「最近、玄関ドアがバタン！と大きな音を立てて閉まるようになった」「ドアの上部から油のような液体が垂れてきて床が汚れる……」
毎日の生活でこのような違和感を抱き、ドアクローザーの交換費用についてホームセンターでの価格を調べている方も多いのではないでしょうか。
カインズやコーナン、ビバホーム、コメリといった身近なお店であれば、買い物ついでに気軽に相談できそうですが、実際にホームセンターで交換するメリットや特徴はどのようなものがあるのか、詳しくは分からないという声もよく耳にします。
また、少しでも出費を抑えるためにドアクローザー交換を自分でやって費用を抑えたいと考える一方で、失敗のリスクを懸念して「ダスキンでドアクローザー交換の費用はいくらですか？」といった、信頼できるプロへの依頼を具体的に検討される方もいらっしゃいます。
この記事では、玄関ドアクローザー交換費用相場から、失敗しないための正しいドアクローザー交換の選び方や注意点について、専門的な視点を交えて詳しく解説します。交換業者に依頼する場合の具体的なメリットやデメリット、交換方法の流れや工期についても触れていきます。
そもそもドアクローザーの耐用年数や寿命は何年ですかという基本的な疑問を解消しつつ、最終的に業者を選ぶときのポイントまで網羅しました。ドアクローザー交換はどこに頼むのがベストなのか、この記事を読めばご自身の状況に最適な答えが見つかるはずです。
目次
玄関ドアのクローザー交換費用をホームセンターで調べる
- ドアクローザーの耐用年数や寿命は何年ですか？
- 玄関ドアクローザー交換費用相場を把握する
- カインズ・コーナン・ビバホーム・コメリの比較
- ホームセンターで交換するメリットや特徴とは
- ダスキンでドアクローザー交換の費用はいくらですか？
- ドアクローザー交換どこに頼むべきか考える
ドアクローザーの耐用年数や寿命は何年ですか？
玄関ドアの上部に取り付けられ、ドアが「バタン」と閉まるのを防ぎ、静かに安全に閉まるよう制御している装置、それがドアクローザーです。普段はあまり意識することのない器具ですが、内部には粘度の高いオイルが充填されており、バネと油圧の力で機能する消耗品です。
一般的に、ドアクローザーの耐用年数は10年から20年程度と言われています。これはメーカーや製品のグレード、使用頻度によっても異なりますが、設置から10年以上経過している場合は、内部のゴムパッキンなどが劣化し、寿命が近づいている可能性が高いと考えられます。
大手建築金物メーカーであるリョービ株式会社の製品保証規定を見ても、保証期間は引き渡し日から2年間（電装部品は1年間）と定められていますが、実使用上の耐久性はそれよりも長く設計されています。
交換を検討すべき具体的なサイン
以下の症状が出ている場合、調整での修理は難しく、交換が必要なサインです。
- 油漏れ：本体から油が漏れ出し、ドアや床に黒いシミができている。これは寿命の決定的なサインであり、修理はできません。
- 速度調整が効かない：調整弁を回してもドアが閉まるスピードが変わらない、あるいは制御が効かずに勢いよく閉まってしまう。
- 異音：開閉時に「キーキー」「ガタガタ」「バキッ」といった異音がする。
特に「油漏れ」が発生している場合は、本来の機能である速度制御が失われている危険な状態です。そのまま使い続けると、強風時にドアが急激に開き、子供や高齢者が指を挟む事故につながったり、衝撃でドア枠そのものを破損させたりするリスクがあるため、早急な交換が推奨されます。
玄関ドアクローザー交換費用相場を把握する
ドアクローザーの交換にかかる費用は、「部品代（本体価格）」と、業者に依頼する場合の「作業費（工賃）」、そして「出張費」などで構成されています。依頼先によって大きく異なるため、まずは一般的な相場感を把握しておきましょう。
部品代（ドアクローザー本体）の価格は、ホームセンターやネット通販で購入する場合、5,000円〜15,000円程度が一般的です。一般的なマンションや戸建ての玄関ドア用であればこの価格帯ですが、高機能なモデルや、店舗などの重量のあるドア用、特殊なカラーの場合は20,000円を超えることもあります。
一方、プロの業者に交換を依頼した場合の総額（部品代＋作業費＋出張費）の相場は、15,000円〜40,000円程度とされています。
| 依頼先・方法 | 費用相場の目安（総額） | 内訳と備考 |
|---|---|---|
| DIY（自分で交換） | 5,000円〜20,000円 | 【内訳】部品代＋工具代 最も安上がりだが、失敗のリスクがある。 |
