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浴室ヒーター置き型のおすすめはコレ!選び方と電気代を徹底解説

2025年10月2日

冬場の寒い浴室でのヒートショック対策や、快適なバスタイムのために浴室ヒーターの導入を検討していませんか。特に、浴室ヒーターの置き型は工事不要で手軽に設置できるため人気があります。しかし、防水性能や気になる電気代、コードレスタイプの有無など、選び方で悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、脱衣所暖房機や浴室暖房乾燥機とは何かといった基本的な情報から、ヒーターを設置するメリットまで詳しく解説します。さらに、寒い浴室の対策として考えられる3つの選択肢、置き型ヒーターを含むおすすめの製品も紹介しますので、ぜひ最適な一台を見つけるための参考にしてください。よくある質問(FAQ)にもお答えしていきます。

この記事のポイント

  • 置き型浴室ヒーターの基本的な種類と特徴
  • 電気代を抑えるための賢い選び方のポイント
  • 工事不要や防水など目的別のおすすめモデル
  • 浴室の寒さを根本から解決するための選択肢

浴室ヒーター置き型の基礎知識と選び方

浴室ヒーター置き型の基礎知識と選び方

  • 脱衣所暖房機・浴室暖房乾燥機とは?
  • 浴室にヒーターを設置するメリット
  • 防水機能で選ぶ浴室ヒーターの選び方
  • 浴室ヒーターの気になる電気代
  • 工事不要で使える浴室ヒーター
  • 便利なコードレスの浴室ヒーター

脱衣所暖房機・浴室暖房乾燥機とは?

脱衣所暖房機や浴室暖房乾燥機は、冬場の寒い脱衣所や浴室を暖めるための暖房器具です。これらを設置することで、暖かいリビングなどとの温度差を小さくし、体に負担の少ない入浴環境を整えることができます。

脱衣所暖房機は、主に脱衣所を暖めることに特化しており、暖房機能のほか、夏場に役立つ涼風機能やドライヤー機能を備えたモデルもあります。

一方で、浴室暖房乾燥機は、暖房機能に加えて、浴室内の換気や衣類乾燥、涼風といった多機能を持つ設備です。特に梅雨の時期や花粉が多い季節には、洗濯物を干すスペースとして活用できるため、一年を通して重宝します。

浴室にヒーターを設置するメリット

脱衣所や浴室に暖房器具を設置する最大のメリットは、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できる点です。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象を指します。特に冬場は、暖かい居間と寒い脱衣所・浴室との温度差が10℃以上になることも珍しくありません。

あらかじめ暖房器具で脱衣所や浴室を暖めておくことで、この危険な温度差を解消し、安心して入浴できます。また、入浴後の湯冷めを防ぎ、寒い思いをせずに体を拭いたり着替えをしたりできるため、日々のバスタイムがより快適なものになります。赤ちゃんやお年寄りがいるご家庭では、特にその恩恵を大きく感じられるでしょう。

防水機能で選ぶ浴室ヒーターの選び方

浴室や脱衣所は湿気が多く、水が直接かかる可能性もある場所です。そのため、置き型ヒーターを選ぶ際には、防水性能が非常に大切な選択基準となります。万が一、水がかかってしまった場合に、故障や漏電、感電といった事故につながるリスクを避けるためです。

製品の防水性能は「IPコード」という国際規格で示されていることが多く、「IPX4」のように表記されます。この数字が大きいほど防水性能が高くなります。「IPX4」は「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」レベルであり、浴室での使用を考えるなら、少なくともこの基準を満たしている製品を選ぶと安心です。

購入前には製品の仕様をよく確認し、使用場所に適した防水性能を備えているか必ずチェックしましょう。

浴室ヒーターの気になる電気代

浴室ヒーターを導入する上で、多くの方が気にするのが電気代です。電気代は、ヒーターの「消費電力(W)」と「使用時間」によって決まります。消費電力が大きいモデルほどパワフルに暖められますが、その分電気代は高くなる傾向があります。

