入手できる場合に限られます。
一方で、現在主流となっているカバー工法を用いた場合は、ドア本体と工事費を合わせて約8万円から15万円が一般的な費用相場となります。この工法は、壁を壊さずに施工できるため工期が短く、多くのケースで採用されています。
もし、ドアのサイズを変更したり、開き戸から引き戸へ変更したりするなど、壁の工事が必要になる場合は、費用はさらに高額になり、20万円以上かかることもあります。正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
折れ戸やドアノブの交換費用相場目安
浴室ドア全体の交換だけでなく、部分的な修理や交換も可能です。特に、故障しやすい「折れ戸」の交換や、不具合が起きやすい「ドアノब」の交換は、比較的少ない費用で対応できる場合があります。
折れ戸の交換費用
ユニットバスで最も普及している折れ戸は、扉パネルのみの交換であれば、製品代と工事費を合わせて3万円から7万円程度が相場です。折れ戸は構造上、可動部分や樹脂パーツが多いため、経年劣化で動きが悪くなったり、パネルが破損したりすることが少なくありません。ドア枠に問題がなければ、扉だけの交換で済むケースも多いです。
ドアノブの交換費用
浴室のドアノブが錆びてきたり、施錠ができなくなったりした場合、ドアノブのみの交換も検討できます。ドアノブ本体の価格は数千円から1万円程度ですが、業者に依頼する場合の工事費を含めると、総額で1万5千円から3万円程度が交換費用の相場目安となります。
ただし、ドアの型式が古いと適合するドアノブが見つからない場合もあります。その場合は、ドア全体の交換が必要になる可能性も考慮しておきましょう。これらの部分的な交換でも、専門知識が必要なため、無理せずプロの業者に相談することをおすすめします。
浴室ドアの交換を自分ですることは可能?
浴室ドアの交換を自分で行う、いわゆるDIYは、費用を大幅に抑えられる可能性があるため魅力的に感じるかもしれません。しかし、結論から言うと、浴室ドアの交換はDIYの中でも難易度が高く、専門的な知識と技術が求められるため、安易に行うことは推奨されません。
浴室ドアの交換が難しい主な理由は、正確な採寸と水平・垂直の設置が不可欠である点です。少しでもズレが生じると、ドアがスムーズに開閉しなくなったり、隙間ができて水漏れの原因になったりします。特に、既存のドア枠を活かす場合、枠自体が経年で歪んでいることもあり、微調整には経験が必要です。
さらに、壁とドア枠の隙間を埋める防水コーキングの施工は、浴室の防水性能を保つ上で非常に重要な工程です。この処理が不十分だと、壁の内部に水が浸入し、柱や土台の腐食といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。
扉のみを交換する場合であっても、既存のドアと完全に同じ製品を見つける必要があり、型番の特定や部品の調達も簡単ではありません。これらのリスクを考慮すると、費用はかかりますが、専門の業者に依頼する方が確実で、長期的に見ても安心だと言えます。
浴室ドアのパッキン交換を自分で行う方法
浴室ドア全体の交換はDIYの難易度が高いですが、ドアのゴムパッキンの交換であれば、比較的挑戦しやすい作業です。パッキンはカビや黒ずみが発生しやすく、劣化すると気密性が落ちてしまいます。交換することで、見た目の清潔感が向上し、ドアの密閉性も回復します。
浴室ドアのパッキン交換を自分でする手順は以下の通りです。
- 古いパッキンを剥がす:まず、マイナスドライバーやカッターなどを使い、古いパッキンを慎重に剥がしていきます。この時、ドア本体や枠を傷つけないように注意してください。
- 溝の掃除:パッキンがついていた溝には、接着剤の残りや汚れ、カビが付着しています。アルコールやカビ取り剤を使って、溝をきれいに掃除し、完全に乾燥させます。
- 新しいパッキンの準備:交換用のパッキンを準備します。ホームセンターなどで購入できますが、ドアのメーカーや型番を確認し、適合するものを選ぶことが大切です。必要な長さに合わせて、少し余裕を持たせてカットします。
- パッキンの取り付け:溝に新しいパッキンをはめ込んでいきます。角の部分は、カッターで切れ込みを入れると綺麗に収まります。専用のローラーなどを使うと、スムーズに押し込むことができます。
- 仕上げ:全体がしっかりはまったことを確認したら、余分な部分をカットして完了です。
作業自体はシンプルですが、適合するパッキンを見つけることが最も重要なポイントです。不明な場合は、ドアのメーカーに問い合わせるか、専門業者に相談するのが確実です。