| ホームセンター | 20,000円〜40,000円 | 【内訳】部品代＋標準工事費（1.5万円〜） 店舗により対応不可の場合あり。工期がかかる傾向。 |
| 専門業者（鍵屋・サッシ屋） | 15,000円〜40,000円 | 【内訳】部品代＋作業費＋出張費 在庫があれば即日対応可能な場合が多い。 |
業者に依頼する場合、標準的な交換作業（既存のネジ穴がそのまま使えるケース）であれば20,000円前後で収まることもありますが、既存の穴が使えず新規の穴あけ加工が必要な場合や、特殊なドア枠の場合は、技術料として追加費用が発生する傾向にあります。
カインズ・コーナン・ビバホーム・コメリの比較
身近なホームセンターであるカインズ、コーナン、ビバホーム、コメリなどは、ドアクローザー本体の販売を行っていますが、交換工事まで依頼できるかどうか、またそのサービス内容は店舗や地域によって対応が異なります。
多くの場合、ホームセンターの「リフォームコーナー」や「住まいの相談カウンター」などが窓口となります。店舗に在庫がある部品を買って帰るだけなら手軽ですが、工事を依頼したい場合は事前の確認が必須ですね。
| ホームセンター名 | 特徴と傾向 |
|---|---|
| カインズ | オリジナル商品が豊富でデザイン性が高いのが特徴。「カインズリフォーム」設置店では、住まいの修繕として相談可能ですが、地域により提携業者が異なります。 |
| コーナン | 「コーナンリフォーム」を展開しており、小規模な修繕にも対応する「コンビニ・リフォーム」などのサービスがある店舗もあります。特に関西圏に強いネットワークを持っています。 |
| ビバホーム | プロ向けの「資材館」が充実しており、取り扱い部品の種類が豊富です。職人向けの対応に慣れているため、特殊な部材や工具も見つかりやすいでしょう。 |
| コメリ | 「コメリパワー」などの大型店では「住急番（すミ救バン）」というサービスを展開しており、住まいのトラブルに対応している場合があります。地方エリアに強く、困った時に頼りになります。 |
注意点： 上記の情報は一般的な傾向であり、全ての店舗で交換工事を受け付けているわけではありません。
特にドアクローザーのような専門性の高い部材は、在庫がない場合も多々あります。必ず最寄りの店舗のリフォーム窓口へ電話などで問い合わせることをおすすめします。
ホームセンターで交換するメリットや特徴とは
ホームセンターにドアクローザー交換を依頼、あるいは部品を購入する際には、専門店とは異なるメリットと特徴があります。
最大のメリットは、「実物を見て選べること」と「対面での安心感」です。店舗に行けば実際のパッケージやサイズ感を確認でき、店員さんに「うちのドアにこの商品は付きますか？」と写真を見せて相談することも可能です（ただし、詳しい店員さんがいる場合に限ります）。
また、独自のポイントカードなどが利用できるため、ポイントを貯めたり使ったりしてお得に交換できる点も魅力です。日用品の買い出しついでに相談できる気軽さも、ホームセンターならではの特徴と言えるでしょう。
デメリットと注意点
- 即日対応は難しい： ホームセンターに工事を依頼する場合、実際の作業は提携している外部の協力業者への委託となることが多く、見積もりや日程調整に数日から数週間かかることが一般的です。「今日直してほしい」という緊急時には不向きな場合があります。
- 専門知識のばらつき： 専門の職人が常に売り場に常駐しているわけではないため、担当者によっては詳しい適合判断がその場でできない可能性があります。
ダスキンでドアクローザー交換の費用はいくらですか？
清掃用具のレンタルやハウスクリーニングで有名なダスキンですが、「ダスキンレスキュー」や「ホームリペア」といった名称で、住まいの困りごと解決サービスも提供しています。では、ドアクローザー交換の費用は具体的にどれくらいなのでしょうか。
ダスキンの公式サイトによると、ドアクローザーの交換・修理費用の目安として「16,500円（税込）〜 ＋ 材料費」と明記されています。これに別途、部品代（材料費）や、場合によっては駐車場代などの諸経費が加算される形が一般的です。
例えば、部品代が15,000円だった場合、総額では30,000円〜40,000円程度になる計算となります。ただし、これはあくまで目安であり、地域や担当する加盟店によって料金体系や対応可否が異なる場合があります。
ダスキンの特徴
圧倒的な知名度があり、スタッフの教育が行き届いているため、自宅に業者を入れることに不安がある方、特に女性や高齢者の方でも安心して依頼しやすい点が大きなメリットです。
正確な金額を知りたい場合は、最寄りの店舗に見積もり（多くの場合無料）を依頼することをおすすめします。