一般的な置き型ヒーターのタイプと電気代の目安を比較してみましょう。

暖房のタイプ 特徴 1時間あたりの電気代(目安)
遠赤外線ヒーター 体を直接、芯から温める。速暖性が高い。 約37.7円 (1200Wの場合)
セラミックファンヒーター 温風で空間全体を素早く暖める。 約37.7円 (1200Wの場合)
パネルヒーター じんわりと空間を暖める。速暖性は低いが安全性は高い。 約9.3円 (300Wの場合)

※電気料金は、新電力料金目安単価31円/kWhで計算した場合。

このように、ヒーターの種類によって電気代には差が出ます。人感センサーや温度自動調整機能がついたモデルを選ぶと、無駄な運転を減らして電気代の節約につながります。ご自身の使い方に合ったタイプのヒーターを選ぶことが、コストを抑える鍵となります。

工事不要で使える浴室ヒーター

浴室ヒーター置き型の最大の魅力は、なんといっても工事不要で手軽に導入できる点です。壁掛けタイプや天井埋め込みタイプは、設置のために壁に穴を開けたり、専門的な電気工事が必要になったりする場合が多く、賃貸住宅では設置が難しいこともあります。

その点、置き型ヒーターであればコンセントに繋ぐだけですぐに使用を開始できます。購入したその日から、寒い浴室や脱衣所を暖めることが可能です。大掛かりな工事が不要なため、初期費用を抑えたい方や、賃貸物件にお住まいの方、まずは手軽に寒さ対策を試してみたいという方に最適な選択肢です。

便利なコードレスの浴室ヒーター

置き型ヒーターの中には、充電して使えるコードレスタイプも存在します。コードレスタイプの最大のメリットは、コンセントの場所を気にせず、どこにでも自由に設置できる携帯性です。浴室内にコンセントがない場合や、脱衣所の使いたい場所にコンセントが届かないといった悩みを解決してくれます。

ただし、コードレスタイプを選ぶ際には注意点もあります。一つは、充電が必要であるため、使いたい時にバッテリーが切れている可能性があることです。また、連続して使用できる時間にも限りがあるため、長時間の利用には向いていません。ご自身の入浴スタイルや使用シーンを考慮し、コード付きタイプと比較検討することが大切です。

浴室ヒーターの置き型がおすすめ?脱衣所の寒さ対策の選択肢

浴室ヒーターの置き型がおすすめ?脱衣所の寒さ対策の選択肢

  • 寒い浴室の3つの選択肢とヒーター
  • おすすめの浴室ヒーターを紹介
  • 浴室ヒーターに関するよくある質問(FAQ)

寒い浴室の3つの選択肢とヒーター

冬の寒い浴室の温度差問題を解決するためには、主に3つの選択肢が考えられます。それぞれの特徴を理解し、ご自宅の状況や予算に合った最適な方法を選ぶことが大切です。

置き型ヒーターを設置する

最も手軽で導入しやすい方法が、前述の通り、工事不要の置き型ヒーターを設置することです。初期費用が比較的安く、すぐに使い始められるメリットがあります。ただし、根本的な断熱性が向上するわけではないため、ヒーターの運転中しか暖かさを維持できません。

壁にヒーターを設置する

壁掛けタイプのヒーターを設置する方法もあります。床のスペースを取らず、水濡れや転倒のリスクが低いという安全面のメリットが大きいです。製品によってはパワフルな暖房能力を持つものもありますが、設置には壁への穴あけや電気工事が必要になる場合があります。

窓リフォーム(内窓設置)を行う

浴室の寒さの大きな原因は、窓からの冷気です。窓の断熱性を高める「内窓リフォーム」は、寒さの根本原因を解決する最も効果的な方法と考えられます。一度設置すれば、冬は暖かく、夏は涼しい浴室環境を維持でき、光熱費の削減にもつながります。現在では、国の補助金制度を活用することで、費用を抑えてリフォームすることも可能です。