浴室ドア交換のはカインズホームがおすすめ?依頼先の比較や補助金
- 浴室ドアのみを交換する手順や掛かる日数
- 交換はどこに頼む?ホームセンターも選択肢
- 浴室リフォーム業者を見極めるときのポイント
- 玄関ドアが引っかかる時の傾き調整
- ドアクローザー交換費用と使える補助金
浴室ドアのみを交換する手順や掛かる日数
前述の通り、浴室ドアの交換は専門業者への依頼が推奨されますが、ここでは業者が行う一般的な「ドアのみを交換する手順」と「掛かる日数」について解説します。工事の流れを理解しておくことで、安心して依頼できます。
ドアのみを交換する手順(カバー工法の場合)
現在、壁を壊さずに行える「カバー工法」が主流です。
- 既存扉の撤去:まず、現在ついているドアの扉本体や、ハンドル、丁番などの部品を取り外します。
- 既存枠の処理:古いドア枠の不要な部分をカットしたり、清掃したりして、新しい枠を取り付ける準備をします。
- 新しい枠の設置:既存の枠の上から、新しいドア枠を被せるように取り付けます。水平・垂直を正確に確認しながら、ビスで固定していきます。
- 防水コーキング処理:新しい枠と壁の間に隙間ができないよう、防水性の高いコーキング材を充填します。水漏れを防ぐための最も重要な工程の一つです。
- 新しい扉の取り付け:最後に、新しい扉を枠に吊り込み、スムーズに開閉するか、鍵がかかるかなどの最終調整を行います。
掛かる日数
浴室ドアのみの交換であれば、工事にかかる日数は非常に短く、ほとんどの場合、半日から1日で完了します。朝から作業を開始すれば、その日の夕方には入浴が可能になることがほとんどです。
ただし、これは現地調査が完了し、交換するドア製品が手元に届いてからの日数です。製品の発注から納品までには1週間から2週間程度かかる場合があるため、交換を決めてから実際に工事が行われるまでには、ある程度の期間が必要になることを覚えておきましょう。
交換はどこに頼む?ホームセンターも選択肢
浴室ドアの交換を決めた際、次に悩むのが「どこに頼むか」という点です。依頼先にはそれぞれ特徴があり、費用やサービス内容も異なります。主な依頼先としては、以下のような選択肢が考えられます。
- リフォーム専門業者・工務店:浴室リフォームを専門に扱っているため、専門知識が豊富で、様々な状況に対応できる技術力があります。現場調査から施工、アフターフォローまで一貫して行ってくれることが多く、安心感があります。地域密着型の工務店であれば、フットワークが軽く、迅速に対応してくれることも期待できます。
- ホームセンター:カインズホームをはじめ、多くのホームセンターがリフォームサービスを提供しています。店舗で気軽に相談でき、商品を見ながら検討できるのがメリットです。価格もパッケージ化されていて分かりやすいことが多いですが、実際の施工は下請け業者が行うことがほとんどです。そのため、中間マージンが発生し、費用が割高になる可能性や、担当する業者によって技術力に差が出ることがあります。
- 家電量販店:一部の家電量販店でもリフォーム事業を手掛けています。ポイントが貯まる・使えるといった独自のメリットがありますが、ホームセンターと同様に施工は下請け業者が担当します。
どの依頼先を選ぶにしても、1社だけで決めず、必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことが大切です。費用だけでなく、担当者の対応や提案内容、保証制度などを比較し、総合的に信頼できる業者を選びましょう。
浴室リフォーム業者を見極めるときの4つのポイント
満足のいく浴室ドア交換を実現するためには、信頼できるリフォーム業者を選ぶことが最も重要です。ここでは、業者を見極める際にチェックすべき4つのポイントを解説します。
- 実績が豊富で、専門知識があるか業者のウェブサイトで施工事例を確認し、浴室リフォーム、特にドア交換の実績が豊富かどうかをチェックしましょう。多くの事例を掲載している業者は、それだけ経験とノウハウが蓄積されていると考えられます。また、見積もり時の担当者の説明が丁寧で分かりやすいか、こちらの質問に的確に答えてくれるかも重要な判断材料です。
- カバー工法など複数の工法に対応しているか現在の主流である「カバー工法」に対応しているかは、必ず確認したいポイントです。カバー工法は費用と工期を抑えられるメリットの大きい工法であり、これに対応していない業者は選択肢から外した方が良いかもしれません。状況に応じて最適な工法を提案してくれる業者が理想的です。