ドアクローザー交換どこに頼むべきか考える
ここまでホームセンターやダスキンについて見てきましたが、結局どこに頼むのが一番良いのでしょうか。それぞれの依頼先には明確な「得意・不得意」がありますので、ご自身の状況（予算、緊急度、安心感）に合わせて選ぶことが大切です。
- とにかく費用を安く抑えたい方：失敗のリスクを承知の上で、自分で部品を購入して「DIY」で交換するのが最も安価です。
- 安心感とポイント活用を重視する方：日頃利用している「ホームセンター」のリフォームカウンターで相談するのがおすすめです。ただし、完了までには時間がかかることを想定しておきましょう。
- 緊急性が高く、専門的な対応を求める方：「鍵屋」や「サッシ屋（建具屋）」などの専門業者への依頼が最適です。在庫を持っていれば即日対応してくれることも多く、知識も豊富なため特殊なドアにも対応可能です。
- 大手企業のブランドと信頼性を重視する方：「ダスキン」のような大手サービスの利用が安心です。料金体系がある程度明確で、接客品質も安定しています。
ドアクローザー交換費用とホームセンター以外の選択
- ドアクローザー交換を自分でする方法と注意点
- ドアクローザー交換の選び方や注意点を解説
- 交換方法の流れや工期を事前に確認
- 信頼できる交換業者を探す方法
- プロの業者を選ぶときのポイント
ドアクローザーの交換を自分でする方法と注意点
費用を節約するためにDIYでの交換を検討されている方も多いでしょう。確かに、プラスドライバーやレンチ、脚立などの基本的な工具があれば、自分での交換は不可能ではありません。
基本的な手順は以下の通りです。
- 既存のドアクローザーを取り外す：まずアームとリンクの接続を外し、次に本体、最後にブラケット（取付板）の順にネジを外します。本体は2kg〜3kgと意外に重く、油で滑りやすいので、足の上に落下させないよう細心の注意が必要です。
- 新しい取付板（ブラケット）を設置する：説明書に付属している型紙をドアに合わせて、ドア枠とドア本体に新しい金具を取り付けます。
- 本体を取り付ける：設置した金具に新しい本体を固定します。
- アームを連結して調整する：アームの長さを調整してリンクと連結し、最後に本体側面の速度調整弁を回して、ドアが閉まるスピードを微調整します。
DIYの重大な注意点
最も難しいのは作業そのものではなく、「適合する交換用機種を選ぶこと」です。ネジ穴の位置やドアの重量に合わない製品を買ってしまうと、取り付けができないばかりか、ドアに無駄な穴を開けることになります。また、調整不足によりドアが勢いよく閉まり、指詰め事故などの原因になるリスクもあります。
ドアクローザーの選び方や注意点を解説
DIYで交換する場合、あるいは部品を持ち込みで業者に依頼する場合、正しい製品選びが成功の鍵を握ります。選定ミスを防ぐために、購入前に必ず確認すべき項目があります。
まず、ドアクローザーには大きく分けて「スタンダード型」と「パラレル型」の2種類があります。
- スタンダード型： ドアが開く反対側（室内側など）に取り付けるタイプ。アームがドアに対して垂直に出っ張ります。
- パラレル型： ドアが開く側（玄関の内側など）に取り付けるタイプ。アームがドアと平行に収まります。日本の一般住宅（マンション・戸建て）の玄関は、ほとんどがこのタイプです。
次に、「取替用（万能型）」と呼ばれる製品を選ぶのが一般的です。リョービ（RYOBI）などのメーカーから販売されている「取替用ドアクローザー」は、背面の取付板（フリーアジャストブラケット）のネジ穴位置をスライドさせて調整できる構造になっています。これにより、メーカーが異なっても既存のネジ穴をそのまま利用できる可能性が高くなります。
購入前に必ず計測すべき箇所
失敗を防ぐため、以下の情報をメモするか、スマホで写真を撮ってホームセンターの店員さんに見せるのが有効です。
- ドアの素材（木製、アルミ、スチール）
- ドアの幅と高さ
- ドアの重量（簡易的な判断として、木やアルミなら軽量～中量、鉄製なら重量用）
- 既存のネジ穴の間隔（縦・横のミリ数）
交換方法の流れや工期を事前に確認
専門業者に依頼した場合、どのような流れで作業が進み、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。一般的な流れを把握しておくと、当日のスケジュールが立てやすくなります。
1. 現地調査と見積もり
まず業者が訪問し、ドアの種類や既存のクローザーの状況（油漏れ、破損状況、ドア枠の材質など）を確認します。この時点で正確な見積もり金額が提示されます。在庫があれば、その場で交換作業に入ることも可能です。