おすすめの浴室ヒーターを紹介

ここでは、具体的なおすすめの浴室ヒーターをタイプ別に紹介します。ご自身の目的や設置場所に合わせて選んでみてください。

【壁掛けタイプのおすすめ】

コロナ(CORONA) ウォールヒート CHK-C12B

壁掛けタイプで省スペースながら、遠赤外線と温風でパワフルに暖めます。人感センサーやecoオート運転など、節電に役立つ機能が豊富に搭載されているのが特徴です。

【床置き・遠赤外線タイプのおすすめ】

アラジン(Aladdin) 遠赤グラファイトヒーター CAH-G42GD

鳥かごのようなユニークなデザインの大型ガードが特徴で、安全性に配慮されています。操作部には防滴キャップがついており、水回りでの使用も安心です。速暖性の高いグラファイトヒーターで、すぐに暖かさを感じられます。

【床置き・セラミックファンヒーターのおすすめ】

パナソニック(Panasonic) セラミックファンヒーター DS-FS1200

コンパクトな設計で、狭い脱衣所でも場所を取りません。本体が防滴仕様(IPX1)になっており、水しぶきがかかっても安心して使用できます。シンプルな操作性も魅力です。

浴室ヒーターに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、浴室ヒーターの導入を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. 置き型ヒーターを浴室の中で使っても大丈夫ですか?

A1. 「浴室対応」や「防水仕様」と明記されている製品であれば使用可能です。ただし、シャワーの水が直接かかるような場所での使用は避け、製品の取扱説明書に従って安全にお使いください。防水性能が明記されていないヒーターを浴室に持ち込むのは、感電や故障の危険があるため絶対におやめください。

Q2. 赤ちゃんがいる家庭でも安全に使えますか?

A2. はい、安全機能が充実したモデルを選べば安心して使用できます。具体的には、万が一倒れても自動で電源が切れる「転倒時自動OFF機能」や、本体が熱くなりすぎるのを防ぐ「温度過昇防止機能」、子供のいたずらを防ぐ「チャイルドロック」などが付いている製品がおすすめです。

Q3. 換気は必要ですか?

A3. 電気式のヒーターは、石油ストーブのように燃焼ガスが発生しないため、使用中に常時換気をする必要はありません。ただし、入浴後は湿気を排出するために、浴室の換気扇を回すことがカビ防止の観点から推奨されます。

最適な浴室ヒーター置き型の選び方:総まとめ

この記事では、寒い冬の浴室を快適にするための置き型ヒーターについて解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。

  • 浴室ヒーターはヒートショック予防に効果的
  • 置き型は工事不要ですぐに使える手軽さが魅力
  • 選ぶ際は「防水性能」の確認が不可欠
  • ヒーターの種類で電気代や暖まり方が異なる
  • 速暖性なら遠赤外線やセラミックファンヒーター
  • 電気代を抑えるならパネルヒーターが選択肢に
  • 人感センサーやタイマー機能で無駄な運転を防げる
  • 転倒時OFFなど安全機能の有無もチェック
  • コードレスタイプはコンセントがない場所で便利
  • 根本的な寒さ対策には内窓リフォームが最も効果的
  • 壁掛けヒーターは省スペースで安全性が高い
  • 脱衣所と浴室の温度差をなくすことが大切
  • ヒーター使用時も換気扇で湿気対策は忘れずに
  • ご家庭のライフスタイルに合った一台を選ぶことが重要
  • 国の補助金制度も視野に入れて対策を検討する

ご自身の目的や予算、住環境に合わせて、最適な浴室ヒーター置き型を選び、安全で快適なバスタイムをお過ごしください。

  • この記事を書いた人

鈴木 優樹

13年間で累計1万台以上のエアコン設置に携わってきた空調工事の専門家です。数多くの現場を経験する中で、快適な住まいにはエアコンだけでなく「窓の断熱性」が欠かせないと実感しました。地元・千葉で培った知識と経験を活かし、快適な暮らしに役立つ断熱の本質をわかりやすく発信しています。

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