- 見積もりの内容が明確で、不必要な工事を勧めないか提示された見積書に「工事一式」といった曖昧な記載がなく、「どの工事にいくらかかるのか」が詳細に記載されているかを確認します。また、こちらの要望を聞かずに高額な工事や、必要性の低いリフォームを強引に勧めてくる業者は注意が必要です。誠実な業者は、なぜその工事が必要なのかをきちんと説明してくれます。
- 工事後の保証やアフターサービスが充実しているか工事が完了した後も、安心して長く使えるように、保証制度が整っている業者を選びましょう。施工不良に対する保証期間や、どのような場合に保証が適用されるのかを契約前に書面で確認することが大切です。アフターサービスの体制がしっかりしている業者は、それだけ自社の施工に責任を持っている証拠とも言えます。
玄関ドアが引っかかる時の傾き調整
浴室ドアの話題から少し外れますが、住宅のドアトラブルとして多いのが「玄関ドアが引っかかる」という症状です。これはドアの傾きが原因であることが多く、放置すると開閉が困難になるだけでなく、鍵がかかりにくくなるなど防犯上の問題にも繋がります。
玄関ドアが引っかかる場合、多くはドアを支えている「丁番(ちょうつがい)」のネジが緩んでいることが原因です。この場合、プラスドライバーを使って自分で調整できる可能性があります。
丁番には通常、上下、左右、前後にドアの位置を調整するためのネジが付いています。ドアを少し開けた状態で、どの部分が枠に引っかかっているかを確認し、対応する調整ネジを少しずつ回してドアの位置を微調整します。一度に回しすぎず、少し回しては開閉を確認する、という作業を繰り返すのがコツです。
ただし、建物の歪みが原因でドアが傾いている場合や、丁番自体が摩耗している場合は、この調整だけでは改善しないこともあります。自分で調整しても直らない、または作業に不安がある場合は、無理をせず専門の業者に相談することをおすすめします。
ドアクローザー交換費用と使える補助金
玄関ドアの上部についている、ドアがゆっくりと自動で閉まるように制御する装置を「ドアクローザー」と呼びます。この部品が劣化すると、ドアがバタンと勢いよく閉まったり、逆に閉まるのが遅すぎたりといった不具合が発生します。油漏れが見られる場合は、寿命のサインです。
ドアクローザーの交換費用
ドアクローザーの交換費用は、部品代と工事費を合わせて、おおよそ2万5千円から5万円程度が相場です。製品のグレードやドアの種類によって費用は変動します。DIYでの交換も不可能ではありませんが、適切な速度調整など専門的な知識が必要なため、こちらも専門業者に依頼するのが安心です。
交換に使える補助金
浴室ドアの交換を含むリフォームでは、国や自治体が実施している補助金制度を利用できる場合があります。特に、バリアフリー化や省エネ性能の向上を目的としたリフォームが対象となることが多いです。
例えば、国の「子育てエコホーム支援事業」では、開口部の断熱改修やバリアフリー改修などが補助金の対象工事に含まれており、浴室ドアの交換も条件を満たせば対象となる可能性があります。
ただし、これらの補助金は申請期間や予算が定められており、利用するには様々な条件をクリアする必要があります。リフォームを検討する際は、業者に利用可能な補助金がないか相談してみましょう。補助金の申請手続きに詳しい業者を選ぶことも、費用を抑えるための重要なポイントです。
まとめ:浴室ドア交換をカインズホームでする前に
この記事では、カインズホームでの浴室ドア交換を検討している方に向けて、知っておくべき様々な情報をお伝えしてきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 浴室ドアには開き戸、折れ戸、引き戸の3種類がある
- ドア交換のメリットは清潔感の向上と日々の利便性アップ
- 費用相場は工法により異なり、カバー工法なら8万円前後から
- 折れ戸やドアノブのみの部分的な交換も可能
- DIYでの全体交換は水漏れリスクが高く推奨されない
- パッキン交換は比較的DIYしやすいメンテナンス
- 工事期間は半日~1日で完了することがほとんど
- 依頼先はホームセンターの他にリフォーム専門業者も有力な選択肢
- カインズホームなどのホームセンターは相談しやすいが、施工は下請け業者が行う
- 業者選びでは実績、対応工法、見積もりの明確さ、保証の有無が鍵
- 複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は必須
- 玄関ドアの不具合も調整や部品交換で対応できる場合がある
- ドアクローザーの交換費用は2万5千円からが目安
- リフォーム補助金を利用すれば費用負担を軽減できる可能性がある
- 最終的にどこに頼むかは、費用とサービス内容を総合的に比較して判断する