2. 養生と取り外し
作業中に油が垂れたり、工具で床を傷つけたりしないよう、シートで養生を行います。油漏れがある場合は特に慎重に取り外し作業が行われます。
3. 新規取り付けと調整
新しい製品を取り付け、最後に最も重要な「速度調整」を行います。ドアが閉まる直前にブレーキがかかる「ラッチングアクション」や、開く速度を制御する「バックチェック機能」などを、生活スタイルに合わせて細かく設定します。
工期の目安
標準的な交換作業（取替用製品を使用し、加工が不要な場合）であれば、30分から1時間程度で完了します。新規の穴あけ加工や、ネジ穴が潰れていて補修が必要な場合でも、熟練した業者であれば1時間半〜2時間程度で終わることがほとんどです。
信頼できる交換業者を探す方法
インターネットで検索すると多くの業者がヒットしますが、中には「格安」を謳いながら、実際には高額な請求をする悪質な業者も存在するという情報があります。信頼できる業者を見つけるためには、いくつかのリサーチ方法を組み合わせることが大切です。
まず、「地元の実店舗」があるかどうかを確認しましょう。Googleマップなどで所在地を調べ、実態のある店舗（看板を出している鍵屋や建具屋）であれば、万が一のトラブル時の対応も期待できます。
また、「施工実績の公開」も重要な指標です。自社サイトやブログで、ドアクローザーの交換事例を写真付きで詳しく紹介している業者は、技術力に自信があり、料金体系も明確である傾向があります。
「ドアクローザー交換 ○○市」のように、お住まいの地域名を含めて検索すると、地域密着型の業者が見つかりやすいですよ。全国対応の大手集客サイト経由だと、仲介手数料が上乗せされることもあるので、地元の業者に直接頼むのがお得な場合もあります。
プロの業者を選ぶときのポイント
最終的に依頼する業者を決める際、どのような基準で選べば失敗が少ないのでしょうか。以下のポイントをチェックリストとして活用してください。
業者選びのチェックリスト
- 見積もりが明朗か： 「工事一式」という大雑把な表記ではなく、部品代、作業費、出張費、廃棄処分費などが明確に分かれているか。
- 質問への対応： 電話やメールでの問い合わせに対し、概算金額や作業内容を丁寧に説明してくれるか。こちらの状況（ドアの素材など）を聞き取ろうとする姿勢があるか。
- アフター保証の有無： 施工後に不具合が出た場合、無償で調整や対応をしてくれる保証期間があるか（1年保証など）。
- 相見積もりの推奨： 時間的な余裕があれば、2〜3社から見積もりを取り、相場と比較して極端に高すぎたり安すぎたりしないかを確認する。
特に、「現地に行かないと料金は一切分からない」と言って電話での概算提示を頑なに拒む業者は、訪問後に高額な請求をするケースもあるため注意が必要です。おおよその目安（最低料金〜上限料金）を教えてくれる業者が良心的と言えます。
ドアクローザー交換費用はホームセンター等を比較：まとめ
ドアクローザーの交換は、DIY、ホームセンター、専門業者、それぞれの依頼先にメリットとデメリットがあります。
費用面だけでなく、手間や安全性、完了までのスピードを総合的に判断することが重要です。
最後に、これまでの内容を要点としてまとめました。ご自身の優先順位に合わせて、最適な方法を選んでください。
- ドアクローザーの寿命目安は約10年から20年程度であり消耗品である
- 油漏れは内部機構の故障サインであり、修理不可のため交換が必須となる
- ホームセンターでの部品代相場は5,000円〜15,000円程度である
- 業者への依頼総額は15,000円〜40,000円程度が一般的な相場
- カインズやコーナン等は店舗により工事対応可否が異なるため事前確認が必要
- ホームセンター依頼はポイント等のメリットがあるが、工期がかかる傾向がある
- ダスキンの交換費用目安は16,500円〜＋材料費であり、安心感がある
- DIYは費用を抑えられるが、適合機種選びの難易度が高く失敗リスクがある
- 一般住宅の玄関ドアは「パラレル型」が主流であり、アームの形状で判別できる
- 「取替用（万能型）」を選ぶと、既存のネジ穴を活用しやすくDIY向きである
- 購入前にはドアの寸法やネジ穴間隔の正確な計測が不可欠である
- プロの工期は30分〜1時間程度で完了することが多く、スピーディーである
- 信頼できる業者は料金内訳が明確で、施工実績をWeb等で公開している
- 極端に安い見積もりや、電話対応が雑な業者はトラブル回避のため避けるべき
- 安全と確実性を優先するなら、多少費用がかかっても専門業者への依頼が推奨される
